190 【身内村】宇宙奇病村
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>>23
……はい。
(25) 2016/05/21(Sat) 00時半頃
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[ワクラバは、何も言わず、プラグ挿入口の周辺を布地でそっと拭う]
そうだなぁ……あるとしたら、そりゃ先生の言った通りだろうよ。(>>90) 違いがあるとすりゃ、自分の中にだ。エラーが起きて、スタックしちまえば、まぁ、機能不全にもなるぜ。
[綺麗に吹き終わったことを確認すると、カバーを1つずつ丁寧に閉じてゆく]
なぁ、ミツボシ。俺にも、与えられた『機能』ってのがあってよ。
[言いよどみ、言葉を切る。視線を横に逸らすと、赤い水槽にクラゲが揺蕩っているのが見えた。ピアノの戦慄が耳に心地よい。背を押されている気がした。]
(26) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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この惑星調査船に搭乗し、クルーの信頼を得ること。Pavr=opetyに知的生命体が存在していた証拠を偽造して、持ち帰ること。それが、La=Sta=Demonicから与えられた、俺の『機能』だ。 その証拠をもって、MDMA種がPavr=opetyに栄えた種の子孫だと主張して、Pavr=opety所有権を根こそぎぶんどる。そういう筋書きだ。 俺は、ただ黙って『機能』をこなせばいい。そうすりゃ、母星の工作員を辞められる。晴れて自由の身ってやつだ。
[そこでワクラバは気付いた。スピーカーにつないだバングル型端末。通信機能をオフにしていない。チャンネルを合わせれば、イースターとアシモフの端末にも、この音声が流れてしまうだろう。なぜ気付かなかったのか、自分でもわからない。ワクラバは、動ずることなく、言葉をつづけた]
……そうだ。俺が、この船のユダ(裏切り者)だ。
(27) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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― ―
『一体何なの! 本当に…本当に気味が悪い!!』
[ああ、]
『……ッ! 何なのよその目ェェ!!!』
[またあの頃の夢か。]
『この欠陥品!! アンタなんて創らなければ良かった!!』
[私を捨てて姿を消す直前の母の形相と言葉は、未だ深く、私の心に刺さり続けているらしい。]
(28) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[私の母星――Barc=Dn=Paraは、総合的には経済、技術、物質的に恵まれた星と言える。 少しだけ貧富の差がなんかが問題となる事もあるけれど、貧しいとされる層でもそれなりにヒトとしての尊厳を保って生きられる程度には。]
[そんな星を、四半世紀ほど前に恐ろしい風土病が襲った。 それは女性が罹患すると高確率で不育症を引き起こす物で、何より危険なのはその感染力だった。 最近ようやく治療法らしき物が見つかったらしいが、今では生粋のPara人女性のうち4割がこの病を抱えているらしい。]
(29) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[この事態に、Barc=Dn=Para統一政府の対応は珍しく迅速だったと言える。 当時すでに技術としては確立していた、受精から生産までを複数の段階に分けて専用の機器内で管理する『重層培養』の方式を推し進める事で、人口の急激な減少を食い止めた。]
[しかしそれでも、初期は不確かな技術による培養が蔓延ったために事故が絶えなかったらしい。 私の母も病に感染し、それでも両親は愛の結晶として子供を作る事を選んだが……残念ながら「貧しいとされる層」だった両親が立派な病院を頼ることはできず、ヤブ医者しか選べなかった。]
[その結果が、表情を作る機能の無い欠陥品――私だったらしい。ご愁傷様な事だ。 19年生きてきて他に身体の不調を覚えた事も無いので、本人からするとそこそこアタリだったと思うのだけれど……あの人たちはそう思えなかったようで、私が10歳を迎えた日の朝に姿を消していた。]
