278 冷たい校舎村8
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――8階――
[ 少し身構えつつ、8階にたどり着いて。 目にしたのは、一直線に伸びる廊下、 探している彼女の名を表すような、紫色のインク。
そして。 窓の外で上映されている自分たちのクラスの劇と、 壁にかけられたCG作品>>56だった。]
おおー……
[ 思わずそう声を漏らし、上映されている劇やCG作品に目を向ける。 こんな時でなければ、もっとゆっくり見ていたかった。 特にCG作品は、よく見れば、知ってる友人たちを彷彿とさせるもので。]
(112) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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な。俺ちょー可愛く描かれてて嬉しい。 怜ちゃんは……この豹かな?たぶん。
[ 怜>>109につられるように、感想を零す。 どれも、素晴らしい作品だとは思ったけど。
ただ、一つ、一匹、足りないような気がした。 例えば、紫色の動物、とか。]
(113) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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紫織ちゃん。 俺達と一緒に帰ろうぜ。 絶対、みんな待ってる。 そんでさ、一緒に雪合戦でもしようぜ。な?
[ 歩いて行った先に、探していた姿>>59を見つけて。 幸俊と怜に続くようにそう声をかけた。
ここの校舎に来る途中、通学路で。 雪合戦したいって2人で話したりしたなあ、 って、懐かしく思いつつ。 いつも通りに、にっ、と笑って*]
(114) 2020/06/22(Mon) 16時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 17時頃
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[どこまでも続く廊下を歩く。 窓の外の劇を眺めながら、校舎が静かになるのを待っていた。
それなのに、ああ、やっぱり。 あなたたちは、わたしの嘘を見抜いてやって来る。>>104>>110>>114
足を止めて振り返る。]
(115) 2020/06/22(Mon) 19時半頃
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……ごめんごめん、先に帰るって書き残してたんだけど、 ちょっと最後に校舎を見て回りたくなったから、つい。
心配しなくても帰るよ、見終わったら。 ね、みんな待ってるもんね。 めいっぱい雪合戦しなきゃね。
[えへへーと笑顔を向けてみせる。]
(116) 2020/06/22(Mon) 19時半頃
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……ほら、みんなで作り上げた舞台が見えるでしょ。 懐かしいよねぇ。
あ、夏美ちゃんが驚いたところ。 本番は上手く行ってよかったよね。
[>>1:241>>2:242>>2:243稽古ではすったもんだあったけど、 なんやかんや夏美ちゃんの演技もブラッシュアップされて、 わたしはバスケットの底に果物ボールをしっかり固定して、 そんなこんなで上手く行った本番のこと。 再現される映像を見て、それを思い出す。]
(117) 2020/06/22(Mon) 19時半頃
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颯真くんだ。 メイクも衣装に似合ってたねぇ……。
あ、辰美くんの出番。 こうして見ると、うん、いい表情してる。
[窓枠に寄りかかって、ただ眺めている。 ここに来てくれた3人が何を思うかなんて気にしない素振りで、 わたしはただ、再現される劇を一緒に見ようと促して、 ……普段通り、呑気な顔をしてる。*]
(118) 2020/06/22(Mon) 19時半頃
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……ウサギの颯真、かわいいな。 氷室は……
[豹か、魚か、どちらかだろうと思った。 特徴をよくとらえたCG作品。 それらをゆっくり眺めたい気にもなりながら、 進んだ先には、葉野の姿があって>>115]
(119) 2020/06/22(Mon) 20時頃
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[帰ろう、と口々に男たちが言う。 視線の先の少女は、のんきに笑っている。
映し出される舞台を 窓枠に寄りかかって眺めている。
――楽しかった。 みんなで作り上げる舞台は、本当に楽しかった。 裏方も役者も誰もかもが一生懸命だった。
辰美はそれを一瞥して、寂しげに目を細めた。]
(120) 2020/06/22(Mon) 20時頃
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…………ああ、見える。
皆で頑張った文化祭だ。
だけど…… 葉野、さあ。 いつ見終わる気だ、お前。
もうとうに、わかってんだよ。 お前があのメールの送り主だってこと。
(121) 2020/06/22(Mon) 20時頃
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…………何で死ぬんだよ。
目そらすな。俺たちの方見ろよ。
[一歩、二歩と辰美は葉野の方へと近づいていく。
なあ、お前今何考えてんの。 何見てんの。
教えろ、と言いたげに、彼女の傍で立ち止まった**]
(122) 2020/06/22(Mon) 20時頃
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……何言ってんの? 違うよ、わたしじゃない。
そもそも間違ってたんだよ、 誰かが死にかけてるとか、世界の主とか……。
[目を合わせるわけないじゃん。 嫌だよ。絶対に。]
(123) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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辰美くんは楽しくなかったの。 楽しかったって言ってくれたの、もしかして嘘だった?
楽しかったなら、ずっと見ててもいいじゃん。 ねぇ。
[嘘吐きはわたしのほうなのに、 彼の言葉を嘘呼ばわりするのは、罪深いかな。
いいんだよ、許してくれなくても。 とっくにメールで伝えてあるじゃない。*]
(124) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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[ 心配しなくても帰る、と言う。 みんなが待ってることを否定しないし、 雪合戦だってしなきゃ、って。笑顔で。]
……っ、
[ なんだか胸が苦しくなる。 ねえ、本当に?本当に、そう思ってる? 本当に帰るつもり、ある?
