14 学校であった怖い話 1夜目
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[しかし、それもおそらくチャイムの音に途中で遮られて。 小さな悲鳴を両の手で押さえながら、じっとセシルの言葉を聞いた。
すぐ近くから聞こえる声。 それなのに、その主がどこにいるのかわからない]
駆……除。
[頭で思うより先に、視線がテレビへ向かう。 サイモンの死に様を目にしていない自分にとっては、初めてのその瞬間が脳裏に焼き付いて……]
っ〜〜〜〜!!!
(22) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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[この状況下での好きはどれほど効果があるのかはわからないが、素直な好意の感情に。うぇ、なんてしどろもどろになる。]
そ、それはその、帰ったあとで聞かせてください。その良ければ。 俺も……パティ先輩のこと、好きですよ。
[超小声になった。言わないようにしようとさっき思ったくせに、すぐに流れた弱い意志である。 しかしパティの宣言に、思わず目を見張り。しかし始まったものはもう止められず、言葉は飲み込んだ。じっと、パティの姿を見る。]
(23) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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[小さな声で言われた言葉に、わずかに赤くなりはしたものの。]
でもそんなことを言ったら、先輩が危険でしょう。 俺も先輩が帰って欲しいと思いますし。……いやその、二人で帰れたら一番ですけど。
[言いながらいたたまれなくなってきた。 視線を逸らして、ふと気付いたこと。考える前に、口を開く。声はパティのように小さくはなく、周りには聞こえる程度となり。]
俺だって、男です。パティ先輩が守ってくれようとするのは、そりゃ嬉しいんすけど…。 でも俺も、先輩を守りたいですよ。 危険なことは言わないで下さいよ。俺を守るためとか、そういうのは、いらないです。
(24) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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[自分の口を塞いでいなければ、きっと人目もはばからず叫んでいただろう。 冷たい絶望感が足元から這い上がってくる。]
――お……おれ、は
[震える手の中で、漏れ出た言葉。 己もまた、頭のどこかで彼女を疑っていた。
自分なりの理由はあった。あったが、それが果たして正当な理由だったのか自信が持てない。 ただ交流の薄い人間に感情を押し付けただけかもしれない。 そんな理由で…人を、死なせてしまった?]
(25) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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テッドは、気持ちは嬉しいですけど。と、矢張り最後に言って、笑った**
2010/07/22(Thu) 21時半頃
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―回想・教官室に入る前>>2:165― んん?あぁ、ありがとう。
[気をつけ……は、しなくても良かったのだが、一応返事はする。 "気配り"というものは悪霊にも必要なものなのである。……要らない時も多いが。]
あ、すまん。別におどろかすわけじゃなかったんだけどな。
[尻餅をつく彼女に頬を掻いて苦笑い。兄が起こそうとしなければ、手を差し伸べていただろう。 ……今のは本当に驚かすつもりではなかったのだが。体制を崩して、扉が大きく鳴ったのは寧ろこっちが驚いたというかなんというか。]
(26) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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―回想・教官室>>2:180〜― [……テッドが確かに脈アリだ、といったのは分かるような気もする。テッドと色白の時の反応が違うように思えたから。しかし、とちらとラルフの方を見て。 いやいや、今は無理だって。と改めて思うのだった。それは主観的でも客観的でも。
そして、テッドとの話は>>2:166に続く。]
いや、それ前提かよ、お前!
[お前はオレに幸せになって欲しいのか不幸になって欲しいのかどっちなんだよ!と、ツッコミ代わりに軽く肩にぽんと。]
(27) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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武器、か。確かにそうだけど……武器取りに行ってる間に、残った奴らが危険に晒されたら、だよな。問題。 っと、情報が役に立ったなら光栄だ。オレとか先輩は怖くて取れなかったけど。
[はは、と苦笑い。あの時はとにかく放送室に向かうことを目標にしていた。何かに追われると、放送室に行けなかった可能性はある。ある意味正解だったのかもしれない。]
ん?お前と話すのはこっちも楽しんでるから気にすんなよ。 ……だな、めんどくせぇったらありゃしない。
[テッドの言葉には、相槌を打って。……こちらも色々あるのだ。 こっちの意味でもあっちの意味でも。]
(28) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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え?いきなり言われても…… 今さっき合流したばっかりですからね。
[パティの問>>2:177には、少し困ったように顎に手を当てて悩む素振りを見せる。まさかいきなりこんな事を聞かれるとは思わなかったものの。 ……主観的に考えるならば、特に怪しい者は居なかっただろう。 が、"こっち"の意味ではセシルの下へ落とす人物は既に決まっていたようなものだった。]
へぇ、変、か。 オレ、自分のことで手一杯でそう言うのはさっぱりですよ。
[手一杯。嘘ではない。 そんな時、オスカーたちが教官室に入ってきて。同時にチャイムが校内に鳴り響いたことだろう。]
[……今日もまた、一日が終わる。 この"区切り"こそが、最大の楽しみ。]
―回想終了―
(29) 2010/07/22(Thu) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 22時頃
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[スピーカーの声には明らかな不快感を表情に出して。 正直気に食わない。何を偉そうに。15年前に来た"新参"の癖に。]
……?
