82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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………ただいま。
[返り血を浴びて、白銀の道着は赤く濡れたまま。 水浴びをしてくるにも、そう時間は残されてなさそうで。
傷を受けて抉れた脇腹を、抑えることもできない。 ああ血腥さで、折角の食事が台無しになってしまう。 折角、最期の食事なのに。
ごめんな。
首から頬までを黒石に変え、動く部分を歪めた。
きっと、――――――――それは笑顔だったのだと思う。]
(295) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[腰を縁側に据えて、用意してくれた食事を前にし、 空に浮かぶ月と、チアキの横顔を見ながら口を開く。 ]
……きれいだな。
[そうして、最期の時を穏やかに迎えた。**]
(296) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[>>290こちらを伺う視線には、ただ、笑顔を返した。 大丈夫だからという様に、
それから、パンを食べながら空を見上げた。
師匠、みんな元気ですよ。
と伝えるように、]
(297) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[食事が楽しい時間も終わる。]
……今日は、ありがとうございましたっ!!
[弁当箱を片付けながら、改めて二人に礼を言う。 頭を下げて、二人を見上げれば]
今まで、お世話になりました
[静かな声で、感謝の言葉を 少しだけ息苦しいのは、首の回りの感覚がなくなってるからか。 二人と別れるときは笑顔でいたいと、微笑みは崩さないまま。 しっかりと頭を下げる。]
(298) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[食事を終え、チアキの礼を聞けば、ゆっくりと頭を振った。]
こちらこそ、ありがとう。 攻芸殿と手合わせいただいたばかりか、すっかり馳走になってしまった。
[そう改めて礼を言いつつ。 続く言葉を聞けば、悲しげな表情が浮かびそうになるのを、唇を噛んで堪えた。]
…………あぁ。こちらこそ。
[結局、別れの挨拶は出来ぬままに。 ただ、震える声を振り絞った。]
(299) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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[死んで逝く人がなぜ笑うのか。 少しだけ分かった気がする。
怖くないわけでも、 寂しくないわけでも、 悲しくないわけでも、ないけど、
最期に刻むのは、笑顔でいたいと思うからだと]
(300) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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ん、ありがと。
[弁当箱を片付けるのを手伝いつつ チアキの言葉にそう返す。
けれども彼が頭を下げて 静かに――そう、言ったから。>>298]
(301) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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お弁当ありがとう、すごく美味しかった。 お世話なんて、俺は何もしてないよ。 でも――
[喉にこみあげそうになるものを必死に堪えて チアキの頭に手を伸ばす。
ああ、ここで別れたらもう会えないのだ、と。 その笑みを見たらわかってしまった。]
……攻芸にも、よろしく、ね。
[そっと彼の頭に手を置いて。 そう言うのが精いっぱいだった。]
(302) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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豆腐のハンバークとか、 トレイルさん気にってくれたみたいですし 俺もすごく嬉しかったです
[>>299首を振り難いから、緩く首を揺らして 自分の嬉しかったからいいのだと、]
はい、きちんと伝えておきますね
[>>302頭の上の手に触れて、頷けば、その手を 弱く握って、別れを惜しむ。
だけど、時間が残っていない。 胸元の感覚も、どんどん薄れて行っていたから、 そのうちきっと、動けなくなる。その前に……]
(303) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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− 川へ向かう途中 −
[最初に出会ったのはチアキと攻芸だった>>226>>232]
チアキ様、攻芸殿、おはようございます。
[いつも通りに見えるチアキは乗り越えたのか、 まだ耐えているのか。 パンを差し出されると>>227、 じっとその顔を見つめて頭を下げた]
(304) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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ありがとうございます。 丁度昼ご飯に食べるものが無くて案じていたところです。
[包帯にも気付いたが、ただじっと見つめて目を伏せるだけ。 昨日呼びに行った時にはあの位置に傷があっただろうか。 それとも……、そこまでで考えるのは止めた。
包帯を巻いていると言う事は、その下にあるものを チアキは知っている。 その下に何があってもチアキが今笑っているのだから 自分からは何も聞くつもりは無かった]
(305) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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釣りの予定ですので、沢山釣れたらお礼に差し上げます。
[まだ釣れていない成果を勝手に約束し、 視線が主の持つ危険物質に向けられていれば、にこやかに]
これは元食べ物です。 我が君が調理なさいましたが……。 忍耐を鍛えるには良い試練となりますが。 いかがですか?
[手合わせをするという攻芸には流石に勧められず、 綺麗な笑顔でチアキに勧めてみた]
(306) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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それでは……、また!!
