15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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―城内―
[ホリー>>13とすれ違い。
小さな歌を紡ぎながら。 チャールズを探す]
どこにいるのかしら。
[どこを寝床とさだめたのかは知らぬまま。 適当に歩く。
窓の外。 燃える虫はゆっくりと近づいてきて居るよう]
(20) 2010/07/24(Sat) 19時半頃
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[その頃、焼蛍虫の群れが見張り塔を囲い、それを燃え上がらせた。
まるでマッチ棒のようにぼうっと燃えて、
そして、砕けた。]
(#2) 2010/07/24(Sat) 19時半頃
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[どうする事も出来ないのか。 きっとヒトは死んでしまう。
否、この竜の身体さえも、 あまり長くは持たぬだろう。
これは世界で最後の水のように思えた]
…ああ。 俺も行く場所がある。
[ヨナを殺した、シィラを殺した、 その男の元へ。
行き先は知っているから。 フランキスカやコリーンよりも、 きっと早くに辿り着く]
(21) 2010/07/24(Sat) 19時半頃
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[だけど、その見張り塔が落ちた音は、響き渡る。
ドォン…ドォン…と。
地響きは、城にも響き渡った。]
(#3) 2010/07/24(Sat) 19時半頃
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[歩く中、何かが―見張り塔の方向だった―崩れる音。 最後の世界が崩れて行く。
きっと焔に、燃やされた。]
(22) 2010/07/24(Sat) 19時半頃
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―城内―
[>>#3遠くで壊れた塔が。 崩れ落ちる地響きに。 色のない瞳を瞬かせて、外を見る]
――ああ、壊れて行くのね。 すべて壊れるのかしら。
誰も残らず。 散っていくのかしら。
[ふふ、と小さく笑う。
燃える虫は塔のすべてを燃やしてから。 古城へと向かう群れに合流するのだろう]
(23) 2010/07/24(Sat) 19時半頃
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[ゆらりゆらり、 何時もよりおぼつかない足。
向かう先はしっかりと。]
………どうして。
[胸で明滅する紅い石は、
何処かで死んだ、異形の瞳にも似ていた]
(24) 2010/07/24(Sat) 20時頃
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塔を燃やしたその群れは、
やがて、その一帯の、酸素を吸うものを死滅させていく…。
酸素を必要としない異形でも、熱に弱いものは溶かされていくのだろうか。
そして、溶かしたものを媒体として、また焼蛍虫は生まれて、その数を増やしていく…。
遠くから見れば、
それは、星が無数に飛ぶだけに見えるのに…。
(#4) 2010/07/24(Sat) 20時頃
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[>>17ホリーの言葉を聞いて、改めて泉を見直す。言うとおり、水嵩は下がっているようだった。]
泉が何だか濁ってる様にも見えるが…。 だとしたら、この地も終わってしまうのか…?
[>>#2蟲の瞬きが塔へと向かっている。]
(25) 2010/07/24(Sat) 20時頃
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[>>#3塔が落ち、>>#4広がる蟲を見て見れば、街中に広がるであろう酸素の空白地帯が想像出来た。]
恐らくは今街中は駄目だろう。 あいつらを避けるには、城の方にしかない。
[手持ちの斧を構え、城へと駆け出していく。]
(26) 2010/07/24(Sat) 20時頃
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―城内― [しばらく外の様子を眺めていた。
それからゆっくりと。 崩壊の歌を歌いながら。
チャールズの元へと向かう]
どうせ壊れるのなら。 全部壊れてしまえばいい。
何も残らず。 何も残さず。
[そうして、向かった先は。 小倉庫の近く]
(27) 2010/07/24(Sat) 21時頃
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>>#3>>#4 [地響きが聞こえた。多分、塔が崩れたのだろうと思う。 振り仰ぐと、町の方角からまた焼蛍虫が飛び立つ。 光が湧き上がるようだった。
皆がいなくなって、中庭に一人。]
……まだ生きてんだ 守…たいんだよ、その為に
何が出来る……?
