255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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…フローラ。
[男が自宅へ戻れば、 鍵を家の扉に掛けている姿と鉢合う。>>133
元気とは言い難いが街で起こっている事や ココアが気にしているという話を聞けば それ以外の理由を詮索する事はない。 それよりも―――――、]
……無事で、良かった……
[大きな嘆息と共に、咄嗟にその手首を掴んだ。 その時に気づいたのだ。 手首に包帯が巻かれている事に。>>1:35]
(139) 2018/12/05(Wed) 08時頃
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[昨日の朝から 既に巻かれていると気がつかず 今になって漸く悟った怪我。]
っ……お前、これどうした? 誰かに何か―――
[怪我の原因は知らない>>1:33 ただ、何か危害を加えられたのではないかと あの添付メールや“この一家”の “死顔”が盗まれた事で誤解してしまう。]
(140) 2018/12/05(Wed) 08時頃
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…これは、大丈夫だ。 大したもんじゃないから。 そ、それより…あ、おい!
[頬の打ち身を気にする妹に首を横に振るが>>135 制止よりも心配が勝ったか 家に入ろうとするフローラを留められず。
それに押し付けられた白封筒に視線が注がれ 注意が奪われたというのもある。]
(141) 2018/12/05(Wed) 08時頃
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……、ぅ。
[字体が不明な手紙は手書きではない。 けれど、アポロに送りつけられた手紙と 内容が似通う事もあり、 同じ人物から送付されているものだと解ってしまう。
何の嘘をついているというのだ。 何故表に出さない感情を――呪いを示唆出来るのか。 こんな手紙をよこして、一体何が大丈夫なのか。 相変わらず、正体不明の人物からのメッセージは 理解の程度の、遥か上をいっている。]
(142) 2018/12/05(Wed) 08時頃
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[渡された水筒に口を付ける事よりも。 頬を冷やす事よりも。 事態を共有する方が先決だった。]
……アトリエに空き巣が入った。 悪質な嫌がらせも数日続いてて……
[盗まれた、死顔のこと。 思わず口を滑らせかけたが、唇を一度引き結び。 内容を、湾曲させる。]
……家人を連れ去ると“予告”があった。
[あの顔型も家族というのなら家族で。 既に予告では無くなっていたが
―――――――嘘を、ついた]
(143) 2018/12/05(Wed) 08時半頃
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バイトに出るなら着替えなんかも持っていけ。
花屋の店主に、お前が泊まらせて貰えるよう 話をつけに行くよ。
業者を装うような相手だ。 手が込んだやり口なんだよ。
それこそ自警団を装って お前に接触するとも限らねえ。
それなら居候になるほうが安全だ。 必要な物がある時は付き添ってもらって……
[男店主1人なら選ぶのは躊躇われるが 記憶が確かなら、伴侶が居る筈。 可愛いバイト、娘感覚以外の感情が あるとは思っておらず。]
(144) 2018/12/05(Wed) 08時半頃
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俺は、いざって時にこの足じゃ… 守ってやれねえし……… [訴えかけるために 向き合わせていた視線を、反らす。]
もうすぐ召集で連れていかれるんだ。 誰かを頼るしかない。
[いつまでの滞在とは口に出さないが 悪意あっての言いつけでもないが。 結果的に他人に押し付ける、その解決策は―――]
(145) 2018/12/05(Wed) 09時頃
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[“売る“ “捨てる”と。
いったい何が違うというのだろう]**
(146) 2018/12/05(Wed) 09時頃
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[昨日の日中は注意深く手元を見ておらず 二人が語らう姿を描いていたにしても 細部まで観察するまでには至らなかったから 分からなくても当然だとして 昨日の朝はフローラの袖口に覆われた手首よりも 告げなければいけない内容の事や、 泣き崩れてしまった彼女を宥める事ばかり考えていた。
それでも手を伸ばされた時だったり、 注意深く見ていれば、>>1:221気が付けた事なのに、 あの時、余程余裕が無かったのだと今更悟る。 悟ったのが痛いと声をあげた今なんて>>179 だが、暴漢に襲われた訳ではないと分かり それに安堵したせいで部屋の中に戻らせてしまった。
万が一異常者が潜んでいたらと思うとぞっとしないが 封筒の中身に注意を惹かれていた為 そう待ったという感覚もなく。]
(205) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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[手紙の内容は――― アトリエであった事を説明する事で流した。 善良な彼女がこの手紙を見て、 心配の種を増やすことなんてわかっている。 それに、アトリエの被害については 共有しておく必要性があった。
語る間、自分で再度起こった事を 頭の中で張り巡らす。
考えれば考える程分からない。 ――本当に何故。
立て続けに嫌がらせで悩まされている。 自警団で勤めていた時期に遭うならまだ解る。 酔っ払いの仲裁で手も出るし、 未成年の喫煙を親に報告して恨みも買うだろう。
でも何故、どうして、今なのか。]
(206) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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[アポロは、分かろうとしていないのだ、今でも。
自分の父親と義母を内心で呪ったとして 罰に値する咎だと 他人に謂れを受けることはない。 アポロが毒薬を二人に飲ませでもして 病死に見せかけた殺人を行ったならまだしも。
故人の死顔に五寸釘を穿たれた不気味なモノを 何故他人が持ち帰るのだと。
更に、フローラの身の危険を仄めかすような 悪質行為をする割に 彼女に起こった被害といえば 山羊頭のお化けが出たという噂が気になった程度。]
(207) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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[放っておいても死ぬのが決まっている自分より フローラに嫌がらせをし、彼女を脅すなら ヌヴィル姓の全員を淘汰できるだろうに。
他人が持ち帰って意味のない品ならば、 “ただ一人”にとっては意味があるかどうかを 考えられたなら、良かったのに。
理解しようとしていないから、
、、、、、、 ―― 一方的に見られている。]
(208) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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[教えなかった事への非難は対策で塗りこめる。 事実、何らかの手は講じた方が良いのだから。 フローラがこの街で平穏に暮らす為に。 ……… アポロの居なくなったこの街で。]
そんな事はない。
不法侵入と殺害予告だぞ。 心配しすぎる方が丁度いいくらいだ。
事情を話せば断られるとは思えない。 俺があの店長だって匿うよ。
[腫れて熱を持った頬に冷えた氷嚢が押し当てられ じくじくとした痛みを今更のように思い出す。 痛苦すら忘れるくらいに、気負っていたらしい]
(210) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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………?
