212 冷たい校舎村(突)
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[>>307 何となしに投げかけた問は、 案外答えがすぐに返ってこなかった。
悩んでいるのかなァって思ったけど、 あまり立ち止まらせるのも悪いから、 やっぱいいよ、って言おうと思った、のに。
>>309>>310 返ってきた答えは、なんだか、 予想というよりも“知ってる”ように聞こえた。
だから、それってどういう意味だよって、 問い返そうと思ったけど、できなかった]
(324) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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[隠された前髪の奥から覗く目が、 冷たい色を宿していたから。>>315
―――― 俺は、思う。
また、間違えちまったか、って。
だから、そうかって短い返事だけ寄越して、 それ以上は何も言わなかった。言えなかった]*
(325) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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― シャワールーム ― [ シャワー音は、…していない。 ぽた、ぽた シャワーヘッドから垂れる程度で、 引き寄せられるみたいに、一室に向かう。
緩やかに伸ばした 手の先。 シャワーのコック>>254が、 やたらきつく閉められていて、首を傾げた。 …まさか全部がこうなんだろか、と 他のコックも試してみるけれど、 どうやら 此処だけ。
―― 力入れすぎた? とか 誰とも知らない相手にそんな感想を抱いて 頭上 湯を浴びた* ]
(326) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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─回想:文化祭の空き間─
[古辺 通は少し謎の多い男の子です。 浮かべられた笑み>>29よりも私は彼の言葉が気になりました。
「理一は、いつものこと…な気がする。 でも、たまに怒られてるらしいけど。」
こうして一つ一つ取っ掛かりを私は見失ってしまったのかもしれません。 パズルのピースは何処にでも転がり落ちていたのに、それを知るのはその頃ではありませんでした]
(327) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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[通が話してくれたこと>>30は、きっと以前耳にした「けど」>>1:371の続きのように感じました。 だって、あまりにも不恰好な冗談でしたから>>33]
通、笑ってばっかりだね。 でも、あんまり似合ってないよ。 理一の真似して笑わなくても、いいんじゃない? 私、お客様じゃないから。
[先程の様子>>2:472を忘れた訳では、ありませんでした]
通は、誰のものでもないよ。 愛してるからって、ぜんぶ取っちゃうそれはただの独占欲…執着…だと思うんだけどな。
(328) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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私は、通が見たい、と思う時に、見て、出たい時に出たらいいと思う。
その人は通にとって大切な人かもしれないけど、かみさまじゃないんだから。
[それは半ば私の気持ちを押し付けるような言葉だったかもしれません。 だから、その手を取られなくても止めることはせず、ただ、心配で立ち去るまで見送っていました]*
(329) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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――少し前――
そう、だな。気が向いたら、やってみる。
[能久の言葉>>275に、何気ない風を装ってそう返す。 でも、本当は、何度もお菓子作りをしたことがあるのに。 嘘を吐いている、という罪悪感で、胸が痛んだ。]
へえ……そう、なのか。 そういう人も、いるんだな。 ……ああ、いいと、思う。好きなことを仕事にできたら、きっと楽しいんだろう。
[海外のお菓子職人。大きな、お兄さん。 その人は、自分のように体が大きくて、それでも、甘いお菓子が好きで、その道に進んで、外国のテレビに出るまで、有名になって、認められた、んだろうか。 ああ、そんな風に、できたら、どんなに――]
(330) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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――現在――
[少し緊張しながら、パンケーキの飾りつけの出来栄えを見せてみれば。 返ってきたのは、予想以上の、いや、全く予想していなかった褒め言葉や歓声で。 目を見開いて、ぽかんと数秒ほど固まってしまっただろう。 それからはっと我に返ると、慌てたように口を開く。]
い、いや、そんな…それほどのものでもない、と思うが……その、気に入ってもらえたようで良かった、し、 そう言って貰えるのは、嬉しい。ありがとう。
[そう言って少し照れ臭そうに笑みを作った。 なんだ。心配すること、なかったじゃないか。 もしかしたら、色々……俺の、考えすぎ…なのかもしれない。]
(331) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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向いてる、だろうか。 ……そうだな。今……パンケーキ作りの手伝いするのも、結構、楽しかった、し。 目指してみるのも、いいかも、しれないな。 ……なんて、調子に乗りすぎだろうか。
多分、能久も練習すれば出来る、んじゃないか。 俺はたまたま初めてでも上手くいったが、慣れの部分もあるかもしれないし。
[上須賀>>282や能久>>320の言葉にそう返しながら、パンケーキの話題でこんな風に話せるのが、どこか信じられないような気持ちだった。少し前の自分だったら、上須賀にこういうの向いてるだなんて言われても、また「器用だからそんなことはない」と返していただろうに。 少し、踏み出しただけで。世界が少し、変わったかのような*]
(332) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[おっと、おっと。 うっかり口を滑らせちまったらしい。>>317
否定もしねェで、へらって笑って、 入間が美術準備室に消えていくのを見ていた。
入間が消えたその間、どうしようかと思って、 美術準備室に面する廊下を少しうろついていると、 隣の空き教室を覗き込んで、思わず目を逸らした]
……ンだよ、アレ。
[窓から覗き込んだ空き教室の黒板が、 目の絵でびっしりと埋め尽くされてる。>>15
あんなん誰が描いたんだよォって思うけど、 あんな趣味悪ィことするヤツいたっけ……?]
