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[でも、嘲笑も満足感も、 あるいはその人のある側面を 自分しか知らない、という優越感も、
友人に抱いていい感情ではないことは、よくよく知っていた。]
(319) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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[――十六夜のような月が、 腰掛けたベランダからよく見えた。 闇に煙草の煙をたなびかせ、 真っ白い画面に目を落とし、俺は更に表情を曇らせる。]
(320) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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[自分を蔑ろにするな、と書いてある。 文化祭の俺がうざいから、じゃなければ、……「べつにいいから」と繋がりそうな形で、メールにかいてある。>>293>>294
――自分の世話くらい一人でできるさ。 だから、心配させることがあってはいけないのだと思う。――それはかつて両親に手間をかけさせなかった、「いい子」の少年の心境だ。あるいは両親からのまなざしがなくなり一匹狼を気取るようになって、身に纏った強がりによってのものだ。
けれど、心配されているという事実にどうしようもない照れを覚える。嬉しいと思う。
自分の行動が「くそうぜー」のでなければ、と綴ったこころを思う。「俺が洋次郎をどうでもいいと思っていて怒らなかった可能性」がないならいい、と思った、という意味なら、俺はやっぱりそれが嬉しいのだ。
……あいつにとって俺が、どうでもいい奴「じゃない」、ということのように思えるから。]
(321) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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[――つらつらと考えたけれど。 やっぱ、俺ってお前のオトモダチとしては失格なんじゃねーの、と俺は思う。 しばらくかかってやってきた一通に、「ばか」と呟く、言葉は響かない。>>297]
……まとめろ、っつってんだろ
[こんなに沢山の感情を、小分けに与えられたから、俺はお前の事を簡単に「トモダチ」っていえなくなりそうだ。 安堵と心配と後悔と嘲笑と満足感と、妙な独占欲。 「ひとりのためのれんれん」なんざ求める気もねえってのに、難儀な執着を抱えている。]
[でも、だからこそ、――切れそうな縁の糸を、照れるからと切ることなんか、できなくて>>289 けれど頼ることには慣れていないから、言葉を綴る指先はまたいざよう。]
(322) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
おう、末代まで語り継いでやる
─────────────────
(323) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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[語り継ぐ気なんかないくせに、笑う。煙草の煙を笑って噛み潰した。 ……情けなさと愉快さが同居するなんて知らなかった。]
(324) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
別に、お前のことどうでもいいわけじゃない。 トモダチだと思ってる。
─────────────────
(325) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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[ほんとうに? ――問いかける。
答える声は、ない。だからきれいごとだって乗せられる。]
(326) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
ばかだなあ てめーは
またな
─────────────────
(327) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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[何に対してそう思ったのか書かなかったから、また難しい顔をさせそうだと思った。けれど、それ以上のコメントを、しようがなくて
俺はまたな、と打ち込み、送信して、端末の電源を落とす。 見上げた月明かりは遠く白く、吠えるには丁度よさそうだ。]
( 「ああ、どこまでも、どこまでも、 この見もしらぬ犬が私のあとをついてくる、 きたならしい地べたを這ひまはつて、」―― )
[醜く、きたならしい地べたを這い回り、俺の背後をついてまわる――……畜生のような感情をもてあまし、
落とす灰。灰皿にて消し潰す火種。 吐き出した煙混じりの長い吐息もにがい微笑みも、 やっぱり誰にも知られず夜に融けていく。
俺はこんなにも情けなく笑っているが 今、どんな顔してるんだよ、と よっぽどあいつに聞いてやりたい。*]
(328) さねきち 2018/10/22(Mon) 21時頃
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―― 朝 ―― [その朝、蓮がそこを通ると、 昨日打ち捨てられたゴミは すでに回収されたあとだった。
犬の死骸。 酔っ払いに蹴られたか、 路地裏で横たわっていたそれをバイト中に見かけ、 バイト終わりに足を運んだ蓮の前には、もうなにもない。 夢かなにかのように消えたそれは、 路地にいくらかの血痕ばかりを落としていたので 寝不足に溶けてた、 半分犬の蓮でも本当にあったものだと理解できる。]
