105 CLUB【_Ground】
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[美味しそうな匂いとサミュエルの説明>>@60に ふんふんと鼻を鳴らして尾を振った]
気を付けて食べるの。
[ロールキャベツの二の舞にならぬように。 丁寧に大切に皿を運びながら、 チアキとシーシャに呼ばれるまま2人の傍へ]
美味しいね。
[2人に何度も笑いかけながら、ホレ―ショーを心配する チアキに同じ様に寂しそうに]
一緒に食べたかったね。
[それ以上は言わずに、 2人の皿からちょっと失敬しようとしたり、自分の分を 分けようとしながら最後の晩餐は終わる]
(90) 2013/12/21(Sat) 23時半頃
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ヴェスパタインは、違うところからの通信に、噴いた。轟沈するところだった。
2013/12/21(Sat) 23時半頃
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[ヤニク>>90にご飯を二口程奪われたりもしたが、やはりみんなで食べるご飯は美味しかった。]
僕、ちょっとやりたいことあるから、お部屋に戻るね。 ヤニク、シーシャ……ありがと。
また、ね!
[顔を合わせるのはこれが最後かもしれない。 だけどさよならは言えなくて、笑顔で手を振る。]
(91) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[食事を見届け、空になった皿を回収してから、広間を離れる。押し黙って歩く通路。動物たちの無邪気な声も充分聞こえなくなってから]
……っ、
[堪え切れず、その場に蹲る。 ヤニクの言葉が身の裡に響く。触れた手の離れ際、多くを望まない彼からの、告げられた「願い」が胸に痛い]
…… 俺 は、
[震える手で握るのは、パスケースと端末。 連絡はまだない。自分も、これから果たさねばならない仕事がある]
(@57) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[チアキから奪ったご飯>>91はこっそりゆっくり味わって食べた。 もう食べられない味を思い出す度、チアキを思い出すから]
チアキ? うん!!
[手を振り部屋に戻るチアキに笑顔以外 何で送れと言うのだろう。 また、ともさよならとも言わずに手を振り返す]
(92) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[>>@54唇が指を離れた瞬間、指先が少しひんやりした。 けれどそれ以上に、得体の知れない、ずっと足りないままの何かが、また少し大きくなったような気がした。]
……。
[静かに響くフーの声。
少しだけ間を置いて、頷いた。]
(93) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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それは……。
[目隠しに指が触れると、嫌々をするよう、首を振った。]
おれ、なんでだかわからないけど……
……でも、ここには、フーがいて…… フーも、サミュエルも、ティーも……
[大好きで。 けれど、何かが違う気がする。]
大好きは、な……とっても、あったかくなるんだ……
なのに、痛いんだぞ…… フーのだけ……痛いんだ……!
[絞り出すような声とともに、血とは別な朱で薄く染まった指を伸ばし、フーの服を掴もうとする。]
(94) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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じゃ、迎えに行ってくる。 [黒服のボーイに案内され、対面のための小部屋へ向かう。 教会と例えられたのは、わが子を嫁に出す親の心境とかなのか。
手にした包みの中身は、花嫁衣裳と呼ばれるにはあまりに無骨だが、 彼の着ていたパーカーに近いデザインのコート。 寒さに弱い彼のために、なるべく軽くて温かいものを。]
(95) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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― 自室 ―
[ヤニク>>92の笑顔に応えて、画用紙と色鉛筆を手に自室へと戻る。 床に座ると、画用紙を前にまた考え込む。]
…………、
[色を選んで取っては、また置いて、その繰り返し。 真っ白い紙には、一向に線が引かれない。]
うん、これでいいんだ。
[自分と同じ、茶色の色鉛筆を取り出すと、紙の上に走らせる。 暫くしてから息を吐くと、目の前には真っ白が画用紙があった。]
(96) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[それから端末へ手を伸ばす。 皆へのメッセージを送るために。]
本当は直接言いたいけど、泣いちゃうもんね。
[幸せな未来へ行くんだ。 壊れたパズルは今はもう、修復できない程にぼろぼろで、それでも残ったピースを愛しく思う。 だからこそ、最後は笑顔で終わりたかった。 震える指を伸ばして、ひとりひとりに音声を残していく。]
(97) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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――――。
