18 Orpheé aux Enfers
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- 管理センターにて -
[たどり着いたとき、彼は睡眠薬で眠らされているところだった。 寝顔を見ながら。 倒れるくらい無理させたのは、俺自身かと。 どことなし、白髪も増えた気がする。 管理室なんかにいるからか、やせ細ってさえ見えた。 心境はまるで難病に侵されたのだと告げられる親族のような。
座って寝顔を眺めて。 どのくらいながくそうしていただろう。 起こさぬように、髪を梳いていた。]
ごめんな。
(358) anbito 2010/09/11(Sat) 11時頃
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無駄に、するとこだった。
[一度は―いや、何度も―捨てた楽器が手の中にあった。 それはとても緩い力で握られていて。
ゆっくりと白銀に接吻けて 微かな音を、奏でる。 音楽に名前はない。 思いつくままに、起こさぬように。
いくらかその子守唄を終えて。 部屋を去る前に、帽子は返してもらった。 これがないと落ち着かないから。]
(359) anbito 2010/09/11(Sat) 11時頃
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- 大練習室 -
[そこにはだれかいただろうか。 楽譜を広げ、文化祭の練習を始める。 やはり色も温度もないけれど、高い音を響かせて。
扉はいつものようにわざとらしく開けていた。 本当はまるで見つけて欲しかったみたいに。 気付いてほしかったみたいに。
高いフルートの音色は【叫び声】に聞こえるのだろうか。 判らないけれど。
鳥は壁や天井あちこちにぶつかりながら、身を傷めながら、今度は爆ぜまいと色をぶつけていく。 自分自身は染まらないけれど。 プラスチックの塊だけれど。]
(360) anbito 2010/09/11(Sat) 11時頃
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[誰か気付くだろうか。 誰も気付かないだろうか。 それならそれで構わない、じゃない。
誰かが音に気付くまで。 鳥籠の中を、鳥はぶつかり続けた。
やがて誰かが訪れたなら。 みんながやって来たなら。 帽子をとって、竜胆を揺らして。 髪が真下を向くくらい深く。 背を折った。]
(361) anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
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…――――すまん、かった!
[それが今の自分に出来た、最大の謝罪だったんだと念う**]
(362) anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
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御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
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―管理センター― [フルートは高音になればグランドピアノ並の音が出るものですよ。 まして健康管理センターの静かな一室で 誰が気付かずに居りましょうか]
……
[髪を撫でられた時には、眠っていたけれど。 いたわるような、優しい音がして 目を閉じたまま、聴いていた。
始めて聴く音だった]
(363) Ayame 2010/09/11(Sat) 12時半頃
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[彼が悲劇のヒロインのまま、フルートを捨てる気で居たとしたら、二度と笑みは浮かばなかっただろう。 彼の代わりに罪を被ろうとし、縋る彼を抱きしめて、彼の心の準備が整うまで口止めに走り、少しでも部員の気を荒立てぬようにと食事の世話、その他諸々――奔走した己の行動全てが無駄になっていたなら、慈愛は幻滅へ変わり、どんな彼でも好きだなんて言った自分を撤回する所だった。
己の行為が 若しくはヤニクや、スティーブン 関わりを持った誰かの行為で、彼が変わってくれたのなら。 誠心誠意の謝罪はきっと、オケの皆に届いただろう。 だって、 初めて聴いた彼のフルートの音色は 捨ててしまうには惜しい音だったから**]
(364) Ayame 2010/09/11(Sat) 12時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 13時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 13時半頃
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― 学生相談室 ― 〔練習中、届いた”音”に サイラスはどんな表情をしただろうか?
