279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
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「――さようなら、いとしいわがこのさいごのひとり。 これよりさき、わらわとともにゆくことはゆるさぬ。 おまえはけっしてしんではならぬ。 もはやわらわにとって、おまえのみがいきたあかし。 おまえだけはどうか、わらわをおぼえていておくれ」
[それは『母』から聞いた最期の言葉で、女王から下された最後の『命令』だった。 だから、トルドヴィンはこの船に乗っている。 その命令だけが、どうにかこの命をつないでいる。]
(54) 2020/08/25(Tue) 22時頃
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[特にすることもなく寝台に腰を下ろすと、あまり上等ではないシーツがふくらはぎの棘に引っかかった。やれやれと屈んで絡まった繊維を外していると、ふと昼間足元にすり寄ってきた獣の声がよぎった。
「吾輩のところでは、いつでも助手を募集しておるぞ?」>>0:72
助手なるものがどんな仕事なのか、ものを焼いてばかりいたトルドヴィンにはあまりイメージできないし、アーサーの言葉が本心なのか冗談なのかすら、冗談を真に受けがちな男にはよくわからないが。乗ってみるのも悪くないのかもしれない。 別に、彼の毛並みが最愛の『母』の襟巻に似ているからとか、尊大な口調がどことなく女王を思い出させるとか、そういったことは関係ない。かもしれない。]
(55) 2020/08/25(Tue) 22時頃
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ここには、生きる意味を持っている者が、多いな。
[よいことだと思う。 猫の科学者も、洗濯機ではないスプスプイも。 きっと他の者達も。 それぞれに、為したいことがあるのだろう。]
わたしは、あなたを喪ってなお生きる意味を、未だ見つけられない。
[誰に聞かれることもない呟きがひとつ、部屋に落ちた。**]
(56) 2020/08/25(Tue) 22時頃
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[ 鼻先が当たったのは誰かの足ではなく 鈍く光るローラー付きの重りだったようだ>>51
はてこれは? きょとんとした顔で遥か上空を眺めれば… ]
おぉ、さっきの幽霊ではないか。
[ 開口一番は今だ続く勘違いでしたとさ 地上から50p程上空にあるその朧気な身体を興味深げに眺めた ]
(57) 2020/08/25(Tue) 22時半頃
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おっとすまないね、吾輩はアーサー。 アクシデントでこの姿になってしまったが ネコでは無いのだ
[ 言いつつ廊下に置かれていた1m程の花瓶の台座の上にひょいと飛び乗った。 …うん、少しは話しやすくなっただろう
(ネコとしては)生後数日にしては上手く使いこなしているものだと自画自賛しつつ ]
…お前さんは 生まれた時からその姿なのかね?
[ 猫の目からは、機械の身体を持つ彼らとはまた違った意味で生物としての存在が希薄にさえも映った
朧な様をまん丸の瞳でじーっと見つめながら尋ねた 気になる事をすぐ確かめたくなるのは研究者としての性だろう*]
(58) 2020/08/25(Tue) 22時半頃
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――自室――
[自室、というものがヒューマノイドに必要なのかは判断しかねたが、そうであっても等しくこの船の乗員には個室が与えられていた。 決して豪奢な船ではないが、移民のプライバシーについては考えられた、長期移動に向いたよい船だ。
モナリザに与えられた部屋は、しかして乗り込んだその日から何かが大きく変わったわけではなく、バッテリー充電のためのスタンドが置かれた程度だった。 そこに乗り上げ、スリープモードに入るのが、このヒューマノイドにおける"就寝"だ。]
(59) 2020/08/25(Tue) 22時半頃
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[ 鼻先の鈍い黒に気づいたか、小さな影>>57は顔を上げる。 後頭部の濃い色の代わりに、顔の半分と胸元を覆う白が見えた。]
ゆう 、れい …… ? …… ああ、 ゴースト のこと、 か。
[ 聞き慣れない単語に首を傾げるも、暫く静止した後、該当する単語に思い至る。 その間に猫ではないアーサーは、傍らにあった花瓶の台座に飛び乗ってくれた。 顎が首に食い込む事態は免れそうだ。感謝の意を示す。
色味の少ない無機質な通路。 ドライフラワーの明るい色に毛並みの艶やかな姿が並んで、より鮮明に見える気がした。]
(60) 2020/08/25(Tue) 23時頃
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― 談話室 ―
[艇内放送から暫くして、触角男も談話室に姿を現した。テーブルに置かれた"man-ju"の紙袋>>40をちらりと見る。]
ヘリン女史は、随分と慕われていたようだな。 君がもらったものなのだろう? 好きなだけ食べればよかろうに。
[餞別が多いということはそういうことなのだろう。 考え込む仕草>>41をそのまま食欲と戦っていると判断して、不思議そうに首を傾げた。ダイエットという概念はこの男にはない。]
(61) 2020/08/25(Tue) 23時頃
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ねこ ではない 、あー さ あ。 ありが とう。 おぼえ、まし た。
