29 Sixth Heaven
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[暫く待機室で過ごした後、睡眠をとろうと部屋に戻る。
>>27ベットに、先客が居た。]
ラルフ
[名前を呼んでみるが、反応はないようで。]
ま、いっか。
[部屋の扉を閉めた。鍵は掛けないけれど。 ベットに近づく。ベットに片膝をついて体重をかける。ギシ、スプリングが悲鳴を上げた。]
無防備ね。このまま絞めたら手折れそう。
[ラルフの首に手を伸ばした――――]
(48) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/22(Fri) 00時頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/22(Fri) 00時頃
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[布が裂ける音。コリーンがトニーを誘導する声。 トニーがコリーンに尋ねる声。 …………チャールズの言葉。 フィリップは唇を噛んで、それを聞く。]
…………申し訳ないと思う心、 どうにかしたいと思う心…… でも、何も出来ない……
[罪悪感。その言葉に、翠は目を伏せ 息を吐き言葉を零す。 罪悪感が持つ心、今の心境。 これから先、ずっと、この心を抱え続ける。 それでも、己は選択した、たった一人の少女を。]
…………スティーブンはさ 知りたくて、知って……悔いて…… アンタの友人を殺したシステムを拒絶して ……その先に、何を、見たいんすか……?
(49) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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[この前部屋で聞いた言葉を 思い出しながら濃紺を見る。 心翻弄されても彼がその先に思うのはなんだろうと?]
(50) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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―待機室―
いつに、しましょうか。
[少なくとも、モニターから聞こえた苦しげなチャールズの声。 トニーの時には聞こえなかったそれは、歳の若さゆえか、 それとも接続までに時間が開いたせいなのか。
どちらにせよ、先に延ばすのは負担が大きいような気がした。]
……他の人……。 選択は、それぞれの心の内でできるのではないでしょうか。 [そうは告げながら。拒否を願っていた、スティーブンの事が思い浮かぶ。
休息を、と言うのには頷いて。 立ち上がるパピヨンの傍らに沿い、 ひょこりとした足取りではあれど、望む場所へと付き添った。]
(51) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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ムパムピスは、他の人も受け入れるべきだと、そう言う事かな、とも思いながら。
2011/04/22(Fri) 00時頃
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―個室12―
――、…ぅ。
[僅かな重み。少しだけ寝苦しくて、意識が戻る。 もぞ、と身動ぎして布団から顔を覗かせると 己の身体の上に乗っている極彩色の小さな友人と、眼があった。 あおを、一度、二度。瞬いて――身じろぐ。]
…おは、よ。
[細い手を伸ばすと、指先で撫でる。…どれ程寝たかは、よくわからない。 しかし、自主的に眼が覚めるのはここ数日間ずっと。 這う様に寝台の端へ移動すると、もたり、と床へと滑り降りた。]
(52) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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―待機室―
――――…
―――私は、 友の命を奪ったシステムを “憎んでいる”。
[明確に形となった負の感情を口にした]
…知って、今。 ―――システムなくとも 世界が成り立つようにはならないかと、…考えている。
システムができてから 100年を優に過ぎた今、 引き剥がすのは困難だとは、理解しているが。
―――犠牲の方が、大きいだろうな。
(53) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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[いつもは座り込むんでしまうのを――今回は珍しく、ぺたりと床の上へ降り立った。 その拍子に、ばさりと毛布が床へと落ちてしまったがそのままなのは やはり起動に時間がかかるのか、暫しの間その場で沈黙を保ったまま。
たっぷりの時間を掛けて、漸く動きだす。 のそ、と緩やかな足取りで扉へ向かう青年の頭の上に、 追いかけてきた鳥が着地した。]
――…、おも。
[僅かな重みに自然首が項垂れながら、部屋の扉を開ける。 周囲を見渡しても廊下に人影は、見当たらない。音も、しない。
数度、瞬きを繰り返したあおは、暫しの思案の後――ゆるやかに歩き始める。]
(54) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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選択はできるかもしれないけれど……、
[小さく、考え込むように唇に手を当てる>>51。 平時よりも砕けた口調の言葉が、自然とこぼれる]
わたくしと同じでなければ、意味を成さないかもしれないわ。 それなら、
[同じ意を繰り返し、左手で彼の腕を掴んで歩き出す。ちいさく、囁きを残して。 自分の部屋まで来ても、その腕は離さない。 ただ首を振り、請うようにぬくもりを求めた]
