41 アンデッドスクール・リローデッド
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俺は、貴様の思い通りにはならない。貴様の決定には従わない。 貴様の決めた理に抗い、決して貴様の御許などに向かいはしない。
どうだ!? 悔しいか!? 悔しかったら、俺を消滅させてみろ!!
俺が消滅したら俺の負け。 だが、この街に俺が存在し続けることができたなら……俺の勝ち。 仮に貴様が存在するなら、この戦いを受けてみろ!! もし、俺が負けたなら、どんな辛苦でも受け入れよう。 だが……俺が勝ったなら。 貴様が負けを認めるまで勝ち続けることができたなら……。
[暫時、息を静寂。 男は、続けた望みの言葉に、全ての感情をぶちまけた]
(86) ginlime 2011/12/15(Thu) 21時頃
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この街を、満たしていた平穏を……俺たちに返してくれ!!
[儚い言葉しか持てない男の、一方的な宣戦布告。 神に挑んだ教え子に倣い、虚ろな体で吠え叫ぶ。
タタタタタッ。タタタタタッと音がする。 そう遠くもないどこかでなおも、街の破壊は続いている。 止められない。止められない。 この破壊は、止められない。
やがて、男は腕を下ろすと、躯の積まれたアスファルトの上を、目的の場を目指して歩きだす。 神への問いかけに対する答えは、当然、返ってはこなかった**]
―屋敷から離れ・再び蹂躙されるこの街で・了―
(87) ginlime 2011/12/15(Thu) 21時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
ginlime 2011/12/15(Thu) 21時頃
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[さて…コーネリアをつれて地下室へと向かう途中のこと。 既にウィルスにより死したゾンビ、まだそのウィルスに抗うゾンビ。
元凶たるアンデッドが、まさに玄関ホールに至った時、 まだ事切れないゾンビが集まっている>>82ものを見つけ。 それが、アーヴィングと知れるまでにそう時間はかからない。
元凶はただただ、冷酷な笑みだけを浮かべて彼女を見ていた。ただ、見ていただけ。
アーヴィングが、>>83アンデッド、とこちらを認識したのは恐らくゾンビウィルスに冒されてからのこと。 このアンデッドは、口元にいびつに笑みを浮かべたまま、 その光景を見ていただけで]
(88) 香菱 2011/12/15(Thu) 23時頃
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ベネットは、一人言と表発言間違えて絶望した
香菱 2011/12/15(Thu) 23時頃
レティーシャは、ベネットの頭を撫でた。
horse 2011/12/15(Thu) 23時頃
セシルは、ベネットを慰める振りをした。
りおん 2011/12/15(Thu) 23時頃
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グ、ゲ………!?
[マリーの持っていたウィルスが、モロにきいたらしい。 アンデッドは、その薬品を浴びた瞬間、猛烈に苦しんで
そして……一瞬だけ、瞳の色を、人のそれへと姿を変えた]
……… 「アーヴィン、グ、さ……]
(89) 香菱 2011/12/15(Thu) 23時半頃
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「……ご、め………」
[小さな呟きは、誰に聞こえるわけでもない。 聞かせるためのものでもない。
しかし、その唇からもれた音は、 間違いなく「ベネット」のもので]
「ご、め……」
[それは、アーヴィングだけではなく、この屋敷の全てへの謝罪。 自分がふがいなかったから。 自分が弱かったから。
そんな、青春のような若者特有の弱さをどうにかしたところで、このアンデッドがどうにかなるわけでもない。 再び、意識が戻ることには既に完全に「いろは」と同化した姿あそこにあって]
(90) 香菱 2011/12/15(Thu) 23時半頃
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……。メンドウなもん、ひっかけやがって、 コノ、アマ。
[苦々しそうに、けれど体力を消耗したようなアンデッド。 既に先の短いローズマリーを侮蔑色の目で見下ろすと]
ケケ。人ッテヤツは…勝手なイキモノダカラナ。 その結果ガ俺ダトオモエバイイ。
[人に限ったことではないが、命を食い生きるイキモノが 命を失ったものに殺される。 それはなんとも皮肉な一場面だったろう。
不死の象徴のようなアンデッドは、 一度こみ上げてきた笑いを、 呪う様な声でこの屋敷にぶちまけた。
死ね、と、ただソレだけを込めて] この
(91) 香菱 2011/12/15(Thu) 23時半頃
