255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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『絵をお褒めいただき、ありがとうございます。 大変励みになります。 またの機会があれば是非よろしくお願いします。』
[顔も見えない――いや。 IDはこの工房名であるし。 このメッセージを送った人物は同じ地区だから 此方の顔は知っているかもしれないが…。
大袈裟な言い回しなのだろうと深くは考えず 事務的だが感謝の意は籠めて オークション機能のメッセージを返信する。]*
(207) 2018/12/03(Mon) 20時頃
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―少し前、薬屋―
[セイルズが何処で何を見たのか、 男にはわからなかったが、それ以上の深追いはなかった。>>149 納得はしていないだろうとは思う。 間、は確かにあった。>>150]
……ありがとう。 記入ミスで処理出来なかったら意味ないからな。 ちゃんと確認する。
市民課の言いつけでも、届けたのはセイルズだろ。 会ったらそっちにも言っとくけど。
[彼の背が雑踏に消えた後、ピンと指先で書類を弾く。 持ってきて貰えたが、提出のため役所には出向かねばならず、 厄介はなくなったわけではないと、口をへの字に曲げた。*]
(208) 2018/12/03(Mon) 20時半頃
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―現在―
[花屋の店主は今まで、 ハーブの効能を知るから薬屋に卸し、 時折、別種の紹介もしてくれていた。 挨拶に訪れた今もそうだ。言葉に淀みはない。
対して、ソウスケに紹介された商社は、少々覚束ない、 そんな印象を持った。 恐らく薬品名を発音し慣れていない。>>146 彼は専門家ではなさそうだ。 だが、店長が専門家でなくとも、薬剤師や資格保持者を雇えば問題はないはずだ。 別段不思議ではないが、その辺りの確認は必要か。
あの毒類が問題を起こしたなら、 提供した薬屋として、最後の最後で泥を塗りかねない。*]
(209) 2018/12/03(Mon) 20時半頃
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[挨拶を終え、花屋を辞したところで、話し掛けられた。 ココアだ。>>168]
いやに店の外で会うな。 召集前だからってのもあるか。 俺が行くのは取り引きあった数軒だけだけど。
[どちらかの店に行けば会える存在だが、2日も店の外で会ったとなると珍しい。 そう、口角を上げる。 ココアのように律儀に挨拶をする発想はない。>>167 その辺りも"向いていない"証左ではある。]
ラスクか、ありがとう。 夜食にでも食べるよ。
[お裾分けはありがたくいただこう。 彼女が持っているとより美味しそうに見えるから不思議だ。 笑顔が移るというのはこう言う事を言うのだろう。]
(210) 2018/12/03(Mon) 20時半頃
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[ラスクの包みを上着のポケットに入れ、ふと訊ねる。 何故か、商店街が騒がしい。 見かける自警団の人数が多いのだ。>>128]
何かあったのか… ココアは何か知ってる?
[酔っ払いの喧嘩にしては、時間帯は早い。 そう、首を傾げながら。*]
(211) 2018/12/03(Mon) 20時半頃
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―アトリエ"三番街の蝶"―
[ココアと別れた後、男はもう一つの目的地へと向かう。 彼女と少し話はしていたものの、寄った店は一軒だ。 然程遅くなってはいまい。]
ヌヴィル、いるか。 薬持って来たぞ。
[アトリエの入り口で来訪を告げる。 声が届かないなら、もう一度、声量を上げて。**]
(212) 2018/12/03(Mon) 20時半頃
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―花屋の主人より―
[話しの長い花屋の主は、 ハーブティーを取り扱っている店を聞かれて ああ、と長い話をしながら告げただろう。商店街の一角。 小さな喫茶店がそうだ、と伝えたか。
美味しいパンがあって。 老婦人が一人でやっていることまでつらつら。>>154 止まらない話はとめどなく、ハーブティの味がどうとか。 ぶっちゃけ止まらない。ココアと二人が 話し合わなければ、もっと話していたかも**]
(213) 2018/12/03(Mon) 20時半頃
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だい、じょうぶ。大丈夫。 鍵はちゃんと閉めたし、チェーンも、
[しっかり、かけた。 これで外から入れない、筈。
大丈夫、怖くないって、口に出す。 そうやって自分に言い聞かせなきゃ、 立っていられないと思ったから。
息を吸って、吐いて。 恐怖を和らげようとする]
(214) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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そーさんが来るんだから、 心配かけないように、しなきゃ。
[あたしはもう、街を出て行くのだから。 わざわざ侵入者が居るだなんて言って、 自警団の仕事を増やしたくない。
それに、こんなことは二度も無い筈、って。 思いたかった。
その様子を全て見られているなんて、 至る所に、あたしを見ている物があるなんて、 考えもしてないし、考える余裕もない]
我慢、できる。大丈夫。 あと数日だから、怖くない。
[強がるための、魔法。 我慢するための、おまじない*]
(215) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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違う?
