14 学校であった怖い話 1夜目
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……酷い。
[眉間にきつく皺を寄せる。 立ち上がり、突きつけられる切っ先が近づく分、怯えるような顔をして数歩下がった。 鋏は未だ隠れたまま、やがてその背は壁につくか]
(83) 2010/07/26(Mon) 01時頃
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[パレットナイフを手にホリーに近づくパティを見て、 その進行方向を塞がないように咄嗟に一歩引いた]
――わかってるんだよな。間違えたら、ただの人殺しだ。
[そう告げる唇は、少し震えていた]
いや、そういう意味では、マリアンヌさんを死なせた時点で俺もそうか。 …正義。そう言い切れるお前が、少し羨ましいよ。
(84) 2010/07/26(Mon) 01時頃
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どうせ霊能者って信じられてるアタシが次に狙われる可能性高いんだしね、鬼を一人倒したとしてもまだ一人居るんだ、区切りの時間になったら次に狙われるのはアタシだろ、多分。
疑わしきは罰せよ、とかアンタもしょっちゅう言ってるだろ?
[チラとラルフを一瞥してから怯える様子のホリーに視線を戻す]
酷い? アンタはアタシを鬼だと疑ってるんだろ、だったら酷いとか言う前に鬼を倒そうとするべきじゃないのか? そういう言動がうさんくさいって言ってるんだよ。
(85) 2010/07/26(Mon) 01時頃
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あんたは、人か? それとも――鬼、か?
[メアリーをひたと見据えて、問いかける。]
今、 ホリーが鬼なんじゃないかと、話してるから。 見ないほうがいいぞ。
(86) 2010/07/26(Mon) 01時半頃
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[く、と歯を噛みしめた]
……誰もかれも、あんたと一緒だと思ってんじゃないわよ。 鬼だって思うなら尚更、……怖いに決まってるじゃない。
[声を震わせながらも、気丈に楯付く。振り。 “子供たち”を呼ぶにはまだ少し早く、そもそも正体を明かすつもりもない。 パティからは見えないよう、鋏に手を触れた]
(87) 2010/07/26(Mon) 01時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 01時半頃
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ならそのまま怖がって死にな。 アタシはアンタを鬼だと疑ってるから躊躇はしない。 なに、動かなきゃ首狙ったげるから苦しまないで死ねるよ、多分。
[ぐっ、とパレットナイフの柄を握る手に力が入る、絵を描くための画材でしかないソレは殺傷力が低い、下手に斬りつけると相手を苦しめるだけだろうと初めから骨などの邪魔が入らない首だけを狙ってパレットナイフを構え直す]
(88) 2010/07/26(Mon) 01時半頃
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先輩 パティは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 01時半頃
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[死を覚悟したパティの発言を聞き、気おされたように体が揺れる。 何か言おうと口を開いて――ぐ、っと言葉を飲み込んだ]
…今、間違えたら。恐らく「ゲーム」は俺達の負けだ。
[しばし黙り込んだ後、やっとの思いで口にしたのはそんな言葉]
――臆病だな、俺は。 選ぶのが怖い。間違えるのが怖い。…死ぬのも、怖い。
[小さく呟いた言葉は、周囲には聞こえただろうか。 その視線は未だ迷いがあるようで、二人を真っ直ぐ見れなかった]
(89) 2010/07/26(Mon) 01時半頃
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……誰が、
[未だ少し痛む右手首に眉を寄せながらも、鋏の根元を強く握りしめ]
あんたみたいな“鬼”に、やられるもんですか!
[果たしてその言葉は、誰かの中に潜む悪霊だけを指していたのかどうか。 不意に前に身を乗り出す。 同じタイミングでパレットナイフがこちらに向かってきたなら、肩と首の付け根辺りを傷つけただろう。 大きく振り上げた鋏の切っ先は相手の顔を目掛け、躊躇なく振り下ろされた]
(90) 2010/07/26(Mon) 02時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 02時頃
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[パレットナイフを構えたままジリジリと距離を詰めてゆけばホリーの突然の行動に不意を突かれて攻撃の動作が一手遅れる、ホリーの肩口と首の付け根辺りに掛けてパレットナイフの一撃が入るも、鋭い鋏の切っ先が眼前に迫ってくるのにはそのまま突っ込んで頬を切りつけられながらホリーに体当たりを食らわせる]
つっ……鬼はお前の方だろ! いつまでそうやってホリーの仮面被ってるつもりだ!
