151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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そんなに慌てなくても、足りなくなったらまた頼むから大丈夫よ
[料理に目を輝かせているマドカに向かってにこりと笑う]
お好み焼きは知ってたけど、タコヤキ? と言うのは初めて見たのよね これ、何が入っているの? 見た感じ、ソースを掛けているから、甘くない食べ物なのかしら
[丸い球体の中身は分からないし食べた事もない クラリッサが日本語を分かっていたなら、たこ焼きの中に入っている物が何か分かっただろうけど、 生憎、日本語が分からないので何が入ってるのかは知らない]
(174) アサギ 2015/03/15(Sun) 01時頃
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[アーサーの視線は、猫の時の何倍も高い位置にある。 長く伸びた肢体。 陽光に弱い、淡い色の皮膚、髪、瞳。 儚げ、といってもいい外見にそぐわず アーサーは、ひたすらにアーサーらしく、そこにあった]
多文化における、過去と未来のつながりについて
……ふぅむ、やはりデータが十分ではないか
[修正を施し、再提出する直前のデータ。 本当は、もっと手を入れたかったが、研究において、またその対象が成長するものである以上、ゴールというものはない。 仕方がない、とため息をつきつつ、長い足をぼんやりと動かして、ブリッジに向かおうと見慣れているようで見慣れぬ廊下を行く]
(175) 茄子 2015/03/15(Sun) 01時頃
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― 宇宙言語学科の打ち上げパーティー ―
[一色では表現できない色の飲み物の入ったグラスが目の前にあった。
食堂の人の協力も得て完成した虹色ソーダ、である。 赤から紫へと絶妙にグラデーションしつつも混ざらない理由は、 神秘的宇宙時代技術が関わっているのだが詳細は割愛する。
凝り性の面々(女性ばっかり)が集まると、 こういうのが完成するらしい―――と、どこか他人事のように思いつつ。 ミルフィは室内を見回した。正装した面々の中に誰かを探すように]
(176) Akatsuki-sm 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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[とりあえず出席者全員が入ってもまだ余裕のある部屋の中。 各自思い思いに、テーブルの上の食事に手をつけたり、 別れを惜しんでは写真を撮りあったり、プレゼントを交換したりしている。
プレゼントが物理的に触れられないデータの形をしていれば、 それは文字通り光の速さで交換されるわけだ]
……。
[データチップを手にする。 これもプレゼントのひとつ。パーティー実行委員的な面々から渡されたもの。
端末側面のスロットに差し込み中身をダウンロードし、端末上で開く。 浮かび上がった画面内に一つまた一つと吹き出しが表示される。 ひとつたりとも空白の吹き出しはなく、おおかたが級友たちの卒業を祝う言葉から始まっている]
(177) Akatsuki-sm 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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あー、これが寄せ書きってやつね。
[丹念に学科の面々の言葉を集めている姿を見たことあるのは言うまでもないが、 完成形はこうなのか。なるほど]
……む。
[どんな言葉を残したか、思い出すのも恥ずかしい予感がして画面を閉じてしまう]
(178) Akatsuki-sm 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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—耳尻尾の廊下—
うん、治さないと格好悪いね。腫れそうだもん。
[まだ目立たないが強く打ち付けたからもっと大きくなるだろうと、 医務室行きの提案には素直に頷いていた。
猫の鳴き声が飛び出ただけでも驚いたのに、目前のミルフィにも耳尻尾。 忙しなく瞬く目は生えたばかりの耳と尻尾を行き来する。 少女の尻尾の先、白い部分が興味を示してぴくりと動いた]
(179) LMN 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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ううん、本当だよ!あたしのと同じとこ! ほんとだってば!
[笑い飛ばされても生えているもんは生えている。 ミルフィが頭に手を持って行くのを見てどう反応するか身構えていれば、 なにやらきらりと光る瞳。 尻尾がご機嫌に天に向かうと、少女は丸めた手で尻尾を追いかけ]
にゃ、なに?!
