277 黄昏草咲く出逢い辻
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― 森の中 ―
[こちらが感心した事柄は、兎姫にはぴんと来ないものだったらしい。 うーん、と軽く首を捻る仕草をした後]
俺は正直、そういうの信じてないタイプだったからさ。 こうなっちゃったら信じるも信じないもないんだけど。
[現では一応、理系と呼ばれる方の学生だったし、おとぎ話に関してはあくまで"人が作ったもの"という視点で見ていたものだ。 しかし無論、今腕の中にある存在を疑うものではなく。 まだ未知の部分は多いが、"そういうもの"として受け入れつつあるのが現状だった]
(248) 2020/06/07(Sun) 00時半頃
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[幾らか言葉交わす間に目的の場へ到着する。 草地に下ろした兎>>241が毛づくろいするのに、少し表情を綻ばせ]
わかった。行ってくる。
[気を付けるようにとの言葉には、異論なく頷く。 周囲を見回しつつも近付いた果樹から、無事に数個の果実を拝借し]
ほら、これ。 ……このままでも食べられるか?
[林檎めいた果実を兎姫へ差し出しつつ訊ねる。 ナイフはないので切るなら代替の道具が必要かと思案しつつ。 自身の分はそのまま丸かじりで問題ないだろう*]
(249) 2020/06/07(Sun) 00時半頃
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