241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[ホラー映画さながらの悲鳴を挙げた後>>@40>>@41 その後も暫くパニック状態だった死神に>>@42 「ほらーやっぱり怖がらせちまったじゃんか」と どこかのほほんとした幼馴染に無言の圧力>>173]
[死神の問いかけに>>@43]
高校の国語の教科書、で小説ってことは 現代文でいいんだよな、いちおう。
[今でこそこんな姿だが、 これでもいちおう、高校には通っていた。 イカサマだって? …ばれなきゃイカサマじゃねえんだよ、たぶんな。
話を戻すと、高校の教科書に載っているということは おそらくそれなりにメジャーな話なんだろう。 たとえば太宰治の「走れメロス」とか、 夏目漱石の「坊ちゃん」とか。]
(212) 2018/05/16(Wed) 07時半頃
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どうにもならないことを どうにかしないといけない場面があって、 婆さんが出てくる暗い話…。
[あぁ、なんか読んだような覚えがあるな。 たぶんだけど。]
(213) 2018/05/16(Wed) 07時半頃
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芥川龍之介の「羅生門」じゃないか? 最後、婆さんから着物追い剥ぎしてた気がする。
[確信は持てなかったが、頭上の死神を見上げて答える。 さて、相手の反応はどうだったろう?]*
(214) 2018/05/16(Wed) 07時半頃
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かわいいのか? それ…。
[赤いオタマジャクシを抱きあげてぽふぽふする>>194 幼馴染に疑問形。 これは女子特有の感性って奴なのか?と 死神のほうを見上げれば>>@54 どちらかというと此方寄りの反応に思える。]
……俺にはよくわからん。
[うーん、とぽりぽりと頬を掻きながら、 幼馴染と赤いオタマジャクシが揃って首を傾げる 様子を見ていた。 そうしていれば、横丁の(こちらから見て) 奥のほうがいろいろと騒がしい。 どうやら他の参加者が向こうに集まっているようだ。 このぶんだと俺たちがどうかしなくても 大丈夫かもしれないと、此方に向かってきている ノイズたちにはまだ気づかぬまま、そんなことを考える]*
(215) 2018/05/16(Wed) 07時半頃
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[此方の呟きに、幼馴染は不満げな様子>>234
そりゃ、幼馴染と一緒に首を傾げてみせたのは>>215 少しくらいは可愛いかも、と思うけどさ。]
俺にそういうのわかるわけないじゃんか。
[そういうのは女同士のほうがいいだろうよ、と 頭上の死神に視線をやって。]
……そーいやぁさ、 あんた、死神なんだよな?
俺たちこのゲームのこと あんまよくわかってねぇんだけど あのおっさん……黒牧っつったか? あいつがこの死神のゲームとやらの黒幕なわけ?
(245) 2018/05/16(Wed) 21時頃
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[ふと、思い立ってそんなことを聞いてみる。
考えてみれば、俺たちはこのゲームについて 必要最低限のルールしか知らないわけで。
このゲームが、誰の手によって取り行われているのか、 どうやって『エントリー料』とやらを持っていかれるのか そして、死神やサイキック、ノイズのことも よくわからないまま俺たちは戦っている。
門の上の死神少女が、 此方の問いかけに答えてくれるかはわからないが とにかくそんなことを口にして。
――通りの向こうから、 やってくる気配に気づいたのは ちょうどそのときだったか。>>187]
(246) 2018/05/16(Wed) 21時頃
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…! 圭…!
[振り向いた先には、 ちょうど正座したままの幼馴染と>>235 今まさに針を飛ばそうとする、ハリネズミ、のような何か>>236]
……っ、ばっ
[なんで逃げないんだ、馬鹿! 言いかけた言葉は途中で止まる。
さっき、俺はあいつになんて言った? 「動くなよな、絶対だぞ!!」>>188]
(247) 2018/05/16(Wed) 21時頃
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(あんの、馬鹿……!)