[“痛い”と告げる声が、余程痛い。 伸ばされる腕に抗う術を男は持たず、また拒否するつもりもなく。]
――――――。
[けれど、受け止めることもない。
残酷だ。 どこかの誰かが無垢な少女を唆す悪魔だとするならば。 男のそれは、覚えてはならぬ感情を植えつける黄金の果実。]
(@58) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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だから「ここにいたい」のか? “痛い”んだったら、ここから出てちゃんと愛してもらえばいい。
[男の指先は、目隠しを縛る。 決してここで剥がれ落ちることのないように。]
俺から離れれば、“いたい”のもなくなる。
[服を掴む手に触れ。 落とすのは――――]
(@59) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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[シーシャの部屋へ携えて行くのは、 雪のように白い生地に流水の模様の描かれた、 東洋の民族衣装。 帯と呼ばれる腰紐は丹。
色数を抑えたシンプルな服は、 シーシャの瞳の色を美しく映えさせるだろうと 選んだ服を、 シーシャは素直に受け取ってくれるだろうか。]
(@60) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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――――“わかったな”。
[それは確認ではなく、強く教え込む言葉。 残酷な声を落とし、冷酷な言葉を残し、男は立ち上がる。 仕事は多い、揺れていてはならない。 掴む手を引き剥がし、呼び止められても男が足を止める事はない。]
爪、後で消毒に来させる。 体を疵物にするな、いいな。
[言い残し、外へ。]
(@61) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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[今ここにいる皆へ順番に連絡をしていく。 最後のひとりになって、指が止まった。 真っ白な画用紙をなぞり、瞼を伏せる。]
……………、
[強く目を閉じ、ゆっくりと開いた。 そして端末へ、震える指を伸ばす。]
(98) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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[>>@59首を振っても、目隠しは、すげなく結び直されてしまう。 目隠しの結び目が強まるほど、フーの服を握る指にも力が籠もる。 先程舐め取られたばかりの血が、また滲んでしまうほどに。]
なんでだ……?
じゃぁ……じゃぁずっと、それまで、痛いままなのか……? なんで、どうして、フーじゃダメなんだ……?!
[言葉にするたび、痛い、苦しい。]
違う……逆だぞ……。 離れると、痛いんだぞ……!
(99) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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[シーシャの部屋の前で、 シーシャが目隠しをするのを待つ間に、 サムへと宛てて、ひとつの頼み事を送信した。]
(@62) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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───!
[>>@61強く、残酷な言葉が、胸に深く突き刺さる。 離すまいと、ボロボロになった爪を、食い込むほどに強く伸ばすが、それは無理矢理剥がされてしまった。]
フー……
そんなの、おれ、わかんないんだぞ……
[ふたつの”好き”の違いが、分からない。 どうしてこんなに苦しいのか、どうしてそれがフーだけなのか。 どうしてフーは………]
……っ、ぅ……
[強く結び直された目隠しに、指をかけ]
(100) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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そんなのわかんないんだぞ!!!
[引き裂き、扉の向こうへと叫んだ。 濡れる瞳は、性欲とはまた違う感情の昂ぶりに、金褐色に染まったまま。]
(101) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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(ああ)
(どうして)
(何故) (アイツは)
(お前らは)
(俺は――――)
(@63) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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―通路―
[男の足音は早く、早く、早く。 研究ルームに向かう途中、通信機から声が落ちた。
歩調が変わる。
Prestissimo to ritard. Ed pesante.
無音の通路に響く演奏。
――――Fermata.]
