219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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(あゝ、ゆめまぼろしにたち消えて、 ひとの身もこころも消えゆくばかりとしても きみを忘れることはないだろう。 きみを生かし続けるために。
それもいつか 夢幻も擦り切れた果てころには ──── ………。)
[………背負い切れねえと言ったのに、ほんとうに。 臆、でも能くと考えれば、きみだけをうつつに 帰そうと謂うなんてのも、───随分と酷な譚だ。]
( だから、 )
(282) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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[嗚呼、 生かすと決めたの為ら。 生かせ、と言われたの為ら。
(手を差し出す前に。 手折ることひとつだって、 手折った花を大事に抱えることだって、 ……出来ねえじゃないか。)
ふ、ッ と玻璃を背けて、 きみに語られる指揮者の言葉も聞かず その場から遠退くよう、から、 と下駄が鳴る。]*
(283) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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── NEW GAME ──
『 菘圃葱畦 路を取りて斜めすれば 桃の尤も多き処 是れ君が家 晩来 何者か門を敲いて至る 雨と 詩人と 落花となり ……。 』
( はら、と踊るは ───彼岸の花。 )
[>>@126───風に踊る、蝶がはためいてゆく。 一目ばかりは風流な光景に吟も添えたらば、 ]
(284) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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門戸を叩くは、しびと。 降るは赤雨 散るは華 ─── ……。
(扇が舞えば、手妻や魔術とは行かねども。 混ざる蛙の群れを懐かしむように微笑い、 灰色の街並みを見下ろした果てに …… からら、 と 混凝土を蹴った。)
(285) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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[ 字をひとつ、隠すことにした。 ]
(286) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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── Someday / Sub Mission ──
「 ──── ……や。 参加者ってのはきみらか。 ……僕? しがねえ死神だよ。
ああ。 名を聞いてんの為ら、 ”藤宮竜”…… とでも呼んでくれ。 」
(それが誰かと識った顔でも、 初めて顔を逢わせるとばかりに名を投じ。 喪に服す藤衣に身を窶し、黒翼を備えた”死神”は 「サブミッションは知ってんな?」と悪戯ひとつ。)
(287) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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……うん、44アイスの ───。 豆腐きなこピーマンオレンジってのやらは 知ってんな?
なんでもあの系統の新フレーバーが 出たとやらで。 実食してきてくんねえかな。 トッピングは増しても構わねえから。
[───因みに、品ってのは。 「馬刺よもぎティラミス」だ。
イロモノはようく分かったから そろそろ退いたほうがいいんじゃねえかなァ、と 思うんだが、──ま、ことミッションに於いては。 斯ういうのも一興だろう。]
(288) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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[ミッションの遣いを頼んだ傍から、 扇から振り落ちる花は 赤いいろをしていた。
( きみの名をした、”ふたつの華”。 )
ひら、と花弁はつるぎには生らずに 劍の如き牙を聳えさせたノイズ──<ドラゴ>。 今暫くは大人しい巨躯のかしらを撫でながら、] …… 罪深いねェ。 きみはほんとうに、罪深いし、狡いけど、さ。 でも、──直にその業も追いつくだろうよ。
( 是から幾重となく、花を手折ってゆくの為ら。 )
(289) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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( ……… なァ、 )
[ 呼ぼうとする名は、花霞の中に違わず 綴じて。 岩戸に隠れたきみを呼び戻すことのできるよな 天鈿女命にゃあなれんが、 清明期再会 と。
きみに亦出会える日迄、 ( きみ以外の誰にも縛られぬ ) 舞の壇を降りることは、─── きっと無い。 ] *
(290) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃
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[ 時は満ち ──── 、 ]
(291) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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[ スパーーーン!! ]
──── うお、 ッ !?
