88 めざせリア充村3
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[雷の音が響いた。 ライジが来たのが分かる。
ここを落とされたら、困る。 ニュリクティの重要な防衛地点だ。
頬に添えていた手を傍らに落ちた鉄扇に伸ばして、 弱く鈴の音を響かせた。
近くのものにだけ伝わればいい。
"ライジとナユタを守れ"
赤の兵士たちは、二人を囲むトランプ兵へと押し寄せる。 二重に囲まれた3人が見えなくなるけれど。 大丈夫、二人なら……きっと、
自分は、目の前のチアキを……止めなければ。]
(53) 2013/06/29(Sat) 08時半頃
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[泣きそうなのに、泣かないチアキ。 やめてと言われても、止める気はなくて、
さらに言葉を紡ごうとすれば、口を塞がれる。 口元に触れた指先が荒れているのが分かる。
こんなになってしまってと、悲しげに瞳を揺らした。 押し付けてくる力が増して、苦しい。
息苦しさに呻きながら、それでも手を伸ばして もう片方の手でチアキの頭を引き寄せた。
バランスを崩させれば、口を解放してもらえないかと]
(54) 2013/06/29(Sat) 08時半頃
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[抱き寄せながら、口元の手を剥がそうと 荒れた手を包む様に重ねて、ゆっくりと引き剥がす。
僅かに隙間を作れは、籠った声を]
嫌いに、なんて……なら、ない
[何をされようと、嫌いになんてなれない。 籠った声は響くことはないけれど、意志だけは伝える。]
それに……痛いのも、苦しいのも、慣れているもの。
[そんなもの、怖くない。**]
(55) 2013/06/29(Sat) 08時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/06/29(Sat) 08時半頃
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[ライジ兄の声が、聞こえる。>> 39 元気そうだと言われれば、拳を握りしめ俯いた。 二年半ぶりに顔を合わせる実兄に、生きていてよかったと思う反面、]
……ねぇ、ライジ兄。 どうしてそっちに居るの。 どうして、なにも言わずに置いていったの。
[どうして、ミナカタを殺したの?]
(56) 2013/06/29(Sat) 11時頃
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[震えた声で問うリッキィの姿は幼子のように見えたかもしれない。 二年半前のリッキィに。 いや、もっと小さい頃のかもしれない。 答えは、貰えただろうか。 援軍が到着するまで、こちらからの攻撃は威嚇射撃くらいだったか。]
ねぇ、二人とも。どうしても退いてはくれないの。 今ごろ別の場所が侵略されてる。 だから志乃連れてそっち行ってきなよ。
[援軍が、到着した頃にはもう一度退いてくれと頼んではみたけれど、果たして。 受け入れられる事が無ければ、瞳が段々と碧色へと変わっていく。風が、彼女の元へ集まっていく。 援軍が来たところであまり意味が無いのかもしれないけれど。 もしかしたら、呼んだせいで傷つけてしまうかもしれないけれど。]
……やるしか、ない。
(57) 2013/06/29(Sat) 11時頃
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[「囮」の単語にわずかに肩を震わせる。 あの時はなんの疑問にも思わなかったが、 兵が一人もつかなかった本当の理由は別にあったのだろうか。 チアキは、知っていたのだろうか。 その疑念は今は意識から払った。
増援要請の中に出てくる二つ名は、 どれもあちらの戦力として要とされているもの達。 しかも要請をかけたのは、 チアキではなくリッキィとのことだった。 あまり状況は芳しくないのだろうか。]
う。いやその。 ……行きたいよ。もう、死んでほしくない。
[言われてしまえば、>>47多少どもりつつも頷いた。 今の自分があの場に出て役に立つかは知れないが。]
(58) 2013/06/29(Sat) 12時半頃
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−拠点−
[ライジが去って、まだ残っている氷をガリガリと齧りながら、>>30 状況を整理し、印をつけた場所の地図を眺める。 たらいを抱えて食べる。
がりがり、がりがり、しゃくしゃく
地図を見ながら氷を食べる姿は、暴食している様に見えたかもしれない]
んー、どうしたものかな。
[D地点にはライジが向かったから、ナユタ、志乃。そしてライジが加われば悪夢と千枚刃だけでは難しくなるだろう。
まだ居たはず。 オスカーと、ソフィア。]
…おびき出すか? [あまり会いたくもない…。]
(59) 2013/06/29(Sat) 12時半頃
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もう大丈夫。自分で歩くよ。
[背を向けられて一度断る。 今の内に慣らしておかなければ、 向こうで戸惑うことになる。 行くと言ったのだから、足手まといになることは許さない。
もっとも、オスカーが通常と違う手段で移動するなら、 速度の関係で結局お願いすることになるだろうが。]
