14 学校であった怖い話 1夜目
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[その日の放課後。 下駄箱を開けると、差出人の名のない手紙が一通入っていた。 文字に目を通して、]
……っ、
[く、と口を引き結ぶ。 手が震え、可愛らしい小花の便箋に皺が寄った]
もう、 何なの、よ……。
[いつもなら真っ先に考える、性質の悪い悪戯かも、という思考は何故か浮かんで来ない。 零れる一雫と共に、小さな押し花が手を擦り抜け、ひらりと*落ちた*]
(46) akIka 2010/07/30(Fri) 02時頃
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ホリーは、オスカーを抱きしめた。
akIka 2010/07/30(Fri) 02時頃
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[闇に溶けていくアイリスが、こちらを見る>>44。 オスカーはそれに目を合わせ、座っていた身体を起こした]
……アイリスさん。
[僅かに動いた手が、温かさを求めている気がして。 自分では伝えられないと分かっていてもその手に重ねた。 消える寸前。触れるのが間に合ったかは分からない。 ただ寄り添うように、励ますように、そっと力を込めた]
(47) soranoiro 2010/07/30(Fri) 02時半頃
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―その後―
[あの日から何日かして、あの日居なくなった人間は「別の世界」に連れて行かれたのだという噂が学校中に広まったころ。 メアリーとテッドだけがひょっこり帰ってきた。
二人はきっといろんな人間に事情の説明を求められて疲れていただろうけど、 そんなことに気を使っていられるほどラルフは冷静ではなかった。 とりあえず一通りテッドに詰め寄ったりテッドに詰め寄ったり、あとテッドに詰め寄ったりしてみるものの、 多分ラルフの頭で理解できるような話は聞き出せないだろう。]
(48) mythomania 2010/07/30(Fri) 02時半頃
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――全く。だから俺はあの手の連中が嫌いなんだ。
[最終的にテッドから情報を得ることを諦めたとき、ラルフはそんな風に吐き捨てて去って行ったという。
それから行事中に行方不明者を多数出したミステリー同好会は、正式に活動停止を言い渡された。 しかし、人間の心に潜む好奇心の芽を全て摘むことはできない。サイモン=ジョンの意思を継ぐものは、きっとまだこの学校のどこかに……]
(49) mythomania 2010/07/30(Fri) 02時半頃
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――――。
[現実世界へと戻っていくふたりを、じっと見送る。 そして完全に姿が視界から消えると、力尽きたように、 大の字になって後ろへ倒れこんだ。 ブランコに乗ったような浮遊感は、変わらずにある。 でも床に激突する衝撃はない。ふわりと浮いたまま]
あ、そうだ。ハリセン探さないと。
[この世界で初めに、コックリをはたかなくては。 妹をエロい目で視るなんて言われ、黙れる性格ではないのだ。 アイリスやパティ、マリアンヌはどうしていただろう。 このオスカーの様子に呆れているか、あるいはそれとも]
(50) soranoiro 2010/07/30(Fri) 03時頃
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ええと、とりあえず、宜しくお願いします。
[これから一緒である、彼らに小さく頭を下げる。 それは百物語が終わったばかりのあの時と、似た光景。 ふと、現実世界のホリーの様子を脳裏に浮かべて**]
(51) soranoiro 2010/07/30(Fri) 03時頃
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ホリーは、お疲れ様でした!
akIka 2010/07/30(Fri) 03時頃
ラルフは、手をぶんぶん振っている
mythomania 2010/07/30(Fri) 03時頃
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