[ノックスがオスカーに斬りつけられた際にどのような現象が起こったのか知らないが、ホリーの傷から溢れる血が闇に溶けるまでは良く見えなかった]
(91) 2010/07/26(Mon) 02時頃
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……っ、
[流れる血は赤く、人のように滴り落ちるのみ。 切っ先は頬を切りつけるに止まり、体当たりを喰らえば背後の壁に思い切り背中を打ちつけた。 鋏を取り落とすことはなかった]
く、……げほっ、
違う、って、言ってる、じゃないの、っ。
[苦しげに咳き込み、身体を丸め。 それも少しの間で、何とか壁に縋りながら立ち上がろうとする]
(92) 2010/07/26(Mon) 02時頃
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違うんなら、なんでオスカーと一緒に戦う事を選ばなかったんだ。 アンタが人間ならなんでそうやって自己弁護ばっかりでまともに鬼を探さない。
そういうのが怪しいって言ってんだ、いい加減に分かれよ! アンタは疑い返しと自己弁護に終始して、鬼探ししてないだろ!
そういうのが鬼だってんだよ!
[壁に縋って立ち上がろうとするホリーの脚を長い脚を利用して足払いに掛ける、上手く転ぶだろうか]
(93) 2010/07/26(Mon) 02時半頃
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………っ
[狐狗狸の時とは明らかに異なる光景。 人と人の殺し合いが、目の前で繰り広げられている。
一歩、二歩、後退していくとすぐに背中は壁に張り付く形になる。 がたがた震える肩を両手で抱いて、視線は床の一点を見つめていた。 二人が戦う様子をうかがい知れるのは、耳に届く音だけ]
――俺は、怖いよ……
(94) 2010/07/26(Mon) 02時半頃
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っきゃ、
[軽い身体はいとも簡単に転ばされる]
……っ分かったような、口聞いてんじゃないわよ。 あんただって、自分の目線から物言ってるだけじゃない。 誰も彼も、あんたと同じくらい強いわけじゃないのよ。
[倒れたまま、下から睨み上げる。 手から離れかけた鋏を握り直す]
自分の身を守るのなんか、当たり前じゃない。
(95) 2010/07/26(Mon) 02時半頃
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[――きっと本物のホリーだったとしても、同じように動いたに違いない。 こんな状況下で正しい判断ができる人間なんて、限られている]
(96) 2010/07/26(Mon) 02時半頃
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甘ったれてんじゃねぇ、アタシだって最初っから強い訳ねーだろ。 背が高い事がコンプレックスで、こんな変なもんが触れて見えて、髪が長けりゃ髪を引かれるから常にショートカットにして。 男女だなんだって馬鹿にされて、だから強くなろうともがいてんだよ! お前のは"守り"じゃない、ただの"逃げ"だ!
偉そうな口だけ叩いて、ロクに努力もしない奴がアタシを馬鹿にするんじゃない!
[倒れたままのホリーの首を狙ってパレットナイフを振り下ろす]
(97) 2010/07/26(Mon) 03時頃
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……っだから、
[振り下ろされるナイフを、最早避けることはしなかった。 ただ、最期の抵抗]
知った風な口を、利くなぁ!
[鋏を握り締め、目の前にあるパティの足の甲目掛け、突き立てようと。 まるでその場に縫い止めようとでもするかのように]
(98) 2010/07/26(Mon) 03時頃
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[あくまで“ホリー”として振る舞ったのは、残る人間たちに少しでも疑惑を残す為。 狐狗狸の時と違い、抜け殻はそこにそのまま残るだろう。 尤も、セシルが正体をバラしてしまう可能性も否めないけれど]
(99) 2010/07/26(Mon) 03時頃
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