(30) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[その後の私は少々荒れたもので、気付くと世間から爪弾きにされた連中とつるむようになっていた。 皆、自分と同程度かそれより不幸な境遇のため、子供ながらに同族に囲まれて安心できたのだろう。]
[そこで私は、生きるため、仲間に捨てられないため、善くない技術を身に着けた。]
[最初は、しょぼい店の簡単な電子ロックをこじ開ける程度だった。]
[次第に、大きな企業の警備システムを掻い潜れるようになった。]
[国営銀行のシステムに攻撃を仕掛けたところでお縄になったのが、12歳になる少し前の事だ。]
(31) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[更生施設にでも放り込まれるのかと思っていた私は、お国のよくわからない部署の長い肩書きを持った偉そうな人の前に連れて行かれた。 国家間のサイバー戦争に後れを取らないためのスペシャリストとして、私の技術とセンスを見出したとの事だ。 今も昔も、セキュリティを強化するには攻撃者上がりの有識者を取り込むのが近道らしい。 ちょっと派手にやりすぎた私はそれまでの名を捨てさせられ、「イースター」と呼ばれるようになった。 両親が最初は私の誕生を祝って付けたらしい「クリスマス」という名は戸籍から消え、両親が私にくれたもので残るのは、普通よりはだいぶ優れているらしい才能ひとつだけとなった。]
[……その才能だけで今を生きているようなものなので、実は私は両親をあまり恨んでいない。 もしまた会えるなら、私の稼ぎで飼ってやっても良いと思う程度には許している。]
(32) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[私は社会の底辺から国直轄の部隊へと生きる場を替えた。 強制的とは言え新しい人生を与えられた形となったため、今度は無表情なりに親しみを感じさせる会話もできるよう努力もした。 キャリアを積んで惑星連合の連立調査団の一員として選抜されるに至って、そして今は――]
(33) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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― 少し前 / コンソールルーム ―
[私は、ノックの音(>>12)に目を覚ました。 ……寝落ちていたようだ。 そう、今はこの、あるいはグレていた頃よりもクソみたいな状況の真っただ中。 そりゃあ夢見も悪くなるってもんだ。]
……どうぞー。
[共有空間なのだから好きに入ってくれて構わないのだが、ここに陣取って私室のようにしていた私が言う事でもないか。 扉を開けて入ってきたのはワクラバだった。]
ああうん。データは見たよ。
[寝落ちる前に。]
数値的には問題無いと思う。 まったく、この船の限られた資源の中でよくぞまあ、って感じだよ。
(34) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[素直にそう思った。だから褒めた。 そうしたら、なんだろう、気でも良くしたのだろうか。 ワクラバが気持ち悪い事を言ってきた。]
……どしたのさ、ワクさん。 こんな時っていうかどんな時でも驚くよ、柄でもない。
それに、お互い様じゃないかな。 私だってワクさんが居てくれてだいぶ安心できるもの。
[嘘だ。 私はちょっとだけ嘘吐きで、しかもキャラを作ってる。 それも、私の10倍近く生きてる――生きてたジジイの目を欺けてた程度には。 他人と話すだけで気を使うし、一人の方が楽に決まってるじゃないか。]
(35) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[それに、私はこの男が嫌いだ。 話の端々から、私なんか可愛いくらいに悲惨な状況に身を置いていたんじゃないかと思う。 なのになんでコイツはこうも自然に真っ当に、頼れる兄貴分として振る舞えるんだ。 良い師に巡り合えたから? 改心した? こっちはこれまで特に反省も更生もする事なくここまでこじらせてるのに。]
(36) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[嫌いと言えば、私はあのジジイも嫌いだった。 話は面白いし、なんか雰囲気もその歳に恥じないだけの雰囲気も持ってて、そりゃああんなのに導かれりゃ生き方だって変わるだろうさ。 なんで荒れてた頃の私の前に現れてくれなかったんだ。 アンタに出会ってれば、私はもう少し矯正されてたかもしれないのに。 いや……今からでもたまに説法の一つや二つ聞けば何か変わったかもしれないんだ。 でももう、それもできなくなった。]
