261 エイプリル・トフィーの融解点
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[都会での学校生活は、 村の暮らしと何もかもが違いすぎて、チカチカした。
俺は居心地が悪いなあ、と思っていたけど、 中には感化されるこどももいるらしい。
感化されて、村を出ていきたがる人間を、 村の中では"うらぎりもの"と呼んだ。
実際に出て行ったものもいるけれど、 彼らがどうなったのか俺は知らない。]
(46) 2019/03/22(Fri) 23時頃
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「ピスティオ!」
[名前を呼ばれて振り返る。 当たり前のように呼ばれる名前だ。 村の外では名乗れなかった名前だ。
俺は少し笑って、いつも通りの挨拶をした。]*
(47) 2019/03/22(Fri) 23時頃
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[山の方から音楽が聞こえる。 あれは神様を奉る音楽だ。]
………
[神使と呼ばれる人達が、 神様から恵みや神託を貰うためのもの。 その神使は、村長の家系が担っている。]
(48) 2019/03/23(Sat) 00時半頃
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…、……
(49) 2019/03/23(Sat) 00時半頃
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[そう言えばもうすぐ村長の娘の適齢期だ。 村の中から結婚相手を選ぶのだが、 村の中の若い男なんて数が少ないから。
多分俺か、一つ年上の幼馴染みだろう。 どちらになるかは解らないけど、 別に選ばれなくってもいいと思う。
だってそうしたら外から嫁を貰えるのだ。 村人を増やしていかねばならないから。
正直、村長の娘は好みじゃない。 なんて、口が裂けても言えないし、 選ばれたら拒否権なんて、どうせないのだ。]*
(50) 2019/03/23(Sat) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2019/03/23(Sat) 01時頃
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[ ――千度呼べば 思いが つうじるという]
(51) 2019/03/23(Sat) 01時半頃
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千度呼んでつうじなくても やめては、しまうまい――…
[そっと、唇に乗せた音を噛み含めるように 口を噤めば珈琲の名残が思い出された。
余韻を消すように パタパタと弾む音が扉の向こうから響いてくると 開いていた詩集を閉じて吐息を零す。 飲み込んだ音は欠片も無くただ温い呼気が落ちた。]
「恵梨花!今日も外に出ないよね?」
[勢い良く開いた扉と共に飛び込んでくる声に 溜息を吐きながら後ろへと振り返る。]
(52) 2019/03/23(Sat) 02時半頃
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[ピンクアッシュに染まった髪を手で梳きながら 悪びれなく部屋に入ってくる様は、 高校に上がると同時に部屋を分けても 一つも変わることはない。
文句なんて一度も言ったことはないけれど 物言いたげに瞳を眇めてしまうのを 此方も変える事は出来なかった。]
出ないけど…… コート、汚したら今度は真由美がちゃんと クリーニング出してよ。
「えええ……今月辛いんだけどー…」
[ ――そりゃ、連日遊び歩いてたらね。
返事は胸中のみで留めて、グロスで艶めいた唇を尖らせて クローゼットの中からベージュのコートを 取り出すのを見ながら冷めた珈琲に口を付ける。]
(53) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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[ビューラーで持ち上げた睫毛にたっぷりのマスカラ きらきら光るアイシャドウと淡いチーク ふっくら濡れるコーラルピンクのリップ
いつも鏡で見るものと同じはずのその顔は すっかり他人にしか見えなくて。
……それに何も感じなくなったのは、 いつからだっただろう。**]