[料理を食べさせてあげてほしい。 確かに昨日そう言われたはずだけど。 それはもういいらしい。 もういいというよりは。 どうせ私が孤児院を無視出来ないと。 分かっているからだろうけども。
鍵ももういいらしい。 ちゃんと使い方も子供達に任せる。 それはいい事だと思う。 いずれは皆巣立っていくのだから。 自立心は育てていくべきだ。]
(216) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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…………え?
[ぎし、と床が軋む音がした。 こちらへと近づいてくるのが分かる。 大した距離もないから。 彼が隣に座るまで動く事も出来なかった。
私よりも背の高い彼が隣に座れば。 影が顔に落ちて視界が少し暗くなった。 私はゆっくりと隣を見上げて。 視線が絡めばその近さに少しだけ身動ぎをする。]
(217) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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遊び相手?
[遊びって何をして遊ぶんだろう。 鬼ごっこ? 隠れんぼ? それとももう少し大人な遊びなら ジャックやポーカーだろうか。
なんだか違う気がする。 とっても違う気がする。
これでも妙齢の女なので。 一瞬頭を過ったのは身体を許せという事かと。 そんな事を考えてしまったけど。 それも違う気がした。]
(218) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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うん、いいよ。 でも今日はもう夜だからまた明日ね。
子供の時、お祭り行けなかったじゃない。 ピスティオはお金なくてさ。 私はパン屋の手伝いがあったから。
だから食べ歩きしよう。 屋台で買ったの食べるの。
[彼が求めているのはきっとこういう事。 これが間違えていたら。 きっと私と彼は友達ではない別の何かだ*]
(219) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/03(Mon) 21時頃
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[さて、この梱包を終えた段ボール箱の山を せめて戸口まで通りやすいように端に並べたは良いが… 車椅子で持ち運びするのは車輪が滑って面倒だ
食器やカップも片付けたいが 段ボール箱を周囲に積みすぎた。]
あっ―――、いいとこに。
開いてるから入ってきてくれないか? ついでにちょっと頼みたいことが、
[タツミの配送はタイミングが良かった。>>212 声をかけている最中。 ノートパソコンから何度も通知音が鳴り響く]
(220) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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……え。
[表に向けて投げかけた声が途中で途絶えた。 開いたままの画面に、 幾つもメッセージが綴られた吹き出しが続く。]
い、……かれてるのかこいつ…… 何なんだよ、やめろ、おい
[好意と強欲を隠さない“吹き出し” 全ての絵を欲する“吹き出し”―――
通知はそれでも止まらない。]
(221) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[“家族が欲しい”]
(222) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[その時、アポロの脳裏を過ぎったのは、 ――――母親ではなくて。]
(223) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[妹とは思っていない筈の、 妹を自称する少女のこと。
妹と思いたくても、思えなかったのに。 “いらないものが全て欲しい”なんて 新たな吹き出しが生まれるから。
常軌を逸した文字の羅列に引いていた顔が、 ふ、と血の気を失う。 家族なんて、家族なんかじゃないのに。
『あなたのね…… 妹だから、 私を許せなくても、どうか。 優しくしてあげて欲しいの。』
義母が生まれたばかりの妹を 抱かせる時の一言が、頭に響く。]
(224) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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フローラ。
[家族なんかじゃ、 ないのに。]
(225) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[ 無性にあの娘の身が気がかりになって、
早急に身を乗り出し、 乱雑に、木机の向こう岸の携帯を取る。
慌てて腕を伸ばしたものだから、 皿が、カップが落下して――、床の上で粉々に。 その物音は、外にも響くだろう。
『今、ちゃんと家に居るか。 変な奴が、来ていないか。』
メールを急いで作成する自分の顔を もしも鏡で見れていれば そこにはきっと血相を変えた男の顔があるだろう。]
(226) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[送り終えて、はっとする。
ネットの悪戯メールなんかに踊らされて、 一体何をしているのだろう。 深く息を吐いて、頭を掻く。
だって――気色の悪い贈り物が届いた。 だって――誹謗の手紙を押し付けられた。 だって――裏切ってしまった親友から電話が来たという。 ありえない事が、次々に起こるものだから。]