(37) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[嫌いな奴ばっかりだ。 自分の無力さを痛感していても私なんかを気遣ってきた男女も。 純真な魅力を持ってて、傍から見ても将来に期待したくなるお子様も。 小さな体にきっと大きな使命を自らに課してるであろう雰囲気を持つネズ公も。 自身がマルチな才能を持っているのに、他の人たちに本気の尊敬を向けてた若作りのババアも。 適当なことばかり言って、その裏に深い知性と冷静さを持ったf*ck'nプリン野郎も。 ヒトでもないくせに、「そうすべきだと思うから」「皆の役に立ちたい」だなんてご立派な思考を身に着けたアンドロイドも。]
(38) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[――畜生かよ私は。]
[昔の事を思い出した直後だったからか。 碌に成長もせずここまで来てしまった自分の卑小さを痛感して。 その分、この旅で触れ合った皆がやたらと眩しく見えて。]
[でも、何故か厭な気分じゃない。 まだまだ皆を嫌いでいたいと思う気持ちがどこかに有るからこそ、]
(39) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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(>>12)
……こちらこそ、ありがとうね。 本当に助かってるよ。
[たぶん私は、まだ頑張れている。]
[それに私は、死ぬときはキノコの苗床になって死ぬと決めているんだ。 だから、こんなところで死なないために。 皆で一緒に帰るために、最後まで頑張ろう。]
(40) 2016/05/21(Sat) 01時半頃
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(>>13)
ん? なになに?
[ワクラバが投影した立体図面を眺めて首を傾げた。 続く説明――なるほど、動力炉の変換機か。]
……ガチなヤツじゃないか。
[トップシークレットって簡単に言うけれど。 よりによってLa=Sta=Demonicがこの技術を他に先んじて手にしたら、一気に警戒度跳ね上がるんじゃないか。]
ああ、うん。 私でどこまで検証できるか解らないけれど…… 賭けてみる価値、十分にありそうだ。
[差し出された、無事に持って帰れれば恐らく凄まじい価値になろうデータが入った端末を受け取った。 ……無防備だなあ。無防備すぎて勘繰りたくなる私が厭になる。]
(41) 2016/05/21(Sat) 01時半頃
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……そうだね。 ミッちゃんのメンテ、よろしく頼むよ。 本人はどう言うかわからないけど、頑張ってくれてたからね。
ついでに、覚えてたら「ご協力ありがとうございました」って伝えておいてくれる?
思ったより時間かかったけど、この二週間でミッちゃんのAIの解析は終わったよ。 この後、部屋で船内AIの修正作業に入ろうと思ってる。
[言いながら、出て行くワクラバを見送った。 次元航法装置も復旧の目処が立ってきたし…… そろそろ、おイタをしてくれたバカAIの性根を叩き直してやらなきゃな。]
(42) 2016/05/21(Sat) 01時半頃
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― 現在 / コンソールルーム ―
(>>27)
……ワクさん。
[変換機の検証の件で通信開こうとチャンネル回したら、途端これだよ。 て言うかメンテナンスしてるんじゃなかったのかよ。 さすがにびっくりするからやめて欲しいなまったく。]
えーっと……ぶっちゃけトーク大会開催中? 私あまり秘密とか無くて混ざれないけど、聞いててオーケーなヤツかい、これ。
(43) 2016/05/21(Sat) 01時半頃
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>>27
[ワクラバ様のおっしゃっている利権のことは、よくわかりませんでした。ですが、ひとつだけ、ワクラバ様も、ワタシと同じように嘘をついていたということがわかりました。罪悪感という機能を抱いていることがわかりました。 これは、共感という機能でしょうか?