(60) 2013/06/29(Sat) 12時半頃
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[火はいい。 燃やせば何もかも使えなくなるから。 誰を? 誰かを
やがて空になるとちょっと熱を発生させて1滴すら残さず綺麗に平らげてしまう。
1人の兵士が呼んでいて、そちらに視線を向ければ何か手に2つの袋を持って向かってきている。 どうやら調達できたようだ。]
ありがとう。ご苦労様。
[にこりと笑うと、その人は「いえ…」と言葉少なめに呟き、照れた。 本部の連中はともかく、兵士やここの人たちはいい。 受け取った袋の中身を見る。 1つは硝石、もう1つは硫黄がそれぞれ少量入っていた。 大丈夫、十分に作れる。]
(61) 2013/06/29(Sat) 12時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/29(Sat) 12時半頃
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― D地点 ―
今はどうなってるの。
[援軍の後方部隊に合流したら、適当に一人を捕まえて尋ねる。 先に到着していた援軍部隊はすでに投入されているらしい。 魔法使いのことについて尋ねれば、知らないようだった。 すぐに圧し勝てると笑う兵士からはとっとと離れた。
もう少し詳しい情報がほしいと別の者を探す。 聞けた最新の戦況報告に、“魔女”の名前はあっただろうか。]
(62) 2013/06/29(Sat) 13時頃
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[たらいを持って亡骸の方へと歩き、置くとコートを剥ぐ]
ん…!しょ…!
[そして重たい体を持ち上げて上半身をたらいに入れると体操すわりのように足をおりこんでおさめた。
またコートをかけて見えないようにする。 何かやりだすのか、と見ている兵士]
気になる? …見ない方がいいと思うけれど、ね。
[視線に気づいて、そう忠告をした。 火の塊を出すとやがて猫の形になる。 甘えるように足元にすりすりと擦り寄る猫の頭を撫で、抱くとそっとコートの上に置く。]
燃やせ
[チリチリと燃え上がる猫はやがて、大きな炎になってたらいの中にある物を燃やしていく。 すでに炭化しかかっているから、白い煙を吐きながら燃やしていく。]
(63) 2013/06/29(Sat) 13時頃
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あ。 [しまった。 自分のコートごと燃やしたことに今気付けばあとの祭りである。 そこはご機嫌な上部の連中に言えば、いいか。 何かしら強請る算段である。]
(64) 2013/06/29(Sat) 13時頃
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[火が消えれば、たらいの中にあるのはもう、ただの炭。 かつての不死身の死神の姿すらなかった。 そのまま突っ込んで、ざらざらと混ぜて。
火傷? 自分の火だからそんな心配はない。
革張りの袋とと水取ってと兵士に頼みながら、粉末にした炭に硫黄を加えて丁寧に混ぜる。 非常に丁寧に、慎重に。 革張りの袋硝石を投入して、硝石と水を加えてごりごりとよくすりつぶしていく。
袋に鉄板でぎゅうぎゅうとぎゅうぎゅうと詰めて、きゅっと口を縛ってぐるぐると丸める。 あとは、温かい熱でゆっくり41分乾かせば――]
はい、出来上がり。
[黒色火薬の出来上がりである。 そしてずっと見ていた兵士に見せた。 案の定、兵士は青ざめている。そりゃそうだ。 まさか、死体から出来るとは思わないだろう。]
(65) 2013/06/29(Sat) 13時頃
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敵国で死んだら、君も私もあぁなるかもね。
[くすりと笑って、火薬袋を懐へ仕舞い込む。 内緒よ と人差し指を立てて示す。 慌てるかのように別の地点からやってきた兵士が援軍を求めるかのように叫ぶのが聞こえた ざっと聞くと青の英雄が出たらしい。>>48]
(66) 2013/06/29(Sat) 13時半頃
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『英雄』ねぇ…。
[誰だろ。と、そちらに向かうとその兵士は濡れていたため、燃える猫を出して、暖まってもらい、落ち着かせる。
落ち着いた兵士に場所や状況聞いて眉をひそめる。 それは今雨が降っている場所だ。 聞いた以上、行かないという選択肢はない。 さらに問う。雨はどんな感じなのだと。答えは2 1:大雨 2:弱い小雨 3:地面がすっかり湿る雨 4:どしゃぶりの雨]
(67) 2013/06/29(Sat) 13時半頃
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[聞けば、今は弱い小雨だという。 大雨とかどしゃぶりの雨じゃなきゃ、使える。 半減はするけども。 大丈夫だ。]
動ける者は準備を。 出来次第、行くよ。
…君は。 ここで待機して、元気になったらおいで。
[と、優しい声をかけて準備をするためにせわしく動く兵士達の間を抜けて本部司令室へと足を向ける。]
(68) 2013/06/29(Sat) 13時半頃
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―拠点にて―
