191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[死神は指を鳴らして、条件達成を告げる。 もちろん、止まっていたそれらも動き出す。>>@54]
ありがとよ。 通してもらう。
[唸り声を上げる巨躯に、剣を放つ。 それの狙いは足下。どれほど当たるかは定かではないが。]
……ハードモードか。 既にベリーハードなんだけどな。
[自分だけじゃダメだ、って条件を加味すれば。 とんでもなくハードだ。]
(273) 2016/06/10(Fri) 02時半頃
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[さて、熊共は足元にはなった剣をあっさりと薙ぎ払った。 それなりの強度のある剣が粉々に砕けるのを見ると、アレに正面から当たるのは得策ではないのだろう。]
払え。
[二体同時はもっと得策ではない。 自分が前に出れば、一匹は巨大な大剣の射出によって一時的に吹き飛ばす。それで死ねばよし。死ななければ後で殺す。
手元に波打つ刀身、フランベルジュを作り出し。 もう一匹の攻撃を……受け流し続ける。]
(274) 2016/06/10(Fri) 02時半頃
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[フランベルジュは斬るには向かず。 突くにも向かず。刀剣としての価値はそこにない。
ただ、波打つ刀身は守護に役立つ。 さらに、それに触れたものは斬られずとも、抉られる。 長い目で見れば、斬るより致命的な傷を与えられるのだ。
それに真っ向から受け流される熊の手というのは。 当然ながら、振り下ろされる度に傷つき。 徐々に威力が弱まっていく。 元より直接は伝わらなかった威力は、最後には涙ほどもない。]
(275) 2016/06/10(Fri) 02時半頃
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[弱れば後は。 直剣をだし、切り裂く。]
受け流すってな、意外と重要なファクターだ。 エアバッグってあるだろ? アレみたいな感じに、別のところに衝撃をずらすんだから。
お前の攻撃なんて、怖くなかったのさ。
[一体が断末魔を上げる頃、二体目は来ていたか?**]
(276) 2016/06/10(Fri) 02時半頃
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[ふぅ、と息を吐く。 理想を語るのもいいが、塗り固まっているのも厄介だ。 人をけなすより、マシなのかもしれないが。>>366
もっと、自分の努力を認めてもいいとは思うのだが。 辛辣に言うことだってできるし、気を使うことはできるが。 何が正解なのかなんて、自分にはわからない。]
(430) 2016/06/11(Sat) 00時半頃
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[熊を倒せば、二匹目に目を向ける。 背に触れた彼女が、戦うべき番か。 自分だけでいいのなら、遠慮無く牙をむくのだが。]
二匹目、来るぞ。やるか?
[そう言ったものの、反応はなく。 近づく熊を見ながら、もう一度声をかける。]
おい、これ以上は!
[待てない、という言葉を出さずに熊の足元に剣をけしかける。 バランスを多少崩す熊の一撃は、避けられたようで。>>384 改めて剣を向けなおせば、次の一手を……。]
(431) 2016/06/11(Sat) 00時半頃
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[と思った瞬間に、袖を引かれる。>>385]
ちょっ、ま、おまえ!
[剣を落として、引かれて移動する前に靴のあった場所にカランと落ちる。 前のめりだったら、危なかったかもしれない。
文句をいうこともなく、引かれている状況だと舌でも噛んでしまいそうで、とにかく黙ってそちらについていく。]
(432) 2016/06/11(Sat) 00時半頃
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― 映画館・館内 ―
[引かれた場所は暗幕が降りるシアタールーム。 であれば、映画でも流れているのか、それとも。]
映画でも見れるんじゃないか? ……あいつ、爆弾魔って感じじゃないな。
[どっちかって言うと強盗だろ。 親玉かと言われればそうっぽい気もするが。 二匹いたと思えば、それとも違う可能性が高そうだ。]
とにかく。
[そう喋った口は一文字で塞がれる。>>411 なにがあった?と彼女の視線を伏せて追った。]
(433) 2016/06/11(Sat) 00時半頃
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[その足元を見れば、無数の針。 少々細かいが、刺されば中々に痛みが伴うだろう、鋭い棘。
彼女の後ろからそれを追いかけて、ようやく気づく。 その足に、赤が滲んでいることに。>>384]
いつだよ。それ。
[考える限りなら熊の時だが。 そう声をかけても、彼女は何かを見ていて。 そちらを見て。>>417]
(434) 2016/06/11(Sat) 00時半頃
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[すぐに彼女を庇うように前に出て。 飛ばされた針を直剣で弾き落とす。>>419]
親玉、か?
