145 来る年への道標
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……いつか。
[『いつかちゃんともう一度演奏を聞きに来て』と アイライトが言ったことに、頷くことにしたのです。 エフがもつ言葉のなかで、返せる言葉は、これだけでした。 エフの帰りたい場所は、 今現在にも、つながっている場所なのですから。]
今の、さっきのお誘いへの返事です。
……俺の故郷ではじめて宇宙に出た人が 宇宙には見渡しても神は居なかったと、言ったらしいんです。
あなたの出す音をきいていたら、 いや……この船に乗っていたらかな。 どうにも、そのへんに居るように思えて。 「いつか」の時には、 神様はいたぜと、自慢でもしようと思います。
(26) 2015/01/12(Mon) 02時頃
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[それから、もう一人のラウンジにいた客へ、視線を向けました。 彼女の行き先を訊ねます。]
……俺はブルー・ダイヤモンドで降りるけど そっちの人はどこまで?
なあ。違ったらすまないんだが きみ、星の案内ができるって話を、してなかったか。 ……いや、よく通る声だったから。 ラウンジに居た時、聞こえちまって。
もしよければ 残りの星の案内を頼みたいんだけど。
[終わる星のことでも、星先案内人の故郷のことでも、 構いませんでした。 エフはこの船旅の終わりまで、星の話が聞きたくなったのです。 それが、残りすこしの、時間でも。**]
(27) 2015/01/12(Mon) 02時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/01/12(Mon) 02時頃
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