252 Aの落日
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
おはよう、えーこちゃん。夢見はどう?
[ 覚えていない、と彼女は言う。忘れてしまったと。 夢はそういうものだろうなと、栞を挟んで本を閉じる。 鞄の中に収めるついでに、手土産を取り出し、 ベッドの上にぽんと乗せた。 ]
やるよ。食事の時にでも使ってくれ。
[ 落ち葉の様にぽつぽつと言葉を交わす。 ここへ来ることになった原因の話しはせず、 当たり障りの無い話を俺たちはする。 時間にして十数分程度。 あまり長居しても疲れるだろうと、席を立つ。 ]
(379) 襟 2018/10/23(Tue) 19時半頃
|
|
そろそろ帰るよ。また来る。 嫌ならおばさんにそう言っといて。
[ 何が、誰が原因でいやなのか。 それは彼女の心の中にしかないから。 親越しに伝えてもらえれば良いとそう言って、 出入り口の扉に手をかけて、少し迷ったあと口を開く。 ]
……えーこちゃん。また死にたくなったら、 その前に誰かと話をしようぜ。 誰も思いつかなかったら、俺を呼べよ。 話して、ぱーっと気晴らしして、 それでもまだ死にたいんだったらさ。 その時は。
[ 振り返る。 逆光で顔が良く見えないが、 俺はなんてことないような顔で笑って、 最後に一言伝えて、部屋を出ていった。 ]
(380) 襟 2018/10/23(Tue) 19時半頃
|
|
俺が看取ってやるよ。**
(381) 襟 2018/10/23(Tue) 19時半頃
|
|
[眼前の背中にあった緊張>>366のことなど さして知ることも慮ることもなかったあたり、 蓮の頭は寝不足の犬のままだし、 だからこそ、噛んだのだ。 事態は起こるべくして起こった。
身を寄せて、肌に触れる と描くことに多少の誇張はあれど ただしく、蓮の牙は、爛れた痕のある肌に触れた。 触れて、傷つける、つもりはなかったんだ。 このときは。本当に。 人相悪が情けない声を上げる と背の裏で笑ったときに、 風が横切る――]
(382) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
や っべ ……
死んでねえ……
[……ノーへルで死んでも慰謝料ってもらえるわけ。 そう、つづけた蓮の腕は、 噛みつく前に葛の腹側に回したはずの左手は いつの間にか、 しがみつくように、かき抱くように、 その胸部を絞めている。 速度を殺せるわけもないのに、きつく。
ひたりと隙間なく身を寄せたそこで、 持続的にあがるエンジン音よりも なおなお煩い鼓動は、同じ、音をして、 同じ速度で、生きている。生きている!]
(383) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
[眼前に死が通り過ぎ、立ち尽くして、 鼓動を震わせて 昼に戻れない、生き損ない2匹生きている。
風のただなかを、死に近づく速度で駆けて それでなお、こうして生きて、 腕の下で心臓が震えている。 身を投げた女子生徒と同じ、 生きたところでその先に続くのは、 昨日を再生産する現実と知っていて、なお。 この男は、死なないために、速度をとめるのか。
それを知って蓮はわらい、悪趣味な気づきを得>>-613、 回した腕のままだ、運転手には見えないだろうけど 天使のステッカがあった方へ中指を立てた。 お前には殺させねえぞ、と。そういうつもりで。]
(384) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
[急停車のせいだ。と言い訳をするのは簡単だが (言い訳をするつもりもないのはおいといて) 歯を柔らかくたてたはずのそこ>>368は 血がにじんでいる。 もう動かす気もない腕を言い訳に、 血を拭ったのは犬の舌だったので、 ―――まあこれは、いいわけをしよう。
そんなのは、再出発の前の 本当に少しの時間のことだったろう。
再度速度を上げていくバイクのうしろで 蓮はひとり愉快気な気分になり、 くつくつと震えだす喉の音を隠し、]
(385) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
[そういうわけなので >>371怒鳴られはじめたときも しおらしく俯き、笑いを隠した―― が、すぐに隠しきれなくなって笑い出し、]
、 ひ、 ふ、ふふ
聞いて、聞いてるぅ
[こうして胸倉をつかまれたうえで 真面目なお話を聞くことになるのだ。 ド派手なバイク乗り回しといて 面白いお話をする葛に、 ゆるゆる笑う蓮は、別に怒らせたいわけじゃない。]
(386) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