[確かに動くなと、そうは言ったけど 襲われても逃げるななんて言ってない。]
圭! もういいから、逃げろ!!
[言いながら駆け寄ろうとすれば、 ついさっき幼馴染が作ったオタマジャクシが 爆ぜた血溜まりに狼が足を踏み入れて 悲鳴を挙げたところだった。>>237
血溜まりに、大小様々な針。 先程のハリネズミが飛ばした針が、 即席の剣山になって、狼の接近を阻止している。]
(248) 2018/05/16(Wed) 21時頃
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……下がってろ。
[幼馴染の肩にぽん、と手を置いて。 それからすたすたと前方へ歩いていけば、 幼馴染と狼のあいだに立ち塞がる。]
……。
[二度、三度、深呼吸。 自分の"力"の使い方は、なんとなくわかる。 本当に不思議なことに。]
……。
[此方を睨むようにして唸り声を上げる狼にも。 棘を向けてくるハリネズミたちにも、 不思議と恐れは感じない。
――ただ、一つだけ、あるとすれば。]
(249) 2018/05/16(Wed) 21時頃
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[キッと、前を見据えると狼のほうへ駆け出す。 一歩を踏み出すと同時、大きく手を振りかぶれば。 途端、狼とのあいだにあった距離が、文字通り"霧散"した。
そうして次の瞬間、ゼロ距離位置に入った狼の首めがけて 先程とは反対側の手で手刀を叩きつける。
なんの力もなさそうな、小さな子供の掌。 それが狼の身体に触れた途端、触れた場所が まるで抉り取られたかのように消えて失せた。
悲鳴を挙げる間もなく、此方が触れた狼が一匹 首と身体を切り離されて地面に倒れ伏す。]
(254) 2018/05/16(Wed) 21時半頃
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(まずは一匹…!)
[そして今ので少し、コツを掴んだ。
相手が怯んだ隙をついて、 二歩、三歩狼たちのほうへ駆け出して近づけば、 そのたびに向こうの身体を削り取っていく。
とはいえ一匹一匹を相手していくのは流石に厳しい。
狼を新たに4匹、 ハリネズミを5匹仕留めた後、 ハリネズミたちの背中を撫でるようにして 針を削りながら、どうしたものかと思案していれば。
横丁の奥のほうから此方へと駆け寄る足音が、 響いてきただろうか>>228]*
(255) 2018/05/16(Wed) 21時半頃
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― いちご横丁・門前>>271 ―
…っ!
[何匹目かのハリネズミの背中を削った頃、 不意にふらっと眩暈に襲われる。 どうにか耐えようとするも足元から立っていられず、 そのままふらふらと地面に座り込んでしまう
…やっぱりこの身体、体力がなさすぎる。 肉体的な疲労がそろそろピークに来ていると、 そういうことなんだろう。]
っ、圭…!
[逃げろ、と言いかけたときだったか。]
(285) 2018/05/16(Wed) 22時半頃
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「………す、 ……助太刀致す。」>>271
[まるで映画か何かのヒーローのように この場に駆けつけた青年。 その姿には見覚えがあった。]
……あのときの薬局の兄ちゃん。
[ファイティングポーズを取る彼を見上げる。 そうして炎を灯した彼の拳が、 山嵐を殴り飛ばすのを見れば おお、と口から感嘆の言葉が漏れる。]
(286) 2018/05/16(Wed) 22時半頃
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ありがとう、助かった…。
[正直、ここで彼が助けてくれなかったら どうなっていただろう。 ぶっちゃけ想像するのも恐ろしいし(特に幼馴染) ここは素直に礼を言うべきだ。]
俺、古良翔也。 そっちにいるのは、堀井圭な。 あんた、さっき薬局にいただろ? ってことはお仲間ってことでいいんだよな?
