267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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[ ─── 嗚呼 抑、 空、には、興味を覚えなかった。 ]
(22) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ 植物みたいだと誰かが言った。
"せんせい"のひとりだったかもしれないし、 "おんなじ"だれかのひとりだったのかもしれない。
与えられた部屋が世界のすべて。 其処以外を知って 一体何になるのかしら。 捨て置いたもとの場所なんて、 やっぱり興味が無かったんだもの。 ]*
(23) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ ─── 青白い脚が白を滑る。
肉の落ちた頼りない其れは、 布団を蹴り上げて、宙からまた、落ちた。
何時も通りの、衣擦れの音。 何時も通りの、何時かも知らない起床。 或るおんなの根城、世界のすべて。 やって来るのなら、どうかお水を持ってきて頂戴。
植物みたいに寝ているのなら、 其れだけあればきっと充分なのだから。 ]
(24) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ おはよう。こんにちは。 今日も地を這って生きたわたしへ、挨拶を。 調子は如何?喉は渇いていないかしら。
先ずはわたしの名前を、思い出すところから。 ]**
(25) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/05(Wed) 23時頃
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これは、 さくら。
(26) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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[ 青に突き刺さるように存在していた。 黒革の手袋越しに、 せいめいを撫で、 尖った靴先に、 ぶったいを蹴る。
もう、 このぶったいは しょくぶつだ。 こゆのは 進化ってゆーんでしょうか。 ───いや、単に食物連鎖だな。
桜の下には死体が埋まっている、なんて もう ずぅっと昔の じょうしき。]
(27) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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[ にんげんよりも しょくぶつの方が元気だっていうのに 未だ、 にんげんは何よりも上位に君臨したいらしい。
ねがはえたみたいに部屋を動かない君を しょくぶつのよう、だなんて称したのは さて、 誰だったっけ。 前任のせんせいだっけ? もう顔も覚えてちゃいない。
きおくがない? ううん。 唯、興味が無かっただけ。ほんと。]
(28) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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──── こっちは、しゃくなげ。
[ 花は良い。 移り気でも赦される。 にんげんの世話なんかなくても 唯自然のなかだけで 競い合うこともなく ただ生きる為に咲き誇っている。 きっと 養分が何だろうと気にならないんだろう。 別に彼等がいのちをうばったわけではないし、───
──── 嗚呼、 でも 香りがないのはざんねんだ。
鼻高々な黒仮面に仕込まれた、 bouquet garniのせいで ぜんぶがぜんぶ laurelの香りになってしまう。 むかァしむかしの じょうしき が 今になってまた使われるなんて 黒死の頃のせんせいたちは 欠片も考えてなかったろう。]
(29) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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───── くさったにくのにおいがしないだけ、 ずぅっと 良いのかもしれないが、
(30) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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[ 幻想のみで香りを吸い込み、 随分ふとい花の袂を ぱき と 手折った。**]
(31) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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患者様=@ ・・ 「 被験体は、いつ入所するのだったかな 」
隣立つ同僚へ問い掛けたのは、 一体いつ頃だったろうか? 僕は雪を靴底に踏み躙りながら問い掛け 針葉樹が拡がる丘の上から見下ろせる、 ひと気の少ない街並みを見下ろしていた。
(32) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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遠く、雪道に見える線路を辿る汽車が 白い吐息に負けぬいぶきを天に吐きつけ 徐々にとこちらへ近付いて来るのが見える。 >>13斜面を登る鉄汽車の蛇は、まるで、 超えられぬものを乗り越えるようで… しょくじ 「 ……食餌の用意も大変なんですけどね 」 呟いていた。
(33) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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白いシーツの上で、いばら姫のように微睡む 彼女に差し出すコップ一杯、■■なんだ。 腐った肉の香りしなくても、診療所のどこかでは 花よりも醜く■んでいくモノが居る。 「 どうして、 手っ取り早く死なないのでしょうね 」 ざ ッくり。 僕は雪の下に埋もれた花ごと踏み付けて しろい吐息のうちに木洩れ日を混ぜていた。
(34) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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見下ろしていた、街並みの容貌こそが 13に始まり、42にして語られていた、 70の夜のすべてだと云うのなら。 ・・・ だから 99の一単語すら唇肉になぞられず 僕は仮面の裏に言葉を隠し切っていた。
(35) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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幻想譚こそ 祈っていられる 性根が在れば■われていたか。 青空を飛び越えるウサギの雲を尻目に追い 雪に埋もれさせていた足を持ち上げていた僕は 肺腑に春寒の空気を吸い込んだ。 ひやりと芯から熱を冷ますよな心地は 喉潤すより、僕にとっては■■ましい。 汽車の足が針葉樹のトンネルへ消える頃には すっかり、青白くなったつめ先を 洋燈の前で暖めていたものだった。