[鳴り響く警報機の音が、お互いの間合いを緊張させる。 確実に今まで見たことないノイズは、特別な立ち位置。 それに加えて、遠距離攻撃まであるとなれば。
……離れる訳にはいかない。 かと言って、怪我をする彼女に運動を強いるのも良くない。 塞がってるな、どうしようか。
そんなふうに剣を構え警戒しながら、近づかれたくなさそうなヤマアラシに、じりじりと近づいていく。 まるでそれしか手段がないと、主張するように。*]
(435) 2016/06/11(Sat) 00時半頃
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できるか、そんなこと……!
[小さな声にはっきりと返す。>>441 大事なことを忘れてるんじゃないだろうか。 俺達はこの世界では一人では生きられない。 ……いや、向こうでも微妙だな。
とにかく現状を打破しないといけない。 速攻で距離を詰めるしか、方法は――――]
(453) 2016/06/11(Sat) 01時頃
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あ あ?
[後ずさりしたと思ったら。背中の針を尖らせて。 ……跳んだ?>>436 まさか近づいてきてくれるとは思わなかったが、それが自分とは少し方向が違うことに、気づいて。]
ッ!!
[剣が、届かない距離から。 奴は山なりに彼女に跳びかかった。
幸い、避けれたようだが。>>446 その時に手を引っ張られ……自分も膝を折る。]
(454) 2016/06/11(Sat) 01時頃
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[光を纏う手を、標的に向ける彼女に。 口角を上げて答える。>>448]
やれる。 心配するな、俺がフォローしてやる。
[そういえば、自分も手をヤマアラシに向ける。 撃ち漏らしても自分がやる。その意思表示。]
挑戦してみろ。 お前なら、きっとうまくいく。
[決して優しくはない。 それでも、自信をつけさせるための一言を持って。 その手を、強く握った。*]
(455) 2016/06/11(Sat) 01時頃
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[それは、放たれる。 それは、貫く。 それは、止まる。
その一部始終を見て、呟いた。]
よくやった。上々だ。
[推定親玉は、消えた。>>462 ここから出来るには熊が厄介だ。 一味討伐は、他に任せてもいいだろう。 だから、休もうと。彼女に言おうとして。]
(478) 2016/06/11(Sat) 02時頃
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[鳴り響くブザーの音は、先ほどとは違う。 明らかに、命を狩ろうとしている音がする。 だって、そうだろ?奴らは爆弾魔だ。
だけど、爆弾なんて、なかったじゃないか。]
……出るぞ。 急ぐに越したことはない。
[そう言うと、彼女の膝の裏に左手を回し。 右手は彼女の背中を支え、立ち上がった。 ……抱き方の名称などは、どうでもいい。]
(479) 2016/06/11(Sat) 02時頃
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熊がでたら、足止め頼む。 走るのに集中するからさ。
[引きつった顔でそう告げる。 ああ、自分の命の半分くらいを誰かに預けるのだ。 その時くらい、こういう顔になるのは許してくれと。
すぐに駆け出せば、シアタールームを出る。]
(480) 2016/06/11(Sat) 02時頃
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― 4F・映画館 ―
[部屋を飛び出せば、その音に呼応して熊が出る。 止まってる暇はない……真正面からすれ違ってでも、逃げる。]
一撃だけでいい! あいつを怯ませられるか?