( る前に>>@143無慈悲なSEが鳴り響く──! )
(292) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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── 新人死神歓迎会 ──
[ 経過は省こう! ]
(まァ、準備の出来ていた二番手>>190と違って 一番の洗礼を受けりゃあ”こう”なるのが当然の帰結だ! 結果から言えば見事の顔面から食らっちまったわけだ。)
[椅子に凭れかかった儘で 一瞬の放心もずり落ちてきた白粉──、 基い白化粧にしては甘ったるいケーキを 手拭いで拭うはざま、舌でちろ、と掬い上げた。
へら、と苦くわらう顔に掛かる髪には ところどころ歓迎会中、──── ……。 拭ききれていないクリームに塗れていたかもしれない。]
(293) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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や、 ……られちまったねェ。
( やあ、でもなァ。 是でも負けず嫌いがふつふつと、 >>@160>>190交差する十字を眺めて──…。 )
[かれらの唱える呪文は知らなかったが、 このサイガワラを生き延びてゆくに置いて 自然とカルチャー的なもんが耳に入ってくるもので ………否、意味とか全然分かってねえのだけども。]
(294) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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……… そうだなぁ…。
[未だ台座に残されていたホールケーキをちら、と見る。 良い子のみんなは食べ物で遊んじゃあいけねえよ、と 一抹の罪悪感を吹き飛ばすように、──。
─────小さく掌で、扇子を打った。]
(机上に聳えたつるぎが杭打ちか何かの如く、 ホールケーキを2個ほど打ち上げて───。)
(295) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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(I am the bone of my sword. Steel is my body,and fire is my blood. I have created over a thousand blades. Unaware of loss. Nor aware of gain. Withstood pain to create weapons, waiting for one's arrival. I have no regrets.This is the only path. My whole life was ──── 、)
(296) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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あんりみてっどぶれーどわーくす!
( " unlimited blade works! ” )
[>>@161 ★握手を交わさんとする赤頭巾のかれへ 無限(じゃない)のホールケーキの雨が 降り注がんと────!!]
[ ※詳しく知らねえです。(二度目) ]
(297) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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( 否、街で通り縋りで叫ばれていた呪文が なんだかかっこいいなァ……と思っちまって。 ついでにりょうちゃん迄もを巻き添えに 仕掛けたかもしれねえ、ってのは扨置き、──。 )
……やあ、これってのは恒例行事なのか?
(「死神ってのはやっぱ、愉快なもんだなぁ」ってな。)
[こう謂うのは味わったことのねえ感覚だな、と 思いながら、音頭>>@134にグラスのひとつでも掲げて なんだかんだ、楽しくなっちまうものだった。] *
(298) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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─ Sub Mission / with 桐生 ─ ( 昨日の友は明日の敵、じゃあねえが。 こうして新たな遊戯を経れば、 変わる立場に不思議さってもんを 我ながら感じもしたが、───。
……それも、最初で最後なのだろう。 )
[戻ってきたかれを前に、 傍らの龍の姿をしたノイズを大人しくさせながら >>308警戒の片鱗でも見えたのであれば、 思う憂愁は呑気の仮面に被せ去った。]
[……然し、]
(429) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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……醤油?
存外生臭さだとかがあるもんだと思ってたが、 そりゃあ意外だなァ…。 しかし、珈琲豆の薫りにしろ、 よもぎと合うもんなのかねェ……?
( >>309大真面目に実食するかれに、 存外イロモノも極まればうまいもんなのだろうか、 なんて思う僕は、気づくのが遅かったんだ。 )
(430) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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( ※そう、美味しいとは一言も言われていない! )
[差し出された匙と、 その一口が妙にでかい気がして にがくわらったのは一瞬。
いやァ、好奇心は猫をも殺すとは謂うが、 死神すらにも毒になると云うもので。 頰に降りた濡れ羽色の髪糸を掻き上げながら、 その匙を喰むように口に入れた其れは、]
……ははァ、 確かに香ばしささえある醤油の風味と。 よもぎの甘さにマスカルポーネのまろやかさ、 珈琲の苦味がマッチして、─── ……。
(431) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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──── ねえな!
(ずんだやらあんこやらみたらしを掛けても 殊更カバーのしよう事のない味を前に一口でも 心底”もう口にするまい”と誓ったもんだが、…。)
[>>330かれが不意にぎょっとしたようすで 何かを見つけたようであるのに、覚えがねえもんだから。 首を傾げながら、そっちを見れば───”しろい何某か”。]
はァ!? なんだあのノイズ─── …。
(新米死神は先輩さんどもの飼っている雑音を 知らず、正しく雑音めいたそれに──。 「あれ、倒して来たら追加でバッジやるよ」とか 新たにサブミッションを重ねたもんだったとか。)
[尚、こういう時ばかりは ”死神らしく。 ”障壁でも作って、被害は受けねえようにした模様。]*
(433) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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─ Sub Mission with シーシャ ─
(いやァ、懲りときゃ良かったんだ。 二兎追うものは一兎も得ず、───と言うよりは もうひとりくらい巻き添えにしてやろうと 思っちまったが故の、”ひとを呪わば穴二つ”。)
[ ひとは見た儘とは限らねえものだが、 そもそもひとを辞めた『ひとでなし』。 佇まいばかりは高潔そのものと高嶺の華の如く 閑かに佇んで、にっこりと微笑み───。
───── 「ミッション」を告げた。 ]
(446) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃
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( ……ことを、 是程迄に後悔することはそうとねえだろう。 ) えーと……。つかぬ事を聞くが、これは……?
