29 Sixth Heaven
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[初めは。大事な人の為、 任を放棄する彼女を器へと繋ぎとめたい気持ちで居たけれど。
だんだんと、どこか違う意図へと変わって行っている事に、 まだ己でも気付けない。
細い少女の首に沿えた手に、 力を入れる事ができないままであれば。 傍から見れば、頬の辺りを包み撫でるようでもあったかもしれない。]
(198) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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……上手くいく事なんて、何もないのね。 この世には。 いったい、どうすれば良いのかしら。
私は、フィルに当たりたくない。 でも、自分に当たったらフィルが傷つく。 フィルを傷つけずにすむなら……それが一番。 だけど、私は……フィルの望むように笑えない……。
それこそ、本当に誰にも会わないところに閉じ込めてくれたら。 フィルにしか会わなくて良いなら。 きっと私は何も傷つけずに生きていける気がする。
少しずつ大丈夫になったら……外の世界に慣れていけば良い。 駄目そうなら、無理をしなければ良い。 最初はそこからで……駄目かな。
(199) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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[ラルフの物言い、 酒瓶を呷るさまを見ながら。]
『強欲』、君は。
[気儘、強欲のままに振舞うか、 ぽそりともらされた言葉に 見るのはペラジー。
どこか、怯えたように見えて、支えるように、手を。]
(200) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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……外の人を見なくて良いって、割り切って良いなら。 私はそこから始めたい。
ずっと此処にいて、いきなり全然違う人達の中に 入る事は無理だって……解ったわ。
檻みたいな暮らしかもしれない。 でも、心を守るにはそれしかないの。 私の心は“ここ”に慣れきってしまった。
その事を、フィルに解ってもらわなくちゃ。
[こうして話す中で見出した糸口は、 果たしてフィリップにも受け入れられる道なのだろうか。 それでも、自分が傷つく事が許されないなら。 せめて道を模索しようと]
(201) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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フィリップは、廊下を歩きながら、リベラが蜜柑を強請らぬ様子に、何か食べさせてもらったのかなと首をひねる
2011/04/23(Sat) 01時頃
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…………。
[フィリップの静かな声に、眼を瞬かせた。>>188 首元の蒼が、瞳の代わりに揺れる]
そう、かわいそうに。
[つぶやく声に、感情の色はない。 ただ、その硬い意志に先に行った牧師を思い出して、乾いた唇に指を置いた]
たとえあなたが、たとえ皆が拒絶を示したところで。 "本当に"、システムが返してくれるのかしら?
[それは、自分でも知り得ないこと。 受け入れると告げた者から名が呼ばれるシステムで――自身はすべての器を投げ入れた後にしかなるつもりもなく――、誰もそれを望まない状態になったのなら。 そうなった瞬間に、世界に災厄がまき散らされるさまを想像して、唇を噛んだ**]
(202) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時頃
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[心の何処かでは、望んでいたのかもしれない。 いっそ殺してくれと、直接フィリップに言った事も実はあったのだ。
抗うだけの力もない。 睡眠も食事もろくにとっていない体は今にも 崩れ落ちたっておかしくないのに。 ……慣れてしまったからだろうか。 ムパムピスとの会話の方向が変わりつつある事に 少女もまた気付かないまま、瞳は微かな青さを取り戻していた]
(203) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時頃
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― →個室03 ― [入る前に、器用に片手に全ての荷物をまとめて 一度、二度、空いた片手で自分の頬を叩く。 パピヨンの言葉は聞こえていた>>202 罪悪感を募らせる、それでなければ 特には翠の心に負荷もなく。] [一〜二度、戸をノックしながら 心の中で呪文のように繰り返す。
笑ってもらうのではなく笑わせるのだ、と]
(204) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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[ノックの音に、振り返る。 その際に首から手は外れたか]
フィル……?
