159 戦国 BATTLE ROYAL
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――!!
[風渦を回避して飛び来る大槌>>46には成す術もなく] [咄嗟に顔だけを庇って―]
ぐっ いゃぁぁっ
[派手に吹っ飛ばされて地に叩きつけられ] [その直後に回転しながら落ちてきた大槌の柄に] [回転の勢いのままに胸を殴打された]
[けふ、と咳込めば唾に赤が混じる]
(57) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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[と、戦場の空気がざわりと蠢く] [それは、土下が向かった方向で] [花柳藤か土下か、どちらかが敗れたのを肌で察した]
……ないがっ。
[よもや、と声を上げたが―] [軍勢の動きを見れば、たぶん花柳藤だ] [小さく、小さく息を吐いた]
(58) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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[ぐ、と歯を噛みしめて立ち上がり] [擦り傷だらけの顔で馬上の番瓦衛門をキッと睨みあげ] [そこでようやく、放った攻撃が彼に当たった>>47事を知る]
そんなの、まだわからないじゃないか。
[負け戦と口にした>>48のに、眉根を寄せ] [続く言葉に、さらに表情を険しくして]
訳でも、あるのか。
[なぜそんな事を言うのだ] [番瓦衛門をじっと見上げた*]
(59) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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[駆け寄ってくるのは、主の部下。 今の戦況を伝えてくるけど、主も上から見てたから分かってるってば。 僕はそう言うように、やっぱりガシャ、と体を鳴らした。]
(60) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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[ひとつは。 本物の、土下富楽の今際の際に。 土下家の後を託されて。 ならば今以上に、土下の領地を栄えさせてみせようと。
そして、もうひとつは。 約束と呼ぶには、あまりにも身勝手なもの……だが]
あぁ、大事だな。
[>>55己でも、よくこうして立っていられるものだと不思議に思う。 だが、まだ倒れるわけにいかないのだ。]
(61) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/22(Fri) 22時半頃
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…ほう?
[戦の風が動いた気配に、とっさに玉愛が気にかけたのは勝ち負けではないように感じられた。 戦の中で芽生えたものがあったりするのか。]
鬼姫らしいわ。
[すぐに振り向けられた玉愛の真摯な眼差しが、ここで手を止めるわけを問う。 そこに籠められた感情がこそばゆい。]
(62) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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知れたことよ、 これより国元へ戻り、次の戦の支度をする。
[周囲をはばかることなく宣言する。]
(63) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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ならば任せた、黒猫!
[小太郎の出方は、元主である黒根の方が熟知しているだろうと。 攻撃は、そちらへ合わせる旨を伝え]
現界喰よ……もう一働きしてもらうぞ。
[放たれた苦無>>52を防ぐべく、黒刀を振るう。]
(64) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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とはいえ、ただ帰るのも芸がない。
鬼姫、しばし遠乗りに付きあってもらおうか!
[海賊が波間に浮かぶ宝物を掬い上げるごとく、玉愛を捕えんと太い腕を伸ばした。 強引に掻っ攫って連れて行くつもりだ。
髭のうちに囁きをひそませる。]
(65) 2015/05/22(Fri) 22時半頃
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ちっ。右手が狙いか。
[沙魅助の放った火の球>>55に、軽く舌打ち。 両腕が使えなくなれば、さすがの小太郎も戦えない。 とっさに体を捻って攻撃を避けようとして]
……な。
[火の球は大きく急カーブする。 狙われていたのは右腕ではない。両足だった]
相変わらず頭の回る。
[無理な体勢で攻撃を避けようとして。 火の球が右の足を抉った。チリチリとした熱い感覚。 当然着地が上手くいくはずもなく]
(66) 2015/05/22(Fri) 23時頃
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……ぐはっ。
[つんめのって、頭から地面に落ちる。 口から吐血した。すぐさま忍刀を支えに立ち上がって]
こなくそっ!
[もはや捨て鉢であった。 忍刀を右手に持ち、いつも通りに駆けようとして]
ぐ。
[右足に走った火傷の痛みを。必死に見て見ぬフリをして。 一歩。二歩。三歩。―――跳躍。 沙魅助に向かって、大きく忍刀を振りかぶった*]
(67) 2015/05/22(Fri) 23時頃
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[国を発ったその時から] [己が命は無きものと、そう思っていた] [だから、預けるという単語が頭に入らずに] [どうして?と困惑と共に問いかけたのだが]
なっ…そんなこと! させるわけなっ
[>>63戦の支度をすると聞けば] [どこと構える気なの問いただすつもりで] [身体中が痛むのを堪えて近づき] [至近で重たい銃を向けようとした]
(68) 2015/05/22(Fri) 23時頃
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[―その、腕を掴まれ>>65]
え?