(@64) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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[>>@53かけられた言葉にしばし撃沈し直したりしたあと、最後の食事をとる。 サムの微かな震えは、ふと気になったが追求せず。
>>90あーんしてやったりしながら、食事は終わった]
ん、……また。
[部屋に戻るというチアキに、おうむ返しに言葉を返して。
ふと、硬質な音>>@51がした通信機を、見下ろした]
……。
[立ち上がり、ヤニクを見る]
……俺も、そろそろ。
[サヨナラが言いたくなくて、ヤニクの髪に手を伸ばすことで代わりにした]
(102) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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[チアキだけでなくシーシャも今日いなくなる。 別れが近付くと寂しくなるのは仕方ない。 泣きそうになるのを堪えて、低い体温に摺り寄った]
シーシャ、幸せにね。
[伸ばされた手が髪に触れる>>102 最後の体温を感じながら別れは笑顔で見送った。 1人残った広間で残った絵本やクッション、毛布を 引き寄せて巣を作る]
雪は全部埋め尽して白く塗り変えるけど……。 明けた朝はキラキラと光ってるんだって…。
[聞く者のいない広い空間に、静かに漏らした]
(103) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[――――――ダンッッ!!!!!]
[壁を殴りつける音が響いた。 握り締める掌、獣ほど鋭利でない爪が皮膚に食い込み。 噛み締めた奥歯は骨の軋むようなざらついた音で。]
――、――――。
[言葉を紡げない、息さえ吐き出せない。 だからカメラに映らない位置で、動物たちには届かないように。 ただ、部下たちにつながる通信機だけが音を拾ったなど思いもしないで。]
(@65) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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─蛇の嫁入り─
[歩くのが苦手な蛇の仔は、 介添えのように腕を貸して、部屋まで連れて行った。
着物の着付けなんて知らないから、 裾は早速乱れていたかもしれない。
扉を開けて、たったひとつの椅子に座る 銀灰の男を見た。
白と、黒と、灰色。 色彩の乏しい部屋の中に、 帯の丹がアクセント。
シーシャをヴェスパタインの前へと立たせ、 チアキは一歩、後に下がった。]
(@66) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[部屋に戻って、簡素なカバンひとつに収まる自分の暮らしに改めて唖然とした後 柔らかな目隠しをつけて、ティーにどーぞと言って。 そのときを粛々と待つ。
しんしんと降り積もる雪の音が聴こえるほど、室内は静かだ]
……?なにもってるんですか?
[>>@60ティーの持ち物にふと気が付いてみたりして]
(104) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[ヴェスパタインがシーシャの目隠しを取ろうとすれば、 不意に伸びたティーの手が、それを止めた。
シーシャの後ろから義眼を見つめる 硝子の奥の、曇りないアイスブルー。]
(@67) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[1人になった広間で額と鎖骨を擦りながら 端末を覗き込む。 丁寧なメッセージと秘めやかな会話を思い出すと、 いつの間にかぽろぽろと涙が端末を濡らす]
ばいばい…。
[誰もいないのに、隠れるように毛布を被って肩を震わせた]
(105) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[痛い。 分からない。 苦しい。
扉の前にへたり込み、ずきずきと熱を宿す指先を見れば、またうっすらと血が滲み始めていた。 舐め取ると、鉄錆の味と一緒に、独特のヤニの味がした。 ……また、胸が痛くなった。]
なんでこんなに痛いんだぞ……
[ぎゅっと、胸元に手を寄せて蹲る。 耳にも尾にも、いつもの元気は欠片も見えない。]
(106) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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―通路―
[同僚からの連絡。引き渡しの“教会”は、シーシャが先に行くらしい。白衣の裾を払って立ち上がり、大きく息をつく。 震えは止まった。何も解決したわけではないけれど。
入れ違いに入った通信。その内容に目を細めて]
(@68) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[ゆっくりと歩み、途中で足を止めたりしながら、歩む。 ティーに喜んで着せてもらった服は肌触りがいい。 緩んだ前から入る外気は少しだけ寒かったけども、それよりも緊張が勝って気にならなかった。
扉を開ける音。 立たせられ、ティーが背後にいく気配。
着物の隙間から見える鎖骨下に刻まれた刻印が、深呼吸と共に動いた]
(107) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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