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ナァ、コーネリア。 次は……ドウシヨウ、ナァ……
[どこのニンゲンを食い尽くしてやろうか。 楽しみはまだまだ尽きない。 呪いを漂わせるアンデッドは、もう次の獲物を欲しがっているようだった。
既に軍により制圧寸前のこの街だが、 元凶は終に絶たれることはない。
軍の調査によれば、地下牢には少女の生首と、それとは対照的に首だけを失った若い遺体が転がっていたという。 特に首を失った遺体は、普通の死体とはことなり… 半分ゾンビに冒されながらも人を保っていた部分も多い、 ひどく不思議なものだったという]
(92) 香菱 2011/12/15(Thu) 23時半頃
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[その遺体がフォロー家のものだったということは、 軍の中でも一部しか知り得ない情報だっただろう。 そして、そのフォローの末裔を手にかけたものが、 ゾンビの元締めだったということも、 調査はつきつつも混乱を恐れてかやはり公表されることはなかった。 極秘の実験やその産物を世に広めるわけにはいかない。 驚く程静かに、ひそかに。世間からは隠匿され、消された事件となったようだ。
そして次の惨劇は再び起こるのだろう。 長い時を生きたアンデッドが再び腹を減らす頃。 まずは小さな、しかし残酷を極めた猟奇事件を皮切りに。
余談だが…このアンデッドの隣にコーネリアがいたかは定かではない。 ただ、このアンデッドがかつて人であったという証は、 最後まで彼を手にかけなかったこと。 たった一つの約束だけは、律儀に守っていたのだが、 そんなことは誰も知る由もなく**]
(93) 香菱 2011/12/15(Thu) 23時半頃
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[――――それは、彼が倒れてどれくらいの時間がたったか。
音がなくなったこの屋敷に、靴音が響く。 そこに在るかつて命あったものを、踏み散らしながら、生ある靴音は屋敷の中に押し寄せる。
彼らは、男の死体を見て、それが動いていないかを確認すると、他の死体同様、廃棄のための処理を行うだろう。]
(94) sainos 2011/12/16(Fri) 00時頃
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[彼らが男の身体だったものを粗雑に持ち上げたとき。
――――かつん。
男の身体にまとわりついた布切れから、何かが落ちる。 その落ちた何かに彼らは気づくだろうか。
誰か、気づいてくれないだろうか。
レモン味の、飴玉。]
(95) sainos 2011/12/16(Fri) 00時頃
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――――。
[どこかで、つぶやいた声が、した。]
(96) sainos 2011/12/16(Fri) 00時頃
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[蜂蜜色は―― あたたかい、日差しの色。 やわらかく、甘い色。 ふわ、と揺れてしまえば綿菓子の様。]
(97) birdman 2011/12/16(Fri) 00時頃
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ラルフは、ネルにむぎゅうした。
sakaki 2011/12/16(Fri) 00時頃
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― ―
[頭皮とその下の肉ごと、ずる、と腐って落ちた。髪の色はもう、蜂蜜色だなんて言えないくらいくすんで、絡まって、数も少なく垂れ下がる。 内臓はとっくにどろどろと液体のようになった。もう必要のない、呼吸の代わりのように、時々、喉の奥から競りあがって唇から溢れて落ちていく。赤黒いを通り越して黒い、その液体は異臭を放ちながら地面に染み込んでいった。
ここまで腐ってしまえば立ち上がることも出来ない。 所々肉のそげた腕で、指で、もがくように地面を引っ掻く。 また欲求に負けたのか、自身の指を齧り取りながら、白く濁りきった瞳孔を揺らした。]
っ ――――…… ……ぁ
[酸素を求めるように喘ぐ唇は、何か告げようとした思いがあったのだろうか。 それすらも定かではなく、ただ黒い液体と腐りきった指の肉を流す。
意識もしないまま迎えた1度目の死、色々なものと引き換えに手に入れた2度目の生は何を与えてくれたのか。腐り落ちていく体の部位を眺めながら、足を引き摺る日々は何だったのか。]
(98) birdman 2011/12/16(Fri) 00時頃
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[濁った眼球を動かせば、ぷつ、と音がして液体が溢れてきた。萎んでいく眼球と、眼窩から流れた腐った液体。液量など無いに等しいもので、濡れたのは茶色の顔面とその下の地面ぐらいなものだった。