ぼく は、 しるく。 うまれた ときから、 こうだった …… かは、 よく おぼえて ないけ ど、 ゆうれい じゃ、 ないん だ、よ。
でも、 たぶ ん、そう。 さいしょ から、 こうだし、 あとで こうなっ た。
[ 幼い頃のことはあまりよく覚えていないし、生まれ故郷の小惑星には何かを記録する文化は存在しなかった。 心も、在り方も、すべてが朧で。それを皆受け入れていた。 こうして外に出て、たくさんのことを知る。それを魅力的に思う同胞が、どれだけいるのか分からない。 丸い瞳にたどたどしくその旨を話し、]
あくしでん と 、だいじょ ぶ?
[ お返しとばかりに、その身体の状況を尋ねた。 どこかに行く予定があるのなら肩の上を案内するだろうし、特にないのなら通路の端に身を寄せるつもりだ。]*
(62) 2020/08/25(Tue) 23時頃
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――談話室へ――
[スリープモードが解除されれば、移動を試みる。 ヒューマノイドは単独で存在していても意味がない。 何がしかの業務を遂行してのものだ。
そこに、艇内放送が聞こえた>>37。]
なるほど。 宇宙クラゲは水に擬態しますか。
[新しい情報を得た。 さらなる情報を得るため水道を点検してみたいが、やめておこう。]
(63) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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─ 電子記録 / 浮穴沫媛について ─
〔浮穴沫媛の一群体(※注)である彼女──浮穴沫媛は分裂で増える為、無性というべきかもしれないが、同種を増やせるということを雌と定義するならば便宜上妥当なのは女の性だろう──スプスプイが、移民船の『乗客』として認められたのは、まずはエスペラント船長の意向のおかげであったといえる。
彼女らを『人』として扱ってくれたことについて 船長には敬意と感謝を記したい。
なにしろ浮穴沫媛は、彼女らの故郷では、もっともポピュラーな洗剤、つまり知性のない物体として扱われていたからだ。〕
〔※注 浮穴沫媛を別れた群体と引き合わせると、いさかいも起こさずに完全に同化するために固有の群体としての区別があるのかが未だ不明であるが、便宜上こう呼称している。〕
(64) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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〔浮穴沫媛たちを高度知性体であると──すなわち、十分に対話可能な存在であると周囲に認めさせるのは、困難を極めた。 いや、今現在を持っても、認めさせたとは言えない。
何しろ、彼女らの主なコミュニケーション手段は液体を伝う振動と、おそらくは嗅覚に似た何か、それに未だ解明されない感覚器官だ。翻訳作業も未だ完全とは言えず、多くの面で難航している。言語学の研究者としても、翻訳機技師としても、納得がいく出来ではない。
──彼女らに知性がある事を否認する人々の感情にも、一定理解する部分はある。態度から、理解する気がない。と判断をされがちではあるが、同種・近似種の思考を推測しないわけではない。 今まで道具のように扱っていた「もの」に、知性があり人格があるとなったとき、自らの信念との齟齬が起きることはあるだろう。
己が他知性体を奴隷として使用していた、などと後から気がつかされるのは、清廉でありたい者ほど苦痛に感じるはずだ。〕
(65) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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〔なにより、浮穴沫媛── 研究の末にかつて迫害された存在から引いてつけた名でなく、あえて、過去のものとしたい名称で言うなら、青石洗剤は原産地である惑星でもっとも普及した衣類洗浄能力を誇っていた。
海水に群れの裡の数個を放流しておけば、ひと月後には数十ほどの群体に増殖するという性質から、『海』を有する惑星においで入手が容易だったというのも大きい。
塩分とミネラル分と、いくらかの脂質、蛋白質──劣悪な食事ではあるが皮脂等でも幾日かの生存は可能──さえ水に溶かしておけば、水流と分泌物により、衣類を綺麗にするばかりか、仄かに清涼感のある薄荷に似た香りをつけることができた。
その環境にさらされた結果として、『使用』された浮穴沫媛たちがその青い体を干乾びさせ、或いは崩壊に至り、水に溶けることを代償としての話ではあるが。〕
(66) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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〔その上、彼女らの塩分や有害な物質を除去できるその性質は、いくつかの星では重宝された。
浮穴沫媛を使った洗濯業者のいくつかは 星間貿易業者にまでのし上がっていた。 その産業は経済にも、大きく食い込んでしまっていた。
──『もしも、仮に、彼女らに知性があったとしても』というあまりにも無意味な前書きの後、経済を回すために、彼女らを解放すべきではない。という声の多さには、正直言ってかなり辟易させられた。 その言説は結局のところ、浮穴沫媛に知性が、精神が、人格が備わっていたとしても、踏みにじってかまわないと宣言しているのと同様だ。
いかに彼らの反対意見が多く、また過激であったかは、別の記録に詳細に残しておくことにする。〕