[随分含みを持った声で告げられた一言。 それは――皮肉に似て、 皮肉に何かの感情を隠すようでもあって。 この娘は、そんな口ぶりをしていただろうか。 いつも気遣いに満ち溢れ、 それでも何処か顔色を窺ってはいなかったか。]
そんなに薄情に見えてたのか? お前が凶悪な男に連れて行かれそうになって 見逃す訳がないだろう。
[そう、当たり前の心配だ。 フローラでなくとも、他の誰かだって。 ……本当にそうなのだろうか。 今は、自分の顔がどうなっているのか 顔を覆う“仮面”がどうなっているかなんて 頭を使ってはいられない。]
(211) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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[家族しか頼ってはいけないような口振りに>>190 無意識に顔を顰めていた。 そう形容されるのが嫌だ、と確かに思っていたが 今はきっと、その所為ではない。]
………あ?
[表情だけでは無く、声にも険が乗る。 フローラに今迄見せないようにしていた感情の露呈。
何故だろう。
召集のメールが来た時、あんなに喜ばしかったのに。 彼女が無事で過ごせる保証のない今と直面し、 ■■たくないと考えてしまっている。
パピヨンを他の男に取られたのだから、 心残りが一つ減って逝けると感じてそうなものなのに。]
(213) 2018/12/05(Wed) 22時頃
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お前、分かっているのか? これまでがどうって話じゃないんだぞ。 [視線を逸らす彼女とは逆。>>192 噛み付くような言い回しで告げるフローラを見ながら 理解できないというように太い眉をヒクッと上げた。]
足がねぇ俺に―――何ができるってんだ。
これから死ぬ俺でも、 これからのお前を守る手段を考えてるってのに。 ………ずっとそう思ってたのか。
[ずっと、何かを言いたそうにして。 けれど顔色を見るような目を向けて 口篭る様子を何度も見た―――]
(219) 2018/12/05(Wed) 22時半頃
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……そうなら、悪かったな……。
[ほら、 やはり“一家”ではないのだ。 彼女には兄がいない。
距離を置いていた理由は自分勝手なもの。 だから、身を案じているというのに 他人のように生きてきた癖にと言いたげだ。
今迄、アポロを受け入れてくれていると 思い込んでいたパピヨンですら、 イアンの無事を伝えても虚言だと断ち切られ 別離を言い渡されたように。
彼女もまた、緊急性を信じてくれない。 他人だから。]
(221) 2018/12/05(Wed) 22時半頃
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[押し付けられた氷嚢と水筒。 黙って受け取り、俯く。]
……話はしておけよ。
俺が居なくなったって、 お前が危ない目に遭うの悲しむ奴は大勢いるさ。
[どうにもやりきれない怒りと、 口にしたくもない事を突きつけてしまいそうで それ以上は何も言わず。 アポロはその背を見送ってからアトリエに帰る]*
(222) 2018/12/05(Wed) 22時半頃
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― 三番街の蝶 ―
[パン屋に薬屋、アトリエと。 召集が掛かっている住人が被害を受けているだけに ノッカやピスティオが無事かと気になっていたが 集荷にやって来たのはやはり、彼では無かった。
一応、もう仕事はしないのかと聞いてはみたものの 大量集荷だから手伝ってもらう予定ではいたが 事情で取りやめになったと。>>121 気がかりではあったもののそれ以上は聞けなかった為 複数人であたる集荷が終われば彼らを送り出した。]
(229) 2018/12/05(Wed) 22時半頃
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[……自警団に被害届は出しはたが。 あくまで、一部だけだ。
配達商会を装い山羊の頭部を 日暮れ時に往来で押し付けたり
清掃会社の格好を装って 不法侵入をした上で盗難――― 絵画や骨董品の一部“のみ”が被害にあったこと 外鍵を施錠できないようにした点。
それから、オークション経由で届いた 不審メールと添付画像の相談。 自警団を見張りにつけるかと問われたが これ以上アトリエに盗む価値あるものなどないので ドアの錠前を変えて貰う対処のみを頼む事にした。]
(231) 2018/12/05(Wed) 23時頃
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[そうしてまた、一人――― アトリエで時間を過ごす。]
………。 [パピヨンの写真のことも、報告はしていない。]
……罪、ね……。 それに、人殺しか…。
[鬱憤を晴らす為に人知れずした事を どうして赤の他人にそこまで批難されるのか。 まったくもって理解できないまま がりがりと、短い髪を掻き乱す。]
(232) 2018/12/05(Wed) 23時頃
