29 Sixth Heaven
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墓
少
霊
全
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[途中でリンダに会えても 彼女が何も言わないから、こちらもただ頭を下げるだけ。 ……次の器を待つ決断は、知らない。]
― 待機施設:大部屋 ― [壁に映るメインルームには4人。 その投影された映像の傍にラルフがいる。 ソファーにはムパスとパピヨン。 名を呼ばれれば、緩く首を傾げる。
視線は淡い色を見た後 自分が裏切っているメインルームへと向ける]
(314) 2011/04/24(Sun) 01時頃
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[掌に転がる赤に、一つ視線を落とす。 たいせつに。 潰さないように。 その言葉をゆっくりと咀嚼して、緩く、指先を握る。
――そこに重ねられた「もの」を、青年が気付く事は 無いけれども。
相手の足が止まれば、緩やかな足取りも追い付く事は容易く。少しの時間を掛けて辿りつく。 伸ばそうとした手は、 何かを言い掛け、唇を噛む其れに 何を思ったか、一度引きかけて。
ふと、差し出された手。 藍を見て、その手へと視線を落とし。 おず、と再び伸びた手は、指先だけで掴まった。
相手が解く素振りを見せぬ限りは、待機室へ至るまで、そのまま。]
(315) 2011/04/24(Sun) 01時頃
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――待機室――
[長椅子を促されても首を振る。 椅子の傍で立ち上がったまま、見えぬモニタに向き合った]
牧師様、牧師様……!
[聞こえてきたのはどんな声だったか。 彼の声が聞こえずとも、ただひたすらに、この場の者達の不義を訴えた。 故郷と、残してきた者達と、ムパムピスと、自身のために。 傲慢は、ただひとりの声以外は耳を貸すこともなく**]
(316) 2011/04/24(Sun) 01時頃
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パピヨンは、自身の無事は、確信したまま**
2011/04/24(Sun) 01時頃
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[細い指先が触れるのに、 緩やかに握りこむようにする。
見下ろした藍は常より幾分か穏やかなものだった。
待機室に足を踏み入れる。 パピヨンがモニタに向けて訴える声を聞いた。 己もまたその合間縫って 意志を伝えようか。 静かに、硬質の 声で。]
(317) 2011/04/24(Sun) 01時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/24(Sun) 01時頃
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[椅子を拒み、チャールズに縋るようなパピヨンの姿に。 また、ちり、と何かが胸を焼く。
――……それは。 結局、己では彼女の役には立ちきれないのだろうと言う、 彼のように頼られる立場であれたらよいのに、と言う。 名をつけるなら、きっと嫉妬と呼べるもの。]
僕の代わりに走ってくれると言うのは。 やっぱり、嘘だったんですね。
[翠が逸れれば、己もメインルームの映像に目を向けたまま。 覚えて居るだろうとすら信じていない言葉。 ぽつりと呟いた言葉は、本人に届かせる気もなく。 薄灰に浮かぶのは、少しだけ寂しげな色。]
(318) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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― 大部屋 ― [パピヨンがチャールズに報告する様子を 翠は暫く見ていた。 暫く見ているうちに、スティーブンとペラジーが現われたら そちらへも目礼1つ。
パピヨンのチャールズへの報告で ペラジーも接続意志はないと知れようか。]
……パピヨンの言うように オレ……フィリップ=アストリーは管理者の任を マーガレット=ヴァーノンは器の任を拒否します。
[システムは何処で声を拾うのだろうか? わからないけれど、 はっきりと、その意志を伝える為に声に出した。]
(319) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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[チャールズの様子を、 モニタ越しに目の当たりにするのは初めてだった。 様子も、口調も、違う。]
ミスター・チャールズ…
[眉寄せ呟く声。 彼の膝の上に座っている、少女は――]
(320) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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……あの時、言われたように 彼女を優先させてもらった。
約束を破ることになって……すまない。
[意志を口にすれば、別々の場所になる ムパスに自ら口にした約束は叶わない。
世界も、他も、何よりもマーゴだけを優先した。 トニーにも約束した言葉 それも嘘になってしまったと思い出しながら。]
(321) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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……犠牲を、忘れるわけでは在りません。
[器と、管理者の犠牲の上に世界はある。 それを、自分は知っている。 そして、任じられた任は受けない。]