(55) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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― 廊下・行き詰まり ―
[ゆらりと、壁に体を預けて]
決めた、はずなのに……。
[器の任を放棄して元の世界で暮らす覚悟。 未だ此処に犠牲を残している事を知りながら。 それを知らぬ市井の者に紛れて、 心の底からきっと笑う事はできない]
…………。
[好き、という気持ちと心の痛み、周囲への影響。 考えるほど不安は募り、少女はそっと肩から背へと手を這わせた。 触れる先、消えかけた過去の刺し傷の跡。 そこは少し変色していて、指をかければ古い瘡蓋の跡があった。 短く切られた爪を無理矢理立てるようにして、引っかく。 何度も繰り返す内に、皮膚が破れて血が滲んだ]
(56) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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[その頃リベラが、珍しく目覚めて最初に見たのが フィリップ以外で、少し戸惑うように 青を丸い目で見つめていたけれど。]
[そして、リベラの相棒フィリップは翠を瞬かせる。]
[はっきりした”負の感情”を、眼前で見る。 ただ、それは、昔見たそれとは違う、静か、な形。]
物騒、っすね…… ………多くが死に、もし、死んだ縁故が アンタのことを知ったら、 アンタと同じように、 アンタとアンタの行動を、憎むかもしれませんね……
[淡々と口にしたのは、負の連鎖]
(57) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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……システムを公表すれば 初めは……負の感情がない世界です それはいけない、と言う風に 動くんじゃないか、とは思ったっす
ただ…………
[このシステムは壊そうとするほど、 それが進むほど、システム崩壊に歯止めが掛かる。 器、なくした負の感情が 人々を利己的行動に走らせるだろう、から]
……ただ、拒絶するよりも いろんな意味で茨。 叶っても、叶わなくても 大厄災と呼ばれるでしょう……
[フィリップはとっさに思う範囲で 思いついたことを口にして。 ただ、言い終われば屈託なく笑うけど]
(58) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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……その覚悟が有るなら、 オレは止めません、けどね。
(59) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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[いわゆるそれは、自傷行為という奴だ。 本来ならもう刺し傷の跡は何ら体に影響はない。 それは、そこを掻き続けた故にできた傷跡。
だから、少女の爪は綺麗に切り揃えられていたのだ。 ……ここ数日で少し伸びはしたが]
フィルが……望んでくれるから。 だから。
[痛い、とも思わない。 指先に細胞液と血液の混じったぬるりとした感触が当たる。 よく見れば、その瘡蓋の跡の周囲にも同じような跡があるだろう。 少女の手の届く範囲、主に肩口周辺に]
フィルの事が好きだから……だから……。
[黒っぽい服は血の跡が付着しても目立たない。 ただ、自分の身を抱いて蹲っているように傍目には見えるだろう]
(60) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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―台所― [頭の上に極彩色を乗せながら、ぺた、ぺたりと。進む足音は酷く静かに。 時折道を迷ったりしながら、時間を掛けて漸く辿りついた先は台所。 いつものように、顔だけで室内を覗き込むようにして―― ぱちりと、あおを瞬いた。]
…だれも、いない。 ね。
[…其れも、当然かもしれなかったが。 顔色変えずにぱちりと瞬くと、暫しの思案の後――足を一歩、踏み入れる。 かくん、かくん。と首を傾ぎながら周囲を見渡しながら 何かを探す様にして、室内を暫く歩き回り始める。]
(61) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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君の謂うとおりだ。 そうすれば、私は大罪人となるだろうな。 殺されても文句は言えない。
先の戦争より、酷いこととなるかもしれない。 100年。人はそう…「微温湯」に浸かっていたのだから。
[それはすこし、俯瞰したような物言い。]
――何が正しいとは、謂えない。 私は私の利己的な考えで、 動いているに他ならないのだろう。 だが負の感情を吸い上げられていない此処での思いは 確かに、私の思いでは、あるのだ。
[屈託なく笑うフィリップに、 藍はやはり、ほんの僅か細められたようだった]
(62) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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[ラルフの首に手を当てる。指を絡めて少し力を入れてみる。殺すつもりはないから、すぐに離した。]
……つまんない。
[呟いて、ラルフの隣に寝転がる。なんとなくラルフの髪を撫でてみた。溜息。
手を離し、興味を無くしたようにごろんと寝転がってラルフに背を向けた。]
おやすみなさい。
[眼を閉じる。闇に包み込まれる。背中側から他人の寝息が聞こえるけど、そのまま寝てしまう**]
(63) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/22(Fri) 00時半頃
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……それなら、…?
