151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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[それから、ミルフィと会話はあったか。 ミルフィが理科室を去った後、マシュマロをもぐもぐしながら考える。 誰の仕業か知らないが(概ね、人目のたくさんあるところで大声で意味深なやり取りをしていたのが悪いのだが)噂の伝播速度、半端ない。 これはやっぱり、早いうちに、色々きちんと話をしておくべきだろう。そもそもそう遠くない日に、ケイイチも自分もこの艦を去るのだし。 転校と口にした時、ケイイチが少し怪訝な顔をしていたことを思い出す]
んー。
[やはりこういう話はサシですべきで、アオイと同室の自室では都合が悪い。 となれば。 つまみかけたマシュマロを離し、右手の指先が、ひらり]
(129) 2015/03/02(Mon) 01時頃
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[メールの送信を完了すると、そのまま端末のテキストファイルを立ち上げる。 明日提出すると約束した課題。きちんとした仕上げは自室でするとして、とりあえず形にしてしまうつもりだ。 手遊びのように右手の指先を動かしながら、そういえば……と呟いた]
ケーイチは、タイムマシンを作ろうとしてるのよね……。
[タイムマシンで未来に行けば、そこにはクラリッサの願う、頭の中の旋律をそのままアウトプットする技術や、アオイがいつまででも水の中に潜っていられる薬が、あるのだろうか]
そんな未来が、どこかには、あるのかしら……?
[そんなことを考えていると、課題を綴る指先も止まってしまう。 そのまま、理科室の片隅で、ぼんやり**]
(132) 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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[疲れていた。 なにしろ普段は無駄に自信にあふれているのだ。そんな人間が、今日はうろたえまくっている。その疲労度たるや、常人の比ではない。 そんな人間が、マシュマロで程よくおなかをふくらませ、 誰もいない、静かな理科室で一人で、 頭を使う課題の作成途中に、ぼんやりなんてすると]
すー……。
[当然、こうなる。 というわけで、見事に寝落ちした]
(149) 2015/03/02(Mon) 20時半頃
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―少し前:ミルフィと―
昏睡期間を短くする方……なるほどね……。 飲めなかったら本末転倒かと思ったのだけど。
[ミルフィのアドバイス>>162に、軽く頷きながら右手の指先をひらひら。端末にメモする。 葡萄味! という天啓は、まだ早かったようだ。 優先すべきは昏睡の短縮らしい]
なっ……!
[肘で「このこの」と突いてきかねないミルフィのテンションに、口をぱくぱくと開けたり閉めたり。酸欠の鯉状態になる。 両想い? お互いにお互い? いやしかし、ここであまりに否定するのも感じが悪いというか、ケイイチを傷つけることになりそうな気がする。 決して同情というわけではないのだ。かといって愛情かと言われるとそれはそれで首を傾げてしまうのだが]
生憎私は爆発物の類は扱ってないわ。
[かろうじてそうコメントするにとどめる]
(168) 2015/03/02(Mon) 23時半頃
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そんなすぐ結婚するつもりはない……と思うわ。
[ケイイチはアオイたちになんと説明していただろうか。卒業後、ある程度の資金を貯めたらとか言ってた気がする。 あの時は必死で目をそらしてうんうん頷いていたのであまりよく覚えていないのだけれども]
そうね。あと少し。 みんな変わっていくのよね。
[卒業していく友人たち。アオイも艦を移動する。自分自身も。 時は移ろい、みんな変わっていく。 理科室を出て行くミルフィを、手を上げて見送って、呟いた]
……別に変わらなくてもいいのにね。ずっとこんな時間が、続いたって。 私、結構満足していたのに。
[口にしてから、少し驚いた風に、瞬く]
驚いたわ。私、そんな風に思っていたのね。
[この時間を、できるだけ終わらせたくない。なんて]
(170) 2015/03/02(Mon) 23時半頃
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[くるくる回る丸椅子というのは、とても寝るのに適していない。 背もたれもないその椅子の上で、絶妙のバランスを保ちながら眠っていたわけだが]
ぅ、ん……。
[メールの着信に、わずかに意識が浮上する。習慣のように右手が少し持ち上げられ……絶妙だったバランスが、崩れた]
……すー。
[浮かびかけた意識は、それだけで力尽きた。 バランスが崩れた体は、マシュマロに寄り添うように上半身と左手が机に預けられ、端末を確認しようと試みた名残か、右手はぷら〜んと垂れ下がって揺れている。椅子から落ちなかっただけ幸運だった。……もっとも、椅子から落ちていれば目は覚めたのだろうが。 メールは確認されなかった。 そして、課題提出がちょっぴり危うくなった。 アオイに迷惑をかけながら、深夜まで明かりを灯すことになってしまうかもしれない……**]
(203) 2015/03/03(Tue) 02時頃
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―理科室―
[すうすうと、規則正しい寝息を漏らして、うたたねから本格的に寝に入っている。 机にもたれて安定してしまったことが災いしていた。 その時]
うゅ……?
