人狼議事


241 The wonderful world -7days of KYRIE-

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【人】 許婚 ニコラス


[ ジリヤにまで言われて>>257
 ニーナは顔を赤くしないので精一杯だ!

 「 ああ、うん 」と気のない返事をして、
 明後日の方向を見つめていた。

 ジリヤからの至極真面目な提案>263に、
 慌てて視線を戻して──、]

 ……ああ、うん!
 そうだね、私が買い物に行くほうがはやい
 こっちのことは頼める?

 何か、他に必要そうなものがあれば
 いつでも”言って”くれ

[ ニーナはこのあたりの地理には自信があって、
 一方、数をこなす戦闘には向かない自負がある。]
 

(280) 2018/05/20(Sun) 17時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ジリヤの提案に頷くなり、
 たたっと地面を蹴って駆け出した。]

 ……とは、言ったけど
 確か『 泥梨寿司 』には、
 入れないんだよなあ、この身体じゃ

[ 泥梨寿司──、
 そう、名をナイリズシというだけに、
 特製稲荷がめちゃくちゃにおいしいのだ。

 ……などと、生前訪れた店に思いを馳せ、
 そういえば、あれも死にまつわる名だ。

 常連には縁起の悪い名前などと言われていたが、
 もしかするとこの土地じゃあ、
 その方がかえって繁盛するのかも、などと考えて。]
 

(281) 2018/05/20(Sun) 18時頃

【人】 許婚 ニコラス


 ……スーパーのお惣菜とかでも、いいのか?

[ なぜいなり寿司、と首を傾げながら、
 一旦線路沿いを離れて飲食店もぽつぽつとある
 北エリアから日継塚公園を抜け、
 最悪、蕗之原モールで入手を目指すことに決めた。

 ────その、道中のことだ。]
 

(282) 2018/05/20(Sun) 18時頃

【人】 許婚 ニコラス

──北エリア/日継塚公園──

[ 駆け足でそこを駆け抜けようとして、
 ( 流石に公園屋台の寿司屋などあるまい )
 ニーナはふと、その足を止めた。

 通り過ぎようとしたベンチに
 腰かけている後ろ姿>>265

 それに、見覚えがあったためだ。

 そう、後ろからだったがゆえに、
 ニーナが目を留めたのは、
 ”餌”たるお菓子のパッケージではなく、
 ゲームマスター、その人であった。]
 

(286) 2018/05/20(Sun) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 何がしたかったのか、と問われたら
 きっとニーナはよくわからないと言う。

 目を合わすことも敬遠して、
 挨拶も碌に返さなかったくせ、
 ニーナは背後から距離を詰めるように
 静かに一歩を踏み出した。

 ( ”静かに”なんて意味がないなど
   あいにく、知らなかったものだから! )

 その背に生えた漆黒の翼──を、
 あんまり凝視していたものだから、
 足元の影>>265に気が付いたときには
 それはもう随分とニーナの近くにあった。]
 

(287) 2018/05/20(Sun) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ────それは深く、暗い影である。]
 

(288) 2018/05/20(Sun) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ”刺さった”感触を手で確かめて、
 ニーナはそれを支えに、今度は全身で跳んだ。

 えいっとその影の進行方向から退くように、
 ベンチめがけて、地を蹴った。

 なんせ地面から一段高いそこが
 広い海原を漂う流木めいていたもんだから。

 ( しかし、ゲームマスターが、
   果てしなく邪魔だ! )

 身体を捻り、死神の隣に着地を決めたなら、
 今度は慌てて、一度突き立てた刃を”縮め”、
 手元に戻し、改めてそいつと対峙する。]
 

(289) 2018/05/20(Sun) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ はじめ、その影に気が付いたとき、
 思わずあげた「 うわあっ! 」などという
 ”らしかぬ”素っ頓狂な声であるとか、
 そういうものを恥ずかしいと思う余裕も、

 ”敵”たる死神の側に構えることの
 リスクであるとか、警戒心の類も

 そのときのニーナには、きっとなかったんだろう。

 なんせ咄嗟に、一歩飛び退き、
 逆手に握っていた剣を地面に向けて、
 大きく伸ばし、思い切り突き立てただけ。
 …………であったから、その後のことなど!]
 

