191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[……そして、予期せぬ始まりの一つ、だった。]*
(15) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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――抜け落ちた追憶・1――
[体温計の温度を偽って保健室の先生に嘘をついた。 玄関を抜け白い校舎を出て見上げた空は鈍い銀色で
はたはた揺らめく「光化学スモッグ注意報」の旗に いつもと違う雰囲気を感じて鼻歌を歌いながら帰った。
けれど垂れた瞼の下の鋭い瞳は幼い嘘を容易く見抜いて 貴方は嘘をついた俺の頬を一つ打ち、
「 」 *]
(16) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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――スクランブル交差点――
………… …………あ?
[初夏の温い風が頬を撫でて、 喧騒が鼓膜を震わせる、スクランブル交差点。>>#1
己の真っ黒な影を見下ろして、 摩天楼突き立つ真っ青な空を見上げて、 訝しげな呻きが喉を突く。
――なんだ、 運悪くどこぞのやくざに撃たれたかと思えば こんな白昼夢を見ている。
父なるカミサマも案外、職務は怠慢するらしい。 それともこんなものがボーナスか。]
(17) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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しゃらくせえな……。
[黒い短髪を搔いて、 冷たいと散々同僚に揶揄された目で再び辺りを見渡す。]
[――PPPP] [警察制服のズボンに入っていた端末が囀っている。 You got a mail. ――着信を確認し、 半信半疑でメールを開く。]
は は、 ……は?
[確認の「は」が一回、 相槌の「は」が一回、 不信の「は」が一回。
計三回の間抜けな「は」の音が、 スクランブル交差点に響いた。 ――迫る両生類共>>12には、まだ気づいていない。**]
(18) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ 目が覚めたとき、目前に広がっていた光景も、 その驚きも、遅れて蘇った記憶も、 それに対する絶望も、謝罪も、 この世のすべて、なにもかも、
伝えたいと、よぎるのは、 ただひとり、きみの顔だけなのだ。]
(19) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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── モリ区:スクランブル交差点 ──
[ 気がついたとき、雑踏の中にいた。
固い感覚に、首を傾げながら顔を上げ、 自らの頭上を行き交う靴底に跳ね起きて、
そして、思い出した。 おれは死んだのだ。
ばかだな。十年ほども耐えたくせに、 最後の最後に顔を覗かせた欲に眩んで、
そうして、]
(20) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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── 記憶:夜 ──
[ 夜の住宅地を往く。
荷物は、ポケットにいれたくしゃくしゃの紙幣と、 いくらかの小銭と、仕事用にもらったケータイ、 それに、小脇に抱えた、何冊かの絵本だけだった。
月のあかりに照らされた、懐かしい街並み。 昔の我が家と、幼なじみの家。 小ぎれいな二軒の家の前で立ち止まって、 彼の部屋の窓を叩いたおれは、 あのとき、何と言ったんだっけな。
── 忘れるはずがない、鮮明に覚えている。*]
(21) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ いざ幕が下りてしまえば、 十数年もの紀陸 類の人生は、 『諦め』と『我慢』のたった二言で、 あますことなく表現できるものだった。
学びも、友人も、趣味も、その他、 ”青春”と呼ばれる類に含まれるすべて、 削ぎ落としていって、その後に残るものこそが、 紀陸 類の人生、そのもの。
とすれば、あの最後の夜は、 ただひとつ、彼の犯した過ちである。
そう言わずして、この状況をどう説明できるだろう。]
(22) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ 紀陸 類《キロク ルイ》は、慌てて立ち上がる。
まるで、自分が見えていないかのように、 人びとが通りすぎてゆくことなど、 ほんの些細なことでしかなかった。
おれは今この瞬間、これまでに経験したどんな瞬間よりも、 自分のあまりの愚かしさに、絶望というきもちをあじわって、 ただ、この世界から、消えてしまいたいとさえ思ったのだ。]
(23) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ それでも、息を吸った。隣には誰もいない。]
── ネルッ!
[ 半ば、悲鳴じみた声で、幼なじみの名を呼ぶ。
記憶は、ふたりして乗り込んだ夜行バスの中、 激しい揺れに、小さく悲鳴を上げて、 隣に座る彼の姿を必死に探したところで、途切れていた。
けれど、類は直感的に気づいている。 あの後、自分に訪れたものが、死であったということ。 そして恐らく、それは幼なじみにも等しく、]
(24) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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……ネル! いるんだろ!?