そうだなあ、 九十九だけって話じゃなかったわ
でもさ、 おまえだけならいいって話でもないのでぇ
[言葉のあげあしをとるように、わらい、 蓮はヘルメットから 解放された葛の髪の毛をかき混ぜるために手を伸ばす。 いきてたね、よかったね。とでも言いたげに、 先日>>11も、今日も相手の胸元にしがみついた手を。]
(387) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
お前、 きっと俺がいないと死んでたぜ
[などと、目を細めて 昨日のことも、 一人で走る葛の夜のことも、 何も知らないくせに蓮は嘯くのだ。 睡眠不足に蕩けた目玉は弓なり 数歩先の浅海の照り返しを吸い込んで、
でもきっと胸倉をつかむ葛には見えるだろう。 ちらちらと朝を借り受ける中に隠しきれない、 人間の、 わらい、我欲のもえるを散らばらせるのを。
昨夜の夢を引きずった朝になお、 犬をおしのけて、人がうそぶく。ああ やっぱり!]
(388) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
[だから、『今』がいいといったのに。 昨日の続きの、やわらかな犬のままの 『今』いきたいといったのに。 どんなに、どんなに、 一度踊り場で口をつぐんだ『また』を 文字にするのがどれほど、時間が必要だったのか。 期待を、鬼胎を、はらんでしまっていたのか!
だというのに、 こんなに簡単に 響く胎動のように、人間が生き始める。 それもこれも、全部、おまえのせいだ。 責任者はあなたですよ。と主張したい*]
(389) birdman 2018/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
―― 海 ――
そうだろうが ……それは、 ……うるせぇよ
[お前だけならいいという話でもない、と揚げ足をとられて、返す言葉がなかった。俺だけなら別にいいじゃねえか。そう思うのだけれど。伸ばされた手がそれを止めるように、俺の髪をかき回す。>>387]
やめろクソ
[唸る俺は随分と「しおらしい」。わしゃわしゃと乱される髪。夜が隠してくれるわけでもないから、きっと赤くて醜い火傷痕はよく見えるだろう。見んなよ、と呟きながら、洋次郎のまなざしを捉えている。]
(390) さねきち 2018/10/23(Tue) 23時頃
|
|
……ンなわけ、
[ねえだろう、という言葉は音にならずに消えた。 そこには人間がいた。まどろむ犬の顔をしたハチ公ではなくて、何かを言いたげに笑う、意地の悪いお前の姿があった。>>388
そこにあるのは嘲笑か、それとも安堵か、執着か。 ……なんだっていいと思った。美しいさざ波の反射や陽の光を、優しくもないほの暗い炎に変えて瞳の中で煌かせている。その「人間」の笑顔を、俺ははじめて綺麗だと思ったから。
クソ野郎と呻いた声はやっぱり言葉にならない。 すっかり言葉を失い負け犬に成り下がった。 情けない。妙に背中が痛い。お前が噛んだせいで、「いきている」だけでこんなに「いたい」。 どうせ今日も昨日の繰り返しでしかない生で、確かに「いきている」と実感する。]
(391) さねきち 2018/10/23(Tue) 23時頃
|
|
だったらてめえの――
(392) さねきち 2018/10/23(Tue) 23時頃
|
|
…………
[折れるように項垂れる。お前の胸倉掴む俺自身の手だか、お前の首筋やら肩だか、どっちに当たるのかわからないが、そこに額を押し当てた。
ここにひとりの人間がいる。蕩けるような笑みと共に、今にも犬になり下がりそうな人間だ。鼓動の音やかましく、不確かな『また』と『明日』に引きずられて生きる人間がいる。そんな人間が当然のように「おまえだけならいいって話でもない」と、いってみせる。当然のように俺の命を心配して。
そんなもの、殺せるわけがないだろう。 「生きている」と思ってしまった相手を。 まるで一蓮托生だとでもいいたげに指>>-613に力を込めたお前を、殺せるわけがない。――俺が死ぬだけならいいのに。
きつい腕の感触>>383は、潮風ごときにかき消せるものではなくて、まだまだ胸を(この心臓ごと、)しめつけてくる。じわりじわりと、昇る熱さの正体を俺は知らない。
しばらく、額を押し当てていた。]
(393) さねきち 2018/10/23(Tue) 23時頃
|
|
……てめえが、ちゃんと見てろ。 ほっとくと置いてくぞ俺は
[誰にも追いつけないように走っているから、犬の寝ぼけた頭で追いつけると思わないでほしい。
きちんとリードを引けるのは、腐り落ちかけた首輪を結びなおすのは、人間の手だとよく知っておけと思う。俺は何様だろうな。……縋っているのは、俺の方なのかもしれなかった。
