14 学校であった怖い話 1夜目
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了解。そーしてやってくれっと助かります、副会長。 何かあったら連絡下さいね。 こっちも何かあるなら連絡するんで。
[オスカーにこれ以上負担をかけるわけにもと、非常事態があったら電話はラルフに向けることにした。と、言外に告げる。 ノックスの姿のこっくりさんが本当に思春期かどうかなど確かめようもなく、知る由もないのだが。]
えろばっかりに向いててどーする。気持ちはわかるけど。
[胸とかいいよな。とか言ってみた。]
暇してんのかよ。じゃあ呼んだらすぐ出て来りゃいーよ。 安心しろ。押し付けてやる。
[UFOキャッチャーとかいらねーの取れんじゃん。と真剣な顔になって。 小さな声にはほんの少し、笑った。]
じゃあな。死ぬところは、見ないでやるよ。
(202) 2010/07/24(Sat) 02時半頃
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テッドは、それじゃあ後は任せました。と言って、扉に手をかけた。
2010/07/24(Sat) 02時半頃
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[オスカーの返事に、哀しげな顔を俯かせ。 けれど、]
――…そう、
[次に発したただ二文字。 それは酷く淡白に届いたかも知れない]
(203) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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あたしも、信じてるから。
[すぐに重ねた言葉には、元通りに感情を滲ませた]
(204) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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[戻ってきたのは、コックリの傍ら。 彼を殺した後でしか霊視は出来そうにないと判断して]
……試験の山、教えてくれます?
[小さく、初めて少しだけ砕けた言葉を発した。 まさか彼を殺す自分が教えてもらえるなどとは思わないが。 それでも表情は固く真剣で、包丁は彼の胸へと向いている]
(205) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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……さて、そろそろ始めようぜ、オスカー。"遊んで"やっから。
[ゆらり、と身体を動かせば。無手でオスカーの攻撃に反抗する。簡単にはやらせない、ということだろう。 色白の身体を斬りつければ、生命の雫は流れるものの、それはすぐに霧散する。飽くまで仮初の身体であることを物語っていた。]
そうだ、もっと。もっと踏み込んで来い……ッ
[表情は崩れ、凶気に満ちた表情でオスカーを誘う。 普通の人間ならそこにあるであろう、心の臓へと刃を突き立てれば。後ろによろけながら下がり、ゆっくりと倒れた。 その表情はどこか愉しげで。今にも笑いそうな寝顔だっただろう。
床を流れる赤色はみるみるうちに黒く染まり、一匹の"狐"を模した影となり。大きく嘶いて、その場から消えた**]
(206) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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オスカーは、テッドに気をつけて、と小さく手を振った。
2010/07/24(Sat) 03時頃
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ああ、……気をつけろよ。
[教官室を後にするテッドに、動かないままそう告げる。
メアリーにハンカチを差し出すオスカーを前に、ラルフは何も言わなかった。 ちらりと見えた彼の表情から何か感じるものがあったのか、じっと狐狗狸の方向だけを見て]
(207) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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―2F廊下―
[ちりちりと熱いようなそんな感じを覚えつつ、懐中電灯で先を照らすと以前も見た目玉のようなもの。 アレは一階にあったはずなのにと思うが、確かめようとは思えなかった。 そういえば消火器を置いてきたと思うけれど戻る気にはなれなくて、パレットナイフをしっかりと握る。 壁の手は蹴り、足をすくおうとするのはふみつぶし、首に巻きつこうとする手はナイフで突き刺した。 悲鳴もなにも聞こえない。外の闇が見えるだけの窓を眺めて。]
……武器、とか言ってたから上かな。
[進みながら、携帯をいじり、パティの番号を出す。そのまま通話ボタンを押して――]
(208) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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オスカーは、ホリーに下がっていて。と壁際へ誘導した。
2010/07/24(Sat) 03時頃
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――はい。望むところです。
[遊んでやる。そう言う"彼"に立ち向かう。 包丁で人を刺したことなどないため、心臓をなかなか狙えない。 二の腕、脇、掠った場所から零れるものは、空気に消えて]
……くそッ。
[狂気の笑みを睨みつける。息が荒い。 オスカーにもいくつか傷が出来ていただろう。でも止めない]
これで、終わりだ……ッ!!
[彼がよろけた隙。踏み込み、心の臓に包丁を突き入れる。 緊迫の間、ゆっくりとスローモーションで倒れる身体。 呆然と、肩で息をしながら、彼の愉しげな顔を見下ろして]
…………。
[何も言わず、消えゆく"狐"の影を、じっと見送っただろう]
(209) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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テッドは、電話をかけつつ3Fへ向かう。
2010/07/24(Sat) 03時頃
オスカーは、響いた嘶き声に、目を伏せホリーの元へ。
2010/07/24(Sat) 03時頃
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[テッドが出て行くのは目で見送り、 オスカーの促しは当然のように拒むことなく、メアリーにハンカチを渡すのを見て。 それから壁際に下がり、メアリーたちの少し後ろから、“ノックス”と対峙するオスカーを見ていた。 何かあった時に備えるよう、手は鋏に触れていたけれど、結局鬼が倒れるまで、その場から動くことはなかった]
(210) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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オスカーは、そっと、ホリーの手を握っただろうか。
2010/07/24(Sat) 03時頃
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[その瞬間を、妹には見せないように最大限の努力をして。 最終的にそれが叶ったかはわからないが、とにかく見せないようにつとめながら自分はそれを見ていた。
どこか非現実的で、夢のようにすら思える光景。 笑う狐を見送って静かに目を閉じる]
(211) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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