(54) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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もずく。
(55) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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[別館裏には邸宅の表の潔癖さとは想像もつかない程の荒廃が敷かれている。前門から続く甃は例に漏れず理路整然と立ち並んではいるのだが、その在り様ときたら、隙間から顔を出した双葉の上を蟻が這い、その行列が迂回したかたつむりの粘液の先には、囲いの花崗岩だけは立派な孑孑の楽園じみた緑色の池が鎮座する始末であった。
まさに表裏一体。 可憐な薔薇には棘があり、美味い話には裏がある。 糾える縄の如し切っても切れぬ禍福の代償は、十字に吊るされたイエスや無垢な子山羊と同じくして、この庭が担っているに違いない。
じゃあこの腹に感じる不満足感は一体何の代償だというのだろう。先に飢え死にした財布の腹を裂いて、昼に買えたのは小ぶりな塩むすびが一つだけ。具も海苔もない、 The KOME。 Nice rice. The SHIO。 Sanity solt. The SARAH'N ANN WRAP。 Inedible Oblate. この世は全く以って無常である。
草臥れたラバーソールで脇の苔を剥いで池の淵に立ち、掃除夫は枯葉用の熊手を池の中にぶち込む。水の流れに翻弄されてわらわらと散っていく線を虚ろな目で見つめていた]
(56) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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[掃除夫が食らい付いたのも美味い話の一つであった。 豪華な邸宅の住み込みの使用人、日給三万、各社会保険適用。有給は微々たるものだが通常休暇もそこそこあり、不便はしないだろうと考えた。
名立たる名家の使用人たれば栄誉につき。 採用の手紙が到着した際には両親共々浮足立ち、一週間もしないうちに地元の民に知れ渡ることとなった。英雄の凱旋が如く通りを歩き、聞かれていないのに面接を語り、それはもう、どうして誰も止めてくれなかったのだと思うほどに。
看板には偽りなし。けれど募集要項の肝心の一文を、誰もが見落としていたのであった。 「食事は選択式を取るため、費用は個人負担となります」]
(57) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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[流石と言うべきか。名家の食卓というのはし庶民の想像の範疇を著しく逸脱していた。 A1からA5まで好みに合わせて調理される牛肉。独占契約の農家から運ばれる瑞々しい野菜。N時間煮込んだ出汁のスープ。金箔がもりもり乗っかったゼリー。
端的に言うとバカ高い。フルコースで頂けば日給程度軽くぶっ飛ぶような食事を、まいにち。
三食きっちりと摂る習慣はすぐに二食となり、それも間を置かずに一食生活となった。両親に手心加えられすくすく育った健康男児は、地元でも人並み以上に良く食らった。それが今や、7年使った腕時計の広がった穴からふたっつ前のところに芯を通す始末。
投げ出したい時もあった。逃げ出したい時もあった。 というか今現在進行中の苛立ちは、それでも引っ込みがつかない現状と、のっぴきならない障害に蹴り飛ばされて今に至る。
掻き回して、ほどなくして、熊手の手ごたえが重くなる。引き上げたら脇の土に放り出すべく藻の塊を、その日は目の前に掲げたまま動きを止めた。
そして冒頭の呟きだ。真意は雷鳴の如く唸る腹の虫─最早けもの─がよく知っている。 いろんな意味で垂涎していたものだから掃除夫は背後に迫る小さな陰に気が付かない]
(58) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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[稲光は――― 少女の形をとって掃除夫の背中を貫いた。
驚愕に見開いた瞳が映したのは鬱蒼と茂る暗緑の藻。それと絡まってみぢみぢと蠢く蚊の幼体。 ファーストキッスは沼の味でした]
(さぼっちゃダメなんだからね! ラルフ!)