[メールの着信。またかすかに意識が浮上し、右手の指先がぴくりと動く]
ァオイ……私、ブラックで……。
[完全に寝ぼけていた。ルームメイトとのいつもの朝のやり取りをとろ〜んとした声で反射的に口にしながら、かろうじてメールの文面に目を走らせ]
――――……!!
[がば、と飛び起きた]
(223) 2015/03/03(Tue) 22時半頃
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私としたことが……冥府の王に魅入られて、深遠なる闇に引き込まれていたなんて……なんてことなの。
[なんか大層なことを言っているが、要は眠気に負けただけである。 厨二病でも身だしなみくらいは気になる。手櫛で髪を整え、右目をこすり、特に意味もなく白衣のすそを払った。 そして、そう。メールに返信しなくてはならない。 というところで、もう一件着信していたことにようやく気づいた]
…………。 なんでこういうこと、平然と言えちゃうのかしら。
[ちょっと熱くなった頬をぺちぺちと両手で叩く。 しかしそこまで想われていると思うと、悪い気はしなかった(勘違い)]
(225) 2015/03/03(Tue) 22時半頃
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[メールに返信し終えると、課題の続きに戻る。 進捗状況は現在約64%というところ。 頭の中では大体できあがっている。あとはそれを言語化して、文書化するだけだ]
……まあ、その作業が面倒なんだけど。
[深くため息を一つついてから、姿勢を正して課題の続きに取り掛かる]
(228) 2015/03/03(Tue) 23時頃
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……くっ……。
[と思ったら左目が疼いた。 一人の時でも厨二病演出は忘れない。低く呻いて鎮まりなさい……と呟いてから、メールを開く]
うっ。
[今度は正真正銘呻き声が漏れた。 コーヒーの差し入れ。それはとても魅力的だ。しかし会ってしまえば、薬学の化身でないことがばれてしまうかもしれない。 いや、文書ファイルは眼帯をつけている自分自身にしか見えないのだから、考えすぎだとは思うのだが]
でも、喉渇いたわね……。
[マシュマロ(チョコレート入り)。飲み物ナシでこれを食べ続けると、そりゃ喉も渇くというもので]
(229) 2015/03/03(Tue) 23時頃
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クリスマスは、まじめに課題をやっている途中でも、メール時の厨二演出は欠かさない。
2015/03/03(Tue) 23時半頃
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[ともあれ、誘惑に負けた。 おそらくアオイはここまでコーヒーを届けてくれるだろう。 となれば、課題の進捗状況をせめて70%台に乗せておかなければならない。 差し入れを届けてくれるルームメイトに、深夜まで明かりを灯して睡眠妨害でお返しするというのはあまりにも酷い]
内なる力よ目覚めよ……! 薬学の化身よ我が身に……!
[ぶつぶつ言いながら忙しく文書ファイルを作成中]
(235) 2015/03/03(Tue) 23時半頃
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クリスマスは、アオイが来た頃、課題は35%ほど進んでいた。
2015/03/03(Tue) 23時半頃
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[薬学の化身が降りてきたのか。それともルームメイトに迷惑をかけてはならないという一心か。 アオイが来た頃、課題は正真正銘残り1%というところまでできあがっていた。 もっとも、部屋に帰った後きちんとレポートとしての体裁を整える仕上げはしなくてはならないけれども]
ありがとう。 おかげさまで順調よ。
[ひらひらさせていた右手をアオイに向かって軽く上げて、大きく伸びをする。 マシュマロはあれから食べていない。待ち人をマシュマロで釣ろうとしたからだ。 釣らなくていいと言われても、あると言っておいて食べつくしてしまうわけにはいかない]
ほとんどできあがったし、少し休憩しようかしらね。 アオイは急いでるの?
[急いでいないならゆっくりしていけと、丸椅子を示した]
(239) 2015/03/04(Wed) 00時頃
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