[ 頼むから返事をしてくれ、と叫ぶその声は、 紛れも無く、懇願であった。
人混みをかき分けるように進む中、 ポケットで、ピピ、とケータイが短く受信を知らせる。 今は、それどころじゃないのに。]
(25) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ 紀陸 類の人生に後悔があるとするならば、
それは、たったひとつ、
彼の人生を締めくくる、あの最後の夜に、 なにもかもを諦めて、眠ってしまわなかった、 あの、たった一晩の、惨めな諦めの悪さにある。**]
(26) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ この人となら、死んでも良いと思った ]
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(27) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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― 或る少女の断片 ―
[ その日は。 ]
[ いつも通りの日常だった、そのはずだった。 ]
(28) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ 言葉に言い表せない程に美しいモノたちと、 一杯のコーヒーのように奥深く、香り高き謎。
吾輩のすばらしき世界は、 おおよそ、そんなものたちで構成されている ]
(29) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ でも。その"いつも"の帰り際、 ■君の大きな家の、入ったことも無い一室で。 ]
[ ■君が、とても悲しそうな瞳で私を見るから。 とても重く、張り詰めたみたいな声で、私に話しかけるから。 私の瞳は、■君のそれを、 じいと 見つめるほか無くて。
ああ 頼られてるんだ って。思った。 クラスの美人なあのこでも、友達思いのそのこでもない。 他でもない、私。 ]
(30) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ 決められた縁だけじゃない を じわりと感じて。 だから。ねえ、 は盲目って言うでしょう? 大好きなおとうさんよりも、おかあさんよりも。 ともだちよりもずっとずっと大事な■君の 願いに、 ]
(31) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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( ―――― 一緒に、死のう )
(32) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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―― 小津探偵事務所 ――
ん〜〜、素晴らしいッ!! この造形!色彩!!風格!!! どれをとっても最高の一品であるな。
[様々な絵画、調度品、美術品に囲まれた芸術的な部屋で、 パイプから紫炎を燻らせる男が一人。 とある骨董品屋で手に入れた壷を、 恍惚とした表情で熱心に眺めている。
男の名は小津世造。 都内にあるモリ区の北エリアに事務所を構える探偵である。
しかし探偵と言えど、男が夢見るような大事件の依頼は来ず、 浮気調査や迷子のペット探しといった 細々とした依頼に精を出す日々を送っている]
(33) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[そんな男の趣味は、美しいもの・優雅なもの・紳士的なものを 愛でる事である。平たく言えば芸術品ダイスキーである。
尚、男に審美眼は無い。 本物だろうが偽物だろうが、男が気に入った物ならば オールオッケーという思考であった。
そして気に入った物は値段を考えずに買ってしまい、 そのおかげで借金をこさえ、借金取りに追われている身だが、 それでも男は反省していなかった]
(34) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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[ かなしかったのかな。わかんないや。 私、うれしさすら感じて、きっとすぐに頷いて。 それから、彼の手を取って、
とって、から、 わたしは ]
(35) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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おっと、いけないな。 もうすぐ依頼人との待ち合わせの時間じゃないか。 紳士たるもの、時間には余裕をもって行動すべし。
[チェーンがついた古めかしい懐中時計を見やって 持っていた壷を飾り棚の上へと置き、 満足げに頷いてから鞄を持って事務所を去る。
後ほど借金取りが事務所の扉を叩くことになるのだが、 その事を部屋の主が知ることは無い]
(36) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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―― カフェぱせり ――
おお、申し訳ない。 待たせてしまいましたかな?
[甘い芳香を放つ喫茶店の扉は、 押すと涼やかなベルの音が鳴った。 その扉を潜り抜け、依頼人の元へと近づく。
艶やかな黒髪を持つ俯き加減な女性。 顔は良く見えないが、おそらく美人の部類だろう。
そしてテーブルの上には既にコーヒーカップが二つ。 気を利かせて頼んでくれていたのだろうかと、 礼を言いながら椅子を引いた]
(37) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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さっそくですが、本日はどのようなご用件ですかな?
[コーヒーカップを掲げながら、女性の様子を見やる。 ここまで終始無言で俯いていた女性が、 ほんの少しだけ首を持ち上げた。
コーヒーカップに口をつけ、カップを傾ける。 その瞬間、女性の口元が僅かに ―― 吊り上がった]
(38) 2016/06/03(Fri) 01時頃
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ぐうッ!?ガハッ……!
[コーヒーが喉を通り過ぎた直後、 激しい痛みが身体中を駆け巡る。
それはさながら交響曲第5番のように、 荒々しい運命の渦に男を放り込んだ。
取り落としたカップが、甲高く割れ響く。 口元を押さえた手は血赤に染まり。 虚ろになる視界は天を仰ぐ]
(39) 2016/06/03(Fri) 01時半頃
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( ―――― …… 嗚呼。
まさか最初に遭遇する殺人事件が、よもや自分の死とは。
……謎を残して死ぬなど、吾輩に相応しい最期よな )
[この美女は誰なのか。 どうして自分は死ぬことになったのか。
それらの謎を解明できないまま、 意識は途切れ、心の臓は鼓動を止めた。
直前に見た、自分を殺したであろう女に、 狂気をはらんだ美しさを感じながら]
(40) 2016/06/03(Fri) 01時半頃
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[ そこで意識は流転する ]
(41) 2016/06/03(Fri) 01時半頃
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