けれど、貴方達の信頼を俺は裏切ります。 ……オレは生き恥を晒します。
[チャールズがパピヨンをあちらへと招く そうして、チャールズがここにいた時とは 違う口調、空気……何か抱えているようだが ぼんやりとして映像ではよくわからない。
醜いといわれれば、それは当然だと思う。 利己的な考えだけで選んだ結論。だ。 そこに綺麗なものはない。 どれだけ言葉を紡ごうと、それが答えだと思っている だから、静かに頷いた。]
(322) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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[待機室へと、手を引かれるように足を踏み入れる。 指先を握った先、男が淡々と口にする意思に、口を挟む事は無く。
不鮮明にも写し出される画面。 聞こえる音声に、顔色は変わらない。 その器こそ、違えど――既に、見馴れたものだ。
ただ、あれほど緩やかに、己の頭を撫でてくれた人ですら あれ程に変わってしまうものなのかと――。 初めて、目の当たりにする三者からの視点に 緩やかに、瞬いた。]
(323) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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[我知らず 唇の端の傷に一度、引っかくように触れてから]
――私と、ペラジーの意志は お伝えした、通り。
――彼女は、
[眼を凝らしても、仔細には分からないところ。 モニタの映像は声さえも何処か機械音じみていたが 誰が喋っているかはわかる、けれど。 重なる影と彼の器としての役目から思うところ。
傍らのペラジーにとっては 既に馴染みの光景なのか。 反応は薄かった。]
(324) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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[モニター越しに呼ばれる名に、ぴくりと。 繋いだ指に僅かに、力が籠る。 もう片方の掌に転がる赤を、 落とさぬ様に、…潰さぬ様に。 しっかりと、握り、直して。
――僅かに開いた口唇は、上手く言葉を紡げずに。 ふる、と。首を振った。]
…や、だ。 もう、思い出せなくなるの。 いやだ。
[もう少しだけ、自分を取り戻すと良いと。…そう言った、同じ口で。 ――“其れ”を余計なモノと言う、男を 信じられぬと、僅かに見開いた青が揺らぐ。]
(325) 2011/04/24(Sun) 01時半頃
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うそつき。
[一度、フィリップに移した視線は翠を捉えられたかどうか。 やりきれないような何かを抱えた瞳は、 自分の言った事を無視したような責める言葉を吐いた。
自分などに、力を貸すと言ってくれた言葉が嬉しかった。 けれど、それが実現するのだろうと、信じ切れていなかった。
……やはり、叶わぬ約束に。 瞳にはもう翠を映そうとはしなかった。]
……チャールズ、様……。
[パピヨンを呼ぶ彼の声。 知っているのとは、人が違ったような彼の様子に。
少し眉を潜め、けれどそこから目を離さずに。]
(326) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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器に、選ばれなかったら。 どうしても、接続はして貰えないのかな…。
[少し疲れたようにしゃがみ込めば、 その端に小さなねずみの姿が映った。
その尻尾を、軽く引っ張るようにして。 ……器となれるのは希少だと、わかっていてそれでも。 独り言を、ぽつりと落とした。]
(327) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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…――、
嗚呼、醜い。 …そう、…ですね。
[眉を寄せて、少しだけ眼を伏せた。 ネズミが小さく、ソファの上からのぞいている。
ペラジーの声が聞えれば 其方を見て、頷いて。]
(328) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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[醜いと言われる。][嘘吐きと呼ばれる。] [言われる方もさながら、言う方はもっと痛い。 痛いものが在るから言うのだ。] [責めてくれればそれで良い。 胸は痛むが、その痛みを忘れてはいけない。 こちらを見たくなければ見ないで良い。] ……醜いのは、オレです。 チャールズやベルナデット、 トニーや、コリーン、ムパスやパピヨンは 醜くありません。
[ただ、人間と言って纏めた言葉には 違う、と、接続された人 知っている限り接続意思がある者の名前を口にする]
(329) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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ネズミは器でない者に尻尾を引かれれば
痛がり嫌がるように首を振る。
それは、落ちた言葉を否定するように見えるかもしれないが
ネズミにはその意図はなかった。
(#12) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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[それまで、じっと。 ただ、扉のこちらと向こうでの会話を聞いていた。