[止めるものがなければそのまま戸口の方へと。 もしくは、彼が入って来る方が早いか]
(205) 2011/04/23(Sat) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時半頃
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……こことは違う場所で、籠の鳥になる、の。 フィリップだけが、外に居る訳でも無いし。 負の感情が吸われないままなら ……それに慣れない人に注ぎ込まれれば。
外の人たちが、そっとしておいてくれるかどうかはわからない。
誰にも会わない所なんて。 きっとそれこそ、この場所しか。
[まだ、そんな事を言いながら。 ……けれど、自分を傷つけない方法を模索し始めた少女に、 どこか安堵する自分も居て。
――……大事な人の、願う事も満足に叶えられない事に、 何だか泣き出しそうな顔になる。 首に添えた手は、彼女が振り返って>>205もそのままに。 寧ろ、逃がさないと言うように力は強まった。 ノックの音も、どこか遠くに聞こえる気がして、 それには返事をする事もないまま。**]
(206) 2011/04/23(Sat) 01時半頃
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……同じ籠の鳥でも、違うわ。
[ノックに答えようとした体は、引き止められて動けない。 少女が動こうとした分、一瞬指が喉に食い込んだ。 一つ呼吸を置く]
もう、私に器として残された時間は少ない……だから。 ここで籠の鳥になれば、フィルの手を汚させる事になる。 でも、外でなら……そうはならない。
そっとしてもらえないかもしれない。 それも、解った上で、でもやっぱり上に行きたいわ……。 役目を放棄する事が罪なら、咎められる覚悟は、もうあるもの。
[そもそも、選択権もなく与えられた役目を放棄する事が 罪であるならばそれは不条理ではあったが。
青年の手に捕らえられたまま、少女は待った。 少年はこの光景を見て、どうするだろうか?]
(207) 2011/04/23(Sat) 01時半頃
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うん、オレ……
[少し気まずさも有り、言葉少なく返しつつ 器用に足で戸を開ける。
……相変わらず隅の方に2人いる。 ムパスの両手はマーゴの頬の下辺り 猫でも撫でる様にそこにある。 まさか、首にか掛かっているとは気がつかず] [リベラがフィリップの肩からふわりと飛に 久しぶりにマーゴの肩へと降りる。]
……医療品と、水と。後、 なんも食ってないだろ?
[と、リベラの後から二人に近づく。 何も言わないムパスには緩く首を傾げて]
(208) 2011/04/23(Sat) 01時半頃
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アンタも、はい、蜜柑。
[両の手ふさがっている様子。 正直気持ちのいいものではない光景でもあったので 蜜柑差し出せば手を離すだろと、 ムパスにも3つのうち1つを差し出す。] [不在の間の会話はわからないので もう1つ緩く首を傾げた]
(209) 2011/04/23(Sat) 01時半頃
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[首の自由を奪われた状態で、 リベラの羽音と重みを感じれば綺麗な方の手を伸ばす。 少し、違和感のある姿勢]
フィル、さっきはごめんね……。 私、少し悪い気持ちになってたみたい。 でもね、ムパムピスお兄ちゃんと話しながら ちょっと、考えてみた事、あるの。 ちゃんと、私が笑えるようになる方法……。 少し、時間はかかるかもしれないけど。
[食事の件については頷こうとして、首元の手が邪魔をして]
うん……食べて、なかった。 喉は、渇いた、かも。 ありがとう……頼ってばっかりだね、私。
(210) 2011/04/23(Sat) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時半頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時半頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時半頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 01時半頃
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あー……いや、オレこそ悪かったよ…… あんな言い方じゃ笑えねーっての …………ごめんな……?
ん……そっか、何か見つかった、か……? 俺は考えてても 待機施設に住むって、許可でないかな?とか ぐらいしか思いつかんかって。
[まだ、外さないのかなと マーゴに触れている手に翠がちょっと半眼になったが ムパスと話して落ち着いたようなら きっと、これも頭をなでるのと似た行為と落ち着かせる]
……ん?いいって。 頼られる方がやる気が出るってもんだよ まぁ、タオルは忘れたが……ガーゼで血を拭くって在りか?