信じた綺麗なものの世界から離れて生きてまで確かめようとしたもの、それすら確かめられることなく、動く死体は腐り落ちていった。地面に染み込んだ腐液は、しばらく、その悪臭と跡を残すことだろう。けれど、それすら、薄れていって最後には何も残るものは無い。]
(99) birdman 2011/12/16(Fri) 00時頃
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ネルは、タカハシをぎゅうした。
birdman 2011/12/16(Fri) 00時頃
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[少女はゆっくりと立ち上がる。 壜が描いた軌跡は、どこへ向かっただろう。あの紙飛行機>>0:1と同じで、己が手放したの物の行き先はわからない。]
(……ここは、寒い)
[周りにはゾンビの姿はない。 ここはどこだろう、歩き出そうとしたところで、誰かの声が聞こえた気がした。名前を呼ばれた、気がした。何を言っているのかも最早聞こえないのに、泣き出しそうな自分がいる。]
(どうして、悲しいんだろう)
[少女はやがて、引き寄せられるように進んでいく。その先に、何があるのか。まだそれはわからずに]
(100) oranje 2011/12/16(Fri) 00時半頃
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[ナア と少ししゃがれた声。 白い、野良にしては綺麗な毛並みは 蹲る様に、黒い塊の傍に座った。
そこは約束通りの中庭でもない、じめついた場所ではあったが。 地面に広がる腐液に触れようとも、その毛皮は汚れずに。 白い猫はちいさく、いちどだけ喉を鳴らした**]
(101) birdman 2011/12/16(Fri) 00時半頃
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―いつか未来・夜の、この職員室で―
『先生。1人だけなんですか?』
[入ってくるなり口にした男子生徒に向けて、私は え? と周囲を見渡した。 暗がりの中に燈るデスクトップライトは、私のところしか照らしていない。 みんな、いつの間に帰ってしまったんだろう。 時計を見て、ため息をつく。 教師になって3年目。 慣れた気になって先送りにしてきた小テストと資料の作成は、まだ、当分終わりそうにない]
みたいね。遅くまで、お疲れ様。
[資料室のキーを返しに来た、生徒会に所属している彼は、『……1人で、怖くないんですか?』なんて、不安げに視線を周りに走らせている。 別に。どうして? と聞いてみたら]
『だって、あの話があるじゃないですか』
(102) ginlime 2011/12/16(Fri) 01時頃
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『職員室で1人で居残りしていた教師が――――』
[……だって。 シャラップ。彼に立てた人差し指を突き出して、その先を受け継いであげる]
熊を連れた大男の幽霊と出くわして、でしょ?
[その話なら、知っている。 幽霊が何をしてくるのか。どんな表情をしているのか。 そこら辺は曖昧で、話す人によってまちまちだけど。 『熊と大男』。不思議とそのカップリングは、乱れることなく伝わっている。 何かよく分からないけど、都市伝説ってそんなものだ。 そう。所詮は都市伝説。私は、幽霊なんて、信じない。 そうはっきりと告げてあげたのに、彼はまだ不安げで]
『でも、何か信憑性があるじゃないですか。 ほら。大昔に起こったあの事件の犠牲者で、って……痛っ!!』
(103) ginlime 2011/12/16(Fri) 01時頃
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だったら、なんで熊がいるのよ。
[余計なこと言ってきたから、こつん、と手にしたファイルの角で小突いてやった。 その話は、決して解禁じゃない。 年配の教師だったらなおさら。若い私にだって、その位の分別はある。 軽々しく口にしちゃいけない。 ずっと昔に起こった事件についてと。今もなお――――]
そんなことより。先生ももうすぐ終わるから。 あなたも、用事がすんだらすぐ帰る!
[まっ、いっか。それ以上のことは考えない。 悲しい話は、これでお終い。今は目先の仕事が大事。 これが終わったら、繁華街によってラーメンでも食べに行こうかな。 そんなことを考えながら、職員室を出ていく生徒の背中に、呼びかけた]
――――――――また、あした**。
―いつか未来・夜の、この職員室で・了―
(104) ginlime 2011/12/16(Fri) 01時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
ginlime 2011/12/16(Fri) 01時頃
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