既視感を得ました。もうずっと昔のことです。 寄生体に寄生され眠ってしまう人や、それとは関係なく、病気や老いで死んでいく人たちは、皆、今のワクラバ様と同じように、ワタシに何かを残そうとするのです。 懺悔というのだそうです。
ひとつ、疑問がありました。 裏切者とは、害をなすものだと聞いたことがあったからです]
ヤンファ様の事故も、ワクラバ様が仕組んだのですか?
>>2:61 [もしもそうなら、イースター様はお許しにならないのではないか、……ワタシは、心配したのです]
(44) 2016/05/21(Sat) 01時半頃
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― 医務室 ―
[ワクラバが去ってから、答えぬヤンファの前にまた立っている。 彼女の揺蕩うポッドに背中でよりかかるようにして。]
なあ、ヤンファ……ぼくは見つけたんダ、あの病状の真実をさ。 あれは……精神疾患だ。それも特殊な感染性の。 そんなもの、ぼくたちの知る宇宙には無かったろ? Pavr=oprtyの風土病である精神疾患。それがぼくの回答だ。
[ヤンファにも見せるようにヴィジョンモニタを眺めている。 そこには、Ollovaの群れの映像。]
でも、その回答じゃ赤点だ。 なあ……こいつらだったら全部わかってたりしないのかな?文化を持つ群れなんだろウ? 教えてくれよ、彼らと交信する方法をさ……ぼくなら仲間みたいなもんだ、きっと教えてくれるさ……。
(45) 2016/05/21(Sat) 01時半頃
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[ミツボシの質問には、静かに首を横に振る]
いや、その必要なんざなかったぜ。ガチの証拠を先生が見つけちまったからな。あの惑星に、知的生命体がいたってことのよ。後はもう無事に帰れば、それで俺の『機能』は達成。パイロットとして先生を送迎して、証拠品に便乗する。楽な仕事のはずだった。
と言いてぇところだがな。そうもいかねぇんだ。 俺の機能不全はな、ミツボシ。彗星がくる前から始まってんだよ。『機能』ってヤツが、俺の自由意思と不適合を起こしちまった。エラーばっか溜まって、胸のなかがどんどん苦しくなるのさ。いっそ、帰らねぇでこのままどこまでも飛んで行こうかと思ったぜ。
(46) 2016/05/21(Sat) 02時頃
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[そうやって呟いていると、傍受はオープンになっている通信回線の会話が聞こえてくる。ワクラバとミツボシの会話。(>>27)]
……。
……ふふ、ユダか。 信じるものを裏切った男、信じたからこそ裏切らざるを得なかった男……いったいワクラバ、君は何を信じ何を裏切ったっていうんだろうネ。
真実の裏切りは、ぼくだ。期待を裏切り、帰還を望まず、今も真実を伝えずにいるままの……ぼくは……。
[通信はこちらからの言葉を送るようには開いていない。 するとアシモフは寄りかかっていた背中を離し、よろよろと歩き出す。 医務室のいっぱいになった寝台に寝たナユタ、シルク、ワレンチナの顔を眺め、部屋をあとにした。]
(47) 2016/05/21(Sat) 02時頃
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>>46
良かった。
[ワクラバ様の告白の返事としては変かもしれませんが、ワタシはその時にそう思ったのです。そしてこうも思います。]
ワタシに話すことで、エラーは修正されますか?
[そうであればいいと思います。]
イースター様が仰っていました。 嘘のひとつやふたつくらいついてくれなきゃがっかりだ。です。
(48) 2016/05/21(Sat) 02時半頃
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[共感、という機能は不完全です。ワタシにはワクラバ様の苦しみのすべてを理解することはできませんでした。しかし、何度自問しても、こう思うのです]
ワクラバ様が、皆様が、嘘をついていたとしたら、ワタシの何かは変わるでしょうか?