[マーゴに2つの蜜柑とペットボトルも差し出して]、
(211) 2011/04/23(Sat) 01時半頃
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手を汚させなくたって。 ……離れないと、願っても。 離れてしまう事もあるんだ……。
[首にかけていた手。 一瞬縋るように、彼女を引き寄せかけたけれど。
フィリップの声を認識すれば、びくりと身を震わせて 緩く顔を上げる。]
――……あ、。いただき、ます。
[蜜柑を差し出されれば、ゆっくりと立ち上がる。 少しよろけて、壁に手をついた。
そうしてマーゴの話す間、翠をじっと見つめた。]
(212) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 02時頃
ムパムピスは、フィリップが半目になったのは全く気付かなかった。
2011/04/23(Sat) 02時頃
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ううん……いきなりあれじゃ、吃驚するよね。
私が一番怖いのって、外の人に接する事なの。 だから、最初は何処か人の出入りしないところに住んで。 フィルがお仕事に行ってる間は、 ここでできなかった分のお勉強とかして。
それで……落ち着いた時にフィルのサーカス見に行ったりしてね。 大丈夫かなって思える事、見付けながら少しずつ 外の世界に慣れていけたら……きっと、 その内ちゃんと馴染んでいけるようになるの。
[待機施設に住めるならそれも良いが、 リベラが可哀想かなとちょっと笑って]
ありがとう……え、っと。 多分、もう固まりかけてると思う……血。 そんなに広くないはずだから。
[背中だから自分では解らなくて、その旨を伝える]
(213) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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[断片、聞こえた会話は…… 何とはなしに理解はしたが特に口を挟まない
最初の蜜柑が無事受け取られて、手が離れれば 軽く息をついて ……ただ、立ち上がる様子には緩く首を傾げる]
……座ってなくていいのか?
[前に、大部屋で話した時も 途中で座っていたのをもいだし 見詰る淡い色に、緩く首を傾げて]
(214) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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[一瞬引き寄せかけられた手に、少し息が詰まった。 そうして、呟かれた言葉に視線を上げた]
でも……ここにいたら、確実に離れてしまう事になるから。 それに、フィルは言ったから。 “一緒に生きたい”って。
[もう一度器として接続されれば、間違いなく寿命を迎えるだろう]
もう、生きられるチャンスは……来ないと、思うから。
[このまま殉じて死ぬ事はできないと、ゆるやかに、 しかしはっきりと首を振った]
(215) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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……ええ。
[>>214問いには、一つ息を吐いて応え。 緩く首を傾げる姿に、一度眉を下げて。]
――……っ。
[そうして、ぐっと拳を握れば。 見当もつけずに、いきなりフィリップへ殴りかかった。
踏ん張りも聞かない足、殴りかかると言うよりは 体当たりのようなそれは、 当たっても恐らく衝撃何かないだろうけれど。
ただどちらにしろ、縺れる様に倒れ込む形になるだろうか。]
(216) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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あー……そうだな、勉強は、した方がいいな。
[色々、思い当たる節がり、くすりと笑いながら 彼女の言う、具体的どうするかを、 聞きながらその頭をなでる]
うん、少しづつで、いいんじゃないかな。 いきなり全てが変わるんじゃ……負担も大きい。 考えてくれて、嬉しいよ。
[ただ、巡回型サーカスに現在籍を置いている自分を考え そうなれば、別の職か、固定型のサーカスを探すか しなければいけないなと、頭の中で考える。
リベラは自分の名前が出れば身を擦りよせて
ムパスにマーゴが口にする言葉は やはりそのまま黙って聞いた。]
(217) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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いつかの、蜜柑のお返し。 それと。
――……僕は、貴方たちを。 許しませんし、笑って見送る事も、できない……。
[どんな姿勢でか。 言葉を紡ぐのに、顔を上げる事もできなければ、 語彙に勢いは無く。
倒れこんで居たなら、ゆっくりと立ち上がって。 そのままひょこりと、部屋の外へ出て行こうとする。]
[「どうしても拒むと言うのなら。 笑って居なければ、壊れずに居なければ。 幸せにならなければ、許さない。」
そんな続きは、告げてなんて、やらない。]
(218) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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うぉわ!?
[拳が見えたから、行動の意図はわかるが 体当たりされれば、軽業で鍛えられたバランス感覚は 思わずマーゴを撫でていた、手も引き寄せて ムパスを抱えながら寝台に倒れる
話の流れ、パピヨンの考えからすれば 殴られておけば良かったかなと、眉をよせて]
……あー……と、殴りなおすか……?
