241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[店内に入って幼馴染とニーナの二人と無事合流する。 ニーナからの説明を聞けば>>288>>289 先程碧衣からもらったスケッチブック(の切れ端)のことを思い出して、ああ、と得心いった顔をする。
ニーナのパートナーの到着を待ちつつ、 ふと、興味本位に呟いた疑問>>278 傍らの幼馴染も、どうやら興味が湧いたようで>>283]
きれいなひと、かぁ…。
[照れたようなその顔に>>289>>290 ほうほうと俄然興味を持って。
そうして、白い少女が店の中に入ってきて>>298 ごきげんようとにっこり、 パートナーに微笑む姿が、見えた。]
(303) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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…。
……。
(304) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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…――げっ?!
[思わず口をついて出た言葉を、慌ててセルフで口を塞ぐ。
現れたニーナのパートナーは、 ……ほんの一年前、キリエ区にやってきた "白い妖精"その人だったのだから。
フードごしに隠れて、殆どその姿は見えなかったけれど 年恰好といい、何より身に纏うその気配が、 あのときの妖精、そのままだった。]
(305) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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あ、えっと…はじめまして?
[にっこりと微笑むその顔は、 どうやらこちらには気づいていないようで。>>299]
よ、よろしく、ジリヤ…。
[目に見えて動揺している自分を 幼馴染とニーナが、どう思ったかは知らない。]
っと、よし。 これで計算は合ってるはず。
[ジリヤと合流して、バッジを計算して。 俺たちが持っていた分とニーナ・ジリヤのバッジ分、 それから、ついさっき死神少女から 貰ったバッジも合わせれば十分店員とも戦える。]
(306) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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今回もバッジ、借りさせてもらうよ。 俺、頑張ってくる!
[そう言って、バッジを借り受ければ、 爽やかな笑みの店員とバトルを繰り広げたことだろう。]*
(307) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ にこやかにっじリヤを迎え入れたはいいが、 不可解なのは、翔也のその反応>>305。 きょとんとして、ジリヤと翔也を交互に見て、]
……どうかし── あっ!
[ 今度はニーナがセルフで口を塞ぐ。
彼の反応の理由に、思い至ったのだ。 そうだ、ジリヤのエントリー料──!
ニーナは、翔也が駆けてく>>307直前、 その袖を掴んで、小さな声で囁いた。]
(308) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ ──って。
それだけ告げればすっきりした顔で、 戦場へと赴くちいさな戦士>>307を 手を振って見送ったことだろう。*}
(309) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[震える手元。先程は気づかなかったが顔色もすぐれない様子で。>>301 彼の体調不良の原因が自分にあると知らない女はきっと余程の事があったのだろうと心配そうな顔をしたでしょう。
だから、ハンカチへ伸ばされた手にこちらの手を包み込まれた際も特に動ずる事もなかった。 体調が悪い時は人のぬくもりが恋しいというし。 このまま彼が落ち着くまで待つべきか…なんて思ったから。]
えっ、あ、あぁ…こちらこそ、ありがとう?
[予想外の復活に少々拍子抜けしてしまった。>>302]
(@64) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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「君が相手か。よし、悔いの無い勝負をしようじゃないか!」
[>>307かくして、勝負は再びこの場所で行われた。
爽やかスマイルの店員は、上着を脱いで、鍛え上げられたその肉体を披露する。
生傷が至る所についており、顔の爽やかさとは裏腹に、相当な修羅場を潜ったのだと推察できるだろう。
腕の筋肉を唸らせ、両手を合わせてポキポキと鳴らす、自信に満ちた表情の男。
それはまさに、勝負を楽しむという目の前の快楽を貪る魔人——]
「マーブル……スラァァァッッシュ!!」
(#19) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
[そして、またもや決着は一瞬でついたか。
爽やかな店員は、自らの敗北を悟ると、
常よりも更に爽やかな笑みを浮かべ、涙を零し、天を仰いだ。
そして、ゆっくりとその体が倒れ——
筋肉から吹き出た汗がきらきらと輝きながら、仰向けに崩れ落ちたのだった。
勝負の場の脇には“バナナエムブレム”が残されている。
それを持って行く権利を得た勝者を、止める者はもう誰もいない。]
(#20) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[そして、先客の使用したカップが下げられた頃か。]
…ところで、ここに入る前…怒鳴り声が聞こえたんだけど 一体何があったの?