(290) 2018/05/20(Sun) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ──或いは、
 ”敵”とはノイズのことを指すと
 無意識のうちに刷り込まれていたのかもしれない。

 これまで、ニーナたちに向かって
 ノイズを差し向ける死神はあれど、
 直接攻撃を加える者などなかったのだから。]
 

(291) 2018/05/20(Sun) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ それが鮫である──ということは、
 その影の形から推測をして、

 ホオジロザメじゃなければいい。
 あの、グレイト・ホワイトなどという
 ニーナにとってふざけた名の持ち主でなければ。

 ……と願ったが、
 世に出回る鮫映画のほとんどでは
 ホオジロザメが大活躍しているということも
 ニーナは知っていて、少し悲しい。

 とにかく、腹以外にしっかりと狙いを定めること。
 それから、確りと刃を通すつもりで臨むこと。

 ──と、自分に課して、ニーナは剣を構えた。
 刃が上滑りしてしまわないように、と
 斬るというよりは、突く心持ちで。]
 

(292) 2018/05/20(Sun) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 例えば、雑音などと呼ばれても
 それが生き物であるというならば。

 その皮を剥いだ下には、
 臓器の類が詰まっているのだろうか。

 ニーナはそんなことを知りやしないけれど、
 鴉の形をしたノイズが光り物に反応するなら、
 急所だって本物とおんなじじゃないかと思った。

 だから、飛び出してきたその影の
 鼻っ面めがけて、全身を使うように
 思い切り刃を突き立てて────、]
 

(293) 2018/05/20(Sun) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス


[ それも、他のノイズと同じように、
 致命傷に至ればさらりと崩れて消えただろうか。]
 

(294) 2018/05/20(Sun) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス


 ……びっっくりしたあ

[ 本当は目玉かエラでも狙ってやりたかったが、
 自分に向かって飛びかかってくるんだから困る。

 ……鮫映画を見た際に、
 念の為、弱点を調べておいてよかった。

 さすがに、使うことはない知識と思っていたが、
 まさかこんな形で役に立つとは。
 
 ( なんせ、鮫映画の鮫というのは
   スーパーマーケットの中までやって来るのだ!
   ”万が一”を考えるにこしたことはない。 )

 とにかく、一旦ノイズを退けてようやく、
 ニーナはふと、自分が立っている場所について
 冷静に考えることになる。]
 

(295) 2018/05/20(Sun) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ベンチの上に突っ立ったまま、
 ニーナはそのとき、じいっと男を見下ろした。

 『 お行儀が悪い! 』と、
 シスターの叱責を思い出したけれど、
 ……動かない、というより動けなかったのかも。

 同様に、目も逸らせないまんま、
 ニーナはその男の傍らのお菓子>>265に気付いた。

 ──ヒントのつもりですか。
 と、問おうとして、やはり口を噤んだ。

 剣をその手に握りしめ、
 硬い表情のまま、ニーナは
 ”どうしても聞きたいこと”を
 ひとつに絞って、声を発した。]
 

(296) 2018/05/20(Sun) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス


 ……何処にあるんですか、貴方の身体 *
 

(298) 2018/05/20(Sun) 19時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2018/05/20(Sun) 19時頃


【人】 許婚 ニコラス


[ 男が少しの間の後に顔を上げた>>306
 どことなく、億劫そうにさえ見える振る舞いに、
 ニーナはひくりと眉を顰めた。
 剣を握る手に、いっそう力がこもる。

 じいっと答えを待ってみれば、
 返ってきたのはてんで繋がりのない言葉>>306で。]

 …………?

[ 怪訝そうな顔をしていたのだろう。
 差し出されたメモとペン>>307を、
 ニーナは恐る恐る、空いている左手で受け取った。

 ……指名手配犯の黒牧は
 耳が聞こえない、なんて。
 ニーナは一度も聞いたことがなかった。]
 

(315) 2018/05/20(Sun) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 疑問はあるけれど、
 聞きたいことは、確かにあったから。

 視線を長時間男から離さない。
 そんな警戒心を持ちながらも
 ニーナはさらさらと紙切れに文字を書きつける。

 細長くなりがちな文字が、
 小さく、メモの半分に満たないスペースに並ぶ。

 それを差し出せば、またじいっと答えを待って。]
 

(316) 2018/05/20(Sun) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


 『 貴方の死体は何処にありますか 』 *
 

(317) 2018/05/20(Sun) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 流暢に”答える”男を見て>>331
 ニーナの違和感はさらに増した。
 ふつうの、聞き取りやすい声だった。

 返ってきた答えは、
 ニーナを落胆させるものであったけれど
 ”知らない”というなら仕方がない。
 ただ、ひとつだけ気に食わないことがあって、

 ……あったから、
 ニーナは手を伸ばして、
 男の手を掴んで、再度メモをもぎ取った。

 ……ポケットに手帳のひとつでもあれば
 こんなことをせずに済んだのだけれど。]
 