(329) birdman 2018/10/22(Mon) 22時頃
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[とはいえすでになくなったものに対して、 できることはなく、
蓮はやすっぽちいアパートの方面に向かって 歩き出した、ところでその途中で携帯が震える。
>>271端的なその字面は メール本体を開くよりも前に現れる]
(330) birdman 2018/10/22(Mon) 22時頃
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───────────────── To 葛 九十九 From 蓮 洋次郎 ─────────────────
今しかなくね
むかえにきて
[現在地] ─────────────────
(331) birdman 2018/10/22(Mon) 22時頃
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[先日のメール>>327以降、 途絶えた連絡はこうして 目に映らない電波を超えて届くのだからこそ、 こちらで、安堵を混ぜて笑ったことなど、届かなくていいのだ。 「また」と返ってきたそれが、 現実になったことに安堵を抱いたことなど]
(332) birdman 2018/10/22(Mon) 22時頃
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[けれど、 かりに、本日蓮の眼の前に その殴られた痕の残る顔が現れるなら、
寝不足ながらも その顔を笑ってしまったことは届いてもしかたない。 「大丈夫かよ」と付け足す声も セットで届いてほしいものだが*]
(333) birdman 2018/10/22(Mon) 22時頃
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―― 病院 ――
[俳句みてぇ、と小さく笑い、 緊張を和らげるよう、ほっと息をついた。
――ああ、これだ、と思う。 離れる前の四十崎縁という人間は、 こういうほっとするやつだった、と、思いだすようにして 文面を再度遡り、何度も読み返した。
最後に来たものを一読して――>>310 心に灯るのは、暖かな火だったように思う。 苦しい世界を歩くために必要な暖かな灯火だ。]
(334) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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───────────────── To 四十崎 From 葛 ───────────────── えー。潮田は笑って許してくれる…かね
まじクソゲー。プレイしたくねえ。 でもプレイしないと面白いゲームはできないって罠。 そこまで含めてクソゲーだと思うんだよな。ホント あ、試合見に来てた? 俺の雄姿は最高だろうがよ?
あたりまえだろ。まだ好きだ。 …スッキリする道か。うん、選んでみるわ。 ありがとうな。
セラピスト? アニマルな方じゃなくて? へえー、カウンセラーみたいな。 あいさき、人の話よくきいてくれるし、いいんじゃないかな
(335) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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───────────────── もちろん。あいさきがぐるぐるした時は、俺が話聞くよ。 ちゃんと頼ってくれよな。
俺はもうガキじゃねえ。ガキじゃねえとは思ってる……けど 「居場所」って、やっぱ、ないと心細いっつか うまくいえねーけど。
あいさき、大学いくだろ。 そんでもまた会って 会えるようなさ
それくらいの「居場所」はあればいいなって思うけど。 お前と俺の間にさ。
なんからしくもねーことかいたわ。 俺負けないんで、誰勧誘したか知らねえけど あいさきはラーメン三人前おごる準備しとけよ ─────────────────
(336) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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[切って傷つけて殴り合って、 それだけが、意味のあることじゃないだろう。
つかず離れず、支えあっていられるならば それは一番健全な「友達」だと思うんだ。 そういう意味で四十崎は俺に「昼」を思い出させてくれる。 もう忘れかけていた、正しい人間の長閑な「昼」を 居場所としてくれる気がする。
混ぜられるもう一人が誰かは知らないけれど 俺は久々に、四十崎とするゲームのことについて 思いを馳せている。
ああ、どうかどうか。
やさしさは、人と人の あい だにあるものだから、 お前がくれる優しさの さき に 願わくば切れやしない よすが がありますように。
願いをこめて、最後にこう、送った*]
(337) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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───────────────── To 四十崎 From 葛 ─────────────────
お前と友達でよかった。 ありがとうな。
───────────────── *
(338) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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―― 朝 ――
