人狼議事


207 愛しの貴方を逃がさない。

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視点: 人


【人】 測量士 ティソ

[シェフは、握っていた包丁を、
喉元の蚯蚓腫れたちを真っ二つにするかのように、
自分の喉元に突き立てる。]

(84) ふゆのひと 2017/01/28(Sat) 22時頃

【人】 測量士 ティソ

[ぐら、と、身体が傾く。
派手な音を立てて倒れた人間に驚いたのか、
がしゃんと檻の中、ウサギが跳ねる音がする。

ほんのり湯気を立てた料理の皿の下に、
赤い液体が流れて、鍵と、メモ用紙の隅を汚していく。
もうすぐ目覚めるであろう、彼女へのお別れの言葉が、赤く染まっていく。]

(85) ふゆのひと 2017/01/28(Sat) 22時頃

【人】 測量士 ティソ

[喉元からせり上がってくる液体の味は、酷く、苦い。

皮肉かな、大量の美味しそうな料理たちを目の前にしても、
化け物が食べたいと思ったのは、最後に頭に浮かんだのは、

白い容姿に赤い目をした、あの少女の姿だったのだ。**]

(86) ふゆのひと 2017/01/28(Sat) 22時頃

【人】 受付 アイリス

[どうしてそんな言葉が出たのか、自分でもわからない。>>+71
否、わかってはいるが、それを認めたくない。

身体の疼きは、治まるどころかどんどん増していく。

触れる手は、優しく温かい温もりを感じるのに、
触れられた部分はまるで電流が流れた様。

それが焦らされているように感じて、
意地悪されているみたいに感じて。

彼は自分の「やめて」という願いを、
叶えてくれただけのはずなのに。]

(87) saiyu0314 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 受付 アイリス

[ジン、とまた下腹部が熱を帯びる。
潤い、蜜を滴らせ、シーツに染み広げる。

―――まるで目の前の相手を求めるように。]

 ……しゃ、しんや、さん… ……っ…

[早く、触れて。
早く、この疼きを止めて。
早く、あなたをちょうだい―――

そう伝えるかの様に、相手を呼ぶ。
喘ぎそうになる声は抑えながら。]

(88) saiyu0314 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 受付 アイリス

[それは何に対してなのか。
抗い切れなかった自分自身へなのか。
大事に自分を育てて見守ってくれた家族に対してなのか。

それとも、目の前の相手に対してか―――

きっとすべてに対して。

心の中で呟いて、
残された理性に蓋をした。]

(89) saiyu0314 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 受付 アイリス

[理性を手離せば、後は欲望のまま堕ちるだけ。
快感を求めるように、相手を誘い、
欲を満たすように求められれば、拒むことはせず。

触れられることを嫌がったのは自分。
けれど、触れて欲しいと願ったのも自分。

無数の自分自身に見られながら、
恋人でもない相手に愛される。]

(90) saiyu0314 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 受付 アイリス

[堕ちるところまで堕ちたら、どうなってしまうのか?
そんなことを考えるのは今はやめ。

今はただ、この快楽に溺れていよう。



       彼の腕の中という檻に閉じ込められながら―――*]

(91) saiyu0314 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ ガシャン! ]
 
 [ ウサギの目覚めは、
  きっと目覚ましでも、朝の光でも無く、
  派手な音だ。 ]
 

(92) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター

― 終わりの朝 ―

 [  きっと、
   あの時から毛布にくるまっていたのだろう。
   窓の外からは陽光が射してくる、そんな 朝だ。
  
   約束を破られて
   少しばかり腹正しい気持ちはあったけれど、
   柔らかい温もりを感じる身体を
   ゆっくりと起こして、


         起こし て、 ]
 

(93) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター

                [ 赤色。 ]

(94) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ 卯月の瞳の色とも、
  籠の中、暴れるウサギの瞳の色とも違う、
  光に反射して鈍く煌めく、赤色がそこにあった。
  
  倒れる家主の、その喉元。

  咄嗟に卯月が抑えたのは、
  包帯が巻かれている首元だった。
  
  卯月が噛まれたときに僅かに感じた
  あの鉄の臭いと同じものをかぎ取る。
  その中に"美味しそう"な匂いもあったけれど、
  ……それを上塗りしていくみたいに、
  段々濃くなっていく 臭い。