高く、細いフルートの音は、けして強くはないけれど だからこそ、その弱さをも表に出して。
素材なんてなんだっていい。必要なのは……〕
”――――――――行こう”
〔本当に想うこと。本当にしたいこと。 ――――…………本当に大切なこと。〕 〔あの人が、あの音を奏でていると言うことは もう、サイラスが此処にいる必要はないと もう、練習が始まると。〕
〔そうなれば、後は奏者は音を紡ぐのみ〕
(365) うに 2010/09/11(Sat) 13時半頃
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―少し前・練習室E―
信用とか、そんな問題でもないと思うけどね。 今がきっとぎりぎりのラインだと思うよ。
楽器が壊されたり、これ以上皆に迷惑かかるなら、俺は俺の判断で動くしかないし。 だけど、今は未だ……そこまでじゃない。
[楽器を盗られたわけでもなく、疑いを直接向けられたわけでもない。 常に傍観者のような視点と立場で、この事態を見続けた。 ヤニクの気持ちを思えば怒るべきかもしれない。多分楽器が壊されていたなら、怒っていた。 でも、まだ楽器は無事である可能性だってあるはずだから]
北校のメンツに泥、ねぇ。 ……そこまで愛校心があるわけじゃないから、そこはいいんだけど。 まぁ、後悔しないように、考えるといいよ。
[カルヴィンの気持ちを読み取ることは結局できず。 考え込む様子に気付けば、そう声をかけて部屋を出た]
(366) neige 2010/09/11(Sat) 14時頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/11(Sat) 14時頃
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― 大練習室 ― 〔サイラスとともに着いたそこには そこにはオケのメンバーが 続々と集まっていることだろう。
サイラスはあの人の謝罪にどんな様子だったろうか? 僕は手を握っていただろうけど それは振りほどくなら難はない力ぐらいで。〕
〔ただ、どれだけ待っても 北校の1年生は姿を見せないのだろうか?〕
…………――――――――?
〔そのことを疑問に思い ラルフとヤニクに視線を向けたけれど 答えは返ってくるだろうか?〕
(367) うに 2010/09/11(Sat) 14時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 14時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 14時頃
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―練習室B― [少し休もうと練習室Bで息を吐く。 ざっと周囲を見回しても、ヴァイオリンケースがあるわけもなく。 人目に付くところにはないのかなとそんなことを思う]
……先生に報告、やっぱりすべきなんだよなぁ。
[わざわざ心配して電話をしてきたのだから、報告義務はあるだろう。 カルヴィンが当事者の一人でしたと告げてしまえば、校内処分は免れないかもしれない]
はぁ。
[楽器を持たずに一人でいる練習室はどこまでも静かだった。 どうしたものかなと悩んでいるうちに、携帯が振動する。 内容を確認すれば、ほっと胸を撫で下ろした]
(368) neige 2010/09/11(Sat) 14時頃
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―練習室B→練習室E― [楽器を探す必要が無くなれば、やることはほとんどない。 ご飯を食べたいとか、少し休みたいとか、自分も練習したいとか。 ある意味平和で平凡な欲求が頭を過る。 廊下に出れば、既に練習を始めたヤニクの音が漏れ聞こえる]
……相変わらず、扉閉めてないんだ。
[くすっと笑って、それでも今はお小言は言わない。 今は好きなだけヴァイオリンを弾いて欲しいと思った。 しばらく廊下でその音に聞き入り、やがてその場を後にする。 途中練習室Eに立ち寄ったのは、もう一人の後輩が気になっていたから。 突き放してしまったけれど、もう少し話を聞いてみたかった。 何かを考え込んでいたようだから、答えは出たのだろうかと。 既に遅いなんてことは知らず練習室Eの扉を開く]
(369) neige 2010/09/11(Sat) 14時半頃
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―練習室E→練習室A―
……え?
[広い練習室に置き去りにされた楽譜と楽器がぽつんと残る。 カルヴィンはどこに行ったのだろうかと首を傾げ、練習室の中に入る。 開かれた楽譜に目を落とせば、小さな文字で書かれたメッセージ。 考え込んだのは一瞬、楽譜を手にすぐに個室Aに向かう。 人の部屋に勝手に入る罪悪感は気にも留めず、既に荷物は一人分。 カルヴィンがここを去ったのがすぐに分かる。
少しだけ思案した後、次に向かうのは練習室A。 楽譜に残したメッセージを一番に受け取るべき、楽譜を盗られたヤニク]
練習中ごめん。ちょっといいかな。
[扉をノックすることもせず、練習室Aに駆け込む。 楽譜を見せて、練習室Eで楽器が置き去りにされていたこと、部屋にいなかったことを簡単に告げた]
(370) neige 2010/09/11(Sat) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/11(Sat) 15時頃
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― 練習室A ―
[半日ぶりに手元に戻った楽器。 ぴんと張った弦を震わせて奏でる音はさぞかし想いの篭った― ―バーナバス曰く暑っ苦しい音だそうだが―ではなく。 完全に心ここにあらずのかすかすの音。
手が震えて弓にうまく力が伝えられないのもあったけれど]
…で、なんて言えばいいんだよ。俺は、あいつに。 どんな顔したらいい―……?