[カメラが顔の前に勢い良く突き出されて、猫パンチの構えを解いた。 姿が心にまで影響したか動くものが気になって仕方ない。 晴れやかに写真宣言されると少女も目を輝かせて頷いた]
(180) LMN 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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あ、それすっごい思いつき! 撮ろう撮ろう!いつまであるか分かんないもん!
[隣にいそいそと移動して、耳と尻尾をピンとたてて待機する]
後ろからじゃないと見えにくいかな。 振り返ってポーズしてみる?
[ぺたっと前脚をつけて地面に座り、見返りポーズを取ってみた]
(181) LMN 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。
Akatsuki-sm 2015/03/15(Sun) 01時半頃
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―旅立ちの日に―
[クラリッサの出発は、こちらより数日早かった。 もちろん見送りにいく]
5月に会えるの、楽しみにしてるから。
[出発の日は、笑って見送ると決めていた。しばらく前、泣いてしまったし。 次に会う時まで、クラリッサの記憶の中で、笑顔でいたかった]
あのね、くらりん。 これ、全然大したものじゃ、ないんだけど……。
[そう言って、そっと差し出したのは、細長い箱]
(182) takicchi 2015/03/15(Sun) 08時半頃
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[開けてみて、と促す。中に入っていたのは、パフュームボトルネックレス。ころん、とした花のデザイン]
初めて作ったから、ちょっと自信がないんだけど、気に入ってもらえたら嬉しい。
[中に入っている練り香水は、クラリッサをイメージして作ってみた。 甘くて優しい花の香りはクラリッサに気に入ってもらえただろうか?]
なくなっちゃったら連絡して。 それなら、定期的に会えるでしょう?
[口実なのだと笑う。そばにいなくても、自分の作った香りをまとっていてもらえるなら、いつでも気配を感じてもらえるから]
約束したものね? これからも、ずっと一緒って。
[そう言って、笑った]
(183) takicchi 2015/03/15(Sun) 08時半頃
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……お。キマッてるー。 じゃあマドカはそれで。あたしは正面からでいいや。 この尻尾あんまし可愛くないし。
[なお狼に謝れと言われても断る。めいびー。>>181
右の手だけで端末を持って二人の姿を頑張ってフレーム内におさめる。 その間ミルフィの尻尾は嬉しそうに動いているのだが、 猫パンチっぽいのが向かえば意思に反して警戒を示しピーンと立つのだった。 こういう反応が「可愛くない」ゆえんである]
よし……いくよ! はい、チーズ!
(184) Akatsuki-sm 2015/03/15(Sun) 10時頃
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これ以上は、学校の風紀を本格的に乱しそうだ。
[軽く手遅れではあるが、まだそういう行為には至っていない。 かろうじて、ギリギリ、なんとか綱渡り状態で。]
いつまでも我慢できない…から、ちょっと冷静になる。
[クリスから視線を外して遠くを見つめる。 頬の熱はまだ冷めそうにない。]
(185) りおん 2015/03/15(Sun) 11時頃
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―卒業式後―
[実家に全部荷物を送って、あとはほぼ身一つで、この船を降りる 宇宙船「ヘスヒデニス」での生活も、もう終わりだ 後は、ターミナルでステーション行きへの連絡船の時間を待つのみ 出発の時間まで、クリスティアが見送りに来てくれた>>183]
なるべく早く行けるようにするから、待ってて お土産持って行くわ
[会いに行ったら、紅茶と、スコーンでお茶会をしよう コロニーのリトル・ロンドンなら良い物が手に入るし またすぐに会える、と思うと寂しいのも頑張れる筈]
? どうしたの?