[翼のないキューピットが、透き通る大きな眼と丁寧に並んだ純白の歯を、それぞれ三日月の形に晒しながら有難くも怠惰な掃除夫野郎を叱咤して下さったものだから、顔が濡れて力が出ないひとは、たった今口づけた細い恋人を池の方へ吹き飛ばした。
彼女はあぁんと呻きながらもポチャリと水に戻ったが、その体を懸命にくねらせては水面から恋人をじっと見上げていたのだった]*
(59) 2019/03/23(Sat) 03時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/03/23(Sat) 03時半頃
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[夜中の1時25分に目が覚めた。日夜問わず突発的に鳴る目覚まし時計みたいな両親の怒鳴り合いのせいだ。 2年前に父親から単身赴任から帰ってきてから、母親のヒステリックな声と、父親が物を壊す音がスヌーズする。そのせいで朝には滅法弱くなり、あと3回学校に遅刻すると僕は留年してしまう。 時には両親の仲裁に入ることもあったが、今はもうしない。どうせ僕の高校卒業と同時に離婚するのだから。あと一年我慢すればいい。そう思うとわざわざ止めに入るのも馬鹿らしくなっていった。 そういうこともあって、眠れない夜は散歩へ出かけるようになった。物音を立てず、そっと靴を履いて外に出て、暗闇の静けさに溶け込む]
(60) 2019/03/23(Sat) 16時半頃
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[住宅街を歩き続けると、野良猫が物陰からじっと僕を見つめる。 そうか、お前も1人か。 孤独を癒してくれるのは、同じ孤独だけだ。夜は1人ぼっちを認めてくれる特別な感覚があった。 遠くからバイクのエンジン音がする。新聞屋の配達が始まったらしい。徐々にエンジン音が近づき、やがて一台のスクーターが僕の目の前で止まった。半ヘル姿を被ったイケソーが降りてきた。 学校の成績は僕と同じくすこぶる悪いくせに、イケソーは遅刻だけは絶対しない。新聞配達のバイトで、朝には滅法強いのだ]
「なあ、また手伝ってくんね?」
[夜の散歩へ出かけていると、こうしてイケソーにばったり会うことがある。 学校内外問わずに顔を合わせると、段々付き合い方も雑になってくる]
(61) 2019/03/23(Sat) 16時半頃
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「やだよ」 「何か奢るから」 「どうせ300円以内だろ」
[以前、気まぐれでイケソーの新聞配達をしてから、よく手伝いをせがまれるようになった。 新聞を配り終えてから、2人で誰もいない公園を占領して日が昇るまで暇をつぶすのも悪くないが、今日はあまり乗り気ではない]
「頼むよ。今日1人休んじゃって。代わりに俺が配らないといけないからさ」
[確かに、スクーターの荷台にはこんもりと山積みにされた新聞の束が乗っている]
(62) 2019/03/23(Sat) 16時半頃
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「めんどくさい」 「団地だけでいいからさ、な?」 「あそこ結構広いじゃん」 「頼むよ〜。友達を助けるのが友達だろ?」 「助けてもらう側が言うなよ」 「お前が困った時も必ず助けるからさ〜!」 「困ってもお前には頼らないよ」 「ケチ!」
[と、捨て台詞を吐いて、諦めたイケソーはグリップをひねり曲がり角を曲がって消えていった。…と思ったら、住宅街を一周して再び僕の目の前に現れ、新聞の束に地図を挟んでマンホールの上に置いて走り去っていった]
あの野郎。
[結局、新聞の束を抱えて、何度か配ったことのある団地へ向かった。 コンクリート壁の団地に着き、エレベーターに乗って最上階の14階を押す。扉が開くと、夜空に包まれた街並みが一望できた。まだちらほらと明かりが残っている。明かりは人がいる証拠だ。今日も誰かが同じ夜を過ごしている]
(63) 2019/03/23(Sat) 16時半頃
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[バスに揺られて30分。 程なくして目的地に到着した。 辿り着いた水族館は、新しく出来たものではないらしい。 地下にあるそれは、一度閉館したものの 数十年前にリニューアルオープンしたのだとか。
邪魔にならない壁際、 入り口で貰ったパンフレットを二人で覗き込んだ。]
メインはサメだって、サメ。 30匹以上いるんだって、すげぇな。
ニコラスは何が見たいの?
[ゆるり、パンフレットに落としていた視線を上げて彼の顔を見やる。 目が合うと同時、食い気味に返ってきた答えに数度瞬きをした。]
(64) 2019/03/23(Sat) 19時頃
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「 鯉。 」
…… コイ? ってなに? サメじゃなくて?