何やってんだ……、 [それでも、携帯に視線は落ちた。]
(227) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[足元に割れた食器、段ボール箱も倒れてしまった。
タツミがもし入って来てくれていたら 食器の破片と段ボール。
片付けを手伝って欲しいと 申し訳なさそうに告げるだろう。]*
(228) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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―― ダミー商社 ――
[>>140商店街で買い物を終えて向かった先はダミー商社だった。 自宅は何かをするにはやや遠い。 >>146店長が帰った後にキーを使って入りスタッフルームに入り浸る。
端末を充電しながら起動し続け、 シャワーを浴びて腰にタオルを巻いてソファに座り、 足を組みながらグラスにワインを注ぎ入れた。 夕食はブリオッシュの残りと鳥の照り焼きパニーニだ。 少し焼き直せばまだ美味しく食べられる]
ん……そう言えば先輩から返信がきませんね。 何かあったのでしょうかね。
[パンは肉、ワインは血であったか。 その二つを食しながら端末を手に取り――*]
(229) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[昨日の今日で、店の外で会うなんて珍しい。>>210 素敵な偶然ねってタツミさんに笑うの。 ラスクをあげれば喜んでくれたみたいだから。 嬉しくてまたにっこり]
うふふ、美味しく食べてあげてくださいな。
[タツミさん、私といるとよく笑ってくれる気がする。 だから、それもとっても嬉しいの。 笑顔っていいわね、空気が和んで、人を幸せにしてくれて]
(230) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[それから、商店街が騒がしいねって話になって。>>211 挨拶回りの時に聞いた噂話を思い出すの]
私の聞いた話では、 商店街の路上に山羊の頭が捨てられてたんですって。 なんでも配送中の事故だとかって……。
でも、嫌ですわよね。 道の真ん中に山羊の頭が落ちてる、なんて。 私だったらびっくりして悲鳴をあげちゃうわ。
[ぶるるっと、想像して身震いしてみせるの。 そうして、何処かに行くタツミさんを見送って。 私は挨拶回りを終えたら店に戻りましょうか。*]
(231) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[アトリエは本屋の斜向かい。 夕方、定時に閉めているのか、シャッターは半分だけ降りていた。>>160 だが、今日用があるのはアトリエの方だ。 その前に留まることなく、通り過ぎる。
声を掛けると返事があった。>>220 頼みたい事は出来れば内容を聞いてから返事をしたいが、 肝心のその先が聞こえない。 玄関に向かい通そうとする声でなく、喚くような声。>>221
そして、物が落ちる音、コップが割れる音。>>226]
……何かに引っ掛けたか?
[中の、取り分けパソコンの中の凶事等考えもせず、 呑気に呟いて、アトリエの中へと入った。]
(232) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[段ボールが積まれている。>>220 召集を受けたとなれば違和感は覚えない。 男も今、薬品を詰めている途中だ。
進んでいくと、散乱した部屋に>>228 見た事もないような顔をしたヌヴィル。>>226 その手には携帯を握りしめて。 さすがに驚きは隠せず、目を見開く。]
どうした?大丈夫か?
[携帯を取ろうとして色々倒したらしい。 だがその割に顔色が悪く、気になった。職業柄、だ。]
(233) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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片付けくらいなら手伝うよ。 箒と塵取りは何処だ?
[塗り薬の入った袋を、広くなってしまった机に一度置いて、道具の場所を問う。 何があったのかはだいたいわかるが、 何故こうなったのかははっきりしない。
ノートパソコンの通知音は、どうだったろうか。>>221 鳴っていれば「あれはいいのか」とさすがに指摘したろう。*]
(234) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[何だろう、喉がやけに渇く。 クッキーの甘さが残る舌が張り付いて痛い。 緊張しているのとはまた違う違和感は、 背筋を騒めかせたままその理由だけが行方不明で。
イルマが思案する僅かな間、>>218 居心地の悪さに貼り付いた舌を唇の内で動かしてみる。
己のモノながらまるで異物のようだ、 何故かそう感じて、微かな溜息で思考を散らす]
(235) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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へ ?
[そんなことを考えていたせいか、 言葉の意味が直ぐに頭に入ってこなかった。>>219 呆気にとられたかのように口を開けた間抜け顔。 それからじわりと言葉が頭へ浸透して、 口角が上がり、笑顔に見えるだろう表情を浮かべて。
実際のところ照れ隠しに近いそれが、 全くと言っていいほど出来てないのはさておき]
(236) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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