[大した物ではない、と前置きされた上で、箱が渡される 開けてみると]
これ……! 何が大した物じゃないよ、とても素敵じゃない
(186) アサギ 2015/03/15(Sun) 11時頃
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……笑えない冗談だわ。
[恥ずかしくてケイイチの顔を見られないのはこちらも同じ。 ああそうだった、と思い出して]
お茶、入れるわね。
[ビーカーに水を入れ、アルコールランプに火を灯す。 お茶を入れ終わるまでに、この顔の熱が少しでも下がりますように、と願った]
(187) takicchi 2015/03/15(Sun) 11時半頃
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[花がデザインの、パフュームボトルネックレス とっても綺麗。早速、中も開けてみると、ふわっとした、甘い花の香りの練り香水 手首に塗ってみると、仄かに香りが漂ってくる]
気に入らない訳がないわ、素敵なプレゼント、ありがとう
[クリスティアにも手首を出して、と促して、香水を塗ってあげる これでお揃いね、と笑う]
無くならなくても連絡するし、会いに行くわよ ……ずっと一緒だものね
[にこりと笑おうとして……涙がこぼれる 今生の別れじゃないと分かっていても、離れるのは寂しいから]
泣く、つもりじゃ、なかったのに 絶対、絶対、会いに、いくから
(188) アサギ 2015/03/15(Sun) 11時半頃
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無理は…出来る限りしない…。
[しない。とは言い切らない。 言い切れるわけがない。クリスに会えるなら多少の無理は乗り越える。]
冗談ではなく、本気なんだが……。
[本当に、よく自分は我慢したと褒め称えたい所だ。 ここでなすがままになったら、自分が嫌いな親父と同じ道を辿りそうで、少しばかりホッとした。]
あぁ、ありが…
[お茶を入れる。そう言ったクリスの顔も熱くなっているようだ。 自分が付けたい印を見て余計に顔が熱くなった。 静かに立ち上がると、もう一度クリスに近付いて、背後から抱きついた。]
ありがとう。だけど、俺の分は大丈夫だ。 そろそろ俺も研究室に戻る…じゃないと……
[最後にもう一度耳元で囁いた。]
(189) りおん 2015/03/15(Sun) 11時半頃
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できる限り、ね。
[正直なその申告に苦笑する。無理をするなと怒るべきなのか、嘘をつかなかったのを褒めるべきなのか]
いいわ。できなかった分のフォローは、私がしてあげるから。
[支えると決めた。我慢し切れなかった無理は、自分が引き受けてみせよう]
冗談じゃなかったら、もっと笑えないわ……。
[ああ、顔が熱い。乾いた笑いすら出てこない。 ぺちぺとと両頬を叩いて]
……! え?
[背中から抱きつかれて驚いて、告げられた言葉にまた驚く。たった今、お茶のお礼を言われたと思ったのに。 告げられる理由。じゃないと?]
(190) takicchi 2015/03/15(Sun) 11時半頃
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[選んだ贈り物は、クラリッサに気に入ってもらえたらしい。>>188 ほっと胸を撫で下ろして、笑った]
本当? 気に入ってもらえて、よかった。
[クラリッサに促されて、手首を差し出す。ふわり、クラリッサと同じ香りを身にまとうと、少し不思議な気分になった]
ええ、ずっと一緒。 うん、会いに来てくれるの、待ってるわ。 私もきっと会いにいくから。
[そう、笑ってみせたのに、クラリッサの目からこぼれる涙に、胸が詰まる。 思わず泣いてしまいそうになって、懸命に堪えた。今日は泣かないって決めたから]
こないだと反対になっちゃったわね。 くらりん、泣かないで。
[背中を撫でる。涙を零すクラリッサは、自分よりも年上なのに、この時だけは年下の女の子に見えた]
(191) takicchi 2015/03/15(Sun) 12時頃