  ―― 嗚呼神様!
  どうして卯月はこんな時に聡いというの。 ] 
 

(95) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ 悲しいと言えば良かったんだろうか。
  叫び声も悲鳴も上げられずに、
  卯月の赤色は、ただ、鈍い赤を見ていた。
  
  裂かれた真っ赤な喉。
  蚯蚓腫れが見えるから
  ―― "渇いていたんだ" と
  遠く 頭の何処かで理解をする。

  したところで、この惨状。
  もうどうにもできないのだろう。 ]
 

(96) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ テーブルの上の、数多の料理。
  血まみれの椅子と家主の正面に立ち。

 ( ―― 心臓こそ五月蠅かったけれど、
     どこまでも卯月は"冷静"だった。 )

  血に染まったルーズリーフと
  小さな鍵を手にとって、
  …先ずはウサギを放そう。
  
  腕の中に収まったそのこは、
  人の温もりに安堵したのか、
  卯月の腕の中でじいっとしていた。 ]
 

(97) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ 動物を抱いたまま
  食べ物を食べちゃいけないだなんて、
  家主は血まみれで突っ伏しているんだから、
  そんなの、良いよね。

  緊張しているウサギの背を撫でながら、
  卯月は料理を口に運んだ。
  飛び散った血の味もして、
  苦い表情になったのは言うまでも無い。

  ルーズリーフの裏側。
  かろうじて残っている白の上に、
  彼の赤色で文字を残す。 ] 
 

(98) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ 当てつけみたいなものだろうか。
  彼がこの赤文字を読む機会は
  きっと二度と無いだろう けど。

  ウサギを抱えて、席を立つ。
  裸足のまま、家を出て行こう。

  なんだか酷く コンビニが恋しくなった。
  だって、最後に食べたあの料理は、

  とても、 ]
 

(99) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


     [ *"美味しくなかった"* ]
 

(100) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ ―― それからの話。
  
  卯月は警察に連絡したところで、
  もう此処から離れようと考えて、
  とうとう実家に逃げ帰った。
  
  ウサギを抱えた裸足の少女に、
  警察もなにやら思うところがあったらしい。
  全部任せる――、という訳にもいなかったけれど、
  犯罪者に巻き込まれた、という
  よくニュースで聞いているような展開になった 筈だ。

  筈だ、というのは
  卯月にとっての結末は、
  最後に食べたあの手料理だけだったから。 ]
 

(101) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ どうしてだろう。

  あれから味覚が無くなった上に、
  母の料理が食べられなくなった。
  否、"誰かの手料理"が食べられなくなった。
  一口運んだところで、反射的、だろう。
  全部戻してしまうようになった。
  
  味が分からないのに
  手料理は駄目ときたものだから、
  自室には大量のカップ麵と、お菓子と、総菜と。
  結局今まで通りの食べ物ばかりだ。

  歯で潰す感触と音だけで、
  卯月は今日も、生きながらえている。 ]
 

(102) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 重層培養 イースター


 [ 最後に食べたのも、最期に食べたのも、
  名も知らぬシェフの料理だった。
  
  八重瀬卯月にとっては、
  きっとそれだけの 話** ]
 

(103) mayam 2017/01/28(Sat) 22時半頃

【人】 しーさー カミジャー

―コンビニ『パルック』―

[新製品のパルックサンド。
 ポスターの端が捲れ、遂に風に飛ばされた。

 がらんどうの棚。
 がらんどうの店内。]

 ……かみさま。

(104) k_karura 2017/01/29(Sun) 00時頃

【人】 しーさー カミジャー

[まだ上がる右手は、歓喜に震えていた。

 手と手を重ねる。
 ひんやりとした御手。]

(105) k_karura 2017/01/29(Sun) 00時頃

【人】 しーさー カミジャー

[カタリ。


 カウンターの上に仮面が落ちた。
 硬質な音が響く。


 愛と身と魂を捧げた娘は、
 幸福な笑みを浮かべていた。]**

(106) k_karura 2017/01/29(Sun) 00時頃

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