[――なるほど。 念じれば殺せる、というのはそういう意味だったのか。 教官室のテレビの映像は、掌で口元を覆うようにして表情を隠す。眉間にシワを寄せる目元だけが見えることだろう。]
――。
[しかし。どうせ、末路は見えている。それよりも。 モニターから目をそむけるように演技をしつつ。アイリスの方を見やる。今は皆マリアンヌの映像に夢中になっていることだろうが……
アイリスの方も大変なことになっていたのに誰が気付いただろう。 教官室の隅の闇から這い出るように。子供の手が何本も彼女に伸びる。水死、焼死、失血死――バラエティに富んだ数多の手が彼女の手足を縛り、口を封じ。そのままズルズルと闇の中へと引きずり込んだのを、色白はじっと見ていた。]
(30) 2010/07/22(Thu) 22時頃
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[――お見事。 掌で覆った口元は、にたりとつりあがっていたことだろう。
その時、室内がどよめいた。 命が散ったのだろう、分かりやすいリアクション。 が、一人だけ妙に"冴えて"いる動きをした人物に驚いた。]
……。
[テッドの自然に出てきたような動作>>8に、目を疑う。 室内がどよめいて、暗くなっている中。部屋の外の気配を察知して武器を構えたとでも言うのだろうか。 テッドは確かに怖がるということはあまりしないタイプ。 何度か一緒にゲームセンターに行ったことがあるが、ホラーゲームもどちらかと言えばエキサイトして楽しむ方だ。 とはいえ、この状況下で場慣れしたような動作ができるものなのだろうか。一体何者。 ……テッドは泣きじゃくるパティの方へと向かったようだったが。 妙な違和感が、思考を不安にさせていただろう。]
(31) 2010/07/22(Thu) 22時頃
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[テレビを前に固まったまま、パティの言葉>>19を聞く。 しっかりとした口調で話す彼女と目を合わせることはできなかったが、 視線を落とせば彼女の脚が震えているのは見えた]
……。俺は、お前の言うことを信じるよ。 鬼ならわざわざこんな目立つこと…しない、と思う。
[そう口にした言葉に嘘はないつもりだけれど。 これもまた、「見知った人間を疑いたくない」というバイアスのせいかもしれない。
自分の考えに自信が持てないなんて、普段の己には考えられないことだった。 唯一の支えを失ってしまったかのような不安感がつきまとう]
(32) 2010/07/22(Thu) 22時頃
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……ん?
[ふと、オスカーと目があった>>16。 確か、霊感があるとかで此処に来た当初は体調を崩してた奴だったか。何か引っかかるものを感じて、辺りを見回して不安そうに(する演技を)しながらオスカーの側に寄るようにゆっくりと距離を縮める。オスカーの側にはホリーも居ただろうか。]
どうした?なんかあったか、ってか…… ――お前ら、先輩と一緒に来たんだよな?
[見当たらないんだが、どこ行ったか知らないか? と、あたりの状況を見回しつつ、二人に向かって聞いただろう。 勿論、自分はどこに行ったか、どうなっているか知っているのだが。口には出さない、出すわけがない。]
(33) 2010/07/22(Thu) 22時頃
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[少し離れた場所から、ノックスがオスカーに話しかける声が聞こえた。 そこで初めてはたと気づく。
もう一人、足りない。 慌てて見回してもやはり、アイリスの姿だけは発見できなくて]
なあ…この状況で、一人で動くか? …いや、それ以前に。誰か、扉が開いた音…聞いたか?
[そう呟く唇は重い。 気のせいであってほしかった。頭の中では先ほどのマリアンヌの姿が再生されている]
(34) 2010/07/22(Thu) 22時半頃
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―教官室―
[オスカーから名を呼ばれても、まともな反応はできなかった。 ショックを隠せない、そういった表情で立ち尽くしたまま、幾らほど経っただろうか。 漸く時が動き出した頃、テッドとパティが何か話しているのには訝しげな視線を向けた、けれど。 やがてパティ自身から宣が上がれば、軽く目を瞠り――眉根を寄せただろう]
……え?