(354) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 先程のメモの裏に文字を書きつける。

 書き上がっていく文字は、
 先のものよりも少し斜めに走り、
 形が崩れはしたけれど、読めない程ではない。

 今度は顔も上げずに書き上げた文章を
 ニーナは男の顔にびしりと突きつけ、

 また暫し、じいっと男の顔を見ていた。

 ……返事がないようなら、
 足元のスナック菓子を拾い上げ、
 ベンチから飛び降りて、
 元来た道を走っただろうけど。]
 

(356) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 突きつけた紙切れに、
 思いをすべて記すことなどできなかったが、
 そこには、こう書き記してある。]
 

(357) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


 『 ”どうして”なんてどうでもいい

   生きてれば、辛いことはたくさんあって
   だからこそ、それでも生きてたら
   辛い日があればあるほど
   すごく辛かった日のことも
   どうでもよくなる日がくるはずなのに

   あなたがどこにもいないせいで
   残されたひとたちはきっと
   まだ、その日から動けてないから

   本当の世界で、あなたが死んだ事実がほしい 』
 

(358) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

──回想として、最期の記憶──

[ 硬い何かで頭を打ったせいか、
 意識が遠のき、朦朧としていた。

 目は悪くないはずなのに、
 視界にピントを合わせることが困難で、
 すぐ近くにある男の顔がボケていた。

 浅い呼吸を繰り返しながら、
 代わりに、青い空に一本線を引くように
 黒々とした鴉が飛んでゆくのがよく見えた。

 吐きそう、と仁衣奈は思って、
 それが頭を打ち付けたせいなのか、
 或いは男の手が這う感触のせいなのか
 もうとんと判断がつかなくなっていた。]
 

(359) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ その時、何かを考えていたと思うのだけれど
 それさえも、ニーナには思いなせないまんま
 ただ、不愉快な記憶だけがずっと渦巻いている。]
 

(360) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ──ニーナは思った。

 きっと、家族のことを考えていたのだ。
 助けてほしいとか、今までありがとうとか、
 最期に浮かぶのは、家族のことだったんだろう。

 盗られてしまうくらい、
 ニーナにとって大切なものだったんだもの。
 きっと、ニーナもまた、
 家族に愛されていたんだろう。幸せだったんだろう。

 そう、信じている。]
 

(361) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ……だからこそ、心配で仕方がない。
 この男の顔を見るとそればかり思う。

 未だ本当の世界じゃ探され続けている男のように
 仁衣奈を殺した犯人がもし、捕まらなかったら。
 死んだとして、その事実がどこかに沈んだままなら。

 残してきた家族は、きっと先に進めない。
 荒み、無謀なことをしでかさないだろうか。

 そんなことを想像しては、堪らなくなる。
 ニーナの、顔も見えない大切なひとたち。]
 

(362) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ ……きっとそれは、
 この男が殺した子の家族にもおんなじことだ。

 ── と、鈴池仁衣奈は考えた。だから、]

 ……こちらの世界で貴方が死ねば
 あばら骨のひとつでも残らないかなあ

[ それは、伝わらなくていい、ほんの小さな囁き。*]
 

(363) 2018/05/20(Sun) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ その時>>397、義憤かと問われたとて、
 ニーナには答えられなかったんだろう。

 問われなかったから、
 どこから来たる思いなのかも、
 被害者に直接の知り合いなどいないというのも
 説明する必要がなかっただけだ。

 ポスターとだって目を合わせなかったくせ、
 ニーナは淡々と告げる男>>397
 聞こえもしないんだろう、声を紡いだ。]
 

(401) 2018/05/20(Sun) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス


 ……それでも、
 馬鹿らしいくらい辛いことばっかりでも
 この先、辛いことのほうがずっと多くっても、
 たまにしかない”いいこと”を楽しみにして、
 ……生きたいから、勝ち抜くよ、七日間 *
 

(403) 2018/05/20(Sun) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス


[ 小さな呟きを残して、
 ニーナはまた駆け出した。

 掌の時間を確認しながら、
 どこかにいるはずのパートナーに
 「 どこにいる? 」と
 とっても便利なテレパシーで問いかけて。

 片手にはスナック菓子。
 じきに、”兄間薬品の屋上”と
 些か不思議な答えを聞いて、

 方向転換をしたり──と、
 そんな些細な経緯を経て、

 便利な翼もなにもないニーナは、
 たたたっと軽やかに階段を駆け上った。]
 

(405) 2018/05/20(Sun) 23時頃

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