[そう言うと同時に、自分は彼女を抱いたまま飛んで。 足元に出した剣に乗って、既にこちらに敵意を向け腕を振り上げる熊を、飛ぶ刀剣ですり抜けようとする。*]
(481) 2016/06/11(Sat) 02時頃
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[熊に何本もの剣が刺さる。>>495 もちろんそれで止まるような重さじゃない。
それでも、好きは出来る。]
っうおおおおおおお!
[全力で低姿勢を保ち、空を走る剣を降りれば、駆け出す。 来た道とは、反対側のそれに駆け出して、外に出る。 それで兎にも角にも、安全になる。]
(497) 2016/06/11(Sat) 02時半頃
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[後は、エスカレーターを駆け下りる作業。 どこぞの国の実験では、エスカレーターは片側だけ歩いても良い場合より、両方歩くのを禁止にしたほうが、人の減りは早かったらしい。 そんなどうでもいいことが湧いてくるのは、平常心があるからだと信じて、駆け下りる。
1Fまで降りた時……。 そこにぐったりと倒れる、男を見た。>>471]
(498) 2016/06/11(Sat) 02時半頃
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[彼女の目がそれを捉えないように、腕の角度を変え、抱きかかえるようにして走る。
……悪いな。自分の命が優先だ。 それに、パートナーとはぐれてるような奴は。 ……生き残る資格が無いんだろうさ。
自分の手に余る命を無視して、外に駆け出た。]
(499) 2016/06/11(Sat) 02時半頃
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―13'sスクエア前―
[屋外に出れば、すぐにスクエアから離れて。 ある程度のところまで来れば、抱きかかえていた彼女をおろして、どこかに座らせる。]
ちょっと動くなよ。 応急処置とかやったことないんだ。
[破れたソックスを降ろし、傷口を見る。>>384 買い込んだウェットティッシュをその傷口に当てて血を拭えば、取り替えたティッシュで血が止まるまで抑え続ける。 ……いずれ止まるまでは、このままだろう。]
無茶はするなよ。 大事な時に力が出せないのも困るだろ。
[口調はきつくも、本質は心配。 理由をつけることはできるが、つけることもしない。
……そんな理由をつけて自己を保とうなんて、考えるまでもなく、それが口に出ていたから。*]
(500) 2016/06/11(Sat) 02時半頃
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信用しないね。
[できる、と言われても手は緩めなかった。>>503 本当に自分の身を大事にするなら、傷ができた時点で何らかの処置を施すべきだった。 それがされてない時点で、何らかの遠慮を受けている。 なら、自分から処置する他ない。]
(522) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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わかってるなら傷ができた段階で言うんだ。 無理をさせる訳にはいかない。 俺達がミッションをクリアできなくても、まだ可能性はある。だけど、死んだらその時点で終わりだ。
[諭すように、無理をするなと言った。>>504
……なんでもできるわけではない。 今だって、どうすればいいかわからない。
血を拭って、止血して。 ここからどうすればいい。 清潔な布で巻けばいいんだとは思うが。
……今の状況、何が清潔だ? そんな答えも、出てこなくて。]
(523) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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[だから、聞こえる言葉に、目を細めた。>>505 なにが、とくれば。次の言葉はわかる。 だけど、その続きが来ないのならば。
聞こえぬふりをしよう。 その答えを、単語としてなら簡単に出せる。 だけど、理屈では全くわからない。
……いっそ、君に聞けば。 全ての答えを、得られるのだろうか?]
(525) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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[そんな風に悩んだ所で、目を閉じそうになる。 ああ、くそ、こんな所で時間か。
清潔でないかもしれないけど、布ってこれしかないよな。]
許せよ。
[パーカーをすぐに脱ぐと、彼女の傷口にウェットティッシュを当て、ずれないようにパーカーの袖で彼女の傷を包み、軽く縛った。
次は、文句言わず、着なおそう。 そう心に決めて、彼女から離れるように座り込み。 意識を落とした。**]
(527) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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