[楽器は見つかった。 しかし、その楽器を持ち出したのは同室の後輩で、 彼がそそのかされたにせよなんにせよどんな顔して接したらいいのか そればかりをずっと考えていたのだ。
だから、鳴り響く鐘の音―ラ・カンパネラは何を告げるでもなくただそぞろ]
(371) Cadenza 2010/09/11(Sat) 15時頃
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あ、せんぱ、い?
[やってきたラルフに弓を止め、肩に楽器を挟んだまま瞬いた。 彼が練習中にしかもノックもせずに駆け込んでくるのは、 何かあったとしか思えない。 見せられた楽譜。その端に記された文字に目を見開く]
え?楽器置いたまんまで荷物がない?って…あいつ!
[楽器と弓ををアップライトピアノの上に置く。 それから、ラルフを見て―]
まだ、この辺にいるかもしれない。 俺、探してきます!
[練習室から駆け出した]
(372) Cadenza 2010/09/11(Sat) 15時頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/11(Sat) 15時頃
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多分、カルヴィンがそのメッセージを一番伝えたかったのは、ヤニクなんじゃないかって俺は思う。
[事情を簡潔に説明して、最後にそんな言葉を付け加える。 楽器と弓を置く様子に、微笑んだ。 もういいと言いながら>>310、それでもやっぱり心配なんだろうなと。 こちらを見られて、告げられた言葉には一つ頷く]
うん。楽器は俺が見てるから。 後は、任せたよ。 何かあったら、いつでも連絡して。
[自分ではカルヴィンの力にはなれなかった。 だから、自分が追いかけても無駄だと思った。 後輩達2人の間にあるわだかまりが少しでも溶けることを祈り、ヤニクを見送った]
(373) neige 2010/09/11(Sat) 15時半頃
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−玄関口−
あ。
[靴紐が緩んでいた。 荷物を斜めに下げたまましゃがみ、紐を結ぶ。 特に何があったわけでもなかったけれど、 なんだか気になって三度結びなおした]
…おとうさんになんて謝ろ。
[楽器を用意してくれたのも チェロを応援してくれたのも父だ。 一時の衝動とはいえ、音楽捨てる如何にせよ]
・・・・・・怒られたらいいか。
[とん、とつま先を鳴らして靴の具合を直す。 楽器の音が聞こえてくるけれど、そこには背を向けた]
(374) azumi 2010/09/11(Sat) 16時頃
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小僧 カルヴィンは、メモを貼った。
azumi 2010/09/11(Sat) 16時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 16時頃
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あとはお願いします!