苦しさと怖気を弾き飛ばすように、唸るように言う。]
死ぬのなんか怖くなかったのに……ッ てめーのせいだ クソ 責任とれ洋次郎
[鬼胎を孕む。 ――慄く。誰かの「死」に。
そんな「人間らしい」感情を抱くのは、いつぶりだろう。安住の自殺にすら最初に「怒り」を抱いた俺が、……怖くなる、なんて。
俺は思い切り――手を伸ばし、]
(394) さねきち 2018/10/23(Tue) 23時頃
|
|
わかったか この クソ野郎!
[ムカつくお前の額を、指先で弾こうとした。 その時のお前の表情だが、生憎と視界が滲んでいたのでわからない。情けない顔をしていたなら見たかったが、生憎と見えない。
寄せては返す波。反射光が滲む視界に突き刺さるので、ぞんざいに目元を拭った。 デコピンが叶うんだか、叶わねえんだか、知らないが 俺は振り返らずようやく来た海辺を歩き出す。
むしゃくしゃしてぶん投げた石は、川辺でもあるまいし跳ねずに沈んでいく。無性にむずがゆい、と感じている背中を掻いた。
白いシャツにしっかり血が滲んでいると気づくのは――火傷痕に刻まれた歯形に気づくのは、ずいぶんと先のことだった。*]
(395) さねきち 2018/10/23(Tue) 23時頃
|
|
[少し先を車が走り抜けて>>382 確かにその時蓮は気づいたのだ。 いまなら、この手に、手の中に、熱があると あの時屋上でつかんだもの>>11がまだある。]
[これって、いまなら。 と思ったときに、悪趣味な自覚を得た。]
(396) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[掴めなくとも。などとはもう、思っていない。 死ぬなら、これがほしい。 死んでもいいけど、これがほしい。]
(397) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
―― 海 ―― [殺せるわけがないだろう>>393―― そう思われたことも知らず、 蓮は、殺そうと思った。 自分が死ぬときに、 この男の背中をつかみ、蒼い機体から引きずり落とそう。 引きずり落として、手にいれなければ。と。
そのための手指でいま、 やわらかく>>390髪をかき回し、 生きていたことを褒めるように、犬猫を褒める仕草で。]
わりぃけど、やめねーし 見るんだなあこれが
(398) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[おとなしいとかわいいじゃん。いぬみたいで。 などと嘯く通り、 随分と大人しくなった犬がもつ赤い柄は、 ささやかな、なにより大切な自覚を得た蓮には まえよりもっと好ましくみえる。
欲目ってやつかしら。 などと思う蓮は、きっと浮かれている。 「これがほしい」と我欲が滲む目をして笑い、 ほしいもののもつすべてが じりじりと蓮の内臓から燃え焦がすようで、 夢うつつの酩酊よりももっと、ずっと 脳みそが蕩けるのに 目をどこまでも覚まさせる。]
(399) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[>>392>>393毒づく調子の言葉は途切れたので、 蓮は、おちてくる頭を捕まえて、 目玉を覗き込んでやろうかと思ったが、やめた。 その目の奥に何があるにしろ、 飲み込んでしまった言葉を探すにしろ、 なんだかとても勿体ない。
なんたって、昨日と地続きの明日は 腐るほどある予定なのだ。 いつ何時蓮が死んだっていいように、 そのときに手が伸ばせるよう 飼い主よろしく犬の後ろを歩く心づもりなので。
だから、飲み込まれた言葉も知らないまま、 頭をぐしゃぐしゃに撫でた手でぽんぽんと叩く。 触れた個所が、どうにも熱く、 むず痒いのを吐息だけの笑いに変えて逃がしながら]
(400) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[言葉のない数分のうち、 寄せて返す波の音の合間にあった穏やかな鼓動は 静寂をやぶる犬のうなり声>>394に 至近距離の、慟哭にも似た感情のほとばしりに、 容易く跳ねた。
心臓をわし掴まれるにも似た悪寒が背筋を走るのは、 これは、よろこびにも、似てるのかもしれない。 あ、こいつも生きてる。 当たり前の事実に瞠目した。 生き損ないが、死を恐怖し、生きている。 さっき知覚したはずのそれに、 なんで鼓動が今更早まるのか、知れず
――、なぜ、いつか、 その背をつかむ日がくることに 期待をはらんでしまうのか。]
(401) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
―― 、 いって ぇ !