君が何回嘘を吐いても、疑いたくはなくて。 疑うような言葉は、かけたくなくて。でも。]
(125) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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文化祭、確かに懐かしいけどさ。 また見たい気持ち、俺にだってあるけど。 今見なくてもいいんじゃない?
一緒に帰ってさ、みんなで見ようよ。 ワイワイ騒ぎながらさ。
[ あの劇は、確か若林先生がちゃんと動画で撮影とかしてくれていた筈だ、多分。 だから、今見なくてもいい。それよりも。]
(126) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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ねえ、紫織ちゃん。 ちゃんとこっち見て。 本当の気持ちを、聞かせてほしい。
それがどんなものでも、ちゃんと受け止めるからさ。
言っとくけど、俺達、 君を置いて帰る気なんて、これっぽっちもないからね。
[ まっすぐ彼女の方を見て、 幸俊に続くように足を踏み出し、紫織の方へ近づいた*]
(127) 2020/06/22(Mon) 20時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 21時頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 21時頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 21時頃
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[>>126みんなでワイワイ騒ぎながら。 ああ、いいなぁ……それ。 もう叶わないことだから、途端に虚しい気持ちが胸の中に渦巻く。]
……そうだね。 だから、後で必ず帰るから。 先に行って、準備しててよ。
お願い、颯真くん。
[目は合わせない。無理だって。 優しい君ならわたしの言葉を信じてくれるよね。 最後のお願いだよ。*]
(128) 2020/06/22(Mon) 21時頃
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[目を合わさない葉野の態度>>128に、 もやもやとした感情が胸に渦巻く]
……もう、さ。 下手な嘘重ねるのやめろよ。 嘘つくならもっとうまくつけ。 ほんっとおまえ、嘘つく才能ゼロ。
[俺は別に、辰美みたいに冷静でも 颯真みたいに優しくもなかったから。 ずかずかと葉野に歩み寄って]
(129) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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映像なんて、俺もワカバヤシも撮ってるし 帰ってからクラスの皆で見りゃいいだろ。
[颯真に言葉を重ねて、>>126 無理矢理に葉野の肩を掴んで こちらを向かせようとした]
――過去じゃなくて。
(130) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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今、ここにいる、俺たちを見ろ。
[女装していたときよりも、幾分か図太く低い声。 男の力で無理矢理って、サイテーだろ。 怒って罵ってくれたっていいんだぜ。
それで、おまえが今の俺たちを見てくれるなら]*
(131) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[じゃあなんでここに お前が描いた絵、みたいなのがあって 俺らとお前は残ってるんだろうな。
そう、言いかけて口を噤んだ。
目が合わない。 強引にこちらを向かせることだって出来て、 氷室は実際そうしようとしていて
けれど辰美は、眉間にしわを寄せて 手を強く握り込んだだけだった。]
(132) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[その問いはずるいと、辰美は葉野に思う。 …………思ってしまったので]
(133) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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…………。 楽しかっ「た」よ。すげえ、楽しかった。
楽しかったからさあ。 お前も含めて一緒に帰りてえんだけど。
お前、ちゃんと颯真が言ってることわかってるか? 手を差し伸べてるってわかってるのかよ。 お前も、俺も、氷室も、颯真も。 全員で一緒に「みんな」がいるところに帰れなきゃ そんなもんはな、全然楽しくねえ。
……楽しくねえよ。俺は。 今お前がここから帰んないなら。
(134) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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それどころか、――もしも、 ここから一人でも帰ってこねえことがあるなら。
(135) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[辰美は好戦的に笑った。 怒っているようでもあった。]
(136) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[――そもそも狼がこなければ、 オオカミ少年は脅かされることはなかった。
だからさ]
(137) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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こんな校舎を立てて、不穏なメール出したやつは 俺たちのかけがえのない思い出を壊しに来たんだなって。 ああ、そいつにとって俺たちとの思い出って
……その程度なんだなって。
(138) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[重く息を吐いて笑うのをやめる。]
………… そんなこと思いたくねえんだよ。葉野。 ………いいのかお前このままで
[顔を顰めて、声だけは穏やかに問いかける。 クレープを共に食べた時の事を思い出して、 少しずつ、少しずつ心臓が痛くなってくる。]
(139) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[楽しかったよ。 楽しいかったから苦しい。
許す許さないで割り切れていれば、 辰美はここに立っていない。*]
(140) 2020/06/22(Mon) 21時半頃
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[ お願い、って言われて>>128。 ずるいなあ、と思ってしまう。 俺さ、人の頼み事とか、断れないタイプなんだよ。 だけど、さあ。]
……ごめん、やだ。 帰るなら、絶対、一緒がいい。 だからさ、俺からも、お願い。
一緒に帰ろう、紫織ちゃん。
[ 信じてくれないんだ、って思われるかもしれない。 「一緒じゃなきゃやだ」なんて、 駄々っ子みたいなお願いかもしれない。 でも、これだけは譲りたくなかった。 だから、俺は何度でも言うよ。一緒に帰ろうって。]
(141) 2020/06/22(Mon) 22時頃
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