[力強く頷かれれば従うほかはなく。 サメやクラゲ。その他の展示をすっ飛ばして、 コイとやらの元へと連行されるのであった。]
(65) 2019/03/23(Sat) 19時頃
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[それから。 彩豊かなコイの水槽を見ては感嘆の声を漏らし、 触れることが出来るように作られているその水槽の上からコイを触り珍しくはしゃぐ彼の姿を写真に収めた。 (フェルゼもどう?と誘われたが丁重にお断りした。) サメやクラゲ、金魚の水槽も順に見て回り、 途中で軽く腹に食べ物を入れながら。 水族館を出る頃には、夕陽が街を赤く染めていた。
行きと同じ道を辿って、同じように手を繋いで。 ここは愛の国、 ふたりの当たり前を包んでくれる、愛おしい国。 家に着いたのなら、ふたりであたたかいご飯を作ろうか。]
(66) 2019/03/23(Sat) 19時頃
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[そうして、空に星が散りばめられ頃。 ベッドの上、同じ布団の中。 眸が合えば、幸せそうに頬を緩めて。]
Bonne nuit mon amour,fait de beaux rêves.
[月明かりが照らす、君の金の髪を撫でながら。 いとおしいひと。良い夢を。
さようなら、世界。 どうか明日も、逢えますように。*]
(67) 2019/03/23(Sat) 19時頃
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[あゝ、私を呼ぶ声が聞こえるの 空に空に昇るような高揚感に似た炎は 轟々と唸る音をチラつかせて
声を 声を 求め
望んでるの
だから私は応えるように叫んだ 歌を張り上げて爽快感に似た感情を乗せながら
ライトの先、その先に向けて 人々が明々と輝く喜びを振るっている先へ 響く声音、元気と、満面の笑みを]
(68) 2019/03/24(Sun) 00時頃
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──さあ、笑って
(69) 2019/03/24(Sun) 00時頃
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[色とりどりのライトが花のように散らばるの それを私はギターを片手に
熱く 熱く 篤く
声が枯れるなんて早いわ もっともっと、もっとと望むままに 歌を奏で語らいで、私はこの口を開いた
ライブ会場はそうして熱狂の渦の中 私はその中心で振りまくの、笑顔を]
(70) 2019/03/24(Sun) 00時頃
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[そう、笑顔を──… 決して苦ではない 偽りのない笑顔を
ただ、望むままに 演じる訳でもなく、純粋に この声から張り上げていたの
(何時迄も、そうと、 思っていながら)]
(71) 2019/03/24(Sun) 00時頃
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: : .
「お疲れ様、コリーン」
[楽屋でマネージャーは笑っていたわ。 優しい笑顔と労わる思いとともに それが心地よいから、疲れていたけど 微笑み返してみせたのよ]
ありがとう。たくさん歌っちゃった 今日も楽しかった
[偽りも疑いもなく、 ただ純白の天使が笑うような笑顔で]*
(72) 2019/03/24(Sun) 00時半頃
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[8畳間は10か月ほど前まで簡素なシャンデリアに照らされていたが、入居者の横着でさっさとシーリングライトに取り換えられている。 掃除の手間削減が目的のそれはけれど、白濁したカルデラに数匹の蠅の遺骸を浮かべていた。
上着を脱いでベッドに転がる部屋の主が、せめて仰向けになれば不快さに脚立を取り出しただろう。 しかし掃除夫はいつだって腹を押さえて俯せに転がるのだ。
何も、先の見えない安寧の中を進んでいるわけではなかった。支払われる給料は決して少なくはないし、税金の支払いが難しいわけでも、過労や栄養失調で死ぬようなことは間違ってもない。
伏す者の目論見はこうだ。まず可能な限り貯蓄をし、世間的にも大金で罷り通るだけの金を得る。そして可能な限り円満な形態で自主的に仕事をやめる。 邸宅を出る直前に金色の悪魔をひっぱたいてから田舎に戻り、十分稼いできたから帰ってしましたわ(笑)と挨拶回るのだ。
完璧だ。 どこをつまんでも完璧な計画だ。 完璧すぎて他に逃げ道のないほど呆れた計画だ。]
(73) 2019/03/24(Sun) 00時半頃
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