(36) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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この頃には。 ■■■ せんせい、と呼ばれるたびに 吐息に白さが重なっていくのを感じていた。**
(37) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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これを読んでいる誰かへ
(38) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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見つけてくれてありがとう。 貴方の世界はどんなかたちをしていますか? 深深と緩やかな眠りに向けて伏臥しているのか、 返り咲いたスノードロップが一面に広がるのか、 それとも僕の想像を越えているのでしょうか。 これは僕の生きた記録になる予定です。 僕という人間が世界に存在した墓標です。 貴方が手に入れた経緯はわかりませんが どうか、身構えることなく頁を捲ってください。 もしも最後の一頁まで読み終えてくれたなら、 その時には 思いのままに扱ってください。 どうか貴方の生が幸せに包まれることを。 ヨリック・ファン・デル・メール
(39) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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[ ヨリック・ファン・デル・メールが 『144』が引き起こす死と縁を繋いだのは いつのことだったのだろう。 彼の記録を辿っても明確な原因は不明だ。 過去の記憶を失っていく症状の所為だろう。 実際、彼は療養生活が長引くにつれて、 “ 私 ” が手にしている手帳を読み返し>>10 何度も自分の素性を確かめていたようだ。 ]
(40) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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[ サナトリウムでの生活を始める前に おそらく144によって父親を喪っている。 そして “ 隔離して他の家族の身を守る為に ” 丘の上に向かう鉄道に独り乗り込んだらしい。 当時の心境を、彼はこのように記している。 ]
(41) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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意識を朦朧とさせていた時には、 声が届かなくても、握り返してくれなくても 血のかよう柔らかさと温もりのあった手は、 魂を留めておくことが出来なくなると あんなにも冷たく、硬くなるのですね。 冬の身を震わせる寒さとも 池に薄く張った氷のような繊細さとも違う、 面影を宿しながら異質なものに変わり果てた、 何か圧倒的なものに突き放された心地でした。
(42) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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冷えた蝋人形のようだった 父を燃やす煙が天に吸い込まれて消えたあと、 骨のひとかけらも残りませんでした。 棺に入れた花や、葉巻や、仕事道具が パラフィンの香りをまとっている灰滓を、 そうだと思って掻き集める他なかったのです。
(43) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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父と呼んでいた人を墓へと埋めるとき、 ここのとこ具合の悪い僕はどうなるだろうと 咳込み、考えながら土を掘っていました。 墓守人は少し前に亡くなってしまったから、 代わりをしなければ、とも思っていたんです。
(44) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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たった一枚の切符を手渡されたのは 父の病褥のシーツを片付ける時でした。 懇願するような、縋るような母の眼差しに、 却って捨てられたような気になりました。 同じ土地で眠ることすら拒まれたのですから。
(45) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ 抜粋したこれらの喪失感を抱え、 彼はサナトリウムに向かう汽車に乗り込んだ。
所謂ザニールング…嘗て黒死病や虎列剌が 人類の脅威だった時代を踏襲して行われた “ 病巣除去 ” の一環として患者を隔離することを 彼が生まれ育った国は推奨していたらしい。
しかし実際には、経済的理由から 誰しもがサナトリウムへ辿り着けた訳ではなく 患者が患者を看病する状況が長く続いたという。 ]
(46) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ ヨリックは人生で初めて乗り込んだ汽車の中、 外界と隔絶された無為の時間と倦怠に曝され、 もう家に戻ることは出来ないのでは…と 喪失感より漠然とした不安が強まったらしい。
モリブンドゥス 除去された生きる病巣たちには クアオルト以外の行き先は無く、その意味では 『冥府行のようだった』と彼が綴った譬喩も あながち遠からずといった印象を抱いた。 進行と共に彼らが奪われていく記憶たちは、 レテの水を飲み地上の生を忘れる死者に似る。 ]
(47) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ この記録は そんな車内にて書き始められたようだ。
…… ところで 驛舎まで見送りに来た母や同胞と別れの抱擁を 交わしたと記録上では記されているが、>>12 ヨリックの症状を考えれば無理があるため、 これは改竄された記憶であると考えられる。 ]
(48) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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・・ [ だが 抑、私の読んだ彼の墓標が どこまでが真実でどこからが虚偽なのか、 確かめようもないことだ。 実際に交わされた言葉や出来事について、 この記録は事細かに書かれているわけではない。 書いた当時の主観が亡霊のように漂うのみだ。 ]
(49) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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琥珀の採れる北の海にも 療養所はあるといつか本で読みましたが、 ここは樹に囲まれて、浜辺は見えるだけ。
だけど、呼吸がとても楽でした。 冷たい空気が身体をめぐるのが心地よくて 僕は暫く積もった雪に横たわっていました。 あの時、せんせいに見つけてもらって 一緒に白亜の建物に入っていなかったら あのまま思わず眠ってしまったでしょう。 **
(50) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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