そしてただ、ぽつりと言霊を返す。]
人間が醜いなんてなにを今更。
意志を持って、何かを選ぶ時点で、人間なんて醜いんですよ。おそらくは、知恵の実を口にした、そのときから。
醜いことを自覚して醜く生きるか、醜いことを自覚せずいるか。 それだけでしょうよ、きっと。
[そしてじっと、少女の声を耳にしながら。]
(330) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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――…、思い出せなくても。
…つらかった よ。
[醜いと。そう画面越しに告げる男の声に。 ――ぽつと。たった其れだけ、口を開いた。
まだ其方へ行く前に、男が言った言葉を、彼自身が覚えているかどうか。 …否、覚えていたとしても、 既に其れをどう思うかも、解らない。 けれども。
だから、漸く見つけた自分の欠片を 手放す事はしないと。 あの時、わからなくて返せなかった答えを、今。
指先だけで繋がれた手を。青年が己から、離す事は無い。 ――その手の先が、「外」への道だと。 そう、理解している様に**]
(331) 2011/04/24(Sun) 02時頃
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[スティーブンが肯定する言葉には頷く。 拒否を選ぶ以上は、それを肯定して欲しいと、は思う] [マーゴにはそれは願わないけれど。]
[ただチャールズの言葉に はっきり意志をみせるペラジーには翠を細めた。]
……醜くても、オレは ペラジーが、自分でそう言えたことを 嬉しいと思うよ……
……スティーブン、後でマーゴに会って貰えますか? 彼女と、スティーブンには決断を話そうと言ったんです ペラジーもよければ……リベラもいるよ
[緩くスティーブンと繋がる様子 彼が苺を持っているのは知らぬまま。 既に、決断を知っている 個室に残したマーゴが目覚めそうな時間まではここにいた*]
(332) 2011/04/24(Sun) 02時半頃
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フィリップは、アルフの言葉には困ったように眉を下げただけだった*
2011/04/24(Sun) 02時半頃
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[ラルフ(あるいは、強欲か)の言葉には一度目を閉じる、 似合わぬ、祈るような仕草]
原罪 と 謂うのだったな。
――生まれてきた以上 背負っているというという罪は。
だが私は 意志持つこと、それを 尊いとも思う。
(333) 2011/04/24(Sun) 02時半頃
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――…
[スティーブンは、ペラジーと チャールズが待機室で為したやり取りを知らない。 だからそれが彼への遅れた「答え」だとは、 知らないけれども。
繋いだ手は離さぬままに。]
――マーガレットにか? …分かった。
[言葉少なに頷いて。 ペラジーはどう答えたろうか。
スティーブンはそれからもう一度モニタを、見て**]
(334) 2011/04/24(Sun) 02時半頃
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スティーブンは、私が縛られるならば、コキュートス(Cocytus )だろうかな、と 低く呟いた**
2011/04/24(Sun) 02時半頃
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[首を振るねずみ。 嫌がる仕草のようにも、否定のようにも見え。 哀しげに眉を下げ、手を離した。]
……壊れるとか、その程度なら。 少しでも受け止められるなら、繋がれてもいいのに。
[パピヨンの様子。 モニターに注視しているようであれば、 届かない声をぽつりと落とし。]
(335) 2011/04/24(Sun) 02時半頃
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ラルフは、ならば僕はジュデッカでしょうか、嘯く**
2011/04/24(Sun) 02時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/24(Sun) 02時半頃
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[チャールズからの声がかかる。 微かに、ベルナデットの声も聞こえるのだろうか。 うすぼんやりとした影に、彼に注がれるものを思い返す。]
はい。 ――……マムが、そう望むのなら。 僕は、ずっと共に。
[あちらにいけば、あの手は彼女にも伸びるのだろうか。 ……考えて、首を振る。
あちらで何をしても、今までと変わらずに接してくれるかと。 そう言われた言葉も、思い返して。
パピヨンは、彼の言葉にどう返したのか。 返す言葉、その表情には、小さく覚悟を決めたような笑みを乗せた。]
(336) 2011/04/24(Sun) 02時半頃
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――……僕だって、醜いよ。
[フィリップの言葉に。 小さく落とした声は、 きっとモニターの向こうには聞こえない。**]
(337) 2011/04/24(Sun) 02時半頃
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ムパムピスは、膝をかかえるように、小さくしゃがみこんだまま**
2011/04/24(Sun) 02時半頃
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