[>>55パピヨンの唇に添えられる手が目に入れば、 何故か僅かに顔を赤らめて視線を逸らした。 その言葉に、問いを挟むけれど。 囁かれた言葉、瞬いて。
部屋から出る間際であっただろうか。
微かに、声…音の聞こえるモニターを見。 話を続けるスティーブンとフィリップに視線を向けた。 彼らの話の内容は耳に入っては居なかったけれど。 ……少しだけ、思いつめたような顔で。
声をかける事はないまま、彼女の部屋まで送り届け。]
(64) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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……え、えと。あの。
[離される事の無い腕に、困惑したような情けないような。 そんな表情で眉を下げる。 けれど。 ぬくもりを求めるような様子に、振り払う事なんて 出来る筈が無かった。
――……いつだかのフィリップの様子が脳裏に浮かぶ。 自分も彼を笑える立場じゃないなあ、なんて事を思いながら。 パピヨンの部屋に、そのまま留まる事となった。**]
(65) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/22(Fri) 00時半頃
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[足取りが緩やかなのは、今までと変わる事は無い。
ただ、プラスチック製品ばかりの食器棚を覗き、 刃物が一切ない引き出しを開き。 レトルトの並ぶ棚を眺めて。 冷蔵庫の扉を開ける。]
……、んー。
[形跡を片付けるまでには至らない。歩き回った名残を点々と散らばしながら 庫内灯の小さな灯りが、少しだけ眩しいとばかり僅かにあおを細めて。 …ゆっくりと見渡したあおが、ふと。一か所で止まった。 ぱちん。瞬いた後に一度だけゆると傾ぐと、そっと細い手を伸ばす。
ひとつ、ふたつ、みっつ。 パックから取り出した赤い実を掌に転がすと、冷蔵庫を閉めてその場の床に座り込んだ。]
(66) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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でも、ペラジーが頷いたら アイツが自分で動けるようになるまでは 殺されないで、欲しいっす……
[微温湯 その言葉は、今この場にいない スリルシーカーを思い出させながら。 ……そんなにすぐに世界は変わらない と、思いながらも、今はいない彼より 淡い青のことを思い出して ……まだ、1人で生きるのは、難しい青を]
……正しさって、すっげー主観的、だと思うっす。 視点が変われば、すぐひっくり返っちゃうばっかりで ……何が正しいとか、きっとすべて後付ですよ。
[利己的と口にするスティーブンに 己は好きな少女のことしか考えていないと笑って ただ、ああ、そうか……と、 スティーブンの言葉で、一つ、気付いた。]
(67) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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…………ここを、出たら、 また、吸い上げられてしまうんですかね…… 馬鹿な感情でもあるけど…… ……それは、ちょっと、いやだなぁ……
[システムのない世界は、少なくても今はなくて。 だから、今抱えている感情も システムの判断によっては、 また、取り上げられてしまう]
(68) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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[蔕の残る其れらを、ころり、掌で転がして。 長い思考の後、むし、と細い指先で其れを一つ、千切る――否、千切ろうとした。 結局は上手い事取れずに微妙に残った緑を、少しだけ傾いだ首で思考した後 もういいや、とでも思ったのか、そのまま齧った。
実を洗うかどうかの選択肢は、再び立ち上がる手間を想定した時点で 怠惰の思考によって呆気なく棄却されていた。 一回。二回。 三回噛んで、咀嚼。 …此処数年、しなかった事。それで満足したのか、二つ目は己の口に運ばれない。]
―― リベラも、 …たべる?
