35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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うん。
[手鞠を受け取って。 ぽん、と突きながら歌いだしたのは、幼い頃から慣れた歌だ。]
坊さん頭は 丸太町 つるっとすべって 竹屋町 水の流れは 夷川 二条で買うた 生薬を ただでやるのは 押小路 御池で出逢うた 姉三に 六銭もろうて 蛸買うて 錦で落として 四かられて 綾まったけど 仏仏と 高がしれてる 松どしたろ
[自分では、この村以外のことは憶えてはいないのだけれど、もとは都のほうの人だった母から最初に教わった。 村で聞くような歌とは、言葉も節もずいぶんと違う。 この村で育って、その歌のような言葉遣いは、ほとんどできないのだけれど。 でもとても、懐かしい歌だ。]
(148) 2011/08/13(Sat) 02時半頃
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夕ちゃん、上手ー
[ぱちぱちと、手を叩く 私より、きっと、何をしても上手で だから私は、夕ちゃんが凄いと思うし 自慢の双子、と言うと可笑しいけれど]
上手なぁ
[やはり、素直に関心してしまうのだけれど 私には、その歌の記憶がないのだから だから、一緒に歌う事は出来ないのだけれど]
(149) 2011/08/13(Sat) 02時半頃
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じょ、上手かな。
[朝顔に褒められれば、素直に嬉しいのだ。]
でもさ、あの歌で、すぐちゃんと突ける朝ちゃんのほうが、すごいよ。
[そう言ってから気づく。 朝顔はもしかしたら、あの歌を前から知っていたのではないか。 でもそれなら、どうして自分は知らなかったのだろう……。**]
(150) 2011/08/13(Sat) 02時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/13(Sat) 02時半頃
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――村の道――
みんなは一緒に何処かにお出掛け?
[内心其れ所では無いのだけれど一応聞いて。]
――――うん、身体のほうは大丈夫。 僕が残念なくらい健康なことは、ここに居るかっちんが良く知ってるよ。
なんか元気過ぎて、やたら扱き使われるんだよね。 神楽さんに僕の体力の半分くらい分けてあげられたら、多少は僕も、か弱くて大切にされる可愛い女性になれるのかもしれないけれどね。
なんでそう出来ないんだろ…
[博史が気使いの言葉を発すれば首を横に振って笑ってみせる。 近況を話す口振りは明るく、内容には冗談も交えた。]
ううん。本当の本当に用事なんてないよ。何にも。 三人で何してるのかなって思って見てただけ**
(151) 2011/08/13(Sat) 02時半頃
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うん、上手だよ?
[夕ちゃんが、嬉しそうな顔をしてくれた
私の知らない事を知っている夕ちゃん 私の知っている事を知らない夕ちゃん ずっと一緒にいたはずで、一日も顔を合せなかった日は無い
さて、何故だろう]
夕ちゃん…――――
本当に、お祭り、楽しみだね
[時間は、もうないかもしれない]
(152) 2011/08/13(Sat) 03時頃
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女中 おみつは、メモを貼った。
2011/08/13(Sat) 03時頃
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[ねぇ夕ちゃん、疑問に思った事はない? どうして、自分ばかり用事を頼まれるのか いつも一緒だったはずなのに、一緒だった気がしないとか そんな事は、ないかな? どうして私を、無口な子だと周りが想っているのかとか どうして、いつも一緒だと周りが言うのかとか 不思議には、想わないかな? どうして、だろうね]
ねぇ夕ちゃん…――――
私がいなくなったら、寂しい?
[ふと、我慢出来なくなって、問うてみる 夕ちゃんは、覚えているかしら あの日の事を、覚えているかしら 覚えているはずはないけれど、それでも 覚えていてほしいと思うのは、我儘かしら]
(153) 2011/08/13(Sat) 03時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/13(Sat) 08時頃
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――……え?
[思いもかけない問いかけ。
『私がいなくなったら、寂しい?』
寂しいとか、寂しくないとか。 考えたこともなかった。 だって――朝顔がいなくなるなんて、起こるはずのないことだから。]
朝ちゃん。 いなくなっちゃうの?