[強い力で引かれた] [咄嗟に離せてもがけば銃が手から零れ落ちる]
な、にをするっ こん、熊っ! はなせっ
[抱えられてもなお抵抗をし] [薄い戦装束を染める赤はどちらのそれか分からなくなる] [近づく顔を引っ掻いてやろうと手を伸ばしたが]
(69) 2015/05/22(Fri) 23時頃
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[囁かれた言葉に思い切り目を丸くして] [抵抗で、馬上で足をばたばたとさせた*]
(70) 2015/05/22(Fri) 23時頃
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[>>55黒根が火の玉を小太郎に向ける。 >>66小太郎がそれに反応するのを見れば、すぐさま構えを取り、地を払い]
……土影竜・三首!
[飛びくる苦無を落とそうと、土竜を放つ。 無論、そのまま小太郎を狙う意図も含めて。 もし土竜が苦無を喰らえなくとも、一首でも小太郎に届けば御の字か。]
(71) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[一言吐露して、負傷した右手で玉愛を馬上に引きずり上げる。]
射つな射つな、 大事な姫に傷がつくぞ。
[人質にするにはいささか物騒な姫であろうが頓着する番瓦衛門ではなかった。 無事な左手で大槌を拾って振り回し、隅慈の鉄砲隊を牽制しつつ、馬腹を蹴る。]
(72) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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── 熊襲軍、 総員退けい !!
[号令一下、略奪接収した馬に跨がった森家の兵らは馬首を返し、敵中央を突破を目指す。
なお、玉愛が直接、触れてみたならばわかるはずだ。 番瓦衛門が身につけている胴丸鎧は頑丈な板金ではない。木に漆を重ねた細工である。 撤退のためにいくらかでも馬の負担を軽くする──だけではなく、負傷した身に金属鎧では体力を消費しすぎるとの判断であった。
大将のみならず、兵らも兵糧や旗指物までうっちゃらかしての徹底的な逃げ足を見せていた。]
(73) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[ただし、波に違い鷹羽の紋を認めれば、森の兵は戦闘を避ける。 鷹船軍には手を出すなと番瓦衛門の指示が下されていた。]
鷹の子らよ、 一緒に熊襲へ来るがいい。 さもなくば国へ戻って待て。
おまえたちがことはひとまずわしが預かる。 朋に後を託されたのよ。
[そうして火種を抱え込むことになろうと構わぬと。 駆け抜け様に誘うのだった。*]
(74) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[当たったのは片足だけなのを沙魅助は見とめた。 それでも、顔を歪ませながらも跳躍する小太郎を見た。>>67
沙魅助はその場から動かなかった。 なるべく体力を保つ為である。
忍刀を振りかぶる胴体に、両足を踏ん張って猫爪を押し出すように突き出した。その身に爪を引っかからせ、あわよくば傷をつけ、数秒でも動きを止めるのが狙いである。
ちらりと、翡翠の瞳が土下を見やる。>>71 動きが止まれば、竜の牙も届きやすくなるか?と。*]
(75) 2015/05/22(Fri) 23時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/22(Fri) 23時半頃
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[番瓦衛門の顔から視線を逸らし] [落ちても構わないと全力でもがく] [怪我を負い、体力を消耗した身体では] [岩のようにどっしりした身体から逃れられず]
構わん! 撃て!!!! 撃てぇーーー!!!!!!!!!
[牽制され躊躇う自分の鉄砲隊へ怒号を放った]
[退却する敵将の人質になるなど] [これが真の姫であればともかく] [自ら軍を牽く将にあっては屈辱] [女々しく悲鳴を上げる代わりに、殺せと喚きもした]
(76) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[だが、鷹羽の紋を掲げた兵達に向けた言葉>>74に] [喚いていた声が止まる]
[鷹船は東軍に属していたはず] [直前で祭文側を裏切ったらしいとは聞いていたが―] [それを、西軍である森家が預かるとはどういうことだと]
[短い思考は、最悪の事態を考えて] [裏で通じていたのかと一瞬思った] [鷹船が遺した言を知らなければ] [そう受け取っても致し方ないのだが]
[託されたと聞こえて察しは、した] [察しはしたし―それに] [番瓦衛門の鎧が常と違うことに気づいてもいた]
(77) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[それほど覚悟の上の敗走なのだろうとも] [託された兵を無事に連れ帰るためにも] [今この熊は必死になっている]
[それは、わかる] [死に物狂いで逃げ進むのを] [自分だって追い討とうとは考えはしないだろう]
…負けた将の人質となり敗走させたなど、 武人としてのアタシはもう死んだも同然だ 貸しはでかいぞ。 その身体にとくと刻んでおけ!