[駆け出しながらラルフに後のことを頼んで廊下をかける。 自分の足音の他には、キインとした感じのフルートの音。 誰が吹いているのだろうなんてことは―考える程余裕はなかった。
カルヴィンが出て行ってから自分がそれを知るまでのタイムラグはどのくらいだろうか。 もうこの建物の中にはいないかもしれないけど― そう思いながら駆ける先、エントランスに人影]
おい、どこ行くんだ。
[荷物を肩から下げている後輩へ向かって声をかけ、 歩いて近づいて、進行方向を塞ぐ形で立ち止まった]
まさか帰るつもりじゃないだろうな。 楽器置いたままで。
[自分の身長とそう変わらない後輩。 僅かだけ下にあるチョコレート色をじっと見た]
(375) Cadenza 2010/09/11(Sat) 16時半頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/11(Sat) 16時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 16時半頃
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かえるがなくからかーえろ。
[ふんふん。鼻歌は軽い。 けれど気分は怒られることを思えばずっしりと重い。 一歩踏み出そうとすれば、進行方向をふさぐ姿]
……何ですか。 さわがしーな、まったく。
[じっとこちらを見てくる姿。 息を吐き出し首をかしげた]
帰っちゃいけないんですか。 今更、俺になんか用無いでしょ。 楽器だって返してもらったんでしょ。
…これ以上、おれになにさせたいんですか。
(376) azumi 2010/09/11(Sat) 16時半頃
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忘れもんがあるだろう。
[くいっと建物の中の方をあごで示す]
あれどうするんだよ。
それに―副部長から聞いた。 お前そそのかしたって。
まあもう楽器が返ってくれば誰がどうだとかはともかく、 それでおまえが楽器手放す理由はないだろう?
―それに、先輩達もお前のことを心配してる。
[そこまで一息で言って、ふと視線を落とす。 カルヴィンが本当に音楽なんてやりたくないって言うのなら 何を言っても届かないくらい、音楽が苦痛だというのなら―でも]
(377) Cadenza 2010/09/11(Sat) 17時頃
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俺は、お前とはもっと一緒に演りたいし、 今度の4人だったら絶対に音大生には負けない。 それくらいのものが出来ると思ってるし、信じてる。
そりゃ、お前が盗ったって聞いたときはぶん殴ろうかと思ったけど。 でもやっぱりお前の音―いや、お前自身が、必要なんだよ。
[下げた視線を再び上げる]
だから―頼むから、戻ってくれ。
[それは命令でも懇願でもなく―願い。 まだ音楽に対して少しでも未練があるのなら、と]
(378) Cadenza 2010/09/11(Sat) 17時頃
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置いていくんです。 大学の人には迷惑かけたし。 悪いものじゃないから。
[むしろ、自分なんかが思うよりもいいものだと思う。 あの父が用意してくれたものだし]
俺は、音楽をやめるために話に乗りました。 音は出せないわけじゃないけど
[視線が瞼の裏に消える]
…音楽を続ける理由が無い。 自分の音が、聴こえない。
こんな状態で、弾けるわけが無い。
(379) azumi 2010/09/11(Sat) 17時半頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/11(Sat) 18時頃
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[ヤニクはなんと答えただろうか。 ただ、少年は少し間を空けてから口を開く]
先輩、俺にとって音楽って何だって聴きましたよね。 俺にとって音楽って、最初は綺麗な青だったんです。 いろんな青。明るい青、深い青、空みたいな青、海の青。
でもね。 突然それが急に見えなくなった。 聴こえなくなった。
音楽をやる理由がなくなったとたん、 青は見えなくなった。聴こえなくなった。
…どうしていいのか、わからなくなった。
[鞄のストラップを、手が小さく握った]
(380) azumi 2010/09/11(Sat) 18時頃
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だから。 それなら、もういらないって思った。
[小さく息を吐き出す]
俺の音が、必要だって言いましたよね。 そんな俺の音でも、本当に必要なんですか。
[首をかしげた。 必要ないと、言ってくれると思った。 本心は、どうなのかわからない*]
(381) azumi 2010/09/11(Sat) 18時頃
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小僧 カルヴィンは、メモを貼った。
azumi 2010/09/11(Sat) 18時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/11(Sat) 18時半頃
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―夜:空き部屋にて―
[バーナバスの背中を、にこやかに微笑みながら手を振って見送る。ドアが閉じる音を聴いて、天井を見つめて、溜息ひとつ。]
……ふう。 彼もなんだかんだで心配ってことかね、ジェミーのこと。なんというか、駆け出さなかっただけで、柄にも無くちょっと狼狽えた様子だったしさ。一方のジェミーもなんだかんだで彼のことを心配しているみたいだし。
[煙草を咥え、火を点ける。闇色の空に紫煙が弧を描いた。]
あー……ってことは、ひょっとして。 俺、けしかけちゃった?ヤッちまえって。
[茂みに棲まう虫の声が、空き部屋の中に鳴り響く。それを聴きながら、スティーブンは少し黙って考えた。]
………ま、いっか。 どうせアレだろ。「人類皆兄弟」ってヤツ。
[客観的に見たら少し意味合いが違う気もしないでもないが、酔っぱらいの頭の中ではしっくり来たようなので、細かいことは気にするべきではないのかもしれない。]
(@57) leeha 2010/09/11(Sat) 20時頃
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―夜:空き部屋にて>>360―
[それからいくばくかの時間が過ぎた後。 開け放たれた窓の縁に肘を掛けて佇むスティーブンの耳に、フルートの音が聴こえてきた。]
………凄い音だなァ。 音量じゃなくて、激しさの方。 感情的で、形が無く、きわめて原始的な……。 クラシックを専門としている先生には怒られそうな音だけど……
[激しく壁にぶつかりながら響く音を、遠くに居ながら、全身をもって受け止める。]
ん? つまり俺も音楽を聴く耳が持てたってことかな?