[と、縺れ込んで倒れたままムパスを見上げて 困ったような表情で緩く首を傾げた]
(219) 2011/04/23(Sat) 02時頃
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ムパムピスは、殴りなおすか、というのには、俯いたまま首を振った。
2011/04/23(Sat) 02時頃
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……マム…パピヨンさん、を。 見かけなかった…?
[部屋を出る前、はたと思いついて。 立ち止まり問いかけた。
返事が返れば、其方に向かう心算で。**]
(220) 2011/04/23(Sat) 02時半頃
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[温厚そうな彼が殴りかかるとは思えなくて。 驚いて両手で口元を覆った]
え、……!?
[と言いつつ、半ば巻き込まれるような形で]
だ、大丈夫……?
[一体何が何やら。 しかし、>>218と紡がれた言葉には真面目な面持ちで]
何度も言った、けれど。 ……許されるつもりなんて、ない。 でも、誰かが私達を罰する権利だって、ないはずだわ。
だから、これは私達の心の問題……。
(221) 2011/04/23(Sat) 02時半頃
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…………ああ。 好きにおもってくれ……
[殴りなしはしないと首を横にふり 許さないと、笑って見送れないと言う ムパスを見上げながら頷く。 それは、任を逃げない人間の当然の権利だと、おもう]
………パピヨンなら、さっき台所でみかけた。
[ゆっくりと立ち上がるムパスを起こすのに 助けることは、してはいけない気がして、できなかった。
戸口での質問には、言葉を使い、脅し 囲い込もうと、己の正義を実行しようとする パピヨンの姿を思い出しながら]
(222) 2011/04/23(Sat) 02時半頃
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……さようなら。 これから今まで私の歩いてきた道を辿る、貴方達。
[過去を奪われた者と、これから奪われる者。 彼らにとって、そんな認識ではないのかもしれないけれど。 成長期を失った少女は、去り行く背に向けてそう呟いた]
いつか、貴方達も満足できる“最期の決断”を……――。
(223) 2011/04/23(Sat) 02時半頃
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…………。
[ぱたりと、今は扉を閉じる。 そして、寝台に腰掛けるとペットボトルを手に取った。 冷たい水が、乾いた喉を潤していく]
手当て……頼んでも、良い?
[蜜柑を食べて一息ついたところで、そう切り出す。 ムパムピスにしてみせたように髪を横に流し、 服の背を少しずり下ろして。
露わになった傷跡は、既に血が固まりかけており。 同時に、嫌な記憶を呼び起こす刺し傷の跡も はっきりと見えた事*だろう*]
(224) 2011/04/23(Sat) 03時頃
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― 個室3 ― [ムパスが立ち去り、それにマーゴが声をかける。 それを、寝台で上半身を起こしたまま静かに見 マーゴがスカートの裾を揺らしながら戸を閉じる 血は乾き、今は部屋の中は蜜柑の香りだけ。]
ん…………あぁ
[手当て。その言葉に頷いて 彼女を寝台の脇に座らせる。 背を向ける様子に、ああ、背中だったのかと 思いながら髪が避けられるのみて。]
(225) 2011/04/23(Sat) 14時半頃
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…………
[白い背中が少し見えて 新しい傷と、 その傷と同じように作られた傷によって出来た跡
さらに、そこに有る……器がなかった為 出来た傷を見る。]
…………痛かった……? オレは、痛い。
[どの傷がか、を聞かないまま フィリップはガーゼに消毒液をしみこませ 一番新しい傷をそっと拭った。]
(226) 2011/04/23(Sat) 14時半頃
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[どのくらいの時間眠っていたのか。そんなに長くなかったのかも知れない。
寝返りをうつ。ラルフは居なかった。]
あふ。
[髪を結い直して部屋を出る。待機室に移動するも、誰も居ないしむこうのメインルームにも人の気配はないようだった。
ソファに座って行儀悪く肘掛けに凭れる。誰も居ないメインルームが映るモニターを見る。]
そろそろ、向こうに行かないか、ラルフに聞言ってみよう。
[ラルフにその意志が無いことは未だ、知らないまま**]
(227) 2011/04/23(Sat) 15時頃
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