[抱えられながら] [渾身の力を込めて] [番瓦衛門を殴った]
(78) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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……かはっ。
[>>75猫爪が胴を抉った。それでも忍刀を斬り下ろして。 必死に伸ばした刀先は―――沙魅助に届かない。 刃が空しく、猫頭巾を切り裂いた。 腹から血飛沫を上げながら、地面に転がり落ちて]
う、が。
[そこにタイミング良く、富楽の放った土の斬撃>>71が小太郎に襲い掛かる。成す術もなく、甘んじてそれを受け入れるほかない。 鋭い痛み。見ると千切れそうな程に痛めつけられ骨の覗いた、自分の左足が見えた。 両足をやられてはもう歩けない。それでも]
(79) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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があああああああ!!!
[懐から震える右手で苦無を取り出して。 富楽に向かって、1本投げつけた。 渾身の一投だった。 最後に一矢報いたいと願った。 苦無を投げ終えると、力尽きて。 仰向けに地面に横になった]
(80) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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は、ははは……。
[苦無の行く先を見届けぬまま。 小太郎は乾いた笑い声を上げる。 始めからこうなるとは思っていた。 大名2人を相手にして、まさか生き残れるとは微塵も思ってはいなかった。 それでも、勝負を挑んだ]
元主。早く止めを刺せ。 不具となっては今後、駒としては永久に使い物にならん。
[駒として使えない忍びなど、生きる価値もない。 目を背けたくなるほどに、酷い有様であった。 左脚は太腿にやっとのことで繋がっていたし。右足は焼き爛れている。左手は感覚すらない。 幸か不幸か。その痛みにも失神せずにすんでいるのは、忍びとしての修練のお陰であった]
(81) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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俺を殺しても。 また別の者が小太郎の名を継ぐ。
[息も絶え絶えに。吐き出す]
ゆえに、小太郎は死なん。 風間の忍びは、不滅だ。
[コポォ、と口から血が零れ落ちた。 それでも最期の最期まで。 自分は小太郎でいなければならない*]
(82) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[玉愛は構わず撃てと下知する。 それは、そう遠くない過去にここで起きた老女の叫びに倣うごとく谺した。]
よくよく肝のすわった女子よ。
[彼女を利用することにチクリと痛みを感じる。 それを見透かしたように玉愛の拳が頬骨に叩き込まれた。 じわりと灼けるように痛い。殴った玉愛の方とて痛かろうが。
鷹船のいない今、背を預けられる相手には事欠くものの、大事な宝を銃火にさらすまいと覆い被さるように身を伏せ、囁く。]
(83) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[いろんなものを捩じ伏せて東軍に追われながら西へ向かうと、道の傍らに古い八幡宮が見えてきた。]
さて、 そこが特等席よ。
[古色蒼然とそびえたつ大鳥居の笠木目がけ、番瓦衛門は玉愛の身体を放り出す。 手を離す間に、短く囁いた。]
(84) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/23(Sat) 00時半頃
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[見晴らしよく射線も通るその場所から見届けよとばかりに玉愛を残し、番瓦衛門自身はそのすぐ先に流れる谷川に跨がる石橋で馬首を返す。 兵らも橋を渡った先で向き直り、堅陣を敷いた。
あえてこの場所を選んだのは、隘路で多勢を防ぐため、そして土下の土影竜対策である。 もっとも、岩をも砕く竜なのかもしれないが、それならそれで愉快。 黒根の手の内は知れぬ。彼に相手を願えるならそれも愉快。]
さあ、来さらせ。
退却ごっこは終わりよ。
[不敵に笑う。]
(85) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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熊襲のお家芸・釣り野伏せ、
とくと味わうがよい。
[敗走と見せかけて敵を罠にかけ>>0:184、両サイドから押し包む作戦だ。 概して成功率は低いといわれ、他家では廃れたが、寡兵で戦わざるを得なかった熊襲は演習を続けてきた。 過去に熊襲と戦ってきた隅慈には手の内を知られていよう。分が悪いゆえ外れてもらった。
そして、侍大将自ら釣り野伏せの中軍になるは森家の矜持に他ならない。]
死地が好きなのよ。
[大槌を構え、起死回生の大勝負に備える。*]
(86) 2015/05/23(Sat) 00時半頃
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