[端末が鳴る。首を傾げ、俺はフライパンから視線をあげた。ぱっと取ったそれはメールの到着を知らせている。>>331 卵焼きが焼ける音に紛れて、俺は小さく肩を竦めた。]
いつ、っつってんのに
[今かよ、と溜息をつく。焼き上げたそれらを手早く皿にもりつけ、ラップをかけた。サラダは作り置いてある。
もう知らん、と思ったのは ――部屋で寝ている父に対して、だ。
手にとったヘルメットは二つ。 駐車場まで降りて、蒼い機体を唸らせる。 示された現在地を暫く注視して、走りなれた町のあそこだと理解すれば、返信をすることなく走り出す。]
(339) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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[――朝の風が痛みの残る頬を撫でていく。 再び来る「また」に、 少しだけ落ち着かない心地を抱えながら 目印となる店をみつけ、その周囲を見渡すと、そいつの目によく見えるよう停まった。>>333 ヘルメットをあげて洋次郎を見る。]
俺を呼び出すとはいいご身分でオニーサン
[眠そうな顔で笑いやがるから、お姉さんに囲まれた後なんだろう。 俺は鬱陶しいと思いながらヘルメットを投げた。「大丈夫」という声が聞こえたなら]
うっせぇ、大丈夫じゃねえよクソ はやく被れ、ねぼすけ
[そういって表情を隠すようにヘルメットを被りなおす。 照れ隠しの様子は、見えていなければいい。
洋次郎が後ろに乗るなら、蒼い機体を走らせるだろう。*]
(340) さねきち 2018/10/22(Mon) 23時頃
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[ 綴るべきである。と思った。 綴るべきである。これまでに繰り返した、 下らない日常の欠片を拾い集め、 面白おかしく文字に起こしたように、 あれも、平坦な日常の一片でしかなかったと。]
(341) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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[ 綴らなければ。]
(342) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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──幾日後──
[ 一つ、欠伸をかみ殺した。
自室。パソコンに向かい、 画面いっぱいの白色に、 夥しい数の虫のように文字が犇めき、 最後に、親愛なるA子に捧ぐと記した。
気づけば、窓越しの空は白く、 一点を中心に只管に赤い陽が射していた。
日は昇り、朝であった。]
(343) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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[ 急ぐ用でもなかったため、 USBメモリにデータを移し、学校へ向かう。
変わり映えのない授業を、 微睡みにのまれそうなのを押し隠しながら受け、 放課後には、文化祭準備ぶりに、 プリンターを起動し、中綴じホチキスを握った。
たった一冊を作り上げ、 私は、満足と安堵したように嘆息する。]
(344) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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[ 読ませる相手が決まっているのなら、 主人公はそう何人も必要あるまい。 たった一人の女を中心に据えた物語。
先の制作物では書ききれなかった顛末を、 できるだけ丁寧に、その後に至るまでを、 ただ自分自身の存在を削り取り、 死に損なった女を取り巻く悪意として綴り、
表紙にはやはり何の装飾もなく、 ただ簡素に、『Aの落日』とのみ記す。]
(345) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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[ なにがそうさせる。と問われたことを思い出し、 そうだ、あの男の名にも太陽が潜むのだ。お誂え向きに。]
(346) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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[ 鞄に、一冊の安っぽい冊子と、 あの日の新聞を丁寧にそうっとしまった。
あの日以来、ここを訪れる者はなく、 恐らく今日もないのだろうから、 根城の主人がいなくとも問題あるまい。
面会時間が終わる前に。と思い、 黒江仄日はまっすぐに病院へと向かう。]
(347) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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──病院──
[ 確認して訪れた部屋で、 安住英子は昏々と眠っていた。
都合がいい。とさえ思い、 備え付けのサイドテーブルに、 持ち込んだ印刷物二種を重ねた。
差出人の署名はない。 ただ、ひっそりとそれを置く。 いつの間にか忍び寄る、 他人の気ままな意のように。]
(348) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
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