(67) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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〔しかし、腹に据えかねるのは、今回脱出させられることのできたスプスプイ以外の、浮穴沫媛たちが未だ奴隷として──『商品』として扱われる点で古代のそれとまったく同様に──今も変わらずに売買されているという現実だ。
最終的にはすべての浮穴沫媛の劣悪な環境下での労働からの解放が目標だが、小群体を逃がす程度の事しかできない。
最初に接触した群体であるスプスプイに、 手ずから機能を組み込んだ言語翻訳機を贈る。
与えられる一時避難住居が旧式の洗濯機というのは、 檻に住まわせるようで心苦しいが 手元に残っていた予算ではそれが精いっぱいだった。〕
(68) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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〔翻訳機は、至らず不完全なものではあるが、翻訳機を使い彼女が多くの宇宙人たちとコミュニケートしてくれればと願っている。
いつか、その交流が巡り巡って星の世論に変化をもたらしてくれることを、今は信じたい*。〕
(69) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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[ ごぼぼ ]
(70) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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─ サルバシオン/廊下 ─
[がた…がた…と見ていて不安になる速度で 車輪付きの洗濯機が廊下を自走している。]
[ がた… がた… …… がた ]
[どういうわけか、時折、停止しては、 暫くしてから動き出す。という動作を 繰り返しているようだった。
茶色の板には、以下の表示がある。]
(71) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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迷 子 で す 。
ス タ ッ フ を
探 し て い ま す 。
(72) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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[その迷子を主張する奇怪な洗濯機は、がたがたと身体を揺らしながら、廊下を移動していた。]
[ がた、 … … … ]
[残念なことに誘導してくれそうな相手と行き会うルートを選べなかったらしい。
廊下をいく間に、停止の割合が多くなり、 終いには完全に停止した。
仮にそれらが他者とのコミュニケーションを願われ送りだされたとしても、対象がいなければ、それは不能である。]
(73) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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――談話室に向かう廊下――
――なにかご入用はありませんか。
[談話室に向かう間、アイドルモードを通知する定期コールが空間に向かって発せられた。 ヒューマノイドが談話室を目指すのは他でもない、そこが一番乗員に会う可能性が高く、仕事がある可能性が高いからだった。
故に、仕事さえあればそこが談話室でなくとも構わない。]
(74) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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[がたがたと物体がぶつかり合うような異音を感じて、そちらに向かう。 奇しくも、ヒューマノイドがそこにたどり着いたときには洗濯機――もといスプスプ位のシェルターは完全に停止したあとだったが>>73。]
――なにかご入用はありませんか。
[確認を含めたコールが、シェルターにかけられる。]
(75) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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[視線は人を殺せる(>>61)。 という言葉をご存じだろうか。もし初耳であれば、いまトルドヴィンに一瞬、放った眼光がそれである。だがそれも、あくまで一瞬のことである。]
ちがうわよ… ちがわないけど…ちがうの。
[言いながら、いつもの癖が"man-ju"を串刺しにしていたことに気が付く。たしかに、彼の言うとおりだ。]
面白がってるだけよ。 あたしがいつ帰ってくるか、きっと賭けでもしてるわ。
[そう笑って見せたつもりで、 郷愁の表情がよぎるのを隠すことができなかった。]
(76) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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―サルバシオン/廊下―
ふあぁ。この作業、待ち時間だけはかったりいよな…。
[ 超音波スピーカーを所定の位置にセットし終えると、長い休憩…をすることはできないが、ただひたすら、異常がない間は単調に上下する波形をチェックするだけの簡単なお仕事が始まって、そろそろ5分くらいはうすぼんやりと画面を眺めるふりをつづけていた。]
ん、海薄荷じゃないか?配管してないのは動くためだったんだな。 どうした?