[言いたくないなら無理に言う必要はないけど。 そう前置きした上で。
掘り返されて気持ちのいい話でない事は予想ができる。 けれど、彼があそこまで声をあげる原因は何だったのか。 自分が力になれる話ならいいけれど。 そんな思いで女はたずねただろう。*]
(@65) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[それは駆け出す直前>>308 不意にひかれた袖に、彼女を見上げて。
そうして、囁かれた呟きに、 きょとんとした顔で、二度、三度瞬きして見せただろう。]
(310) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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あー…いや、そうなのか。 …気を遣ってくれて、ありがとうな。 それならいいんだ。 お互い多少、やましい部分がごほんごほん。
[つい口を滑らせそうになったので慌てて誤魔化す。 まあでも、たぶん。 彼女がエントリー料で俺のことを覚えていないとしても、 彼女がどういう世界で生きてきたかを、 このパートナーに知らせるとも思えなかったので。 ひとまず、"白い妖精"としての彼女のことは伏せておくことにした。]
(311) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[そうしてその呟きに応えれば。 今度こそ、店員との戦いに駆け出していく。
そうして――>>#20]
こいつが、バナナエムブレムか。
[まじまじとそのエムブレムを覗き込む。 それから、仰向けに崩れ落ちた彼に]
あんたも最高のマブスラ―だったぜ! またいつか…そうだな。 いつかまた、俺と戦ってくれよ!
[その手にこつんと、自分の手を重ねてから エムブレムを持って幼馴染やニーナ、ジリヤの元へ。]
(312) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[頭痛が治まると、スージーに微笑みかけて。 心配してくれる気遣いが、嬉しかった。]
…………うん。 世の中には、”分かり合えない人”って、居ると思う。 俺にとっては、ジリヤがそうだったって、話しかな。
もしかしたら…… ワレンチナとも、そうなってたかもしれない。 パートナーの契約を結んだまま、名ばかりのパートナーとして、分かり合おうとしないままに、とっくにゲームから脱落してたかもしれない。
[ふぅ。と、息を吐いて。 それからスージーを見詰める。]
(313) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[ワレンチナと出会ったばかりの頃。 スージーと初めて会話した時の事。思い出して。>>286]
そうならずに済んだのは、スージーが居てくれたからだよ。 俺が今まで生きて来られたのも。 曲がりなりにも、ワレンチナとパートナーで居られる事も。
全部。スージーのおかげだ。
スージーに会えて、良かった。 ありがとう。
[唐突に聞こえるかもしれないけれど…… 多分、自分がジリヤにあれだけ色々言われたのに、そしてワレンチナがゼンを殺したのは恐らく事実なのだろうと考えて居るのに。 それでもそれを受け入れて、こうして落ち着いて居られるのは……紛れもなく、目の前の人のおかげだと思うから。*]
(314) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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ほんとにすまない……
[駆けつけてくれた相方>>293に 私はまともに答えることができず。
私を庇うように立ち塞がる時音に 黒いオオカミ達は刃向かっていくのを ただ見つめるしかなかった。]
(315) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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これを例の喫茶店に持っていけばいいんだよな?
[三人の顔をそれぞれ交互に見ながら。 時間はもうあまり残されていない。]*
(316) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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― 西エリア・フキノハラ駅 ―
[なんとなく、妙な気配がしたので。 空から様子を伺うと共に、”脱落者”の魂を追いかける。]
……なに?