[ばちん、といい音がする直前の顔が その目に映らなくてよかった。 「いつか」を待ち遠しく思った顔は それなりに情けなく、 すこしばかり、泣き出す前ににていたので。
蓮が額を抑えてうずくまった間に、 リードもないまま犬が歩き出す。
まじ、くそでは。あの犬には躾が必要。 と毒づいてから、蓮は立ち上がり、歩きかけ、 やっぱりやめて片手を秋空に掲げた。
かしゃりと、チープな音を立てて シャッターが切られる。]
(402) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[赤くなった額と わらい、中指をたてた蓮の向こう、 先を行く白い背中には >>395かすかに赤く痕がある。
あれが、蓮の目印だ。 いざ死ぬときに、掴み、引きずり落とすための。]
(403) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[だから あのステッカーの天使には 今よりここより楽であろう天国に あいつを連れて行ってもらっちゃあ困る。 九十九については蓮が先行予約することに決めた。
手始めになにかかわりの ステッカーを貼れと付きまとってみようか。 そうだなあ、やっぱりハスがいいのでは。 仏様のおわす蓮の台座。 引きずり下ろすための手で それを作り上げたような、悪趣味なやつが。]
(404) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[そんなことを考えながら、 蓮は多少距離の空いてしまった、 犬の後をついていく。
そうだな、少し機嫌が直った頃合いで ステッカーの話をしてみようか。 せっかくだから、 もっと別の話をしてもいい。]
(405) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[俺ばっかりのせいにするなよ、なんて。 俺を生き返したのは九十九なので、 責任取れよ。なんて。
言っておきたいことはたくさんある。 なんたって蓮の腹は黒いらしいから、 そのたぐいの 言葉だったら あとどれくらい残っているかわからないくらいだ。
そういったものが全部なくなってから いつか、きっといつか、 言ってみてもいいかもしれない。 「俺が死ぬとき、一緒に落ちて」*なんて*]
(406) birdman 2018/10/24(Wed) 03時半頃
|
|
[例えばハスのステッカーにしないかと、言われたなら、俺はこう返すだろう。 「俺はてめーの所有物じゃねえ」と。 そう言うくせに、言葉に切れ味はなく、それなりに可愛い犬猫の従順さを見せはするだろう。
例えば言葉が切れることがあるなら、進路どうする、と、暗い明日のことをきくのだろう。 俺は就職するだけだけど。お前もそのまんまなの。 そう問うことも、あるだろう。
そういう語ってもたりない会話の全ては、今ではなく地続きの未来にある。]
[少し離れたお前が新たに抱いた腹黒い感情を知らない。]
(407) さねきち 2018/10/24(Wed) 09時半頃
|
|
[知ったとして。 思うのは、「俺でいいのか」って心配だけだ。 ほしいなら対価を寄越せ、とあざわらうだけだ。]
(408) さねきち 2018/10/24(Wed) 09時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る