(333) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[相も変わらず流れる囁き声と相まって、 何だかじっと見つめられてるみてェ]
あ、水野の……。
[その教室に、渡り廊下で見た 水野のマネキンがあった。
誰かが運んだのか?この教室に? よくここに運ぶ気になったな……。
なんて一通り感想を落とした後、 入間が戻ってきたようだから、 俺はフイと美術準備室の方へ戻る]
(334) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[>>323 美術室から戻ってきた入間は、 水野のマネキンを見た時とは、 反応が違っててちょっとほっとした]
キャンパスの絵、笑ってたもんなァ。 ここは現実じゃねェんだから、 ちゃんと帰るのが正解なんだろうよ。
[な、って入間に呼び掛ける。 そんで、どうしようかなって思ったけど、 何だかどこからか美味しそうな匂いが漂ってきた。
堆が言ってたやつかな。 昴がパンケーキ焼いてくれるって。 入間にその事を伝えて、一緒に行こうかって、伝えよう。
出向いた家庭科室には、 色んな模様が描かれたパンケーキがあったから、 ご相伴にあずかろうかな!]*
(335) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[捕まった>>305なんて言い方に、笑みが零れ。 ちゃんと掃除をしていたらしい堆に 感心してしまったのは、 普段のサボり癖を思い出したから。
何処か、危なっかしい所のある人だから 必要以上に心配したりもしてしまいますけれど。 正しく、お節介なだけかもしれません。
私が俯けば、それを追う様に下を向く彼>>306。 申し訳ないなあとは、思います。 でも、生き辛くたって、今の私には、精一杯。
幸福では、ないかもしれませんが 幸せでありたいとも、そんなに、思っていないので。 私なんかには、このくらいが、丁度良いんじゃないかしら]
(336) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[彼が浮かべたらしい笑顔>>308は、 生憎と、此方も見る余裕なんて、なくて。
それでも「そうして」って返す声音は きっと、そう、悪いものじゃなかった筈。 ……ちょっとだけ、寂しさは滲んだでしょうけれど。
莉緒の元に向かって、作業を進めながら ぽつぽつ 静かに、自分勝手な考えを落としていきます。 それに返されるのが、謝罪なものですから>>311 何だか、戸惑う、というか その優しさに、つい、甘えてしまうのです]
此方が謝ってるのに 謝らないでよー。
[困り笑いに、此方も眉を下げまして。 私は確かに、ホッとしていました]
(337) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[────だから。っていうわけじゃ、ないですけれど。 此方を見詰める瞳>>314には、すぐ気付けずに。 マネキンを置こうと壁際を見ていた視線は、 掠れた呟き>>320に、漸くそちらを向きました。
情けない声に、どうしたのって、笑いかけるつもりが 私の口から出たのは、微かな吐息だけ。 昨日から、色々あって、随分耐性が出来ていたのに 射抜く様な視線を向ける、無数の眼に、 いとも容易く、動揺させられていしまいます]
……こ、んなの…いつから……? [少なくとも、三年三組の教室には、 こんな落書きは無かった筈です。 "ここだけ"? ──そんな疑問が、湧きましたが 何の変哲も無い空き教室に、 こんな物を書いておく意味が、何処にあるんでしょう?]