[脱落者はゲームに介入できない次元に落ち、 そのへんをふよふよと漂って、後は見守るだけ。 ――本来はそのはずなのだが、何やら追いかけっこをしているのを感じ取れる。>>+50>>+51]
(@66) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[しかしそれも長くは続かず。 多勢に無勢か、相方は足に攻撃を受け、 自身を狙う黒い影>>297が私の目に入った。
しかし、私にはもう抵抗する力はない。]
本当にすまなかったな…… 私が歌うことさえできれば、 お前も笑うことができたのかな。
ふっ、こんな時に私何言ってるんだろな……
[私の前で立ち塞がっている 決して笑うことのなかった相方に 消え入るような目で微笑みかけて。]
(317) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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あんでそ いのかるな もすうぐ しうめょつ だんもね
[消滅までの間、精一杯遊んで気を紛らわせているのだろうか。 わたしの目には、そうとしか映らない。
……脱落者に配信されたミッションの存在なんて、知ることも無い。*]
(@67) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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−回想・歌との出会い−
[まだ少女が幼かった頃のお話。 しゃべる言葉すらもおぼつかず、 歌なんてまだ知らなかった頃。
少女はお母さんの腕の中で 綺麗な歌声に聞き入っていた。
こもれびのなかで みんなでうたおう あなたもわたしも みんなでうたおう みんなでうたえば せかいがまわるよ みんなでうたって てとてをつなごう
思えば、あれが歌との出会い。 あの歌があったから私は歌を好きになれた。
けれど、その記憶はあの日少女から消えて。]
(318) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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あぁ、結局私に 歌声は戻って来ないんだな……
[哀しみの目で呟いた、最期の言葉。]
(319) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[永遠の暗転。**]
(320) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[ 勝負がついた瞬間、 ニーナは”らしくもなく”、 ガッツポーズで喜んだ。
爽やかに挨拶を交わし、 ( 爽やかなのは翔也だけだったが ) こちらへと戻ってくる>>316のに、]
そうだ、急ごう そろそろ傷心の元王者の 珈琲も冷めきってるだろうし
[ 強く一度頷いて、再び西エリアへ──*]
(321) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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おk、わかった! それじゃ、行こうぜ!
[>>321そう口にすれば、エムブレムを抱えた手とは 反対側の手を幼馴染に向ける。
そうしてその手を引くようにして、 西エリアにある喫茶店へと足を運んだ。]
(322) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[法律や道徳とは、RGで社会を維持するために制定されたもの。
それはあくまでもRGのルールに過ぎない。 別の世界は、別のルールで統率されている。
殺人は悪いことか? 裏切りは悪いことか? 自分本位は悪いことか? ——どんな場合においても、“RGでは”という枕詞がつく。
UGより上位の世界で執り行われているのは、より優れた魂の餞別。 そのために開催されるゲームに、RGの道徳などは通用しない。
全能の神は、遥か上位に君臨するらしい。 そしてそいつは——RGのルールなど、考慮の端にもあるはずが無い。]
(323) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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— 回想:僕と生徒の因果の果て —
[アオイと出会ったのは、家庭教師のバイト先。 惣城さんちの親御さんに案内され、初めて顔を合わせた時には、怯えられた。
不登校児童らしい。 ……学校でのいじめが原因だと。
言葉を話すのが苦手で、会話も碌にできない。 付き合いのある友人は2名だけで、教室にいる他のみんなは敵に見える。 担任の教師も、アオイのことは心配するフリをするだけで真面目に考えず。
と、まあ。 話を聞く限りでは、よっぽど深刻なようで。
ただのバイトに何ができるんだろうとは思ったが、一応これでも教師志望。 できる限りの力になってやりたいと決意した、大学生の時期だった。]
(324) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[「学校に行けるようになるまでの間、勉強を教えてくれればいいですから」……と、 アオイの両親はそんなことを言う。
娘のいじめ被害に頭を悩ませているのは分かるが、 学校に行けるようになるまで、なんて、何もわかっちゃいない一言だと思った。
僕は、まずアオイに告げた。]
学校なんて行かなくていい。 好きなことがあるなら、それをしていればいい。 ただ、好きなことを満足にやれるようになるための手伝いなら、いくらでもする。
[まずは、この子がどうしたいのか、心の本音を話せるように。 何も喋ろうとしないアオイに付き添って、ゆっくりと話をしていった。]
(325) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[小学校のいじめ、と聞いて。 その時の僕は、極めて甘い想像をしていたことを、後になって気付くのだが——
アオイの受けた仕打ちのことは聞き出さなかった。 話させれば、傷口を広げてしまうと思ったから。 だから辛いことは極力考えさせないようにして、彼女を苦痛から遠ざけて、 長い期間を経て、“ことば”の使い方を教えていった。
そうして——]
「おはよう、ござい ます ……せんせい」
[ある日、ようやく絞り出した、意味を持つ彼女の声が。 この耳にしっかり届いた時の喜びは、……どう言葉に言い表していいか分からない。]
(326) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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