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あのね、私、夢があるの。 結婚式の時、くらりんに友人代表のスピーチと、歌をお願いするのよ。 有名な歌い手と友達だなんて、きっと私の両親はびっくりするわね。
[背中を撫でながら、ふふっと笑う。その未来は、そう遠い先のことではないはずだ]
ねえくらりん、どこにいたって、私たちはずっと一緒だし、私はくらりんのこと、ずっと応援してるから。 だから、笑って? 涙は……そうね、今度の歌手の新人賞を総なめする時までとっておけばいいわ。 くらりんならきっとやれるって、私信じてるから。
(192) takicchi 2015/03/15(Sun) 12時頃
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……ま、まあ…そういう事だ…。 ちょっと研究室で頭を冷やしてくる…。
[そう言って杖を片手に出口に向かって歩みを進める。 扉に手を掛けて、思い出したように振り返る。]
ありがとう。クリス…。 俺は君に出会えたこと、君といれた全ての時間に深く感謝をしている。 だから…お互い幸せになろう…な…。
[最後は少しばかり照れ臭そうに笑って。 理科室の外に出た。]
……恋愛とはまことに恐ろしいものだ…。
[軽い溜息と共に研究室に向かって歩き出した**]
(193) りおん 2015/03/15(Sun) 12時半頃
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[そんなことを言われて、引き留めることなどできようか。……できるわけがない。 真っ赤な顔のまま頷いて、理科室を出て行こうとする背中を見送る。 扉に手を掛けたケイイチが振り返り、目が合った]
……そんなの、お互い様だわ。
[感謝しているという言葉にそう返し、幸せになろうと言われると赤い顔のまま笑って大きく頷いた]
……さて。
[一人になった理科室。ビーカーの紅茶を飲みながら呟く]
この首の痕……どうやって誤魔化して部屋まで帰ろうかしらね。
[大問題だった**]
(194) takicchi 2015/03/15(Sun) 12時半頃
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[背中をさすられながら、こくこくと頷く 泣き止もう、泣き止もうと思っても涙はぽろぽろと溢れ出る]
頑張る……有名になって、あなたの夢、叶えるから
[溢れる涙をなんとか抑えて、顔を上げる 泣き笑いのようになってしまったけど、とびっきりの笑顔を見せる]
新人賞、取ってみせるから、応援してね 私も、貴方の事応援してるから
[ステーション行き連絡船の到着アナウンスが流れる 名残惜しいけど、クリスティアから離れて]
それじゃ、また、5月に
(195) アサギ 2015/03/15(Sun) 14時半頃
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[それ以上は何も言えず、連絡船へと乗り込む チケットの席に着いて窓から外を見る]
元気で
[外にクリスティアが見えれば、小さく、手を振る 二年間だけだけど、他の何よりも濃密な時間だったと思う こんな私に、優しくしてくれて、側に居てくれて]
本当に、ありがとう
[連絡線は出港して……宇宙船「ヘスヒデニス」がどんどん離れていく そして、ワームホールに入って……見えなくなった
私は新しい決意を胸に、生まれ故郷のコロニーへと帰る 私と親友の夢を叶える為。新たな人生の始まりだ]
(196) アサギ 2015/03/15(Sun) 14時半頃
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[とびっきりの笑顔のクラリッサに頷いた]
もちろんよ。応援してるし、信じてる。 何しろ私は、くらりんの親友で、一番のファンなんだから。
[クラリッサの笑顔に負けないように、目一杯の笑顔で]
ありがとう、くらりんの応援があれば、百人力よ。
[響くアナウンス。離れていくクラリッサに、大きく手を振った]
ええ、5月に!