[今の自分より頭二つは背の高い青年を見上げながら、 自己紹介をひとつ。]*
(287) 2018/05/16(Wed) 22時半頃
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― 少し前・死神少女と>>@61>>@62>>@63>>@64 ―
[問いに答えた後>>215 内心どきどきしながら死神少女の答えを待つ。
そうして頷く様子には、ほっと息を吐いた。 彼女の様子がどこか夢うつつというか、 曖昧な様子にはいまいち気づかず。
精々、忘れていたことを思い出したことに 意識が向かっているのだろうかなんて思う程度。]
おうよ! 俺だってこの程度のことは知ってるんだぜ?
[よく知ってたわね、と言われれば>>@63 ふっふーんと得意げに薄くなった胸を張る。 イカサマだって?ばれなければ以下略。]
(319) 2018/05/16(Wed) 23時半頃
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そりゃ、教科書くらい普通読むだろ。 っと、なんでもねーよ。
[うっかり口を滑らせたのを誤魔化しつつ。
――…父が生きていた頃は、 アパートに山と積まれた書籍に囲まれ、 幼馴染の家以外に図書館によく入り浸って、 なんだかんだ本と親しむ機会は人より多かったけど。 ……そんなものはもう、とっくの昔に過去のものだ。
いちおう、高卒の資格くらいは持っておきたいと 授業にはきちんと顔を出していた。 (たまに抜け出してたので、皆勤賞まではいかなかったが)
…あの施設には碌な思い出がないが、 それでも高校にきちんと通わせてくれたことだけは 今でも多少は感謝している。]
(321) 2018/05/16(Wed) 23時半頃
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お!さんきゅー。 ありがとな、死神のねーちゃん!
[にぱっと笑ってバッジを受け取ろうと――]
…? どうか、したのか?
[――受け取ろうと、しかけて。 何か言いたげな難しい顔に、不思議そうな顔で 首を傾げる。 ぱくぱくと閉じたり、開いたりを繰り返す その顔をじっと見上げていたが]
…? そうか? …っとと。
[結局彼女は何かを口にすることのないままで。 そうして、不機嫌そうな彼女からバッジを受け取った。]
(323) 2018/05/16(Wed) 23時半頃
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でもさ、ありがとな。 さっきの質問にも答えてくれてよ。 [白く輝くバッジを二つ手に、にっかと笑って。
昨日あおいと名乗った少女に首を絞められたときは もっと質の悪い奴らばかりかと思ったもんだが。
幼馴染のオタマジャクシへの見解といい、 死神のゲームに関する質問に なんだかんだ答えてくれたことといい>>@66
…なんつーか、あれだな。 決して味方ではないけれど、 それほど質の悪い奴らばかりではない。 お互い知る由もないが、認識が改まったのは 決して向こうばかりではなかった。]*
(324) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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― そして現在>>294>>314 ―
おう、上等! この状況で新手の敵とか敵わんからなぁ!
[>>314山嵐を吹っ飛ばす青年に、頷いて立ち上がる。 体力的にはもうそろそろ限界なのだけど、 ここに来て初対面の相手に格好悪いところを 見せるわけにはいくまい。
と、此方に近づく足音がもう一つ>>294
駆けつけた背の高い少女の制服は、 門の上の死神と同じ、お嬢様学校のものだったけれど、 身に纏う雰囲気は、なんだかとても違うように映った。
途端脇を通り抜けようとした狼の首に触れて、 そのまま手刀を引き抜くようにすれば 穴の空いた狼の身体がどうと地面に伏せた。]
(332) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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――…よっしゃ、次ラスト!
兄ちゃんやっちゃってくれ!!
[残り一匹になったところで、 駆けつけた青年へと声を張り上げた。]*
(337) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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[それはどこかのタイミング。 狼と山嵐の群れを退けたあとかその前だったか。
ふと視界の端で、 門の上から退こうとしている影を見つけたなら>>@71]
バッジありがとなーねーちゃん!! 今度あったら名前、教えてくれよー!!
[確かまだ、聞いていなかったはずと、飛び去っていく 彼女の背中にそんな声をかけてから、 再度現実に向き合うことにしよう。]*
(343) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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