そんなこと、ないよね。 だから、寂しくもならないよ。
[ちぐはぐな答えだけれど。 とっさには、そんな風にしか、答えられなかったのだ。**]
(154) 2011/08/13(Sat) 08時半頃
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[おまえもこの兎が可愛いかろう、日向 ならばこちらに協力するのだぁ――!!
兎片手、仁王立ち。 その仁右衛門の滅茶苦茶な言と指をつきつけられる。
さらに何だか色々と説かれたものの、 じっくり把握していられる心境ではない。]
(155) 2011/08/13(Sat) 13時頃
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あばばばばば…
えぇと、えぇと、 うさぎさんがうさぎさんが、…ぴんち?!
お、お、落ちついて下さい、仁右衛門さん! うさぎさんを、はなして。ね? ね?
[宥めの意で手のひらを突き出し、声を張り上げるも。 相手はそんなの聞き入れやしない。]
(156) 2011/08/13(Sat) 13時頃
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………〜〜〜〜!!!!!
[日向の足先が仁右衛門へにじり寄る。 そして、日向は屈みこむと。]
(157) 2011/08/13(Sat) 13時頃
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[そのときふと、仁右衛門をみやる。
なんと彼は兎に頬ずりしていた。]
[口ではなんだかだ言っていたが もしかして 兎に触りたかっただけなのだろうか??]
[思った時には。 勢いのまま、始まっている指先の動作。
か っ く ん
仁右衛門の全身が緩む。 兎が逃げ出すには、絶好の機会だ。]
(158) 2011/08/13(Sat) 13時頃
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(訂正 >>157と>>158の間に ↓)
――――ぇぃっっっ!
[彼の膝裏を指でつつこうとした。]
(159) 2011/08/13(Sat) 13時頃
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[拘束を解かれ、傾く兎の身体。 そこを抱きとめようと試みた日向の腕を台替わりにして地へとび下り、 兎は跳ねて行った。]
[ こら まてぇぇぇい!!
すぐさま兎のあとを追いかけ、駆ける仁右衛門。 日向のことなど、すっかり忘れさられてしまったらしい。**]
(160) 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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――――じゃあ、僕、行くね。
お使い、頼まれてるんだ。 こんな朝から、大変だよ。暑いし。うん。
[ぶつぶつ言いながら。後ろ手に少しずつ、後ずさり。 再度、微笑んで、女はその場から立ち去った。]
(161) 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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…――――
そうだね、居なくなったりしないね だから、寂しくなる事も、ないよね ずっと、一緒よね
[きっと、二人のちぐはぐは 私が、全て話さないから起こる事なんだろうけれど でも、そういう決まりなんだもの 軽々には、話せないもの 今はまだ、そんな話、出来ないよね]
ごめん、夕ちゃん 気にしないで?
(162) 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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[遠くから、まてぇぇぇ、と言う声が聞こえる なんだろう、鬼ごっこでもしているのだろうか]
…――――?
[そちらの方を、見てみると ぴょこんと跳ねる、まんまる兎 白の、大きなお饅頭みたいな兎]
あ、真昼ちゃんだ
[あんなに大きいのに、兎鍋にされていないなんて 真昼ちゃん以外、考えられない それを追いかける、仁右衛門先生 お祭りの事に詳しい、ちょっと怖い人]
ま、まさか、真昼ちゃんを食べる気かな…?