[冷蔵庫を背凭れに、軽く膝を立てる姿勢で。 頭上に居座ったままの友人へ、一粒、苺を掲げて見せる。 そうして己は掌に残ったひとつへと、視線を落としながら。]
(69) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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[どれくらいそうしていたか。 はた、と我に返る]
……ぁ、……――。
[恐る恐る肩口から手を離すと、眼前に広げる。 人差し指の先が薄い紅に濡れている。 引き擦ったように第二間接近くまで伸びたそれ。 灰青が信じられない、というように震えた]
何で、接続してないのに私……。
[負荷もかかっていないはずなのに、 無意識にストレスに駆られた行動をしていた己に、 汚れた指を拭く事も放棄して冷たい壁に額を押し当てた]
(70) 2011/04/22(Fri) 01時半頃
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―待機室―
…――…。そうだな。 それは、生きていなければならない、な。 投げ出すわけにはいかないから。
[>>67フィリップに頷く。 藍はすこしだけ伏せられた。]
主観的、確かにな。 歴史の正義と悪が後付けであるように。
大切なもののために、 選択し、…思うままに生きるも またひとつの在り様。
(71) 2011/04/22(Fri) 01時半頃
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こんな事で、幸せに、なんて……。
[なれるの?
壁に手を打ち付ける、戒めるように強く、何度も。 薄く血糊が壁に付着し、小さな手が硬い壁に打ち付けられて、 所々痣になっていく。
それもまた自傷だという事に少女は気付いていない]
こんな事してちゃだめ……。
[力の入らない膝を叱咤して何とか立ち上がると、 何処か手近な部屋へと転がり込んだ]
→ 個室3 ―
(72) 2011/04/22(Fri) 01時半頃
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――そういうことだな。 …本来の己、ではなくなってしまう。
ラルフも厭っていた、な。
[モニタを見る眼は、何処か遠い。]
(73) 2011/04/22(Fri) 01時半頃
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…… ――食べるの、こんなに疲れる っけ…?
[一つ吐息を落として掌を落とす、あおは緩やかに目蓋を閉じた。 もう少しだけ、食べれる気がしていたけれども――断念する。 …今まで、空腹なんて余り感じなかった。否、感じていても何処か感覚は遠くて。 怠惰の微温湯の底に沈み続けた身体は、食事をする必要性を感じなかった。のに。]
…前の方が、楽だった なー…。
[これ程、疲れる事ならば。 …投げ出しても。
掌に転がる赤へと緩やかに向けたあおは、やはり再び伏せられる。 …頭の奥底、ずっと響いている警鐘に ――今はまだ、聞こえないフリをして。]
(74) 2011/04/22(Fri) 01時半頃
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― 個室3 ―
[部屋に入ると、扉を閉めるのも忘れて寝台に突っ伏す。 巻き毛が白いシーツの上に乱れて散った。 誰かが使っていた部屋としても、 人がいなければ構う事無くそのままに]
……ぅ、う……っ、……――。
[嗚咽を押し殺しながら、まじないのように繰り返す]
外に出るのが、私の幸せ。 フィルと一緒に、生きるのが……。
[苦しみや責任を全て捨ててでも掴むと決めた明るい道が、 今度は少女を苛んでいく]
(75) 2011/04/22(Fri) 01時半頃
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[画面に映し出されるトニーの食欲に 翠は目を瞬かせる……その食べぶりは 以前、ここで見たのとは、あまりに違う]
……連れて行けるといいっすね……
[それは二重の意味で。 ……ペラジーの生き永らえと スティーブンの行動の重石と、して。 伏せる濃紺を見つめながら。思う。 ……まだ治る気配のない傷は痛々しく見えた。 それが残るのを望んでいるとは知らぬまま。]
でも、今が本来、ならば。 今までは、何だった、んでしょうね
(76) 2011/04/22(Fri) 02時頃
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[吸い上げられるのを厭いながらも そんなことも口にする矛盾。 大切なもののくだり、には 照れくさそうに目を細めて ……その大切な少女が今、何をしているか知らぬまま]
……にしても、マーゴ、こないな…… オレ、ちょっと探してきます。
[ひとしきり話しても、いつもの足音は聞こえない。 この狭い空間で、個室とここ以外で 何処にいると言うのだろうか? フィリップは緩く首をかしげ、心配になる まだ、目が覚めてから一度も会っていないのに。 フィリップはそう口にすると スティーブンに頭を下げて大部屋を後にした。]
[色々なことに*気がつけない、まま*]
(77) 2011/04/22(Fri) 02時頃
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