[そんな中、ノックスから声が掛かる。 オスカーの視線が彼を向いていたことは知らないから、訝しげな顔をしたが]
先輩って、アイリス先輩、ですか? ええ、一緒に来ましたけど……あれ?
[彼女がいた筈の場所を振り返ってみても、そこには誰もいない。 はた、と瞬いて]
(35) 2010/07/22(Thu) 22時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 22時半頃
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……ええ、一人で動くような方じゃ無さそうですしね。 扉の音は……オレは聞いてませんね。
[テレビと放送の音が大きかったんで、と嫌そうな表情をして。]
………。
(36) 2010/07/22(Thu) 22時半頃
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――パティ、さん。
[自分の口から、しっかりと事実を告げる彼女を見つめる。 しかしその脚は微かに震えていて、それに気付いたオスカーは 唇を噛み締めた。まるで自分の覚悟を確かめるように]
……ノックス先輩。
[少し警戒がにじみ出てしまっただろう。 そして彼の台詞で始めて異変に気付き、素早く視線を巡らす。 いない。そう認知するまでわずか数秒だった**]
アイリスさん!? ……どこ!?
(37) 2010/07/22(Thu) 23時頃
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[周囲の反応を一通り見て、急ぎポケットから携帯電話を取り出す。 そして無言のまま、発信履歴の一番上にあるその番号にコールをした]
っ!!
[コール音は鳴らない。電波や電源の問題を知らせるアナウンスもない。 受話器から流れるのは、テレビの砂嵐を思わせる雑音だけだった。
誰かに何か聞かれれば、何も言わず自分の携帯電話を差してその音を聞かせるだろう]
(38) 2010/07/22(Thu) 23時頃
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扉の音は……聞きませんでした、けど。
[扉からは他と比べて近い位置にいる。 それにも関わらず、ラルフの問いかけには首を振って]
……まさか。
[はっと口許に手を当てる。 そのまま、ラルフが電話を掛ける様子を縋るような目で見つめる]
(39) 2010/07/22(Thu) 23時頃
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[テッドに好きと言われると顔がまた紅潮するのが感じられる、帰ったあとにこだわるテッドが妙に可愛く思えてくすりと笑いを零す]
はいはい、二人で無事に帰れたら何度だって言ってあげるよ。 でも、ちゃんとテッドも言ってくれなきゃいやだからね?
[テッドの声が大きくなって周囲に声が届くぐらいになると目をつむりため息をつく]
アンタは保健室で無茶してアタシを逃がそうとしたでしょ。 アタシだってただ守られるだけなんてイヤなの、鬼が3人残ってたって今ならまだ人間の方が多いんだ、情報を皆で共有して鬼を倒す方が先決でしょ? それに、さっき部室でああ言った以上、黙ってる方が怪しまれる、皆に疑われてオバさんみたいに死ぬよりは鬼に襲われる方がまだマシだよ。
[こんなやり取りは周囲からは痴話喧嘩に見られるだろうか、そんな事を思いながらラルフの呟きを耳にして辺りを再度見渡す]
アイリス?出てったとしたらさっきの大きな音がした時ぐらいしか扉の音が隠せるとは思えないけど……でも敢えて出て行こうとするかな、ここだって完全に安全地帯じゃないみたいなのに。
(40) 2010/07/22(Thu) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 23時頃
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……。
[ラルフが電話をかける様子も、もしかしなくても。 その携帯から漏れてくる音も。予想通り。]
……もしかして、鬼に拐われた、とか?
[パティの言う事>>40も尤もだと言わんばかりに頷いて。 そんな事を呟くように、言葉として紡いでみた。 拐われた、神隠し、霊に喚ばれた。 さぁ、どれが当てはまるのだろう。]
(41) 2010/07/22(Thu) 23時頃
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[ラルフが電話をかけるのを、見つめ。 彼に結果を問えば、通じない事実と砂嵐のような音を聞かせてくれただろうか。 そしてアイリスがいたはずの場所に、近付く]
……っ。
[感じたのは、怪異の気配。 顔色が更に青ざめるのに、誰か気付いたか]
ノックス先輩。 アイリスさんは、鬼に……?
[彼は、まだ近くにいただろうか]
(42) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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[脈有りだし幸せを願うのは当然だし、同時に兄の鉄槌を喰らうのも当然だろうという思考は、しっかりと語ることはなかった。なにせその兄本人がそこにいるわけで、もし聞こえたら巻き添えで刺されそうな気がしたから。 そんな馬に蹴られるような真似はごめんであったのだった。]
う、言う。言うから。先輩、言うんで許してください。
[パティに笑われ、どうにも恥ずかしくてたまらないというようだ。顔を背けて敗北宣言。 保健室のことを言われ、マリアンヌのことを言われ、テッドは黙る。それからしぶしぶと頷いて――]
――いない?