[パートナーとともに向かったかと思えば、 帰ってきたかれが差し出した───……。 なんだか二重になっている剣呑ないろあいの、 序でにあのイロモノのフレーバーの試食会に 巻き込まれてもう勘弁してくれ、と思った 悪魔なんかがどーんッと乗ってたもんだから。
……や、顔が引きつっちまうのも仕方ねえよな?]
如何せなら、もっと、斯う──。 うめえもんを奢ってくんねえかなァ!?
(447) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃
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[こう、ついと受け取っちまって。 乾杯でもするかのように掲げられたアイスを見てから 我に帰ってからさ、──厭厭、と。]
ほら、僕よりもな? かれのパートナーであるきみがチャレンジしろよ。 完食したらバッジもダブルにしてやるから……!
[粕谷と呼ばれていたかれに押し付けるようにして ───── 逃げようとしたのだった。]
(尚、逃げられなきゃあ>>384同伴でも申し出て 「くさかげ」にでも同じく逃げ込む 羽目になっただろうよ!
───いやはや、触らぬ神に基い、 触らぬアイスになんとやら。)*
(448) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃
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……逆にそう言う時には 甘いもんが良いんじゃねえの? 食えねえわけじゃあねえが、 せめてそっちと交換 ─── ッ、
(>>449 じりじりと躙り寄るもんだから、 からら、と鳴く下駄は自然と後退する。 傍らで見ていた龍の雑音はやれやれ、とばかり そっぽを向いたもんだから殺生な、と思うのも 束の間、───がし、と手でも捕まれりゃあ 逃げ場もなく、あとはもう、ご想像の通り。)
[くさかげで「暫くアイスは見たくねえ…」と、 かき氷なんかよく食えるなァ、と思いながら 珈琲でも頼んでいた死神があとには居ただろう。]*
(457) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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「 ……柘榴を食べろ、だなんざ。 きみも粋なことを言うよ。 」
( こゝより更に渡る彼岸はあるのやら。 消滅の名の通り、消えちまうだけでは無いか。 ひとを辞めることを選んだとて、 分からぬことは分からぬ儘の癖に 無責任な約束の契りを交わした上で、 ─── 一度だけ、下駄の音を止めた。 )
(488) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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……食えねえよ。 食べちまったら、このUG以外、 何処にもいけなさそうだ。
( 命をもらうことで生かすことは、 命をもらうことで殺すと同義じゃねえか。 それをしちまったら、きみともう、二度と、 ”ほんとうに” 会えない気がして、───。 )
[ だから、 振り向かなかった。 だから、 逃げるように下駄を蹴った。
顔を隠して、忘れた時の先を歩んで、ゆく。 ]
(489) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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─ After Day ─
( 再び会うと誓ったきみの代わりに、 もう会う事の無い 誰がしかを呑み込む。 )
……臆、”喰ったぶん”は 大切に糧にさせて貰うとしようよ。 ───きみらを無駄死にはさせまいさ。
[炎に灼かれた華を見下ろして、 傍らに控えた龍のかしらを撫でてやった。 殺生などしたくはないと応えた”ひと”であった 男は、いつかの灰の街にはもう、佇んじゃあいない。]
(490) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[時に格好を弄られて、 珍しく藤色以外の格好をする機会も 二度目の遊戯以降じゃあぽつぽつと増えて。 消えたぶんの記憶は戻らずとも、 ”今”の記憶も少しずつ増えていった。]
……お? こりゃあ、亦、 星5ってやつじゃあねえか。
(あの赤頭巾のかれだとかに教えられながら、 なんだかんだと続けているげえむじゃあ 真名に同じ藤の名を持ってる剣士がお気に入りで。 臆、…でもあれも元は男だった筈だが、 このげえむじゃあこんなおんなじ顔だとか 男が女になるだとかは、茶飯事らしい。)
(491) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[なんだかんだと、 二度目と屠られる原因になっても 矢張り恨み言ひとつを申さない儘だったが、 黄金頭の”先輩”がまた誰かの傷を引き受けてるのを見て 逆さに心配にもなったりしたもんだが──。
臆、際に話した薦めの文学を時折、 (童話がお好きだそうだから、敢えて 漢文学だとか日本文学だとか、 ……特に漱石の「夢十夜」だとか。) 押し付けることもあったな。]
………… ───へえ、 その子にも名はあったりするのかい。
[それからまた別の”先輩”に当たる>>@223 とっときの笑顔を浮かべる彼女はそうさなあ、 赤い糸を操るもんだから「菊理のお嬢さん」なんて 呼んだりしていた筈だ。]
(492) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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