[この船に乗って得た機能はやはり偽物になってしまうのでしょうか? それは嫌です。 だから。 エスペラント様が仰っていました。答えはワタシの中にあります。 でしたら、ワタシは、その答えを自由に決めていいのです。自分で決断していいのです]
変わりません。
皆様がどんな嘘を抱えていようと、ワタシは変わらないのです。
[そうして、わかりました。 ワタシが変わらなければ、それでいいのです。ワタシの出自を知って、ワタシを忌避しようと、それで一人になってしまおうと、ワタシが、皆様を仲間だと思っていれば、それでいいのです]
たとえすべてが仮初の関係だったとしても、ワタシがそう決めたのなら、そこに違いはありません。
(49) 2016/05/21(Sat) 02時半頃
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>>46
[ですから、ワタシは皆様にここにいてほしいと思うのです。]
帰らないでどこかへ飛んでいこう、などといわないでください
(50) 2016/05/21(Sat) 03時頃
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[ミツボシの発した言葉に、心の奥底が震えた。思わず、背後からミツボシの肩に腕を回し、抱きしめる]
……っかやろう。仮初だぁ? なら……こんな痛みなんざ、感じねぇってんだ。 ちくしょう……。
[声が震えた。目元と鼻先が、しだいに熱を帯びていく]
へっ、機能不全。なんてこたぁねぇ。 俺が変わっちまったんだ。機能をうけつけねぇ仕様になっちまった。 変えちまったのは……シルクだ。
遠くの星しか見てねぇ俺が、足元の『月』を見つけちまった。 くそったれ……気づかなけりゃ、そのまま踏みつぶして飛べたってのによ。
[繭の外を知らないというシルク。手紙を交わすなか、外の世界を伝えようと、身近な物に目を向けるうちに、ワクラバは、それまで見過ごしていた世界を目の当たりにした。この船内でシルクと出会い、言葉を直に交わす間にも、その変化は大きくなった]
[スピーカーから流れる、穏やかで力強い旋律。文通を始めるまで、ワクラバは"音楽"というものが存在していることすら、知らなかった]
(51) 2016/05/21(Sat) 03時半頃
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(>>50) ……言わねぇ。ああ、もう言わねぇさ。腹括ったぜ。 ミツボシ、お前と、この船のクルー、あいつらのためならなぁ、 俺ぁ、La=Sta=Demonicのクソ共を敵に回したって怖かねぇ。 なにがなんでも、お前たちを護る……そう決めたんだ。
だから、なぁ……ミツボシ。 苦しんでるお前を見てると、俺ぁ……どうしようもねぇんだ。 俺みてぇに、誰かに背負わされた『機能』でのたうってるんじゃねぇかと思うと、よぉ……
(52) 2016/05/21(Sat) 03時半頃
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[船内工具と規格の合わないパーツ。思い出せない出会いの記憶。微かな違和感が陽炎のように頭の片隅で揺れはじめる]
聞かせてくれねぇか?その『機能』のこと。お前のこと。 情けねぇが、俺ぁ、お前のこと……なにもわかってられてねぇ。 そんな気がして、しょうがねぇんだ。**
(53) 2016/05/21(Sat) 04時半頃
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>>53
[ワクラバ様に請われ、ワタシは小さく頷きました]
ワタシは、誰も彼もを独りにしないために作られました。 ワタシが作られた星では、寄生体とワタシを作った人達が呼んでいた何かが原因で、滅びを迎えようとしていました。 数少なくなった、ワタシを作った人達が恐れたのは、滅んでしまうことだけではありませんでした。 一人で、誰にも知られずに眠るように死んでしまう。そのことを恐れたのです。 ワタシは、ワタシを作った人達に添い続けました。 ワタシはその中でたくさんの嘘を聞きました。 ワクラバ様のように、懺悔という機能を使われる方もいました。ずっと一緒にいようと仰った方もいました。しかしその方も、眠る間際にあれは嘘だったと仰いました。 最後の一人を看取った時、ワタシは一人になりました。ワタシを使う者がいなくなったので、ワタシはひとつのモノとしてあの星で朽ちていくのだと知りました。
(54) 2016/05/21(Sat) 16時半頃
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