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呪って、恨んで命を奪えるってんなら 人類がキングスに服従する訳ねえだろ。 くそったれめ……
[なんでこうも頭を抱えて生きなければならない。 そうだ、何が人殺しだ。 たかが憂さ晴らしだってのに。
目に付く写真。 陰りを背負わない姿は十年ぶりに見る。 不幸者と男に別離を告げ幸せの中で生きる女。
父親と同じことを――しようと決めた女。
伴侶のイアンを捨てて 若く精力的な男と生きようとしている女。
こんな状況でさえなけりゃ。 こんなに嫌なことが立て続けに押し寄せて来なければ きっと、疼く痛みと怒りを飲み込んで、祝えたのに。]
(236) 2018/12/05(Wed) 23時頃
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憎たらしいババアだ……
[煙草に寄り添えたライターを弄る。 忌々しく、どうしようもなく虚しくなる写真に 灰皿の中で火をつけて炙る。]
俺が殺したっていうなら この女だって死ぬだろうが!
俺にそんな力があるってんなら この女だって―――
[けれど、そうはならない。 なる筈がないから。 だから、アポロは何も。 これ以上家族“みたいな何か”を 奪われる謂れなんかないのだと。]
(242) 2018/12/05(Wed) 23時頃
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くそ、糞、クソ、…………、
[描きかけの絵も燃やしてやりたい。 だが―――、 これをどうしても届けたかった感情まで 報われなくなるのが、嫌で、イヤで、いやで。]
呪われちまえ……
[完全に溶けている氷嚢をヘラで破り、 燃え尽きた紙片を 尚も燃やそうとする火を水で流し消す。
どうかしている、本当にどうかしている。 額を両手で覆い、苛立ちをやり過ごそうと溜息をつく。]*
(246) 2018/12/05(Wed) 23時頃
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[アポロを苛つかせる原因はパピヨンの事だけじゃない。 別れ際のフローラの態度も、だ。
庇うだけの助けになろうとしたところで 役に立たないと言い聞かせたのに。 足が無くても傍に居たいと 聞き分けのない事を言うものだから。>>235
召集が来なかったら――― 手を使う生業をし続けたところで 下半身の衰えは足がある者と比較にならず 父親と娘ほどの年の差の互いを思えば 老後は遠い未来の話でもない。
ただの重荷になり、邪魔になる末路があって。 フローラという娘の盛期を無駄にし 介護に没頭させる想像が嫌でもできる。]
(263) 2018/12/05(Wed) 23時半頃
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[暗に、普段から遠ざけてたのだから そんな男は信用できないと言った癖。
居なくなるのは嫌だと 他に頼りたくない ――そう言いたげな独白を聞かされて。
分からないのは、こっちの方だ。 苦しげな声で訴えかける好意など、 無理に絞り出している虚言にしか聞こえない。]
(264) 2018/12/05(Wed) 23時半頃
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[――――いや、
そうであって欲しいから
そうだと決め付けるのだ。 本心から―― 障害を抱えていてもずっと共に居たいと 大好きだと思われていると、 分かりたくない。]
(265) 2018/12/05(Wed) 23時半頃
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[――――家族になろうとして、 家族にはなれないのだと理解したのに。
――――家族として過ごす期間に底が見えてから 家族になれるかもしれないと理解したくないだけ]
(267) 2018/12/05(Wed) 23時半頃
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[そんな事を考えているとメールが届く。>>259]
……行きたくねえ……
[メールの文面を眺め、率直な感想が溢れる。
妄言が飛び出るくらいの精神状態だ。 呑気に肉焼いて談笑するなんて気力がない。 朝から何も口にしていない割に 馳走の話題を見ても、 食欲だってさっぱり湧いてこない。
それに泊まると言ってもこの身体だ。 段差を極力減らした自宅やアトリエなら兎も角 車椅子を持ち上げて貰わねばならない場所で 厄介になるのは厳しいのではなかろうか。]
(278) 2018/12/06(Thu) 00時頃
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[『鍵は変えてもらったから、 俺は大丈夫だ。 お前だけ泊めて貰え、 話は明日の講義の後に 』
明日は最後の実技の講義日でもある為 先延ばしにする事で断ろうと メールを作成していたその時。 ――― 着信によって、邪魔をされた。]
(279) 2018/12/06(Thu) 00時頃
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