[4月末から予定を空けてあることは内緒だ]
(197) takicchi 2015/03/15(Sun) 14時半頃
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[窓の向こうにクラリッサの姿を認めると、大きく手を振る。 やがて、動き出す。連絡船が完全に見えなくなるまで、その場で佇んで]
……行っちゃった。
[その言葉とともに、ずっと我慢していた涙が、ぽろりとこぼれた**]
(198) takicchi 2015/03/15(Sun) 14時半頃
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― 時間移動実験から数日後 ― 『先輩、やっぱりこの図案じゃ起動しないみたいです。』
[量子学研究室でペンを片手に図案の修正をしていた所に、技術部の後輩が失敗作を持って入ってくる。]
やはりそうか…。 参ったな、前と全く同じ物を作ってもダメ、いくらか修正をかけてもダメとなると、まだしばらくは元に戻れないな。
[溜息混じりに肩を落とす少年が一人。 子ども化してしまったケイイチである。 あの後、意識や記憶の混濁はなんとか収まりをみせたものの、元に戻る事は未だできていなかった。]
『先輩、慌てなくても留年して後もう一年あるんですから、時間かけて元に戻ればいいじゃないですか。 大丈夫、可愛いですよ。その格好。』
バカ、アイリスやクリスに知られたら何て言われるか…。 少なくともあの2人に知られる前には元に戻らなくては…。 何度か言い訳をして顔を合わせずに済んでいるが、いつまでも下手な言い訳は通じないだろう。
[こんな姿で2人に会えば何を言われるかわかったもんじゃない。
(199) りおん 2015/03/15(Sun) 15時半頃
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[特に、クリス辺りはあの動物化の時のことから予測するに、絶対玩具にしそうだと、溜息を漏らす。 小さな姿のお陰で隠れる所はいくらでもある。 教師には事情を話しているお陰で在籍も許されているのが不幸中の幸いだ。 なにより、二度目の3年ということもあり、出席についても問題が無い。]
まあ、あまりクリスに余計な心配をさせたくないと言うのも理由の一つではあるが…。
[あれから数日、直接の会話は愚か、電話すら避けている。 声が幼少期のそれのせいで、声からバレることだってあり得なくない。 メールは毎日しているが…。]
『先輩、ちょっと休憩して、おやつでも食べませんか? ほら、さっきバナナプリン貰ってきましたから。』
おやつ!?食べるーバナナー……って、ヤメろ、ニヤニヤするな気持ち悪い…。
[何より問題は気を抜くと幼少期の態度に戻ってしまうことにある。 お陰で完全に子ども化することも少なくない。 その自分の態度にまた、肩を落とす事になるのだ。]
(200) りおん 2015/03/15(Sun) 15時半頃
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はぁ…早く元に戻ってクリスとアイリス成分を補給したい…。
[慌てれば慌てる程うまくいかないもので、仕方無しに休憩を挟むことにする。 せめてクリスがこの船にいる間に元に戻りたいものだが…。]
せめて…皆の卒業くらいは…見送りたいものだな…。 とりあえず、いい加減諦めて、今のままの姿でもいいから謝礼をしに行かなければならない相手がいるな…。
[そう言って再び端末を取り出して、メールを起動させる。]
(201) りおん 2015/03/15(Sun) 15時半頃
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[おかしい。 確かに、ここ数日は忙しかった。無事作り直した薬を提出し、転艦が正式に決定し、手続きやなんやらでとても忙しかった。それは認める。認めるが]
それにしたって、メールだけってどうなの。
[会うことは愚か、音声通信すらしていない。会いに来てくれると約束はしているとはいえ、近々遠距離になるというのに、これってどうなの]
なにかおかしい……。
[呟いて、メールを作成することにした。 ただし、その相手はケイイチではなく]
(202) takicchi 2015/03/15(Sun) 16時半頃
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[そんな近況でメールが一通届いたのを確認する。 アイリスとはここ数日会ってはいないが、怪しまれている様子はない。]
『To:アイリス Message: 差し入れの心配はしなくても大丈夫だよ。 留年とはいえ、単位が足りなかったわけではない。 受講するものはほとんどないから、学費は大幅に削れて、その分食費に回せる。 最近は3食食べているし、今日はバナナプリンとおやつまで食べている。 会える時間はそのうち作るが、皆が卒業する前に、終わらせておきたいものがあるからな。 それが完成するまではちょっと難しいかもしれん。 近いうちに俺から会いに行くから、今は課題を頑張りなさい。』
[食費にかけられる割合は増えている。 その上、食事の量も減ったおかげで、大分ポイントには余裕ができた。 だから何一つ嘘は言っていない。大丈夫だ。]
とは言え、会いたいのは俺も同じだよ。
[溜息混じりにメールを配信して、また一口、バナナプリンをくちにした。]
(203) りおん 2015/03/15(Sun) 16時半頃
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