(338) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[彼に倣って、マネキンをそっと床に置き 悪質な落書きを消しにかかる彼の背中を、見詰めました。
此方を見る、白い眼は 何処からともなく聞こえる、囁き声の所為もあって すごく、すごく、居心地悪く感じさせられます。
だから、呆然とした彼の様子>>322に、 驚きとかより先に、変な焦燥が煽られて。
廊下に置いてある、濡れたモップを慌てて持って来て べしゃり、黒板に押し付けるみたいに。 ……それだって、無意味でしたけれど]
ほんとだ。 全然、消えない……。
[濡らしてみたって、白い目は爛々と 此方を見据え、存在を主張したままで]
(339) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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…………、消えないなら、そのままにしておこう。 こんなの、見なければどうって事ないし。ね。
[きっと、この落書きがあるのは此処だけだから。 皆に此処に入らない様にしてもらえば、 他の人には目に入らないでしょう。
…… そう、考えて。 叶うならそっと、那由多の腕を引き 廊下に出て、掃除を始めるつもりで*]
(340) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[星形にクリームが飾られたものを選んで、 みんなが来る前にうまいとほめつつ食べ始める。
ほかに人がきたなら、 何か状況を教えてもらえただろうか。
食べ終わったところで、 あくびを一つ]
どっかで寝てくる。
[そういって、家庭科室を出ていった*]
(341) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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── 現在:空き教室 ──
[ べしゃ って、感じで、
黒板に触れたモップだけが、しなだれた。 描かれた、真っ白な眸は、かすれることもなく、 ただ、爛々と そこにあるから。
どうしてだろう。 目を離せないまま、腕を引かれる。>>340]
── わかった
でも、なんか、 この部屋に置いとくのも、アレだし、 マネキン、別の部屋に動かしとく な
先に廊下、片してて
(342) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[ 半ば強引に動いた と思う。自分でも。
肩、組むみたいに、 自分よりも小さいマネキンを連れて、]
── 陸上部の部室 とりあえず、置いてきた
なんか、空き教室っていうのも、アレだし
……パンケーキ、俺らも食いに行こーぜ
[ 廊下に戻って、そう告げる。 部室には黒板なんてないからさ。 掃除もさっさと、済ませてしまおう。]
(343) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[ ……ほんとは、 開けた 隣の教室も、その隣も。 みんな、同じ状態だった なんて。
言わなきゃ、見なきゃ、わからない。 ひみつ ひみつ。*]
(344) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[不幸中の幸いだったのでしょうか。 空き部屋の黒板にびっしりと埋め尽くすように目の絵が描かれていること>>15ことに気付かなかったことは。
美術準備室に入る前は剣呑な色さえ見せて理一を見ていた私も、すっかり毒気が抜かれてしまったような穏やかな表情をしていたことでしょう]
うん。そうだね。 ささらちゃん、ちゃんと笑っててよかった。 無理したりとか、そういう風な笑顔には見えなかったから。
帰るのが正解……か。 じゃあ、帰れない私たちは何なんだろうね。
[ぽそりと呟きながらも校舎にふんわりと漂う甘い匂い、それにも私はようやっと意識が傾いて。
那由多と蝶美に任せてしまったことが気にはなりましたが、私が今出向いてもやれることはきっとないと思います。
だから、話の続きはそこでいいかな、と思った私は頷いて二人揃って家庭科室に向かったでしょう]*
(345) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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― 3階空き教室 ―
[床を踏む感覚が遠い。
俺は今、ちゃんと歩けているか。 あぁ、普通に歩くってどうやってたっけ。
棘を手のひらで転がし、かすかな痛みに まだ感覚がなくなっていないことを確認しながら、 人目につかないところを探して歩く。
ふと、文化祭のときにサボっていた空き教室が目に入った。 ここでいいかと扉を開ける。
……無数の目が、見えた]
(346) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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見張ってる…? いや、観察してるのか。
[黒板に書かれていると気づいて、 パーカーの袖で消そうとするが 何度拭いても、軋むほど力を入れても消えない。
諦めて、そのまま、 パーカーのフードかぶって机にうつぶせになる。
そして、軽いうたたねの気持ちで目を閉じた]
(347) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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─家庭科室─
えっ、これ誰が作ったの……?
[そうして理一と家庭科室に向かったでしょうか。 たどり着いた時、広がっていたのは、ふかふかのパンケーキ…ではなく、クリームで飾り付けられたパンケーキ>>278でした。 私は思わず目を見開いて瞬きを数度繰り返しました]
…………かわいい。 いいな。こういうことできるの。 ふわふわ、きらきら、かわいい。魔法使いみたいだね。
[感嘆の声をあげました。 つばさちゃんや莉緒のことやささらちゃんのこともありましたから、あまり大きく騒げはしませんでしたが、パンケーキ製作者の方々を誰かしれば、お礼は言いました。
そういえばまだ何も食べていなかった、なんて今更なことを思い出しながら]*
(348) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[――風が通った気がして目を開ける。 見れば、窓が開いている。 入ってきた時はしまっていた気がしたが、気のせいか。 それとも他の誰かが来たのだろうか。 でも、ふぶいてると分かっていて、誰が窓を開ける?
きっと今この部屋は寒いのだろう。 だが、その感覚も今の自分にはわからない。
誰かが来たときのために閉めておいたほうがいいだろうと 近づいて、窓に手をかける。
ずるり、手がすべる。
つかめていないことが、目に入るまでの数秒。
ぐらりと視界が回る]
(349) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[――失敗した。 奈落に 落ちる。 よぎるのは、幼馴染の泣き顔。
――また、泣くんだろうな。
それが、最後の――]
(350) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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[――チャイムの音が鳴る。 3階、空き教室の開けられた窓に ジャージを着たマネキンがもたれかかっている。 全身の表面はぐずぐずにとけ、 髪は五分刈りほどに短い。
片手のひらに腕に巻いたチェーンの 棘のついた球体を握り もう片手は、窓枠をつかみ損ねたように 中途半端に伸ばされていた**]
(351) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[パンケーキを食べてからは、どうしていただろうか。 何にせよ、頃合いを見て、シャワーを浴びてくる、と告げて皆と離れて。それから――]
(352) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[廊下を動いている、小さな影が見えた。]
……なん、だ……?
[宙を浮いている、小さな影。それが、少し先の廊下を曲がっていくのが見えたから。 吸い寄せられるように、誘われるように、その影が消えた廊下の先へ足を向ける。
小走りで廊下を曲がった先。そこには、]
(353) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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