(163) 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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[助けなくては、と思ったけれど ここからでは、少し遠いから]
真昼ちゃん、こっち、こっちだよー
[こちらに呼ぼうと、手を振った]
捕まったら、食べられちゃうよ
[本当は、そんな理由で追いかけているわけではないのだが そう思い込んでしまっているのだから、仕方ない]
(164) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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[こちらの方に、駆けて来るまんまる兎 それを追いかけてくる、怖い先生 なんだか、先生の方は息が切れているみたい 大人は、体力がないなぁ
真昼ちゃんを抱きとめようと、膝を折って手を広げ おいでおいでと、手招きをして ぴょこんと跳ねた真昼ちゃんは、すっぽり腕の中に収まった]
よしよし、怖かったね、真昼ちゃん
[息も絶え絶えに追いついてきた、仁右衛門先生 思いっきり睨んでやったつもりだけれど 傍から見たら、じっと見ているのと変わるまい]
真昼ちゃん、いじめちゃだめ
(165) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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[息が整わないから、何を言っているかわからないけど 協力をさせるだの、人質だの 何か、色々話している]
真昼ちゃん、嫌がってるもの いじめたんでしょ
[曰く、祭りの日に星を降らせるのは未来人で この村にも、記憶操作を行い紛れ込んでいる その学説を証明するのに、星の降る場所に入り込みたいらしい]
記憶操作が出来るような人、相手なんだったら それを見た、と言う記憶も、操作されるんじゃないかな?
[そんな事を、想ったけれど]
(166) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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やめなよ、怖い人がいたらどうするの?
[とめてみたが、どうやら諦める気はないらしい]
…――――
真昼ちゃん、苛めちゃ駄目だから
[仕方がないので、真昼を庇う事に専念する事にした 私が真昼ちゃんを離さないから、最終的に私ごと捕まった]
あ…――――
[怖い先生は、*やっぱり怖い*]
(167) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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――星降る海岸近く:岩場――
疲れ、た……真昼のばか。
[まさか仁右衛門の魔の手から逃げている(あるいは一緒に遊んでいる?)最中などとは思いも寄らず、あちこち探し回って疲れ果てた女は、岩場に腰掛けて項垂れた。]
うー、汗と潮風で顔がべたべたする…
[首筋に張り付く遅れ毛が気持ち悪い。 引いては寄せる波の音が五月蠅い。]
何処に―――…
[弱弱しく呟く。]
倒れても…もう…知らない…か、ら… ばか、ばかばかばかばか…
(168) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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>>151私はこの明之進殿とは初めて会う。 彼らとはばったり会ったのだ。
[他の二人がどういうかは分らないが。 何かに誘われたら、言ってみるのもありだと思っている。]
そうか。元気そうならよかった、最近さっぱり顔を見ないから心配してた。
…元気だということはそれだけ信頼されていることだろう、何、安心した。
(169) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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[>>161もう行くというのには、特段引き止めることも無く。二人はどうしただろうか。]
昨日の日は私も危険だった。 なので今日もそうなりえる、気をつけて行きなさい。
[去り行く背に言葉を一つ。 声の大きさは自分では意識せずに。]
伊綱は今でも十分女子だろう―。**
(170) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/08/13(Sat) 17時頃
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―白石源蔵邸 台所―
―――――…お早うございます、源蔵様。 よくお休みになれましたか?
[台所に現れた主人>>97へ、振り返ると一度頭を下げる。 そして団十郎が、朝早いうちに自宅へ戻って行った旨を伝えた]
とても楽しい席だったと仰っていました。 源蔵様に見て貰いたい物があるとのことだったので、 またいらっしゃるのではないでしょうか。
[兄のことに話が及べば、空き地の見える格子窓をちらと見やって]
兄様は、朝の稽古に励んでいらっしゃいます。
……あれ?