分かった、それじゃ行こうか。
[>>58「死んでほしくない」と願うソフィアの願いはかなえてあげたい。 しかし――加減ができるわけでも、増して自分が優位に立てる能力を有しているわけでもなかった
>>60ソフィアの言葉に頷くと立ち上がり、一緒に向かう。 今回は地中を掘ることはなく普通に歩くことにした。 薬を使えば全身を覆う外骨格を形成できたが、副作用が嫌だった]
(69) 2013/06/29(Sat) 13時半頃
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―D地点―
[目標地点に到達した時、戦況はどうなっていただろうか。
>>62そうした情報収集はソフィアに任せ、自分はぶらり後ろから着いていく。
いつでも戦えるように――
戦う……――誰と?]
(70) 2013/06/29(Sat) 14時頃
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−拠点・本部− モニカです。 [と顔を出して、入れば、難しそうな顔をしてた上部の連中が姿を見ると、嬉しそうな顔に変わり。 「よくやった!さすが炎の魔女だ」とかありがたーい褒め言葉を右から左へと聞き流す。
お前たちは、何も知らないくせに。
足元にはちりちりと床を焦がしつつ、警戒するかのように猫が座っている。 ちなみに気づいているのか否か、床には――すっかり焦げた猫の足跡がちらほらとある。]
(71) 2013/06/29(Sat) 14時頃
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ありがとうございます。 で、ええっと、言いにくいのですが。 …上着ください。 濡れてもいい上着。
"うっかり"燃やしてしまったので。
[と、状況と向かう先を言い、上着をもとめれば、しばらくして新しいコートをもらう。 赤茶色の長いコート。 その場で着て]
ありがとうございます。では。
[そう言って、ぺこりと礼したのち、急ぐからと失礼すると あらかた準備が終わったようで、部隊が組まれていた。]
さぁ、行こうか。
(72) 2013/06/29(Sat) 14時頃
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[リッキィの言葉を痛々しい想いで受け止める。 志乃は退いたりしないだろう。 ライジは先ほどの様子をみればすでに心を決めて来たようだ。
志乃へと視線をやろうとしたとき、 >>51トランプ兵がぐるりと我らを囲みだす。
腐敗臭が増す。
チアキの力とは、こんなに悍ましものだったか。 3年前、悪戯でおもちゃを仕掛ける彼の能力はもっと愉快なものだった。
今やそのコミカルさは、狂気的な演出にしか見えない。
そこに>>53赤色の兵士たちが押し寄せ、 こちらからでは志乃とチアキの様子を遮られてしまう。]
(73) 2013/06/29(Sat) 15時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/29(Sat) 16時半頃
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−雨が降っている地帯− [ポツリ ポツリ
と小さく弱い雨が降っている。 見上げれば、灰色の空。 いつからだろう、空を見ることはしなくなったのは。 激しい雨が降ったあとなのだろう。 地面かぬかるんでいて、歩きづらい。]
援助してあげて。 私は『英雄』を探してくるから。
[と、リーダーらしき人にそう言って部隊から離れると、兵士達を引き連れて戦地へと駆け出して行った 向こうも探しているのだろう。強いヤツを。 水は弱点ではあるが、この雨なら簡単に蒸発できる。 だから、問題ない。]
(74) 2013/06/29(Sat) 17時頃
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[ずぷずぷとぬかるんだ地面を歩いて、向かってくる兵士を見かければあらかじめ造りだしていた右手の鋭い爪で薙ぎ払う。
魔女を守ろうと数人引き連れた兵士も攻撃する。
もう片方で燃える赤い紅い、火の花びらを散らして存在を示す。
ひらり ヒラリ ヒラリ ひらり
と、花びらを散らせながら歩いて焼いて、刻んでの繰り返し。]
(75) 2013/06/29(Sat) 17時頃
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『炎の魔女が居るぞ!』
[誰かが叫んだ。 その叫びはたちまちに敵軍に伝わる。 そう、それでいい、伝われ。 伝われ。
左手で火の塊を作るとたちまち燃える火の狼へと変わり、狼は襲いかかってきた兵士の首へと噛みついた。
私はここにいるぞ
と言わんばかりにその兵士は燃え上がる。]
(76) 2013/06/29(Sat) 17時頃
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[危ない! と、押されて後ろに押されて ザクリと切る音が聞こえた
そしてまた一人兵士が倒れる。
切った人を見る。 距離は大股で3歩ほどあるけばたどり着ける距離。 眼帯を付けた赤毛を逆毛にした男が殺気を放ちながらにやりと笑う。 あ、この人知ってる。 拠点でこんな人がいると写真みたことがある。 向こうでは英雄と呼ばれるほど、強いと。 名前は確か―――]
ドナルドだっけ?