[それから届く声に。先ほど覚えた違和感を思い出す。しかしそれはすぐに結びつくようなものでもなく、やはり気のせいだろうと、じんわりした熱を振り払うように頭を振った。]
(43) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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オスカーは、ノックスのほうが先にそれを言い出していて、思わずじっと見上げただろう。
2010/07/22(Thu) 23時半頃
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……ん? 携帯は変な音がしてつながらない、一人で歩くようなタイプでもなさそう。なら、答えは……その一つくらいしか無いだろう。
[オスカーの言葉に、淡々と答える。 ……表情は曇らせていたものの。それは偽りでしかない。]
……オスカー、ソレ以外に思いつくのかい?
(44) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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副会長。 ……繋がらない、ですか?
[彼の反応からある程度察することはできたけれど、それでも尋ねた。 答えは電話の向こうの砂嵐で示されたか]
そんな……。
[それに被さるようなノックスの言葉>>41に目を伏せ、緩く首を振った]
(45) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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鬼に攫われた……って、それって……つまり……
[オスカーとノックスの言葉を耳にして眉根を寄せる、思い起こすのはサイモンやマリアンヌの最期]
……さ、探そうよ。 もしかしたら、アイリス、あの放送が怖くて、オバさんの最期が見たくなくて、出て行ったのかもしれないじゃない?
[そんな低い確率にすがりたくなるほど、人が居なくなるのは心細かった]
(46) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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確かに鬼しかねーよな…。 つかまたさっきのあの放送のじゃねえのかと思うけど、にしちゃいきなり消えて何も言われないとかねえよな。 あの人、ひとりで何も言わずに消えたりしそうにないし…。
[テレビへと視線を向ける。それから、やっぱり気になって、消火器を見て。 パティの言葉に、少し扉の方に近づく。今は大丈夫な気がしたので、がらっと何も言わずに開けてみる。]
(47) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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パティは、テッドの側に不安げに駆け寄った。
2010/07/23(Fri) 00時頃
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[ノックスに問い返され、考え込む。 セシルが何かしたなら、……テレビで一緒に映すだろう。また普通の怪異なら自分達に襲い掛からないのが不可解だった。やはり1番有り得るのは、鬼による――]
……まだ、決まったわけじゃない。 僕も探しに行きます。
[口ではそう言っても、顔には後悔が浮かぶ。近くにいたのに。守ることなんて、出来なかった。そして少しの間俯いていたが、すっと立ち上がると]
ノックス先輩――。
[近寄り、前触れなく手首を掴む。 振り払おうとされても離さないよう力を込め、こちらを見る彼の瞳を覗き込んだだろう。 オスカーの淡く赤みを帯びた瞳の意味は、果たして気付かれてしまうか]
(48) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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……確かに放送はないよな、セシルから。 それじゃ、まだ生きてる可能性が高いのか?
でも近くにいる誰かに声を掛けないで、どこかに行くというのも。ちょっと考えにくいんじゃないか? モニターを見ないだけなら目をつぶったり、視線を逸らしたりすればよかったはずだ。
[顎に手を当て考える素振りをすれば、]
……武器探すついでに先輩も探すか? もしそのような理由だったら遠くにはいかないだろうし。
[扉を開けるテッドの方を見やれば。 居たか?と声を掛けるだろう。]
(49) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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ノックスは、オスカーに手をつかまれて。彼の瞳が赤く光るのを、怪訝そうに見つめていただろう。
2010/07/23(Fri) 00時頃
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[扉の外はやっぱりしんとしていた。 誰もいない。――危ないものもなさそうだ。 懐中電灯で一応照らすけれど、人影一つすら見つからなかった。]
大丈夫ですよ、パティ先輩。なんとなく危なくないってわかるんで。
外には誰もいないぞ。しばらくは安全なんじゃないかと思うけど。
[ノックスに問われ、居ないと答える。]
まー、離れるなら武器もってかないとあとが怖いわな。
(50) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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テッドは、ノックスとオスカーの様子を扉のところから怪訝そうに見守る。
2010/07/23(Fri) 00時頃
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―教官室―
[闇へ落ちて行くマリアンヌを。命の花が最後に散る処を。 部屋の隅でうずくまったまま、身動き一つできず見つめていた。見開かれた瞳。悲鳴することすら忘れたように、小さく飲まれた息]
―――――――……。
[とん、とん、と自分の足元の床を確かめるように指で叩く]
…………かわいそう。
[それは誰に向けられた言葉だったのか]
(51) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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