[しかし空き地に居るのは、志乃と双子の姿のみ。不思議そうに小首を傾げたのと、鳩渓堂に朧の声>>104が響いたのはほぼ同時だった]
(171) 2011/08/13(Sat) 18時頃
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[台所には、炊き立ての御飯や味噌汁の香が満ちる]
戻っていらっしゃったのですね。お疲れ様です、兄様。 朝御飯は、豆腐と和布の味噌汁、 沢庵と茄子のぬか漬け、豆の煮付けです。
もう三人分、用意してしまいました。
[朝食を共にと告げる兄へ、こくりと頷き主人を見やる。 兄の帰郷の折には、こうして共に食事をする機会も多い。兄と過ごす時間が増えるのは嬉しいし、それを快く認めてくれる主人にも感謝は尽きない。 そして楽しげに会話を交わす彼らの姿を見ていることも、好きだった]
(172) 2011/08/13(Sat) 18時頃
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―白石源蔵邸 茶の間―
――――――――…源蔵様。御願いがあるのです。
[朝食の場で不意に主人へと向き直り、真面目な表情――といっても、いつも真顔であるのであまり違いが分からないが――で語りかける。 基本的に自分から何かを欲しがることの無い少年にとって、何か「御願い」をするのは稀なことだった]
あの張り子の円盤を、私に頂けないでしょうか。 飛ばなくとも良いのです。 あれが良いのです。
[如何なる返事でも、「分かりました」と頷いただろう。 やがて、今朝の空き地での出来事の話になれば、その風景を思い浮かべつつ静かに会話を聞いていたが]
御勤め御苦労さまです。
[慌てた様子で主人が講堂へ向かえば、頭を下げつつその姿を見送るのだった]
(173) 2011/08/13(Sat) 18時頃
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─ 村の道 ─
こちらこそ、よろしくお願いいたしますね。
[鳥殿、という言い方に思わずくすり、と笑みが漏れる。 肩の小鳥は、挨拶するようにぱたた、と羽ばたいた]
私も、色々と知らぬ事を教えてもらっているのですよ。
[少年に教わるのは、四季折々の自然の様子など、自ら触れる事ができぬものが多い。 勝丸が互いを紹介してくれるのを聞きつつ、そろそろ動こうか、とそう思った矢先]
(174) 2011/08/13(Sat) 18時半頃
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ああ、おはようございます。
[みつから向けられた挨拶に、穏やかに笑む。 肩の小鳥も、ぴぃ、と鳴いて挨拶した。 知り合いらしい二人のやり取りに、口を挟む事はせぬものの。 体力の半分を、というくだりには、さすがに少し、苦笑いが浮かんだ]
私は久しぶりに、源蔵先生の所へお邪魔しようかと。 お借りした本のお礼もまだですし。 お二人とは、ここで偶然お会いしたのですけれどね。
[どこへ、という問いにはこう返す。 後ずさりするみつの様子には、緩く首を傾いだ。 何か無理をしているように見えなくもない。 何かを隠したり無理をしたり、という態度は、どこか似通っているものだから。 どこか、我が身に被るものを感じていて]
……ご無理をなさっていなければ、良いのですが。
[去ってゆく背にぽつり、そんな呟きを漏らす]
(175) 2011/08/13(Sat) 18時半頃
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─ 私塾近くの空き地 ─
[ともあれ、いつまでも立ち止まっていては、と向かうのは鳩渓堂。 空き地近くに差し掛かると、何やら賑やかな声が聞こえてくる]
……一体、何が……て、え? な……何をしていらっしゃるんですか、仁右衛門さんっ!?
[白いものを抱え込んだ朝顔と、その朝顔を捕らえる仁右衛門と。 状況がわからず、思わず大声を上げてしまったら、反動で少し咳き込んだ。**]
(176) 2011/08/13(Sat) 18時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/08/13(Sat) 18時半頃
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[源蔵が講堂へ去った後、暫し兄と二人きりとなる。朝餉の片づけをしつつ、話しかけた]
兄様、今回は何時まで村にいらっしゃるのですか?
都での生活は、御忙しいのでしょう。 どうか、無理をなさらないでくださいね。
[兄の剣の腕は素晴らしいと思っている。けれど、やはり過酷な職業でもあるのだろうから]
―――――…兄様の真似ごとをして、 暇を見つけては剣を振っているのですが。 やはり、なかなか…
[言葉を続けようとして、表が騒がしいことに気づいた]
祭りの歓声には、早すぎましょう。 何かあったのでしょうか。
[片づけの手を止めて、小首を傾げる。 そのまま立ち上がり、騒がしい方――空き地の方へと向かう]
(177) 2011/08/13(Sat) 18時半頃
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