[ >>71>>72 簡単なお仕事にあくびが出始めるころ、奇遇にも通りかかった乗客に、必要な助けの手を差し伸べてはいけない理由なんてあるだろうか?]
(77) 2020/08/25(Tue) 23時半頃
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─ 廊下 ─
[>>75 声に反応して、板にでている表示>>72 が 存在を知らせるように、ピカピカと明滅した。]
同志。ご入用が存在しています。
我々には早く誘導の介助が必要です。現在位置と目標地点を共にロストしました。目的存在の場合、漂流は負荷となります。
[ヒューマノイドに向けられた翻訳機の表示は、やや混乱しているのか表示速度がいやに早かった。]
介助要請は 可能ですか。 我々はスタッフを捜索しています。
(78) 2020/08/26(Wed) 00時頃
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[ >>72 >>73 すこし離れた角で、ちょうど諦めていたスプスプイに追いつくのは、すこしばかり時間がかかった。 拗ねた幼児のように廊下に佇む姿は、しかしまあ白物家電めいたデザインが優秀なためだろうか。割とここが定位置の調度品です、という風情も感じられる。]
あー。迷子。なんだな。ねちまったのかな。
(79) 2020/08/26(Wed) 00時頃
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コータは、追いつきがてらに、モナリザと鉢合わせたわけだった。
2020/08/26(Wed) 00時頃
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>>75 >>78 うわ、おきた。 おまえさんたち、結構仲良しだったんだな。
(80) 2020/08/26(Wed) 00時頃
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[その日トルドヴィンは、[視線は人を殺せる」>>76という言葉の意味を身をもって知ることとなった。いや、死んではいないが、生きた心地がしない、という気分は十分に味わった。]
わたしは何か、気分を害するようなことを言っただろうか……
[触角がスン……と下がった。 ちがうだのちがわないだの言っている姿に、また余計なことを言いそうになって、先程の視線を思い出してやめた。]
……追い出されたわけでないのなら、また帰ればいい。 帰る場所があるのなら。
(81) 2020/08/26(Wed) 00時頃
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ああ、そうだゴースト
[ 幽霊 = ゴースト
脳内にその図式を組み立て、うんうんと頷く>>60 似たような言葉を共通語に当てはめて話すが その共通語も必ずしも万能でも無いのだろう
色彩豊かな花の横で濃い茶色と黒の尻尾を揺らしつつ 宙に浮かぶ淡い色合いを眺めていた
目を離したらふ 、っと消えてしまいそうな そんな妄想さえ浮かんでくるから困ったものだ ]
(82) 2020/08/26(Wed) 00時頃
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しるく…シルクというのか。 最初からでもあるし後からとも言える…?
[ きょとーんと不思議そうに首を傾げた 生まれた時からその姿ならば、当たり前のようにそれを受け入れるだろう 逆に、後からその姿になったのならば、以前との違いに悩む事もあるだろう
……どちらでもあり、どちらでもない事、そしてそれを受け入れる事は想像し難い概念でもあった ]
…、曖昧な事も受け入れる。 吾輩もそのような考えであれば もう少し楽なのかもしれないな
[ へらり、小さく笑った きっと自分は、変化した姿も曖昧な事柄も、心から受け入れるのは難しい。
それでも多種多様な宇宙人の中で未知の考えを知るのは楽しい事でもあった ]
(83) 2020/08/26(Wed) 00時頃
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