[おいでと両手をすっと差し出して尋ねながら、挑発する。 カチンとしたのだろう、血管が浮き出てるのが見えた。 気が短いヤツ]
(77) 2013/06/29(Sat) 17時頃
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初めまして
そして さようなら
[にこりと笑うとバチンと手を彼を掴む様に叩いた。 するとドナルドは叫び声を上げながら火に焼かれる。 叫びながら剣を握って切りかかってくるのが見えて慌てて避ける。 あ、くそう。コートが切られた。]
ん、湿気か。 威力が弱い。
[バチンともう一度彼に向けて叩いて彼を焼く。 それでも動く 避けるが、肩を狙われてコートごと、切られる。
バチン、バチンと連続で手を叩く。 ようやく地面へと倒れると、噛んで焼いて遊んでいた狼がとととっと戻ってくる。]
(78) 2013/06/29(Sat) 17時半頃
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[沈黙後、くるりと青の、敵の兵士達を見る。]
ねぇ、そこの君、私と遊ばない?
[にこりと笑う魔女。 実に楽しそうに笑うのがとても恐ろしく見えただろう。 そして戦地にいた、生き残りの兵士達が、見ていた兵士達がそれぞれの武器を構えて敵に向ける
まだ油断はできない。 もう彼らと少し暴れておけば、あとは兵士達が頑張ってくれるはずだ。大丈夫。 私は手助けして状況をよくするだけでいい。]
さぁ、私を楽しませて。 [そう言って近くの青の兵士を焼いた。 それは雨が少し強くなるまで続いただろう。]
(79) 2013/06/29(Sat) 17時半頃
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[>>55抱き寄せられ、胸に顔を寄せる。 心音が心地よかった]
……志乃、ありがとう。 嫌いにならないでいてくれて、ありがとう。
[顔を上げることなく、隠った声で礼を言う。 涙が、ぽつぽつと志乃の服を濡らした]
……一生恨むよ。
[顔を上げる]
(80) 2013/06/29(Sat) 18時頃
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俺の、直接指揮する部隊には、大体500人の兵士がいるんだ。それに従属する中隊が6つ。さらにそれらにそれぞれ従属する小隊が2以上。さらにそれに従属する分隊があって…………
[ゆっくりと、志乃の上から退く。 なんの表情も表さず、顔を真っ直ぐに上げて。
ただ、少し鼻が赤かった]
……志乃。 これだけの人間が、俺のことを認めてくれてるんだ。
なら俺は、それに応えないと。
[優しい兄、無邪気な子供、従順なモルモット 求められた役割は、今まで何がなんでもこなしてきた。 だから、今回も]
役割は、こなさないと。
[求められた役割を。 存在価値を見いだすために]
(81) 2013/06/29(Sat) 18時頃
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[一歩、二歩下がって。 大鋏を向ける]
ハーロシィ王国国営軍事局占領都方面独立混成部隊隊長、王国認定A級操性能力者
コードネーム“悪夢”チアキ。
そちらは?
[なんの感情も乗せない、淡々とした声で名乗りを上げた]
終わりにしよう、志乃*
(82) 2013/06/29(Sat) 18時頃
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