[あの時一瞬だけ、揺れる水面に見た人影は今はない。 濁り涸れる泉からは皆離れて行く? ……そうじゃない。 彼女が守り、皆を守ってきたものを。]
(28) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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―小倉庫―
[感じた気配は、勘違いだったのか。 それとも、チャールズの知らない 此処で儚くなった者の気配の残滓だったか。
手帳を捲っている間に、気配は消えたようだった。]
『どぉぉぉん』
[と、どこかで派手に何かが崩れ落ちる音に 手帳から視線をあげた。 窓の外をみれば、遠く焼き崩れる棟と 古城に向かってくる光の帯が見える。]
――……
[手帳を閉じ、肩に在るキツネリスを一度撫で 慌てるでもなく、男は立ち上がった。]
(29) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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チャールズは、小倉庫から身を出せば、そこで見えるのは誰だったか……。
2010/07/24(Sat) 21時半頃
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[焔の群れは、ゆらゆらゆれる。 光を明滅させながら。
紅い瞳、紅い石、焔の群。
不安定に光る様はどれも似ていた。
足が止まるは小倉庫。 銀の女とは、鉢合わせか。]
(30) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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[人はいつか、きっと死ぬって。 解ってて、まだ希望は捨てない。]
何も出来な、とは……けほ 思わない
[天上の光を見上げる。 泉の水に手を浸して。 傍らの樹の幹を撫でた。
行く所がある、と言っていたホリーの様子が気掛かりで。 踵を返して、その姿を探す**]
(31) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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[衝撃に揺らめいて、壁に手をついた]
すごい。
[無数の光に、思わず目を奪われる。まさしく終末、と言う言葉がふさわしいかのような光に思えた]
(@4) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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―小倉庫前―
[歌を紡ぎながらやってくれば。 同時にホリーがくるのが見えて]
あら……
[そして、倉庫の中からチャールズ。 色のない瞳が驚いたように瞬き]
チャールズは未だ壊れてなかったのね。
(32) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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……ん。
[遠く、ホリーの後ろ姿が見えた。そういえば、と小倉庫で外套をもらった事を思い出し、ゆっくりとそちらへと歩いていく]
(@5) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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―城内入口―
[空をちらちら見ながら城内へと駆けて行く。]
…こっちゃまだ生きてるんだ。 生きる意味なんてしらんさ。
[生きるための何かが抜け落ちた感覚は残っている。 ただ。勝手に体が動いてる今の状態に、つい生への執着が漏れた。]
(33) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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ホリーさんにコリーンさん。 外が大変なことになっているみたいですねぇ。
[言葉の内容とは裏腹。 見えた2人にかける声音も 表情も穏やかなまま。]
(34) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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チャールズは、コリーンに、「壊れることが死を意味するなら、まだ生きてますよ」と微苦笑。
2010/07/24(Sat) 22時頃
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―倉庫前―
ええ、そうね。 塔が落ちたわ。
虫が一杯。 ここも――そろそろ壊れるわ。
[>>34穏やかに応えるチャールズに。 ゆるく頷く。
未だ生きているとという言葉にそう、と呟き]
あなたが壊れたなら。 手帳を引き継ぐ約束でしょう。 だから、確かめにきたの。
(35) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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おや。コリーンさんは、この状況で 生き延びる自信があるということでしょうか?
[手帳を――…… その言葉に少し首を傾げて見せる。 焼蛍虫の帯の状態をみるに、脱出は難しいものに思えた。]
(36) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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…お前が。
お前が、ヨナを。 シィラを、壊したのか。
[その言葉は唐突に。 紅い光は明滅を。
周りはそれを、どうとるだろうか。]
(37) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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チャールズさん、人気者。
[ひょこ、と二人の後ろから顔を出して、外套を取り出した]
ぼろぼろになったけど……。ありがとう。
[中に入って行って、着せるようにして、外套を返そうと]
(@6) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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[チャールズ>>36にゆっくりと首を振る。 白に近い銀がゆれて]
生き残れるかどうかはわからないわ。 でも約束は約束だもの。
確かめにきただけ。
[小さく笑う。
ホリー>>37の言葉に。 きょとり、色のない瞳がまたたいた]
(38) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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[唐突なホリーの問いかけには 少し困ったような表情を浮かべた。]
シィラと呼ばれる異形を儚くしたのは私です。 殺さなければ、その場に居た方の命が儚くなっていたでしょう。
ヨーランダさんは……亡くなったのですか? ――……ならば、それは、間接的にそうなりますか。
[シィラの血にまみれた少女を思い出し 男は同じく血を浴びた 己が額に指先で触れた。]
(39) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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[男は困った顔をしたけれど。 そんな事、知らない]
ヨナはシィラと共に在った。
だから、シィラと共に、壊れた。
…お前は、シィラに何をした。
[シィラは壊れていないと信じたくて。 何かが、内から震えた]
(40) 2010/07/24(Sat) 22時半頃
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そうですか。 でしたらまだ、お渡し出来ません。 壊れてないうちに託すことは 自害することに等しいのです。 自害を神は……彼らは許してはくれないでしょうから。
[コリーンに微笑んだ男は 現れたアリーシャの言動に更に微笑を深めた。]
嗚呼、よろしかったのに。 わざわざすみません。
[肩にあったキツネリスが 外套がかかったことにより 男のくすんだ銀髪の上に場所を移した。]
(41) 2010/07/24(Sat) 22時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/24(Sat) 22時半頃
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[チャールズに外套を着せて>>41キツネリスが頭の上に乗るのに、少し笑って。それから振り返って、ホリーを見る、明滅する光を見る
攻撃があれば、そのまま巻き込まれるかもしれないが、特に動かず、目を見ている。そうして数秒
壁に背中をゆっくりと預けて、もう一度、ホリーをぽかんと、見上げた。特に口は挟まない]
(@7) 2010/07/24(Sat) 22時半頃
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無知は罪……と云いますが 私は、彼らが懇意であったことを知りませんでした。
けれど、私は、知っていたとしてもシィラがその場にあった人々に害をなそうとしたのならば、銃を撃つことを選んだでしょう。
そのことで、誰かに恨まれたとしても。 生を選ぶということは、そういうことなのだと思います。
[穏やかな表情のまま、ホリーの問いに答える。]
ですから、そのことで、貴女が私に何か思うなら受けましょう。 けれど、それが死を望まれることでしたら、全力で抗います。
(42) 2010/07/24(Sat) 22時半頃
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