……なんて。まだまだ甘いよな。
[紫煙をもうひとつ、闇色の空に放って笑った。]
(@58) leeha 2010/09/11(Sat) 20時頃
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―夜:空き部屋にて―
[ほどなくして、男の声(>>362)が夜の闇で響いた。]
これで一件落着――…となればいいんだろうけど、おそらくそうはいかないだろうな。
むしろこれからが本題だ。 これから先どうやって「音楽と向き合うか」ってコトを考えなよ。今度はこんな方法じゃなくて、さ。
それに……別に破滅の道を歩まなくたって構わないだろ。やりたいことを、やれるだけの範囲で、遠慮せずにやりなよ。必要ならば周囲の手だって借りればいい。
[グラスに入ったウィスキーの残りを、ぐっと飲み干す。]
……お疲れさん。 あとはお前たちの音楽を楽しみなよ。 誰にも真似できない、お前たちの音楽を。
俺は誰よりも近い場所で、それが聴けるのを楽しみにしてるよ**
(@59) leeha 2010/09/11(Sat) 20時頃
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―回想・学生相談室―
[ノックの音に続いて、友人が姿を現した。 彼は笑っていた。いつも笑ってくれていた。 薄く開いたカーテンの隙間から、夏の日差しが差し込んでくる。
視界の片隅、飛んでいた蝉が直滑降に落ちて行くのを見た。 ああ、もうすぐ夏も終わりか。 その光景が、何故か目に焼き付いて離れなかった]
―――――――――…セシル。
[穏やかな時は瞬く間に過ぎた。 けれど其処に虚構が混じっていることを知っていた。 何事も無かったかのような平穏な日常。 戻れることはあるのだろうか。
重なる二つの音は、まるで示し合わせたように息があっている。 ずっと共に奏でてきたのだから、当たり前のこと―――]
(382) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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………僕は、君にずっと黙っていたことがあるんだ。
[穏やかな声だった。でも、泣きそうな声でもあった。
あの日のように。あの時のように。 セシルは傍に居てくれると、何度でも言う。 僕がどんな酷いことをしようと、どんな情けない表情を見せても、変わらずに。
そっと両腕を伸ばして、セシルの手を取る。 揺らぐことのない蒼色は、彼だけを見ていた]
(383) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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僕はね、自分の音が嫌い。大嫌い、だった。
[一体何の話をしているのだろう。 冷静なもう一人の自分が、呆れたようにぼやく。 今ふさわしい話題とはおよそ思えなかった。それでも、語る言葉は止まらない]
小さいころから楽器を渡されてね、ずっと習わされてきたんだ。 一日も休むことなく。 僕はあまり器用な方じゃないから、…怒られてばかりだったよ。
あはは、これは僕がいけないんだけどね。
[語る声に恨みがましさはない。 ただ、世間話をするような、いつもののんびりとした口調で]
音符が嫌いだった。 楽譜が嫌いだった。 稽古室が嫌いだった。 弓が嫌いだった。弦が嫌いだった。 ―――――…ヴァイオリンが嫌いだった。
(384) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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