[トレイルの手をぎゅっと一瞬だけ強く握れば、 一歩後ろに下がる。そして、満面の笑顔を浮かべて]
さようなら―――…お元気で、
[去り際に残したのは、本当に微かな、別れの言葉だった。]
(307) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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[勿論冗談だが、主はどんな反応だったろうか。 会話は主任せだから、リアクションを見て楽しむだけにして]
攻芸殿もありがとうございます。 丈夫なもので助かっております。
[籠を渡す仕草の攻芸>>232と主から言葉を伝えられれば にこやかな笑みと共に礼を言う]
これに入りきれない大物が取れたら自慢しに行きますので。 攻芸殿には御武運をお祈りします。
宜しければ私とも手合わせをお願いします。
[修行した後で、と付け足すが。 チアキの包帯を見て、叶うか叶わぬか、多分後者だろうと 何処かで思うものがあった]
(308) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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[チアキに手を握られる。>>303 その力は弱く、病気の進行だろうかと不安になる。
一人で帰してしまっていいのだろうか。 攻芸もいないのに。ついていくべきだろうか。
一瞬だけ強く握られた力にそう声をかけ損ね そして彼が浮かべた笑顔に>>307 もう彼が決意していることを知ってしまう。]
――うん、じゃあね。
[喉から出た掠れ声は、チアキに届いただろうか。 何も言えなかった分、せめて笑顔でいようと、 彼が去るのをそのままいつもの顔で見送った。]
(309) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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―キリシマたちと会っていた頃― [>>305食べるものがないと言う言葉に小首を傾げたが 吊の成果で土産をくれると言われて、一瞬だけ 困ったような顔をしたが、すぐに笑顔を向けた]
ありがとうございます、楽しみにしてますね! 元……食べ、もの???
[不穏な香りの元は、どうやらキリシマの料理らしい。 少しだけ興味があるものの、その香りに頬がひきつる。]
え、……い、いや、その…… [>>306綺麗な笑顔が怖いですヴィンさん。 怯えるようにやや後退して、]
有難いんですけど…… こ、今回は……ご遠慮させて、頂きます、はい
[丁重にお断りした。]
(310) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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[いつものようにチアキと攻芸と別れ、彼らを振り返る。 もしかして、今のが最後の別れになるのではと 名残惜しむ様に背を見ていた]
(311) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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[トレイルとチアキのやりとりをじっと眺めながら。
チアキの姿が見えなくなれば、主を、後ろから強く抱きしめた。]
(312) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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ヴィンさんと攻芸が戦う所も見てみたいですね そのうち、俺とも宜しくお願いしますね
[>>308叶わぬ約束をしながら、 短いが楽しい会話に耳を傾けて、はっと思い出して]
いけない、二人とももう待ってるかもしれない すみません、それは……また、お土産楽しみにしてますね
[そんな言葉を残して、二人と別れただろう*]
(313) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[小声での問いかけには抱擁で返され>>312 うっすらと目に膜を張って、唇を震わせる。
何かもっと気のきいたことを言いたかった。 なのに逆に気を使わせてしまった。]
……チアキ、どうか……
[彼が最期まで幸せであれるように、と。願うしかなかった。]
(314) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[次に会ったのはジェームスだった>>223 あれ程トレイルに付き従っていたジェームスが 単独行動している事に驚いた。先の攻芸との手合わせの件を 知らなければ更に案じているところだった]
おはようございます。 先程チアキ様と攻芸殿とお会いした所です。 私とも今度手合わせをお願いします。
[攻芸に掛けたと同じ言葉を掛けて頭を下げる。 1人でいるラーマの姿に何故か切ない物を感じるのは 主を思う同じラーマとしてのものだろうか]
どちらを応援するとも言えませんので、 ジェームス殿に御武運を。
お二人の手合わせ、後にまた見せて頂けるとありがたいです。
[そう言って戦士を見送った]
(315) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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―現在・サミュエルの家― [ちゃんと笑顔で言えただろうか。 少し不安だったけれど、別れた時にトレイルは笑ってくれていた。
だから、きっと大丈夫。
サミュエルたちの家の前に立つと、小さく戸を叩いてから]
お邪魔します、
[誰もいないけれど、声を掛けて中に入らせてもらった。 そして、二人がいつも食事していた場所に、小さなお弁当箱1つ。 コト、と小さく音を立てておいた。]
(316) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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……夕飯は、作れるか分からないから これで勘弁して下さい
[包んでいた布をほどいて、一度弁当の蓋を外す。 先ほど昼に食べていたものと同じもの。 もう一度、蓋をすれば、その上にパンを二つ乗せて]
起きたら、……食べて下さいね
[二人の寝室の方に向かって声を掛け、家を後にした。**]
(317) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[3人をそれぞれ見送った後。 ぽつりと主へ呟いた]
……お裾分け…出来るといいですね。
[それだけ呟くと主を誘う]
では行きましょうか。 それとも、気になるようでしたら 遠くから少し覗いて行きますか?
[主の想いが何処にあるのか。ただ付き添うのみと]
(318) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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―村の入り口― [途中で村長の家に立ち寄って、 幾つか言付けをしてから、村の入り口に立った。
予防薬。 あまり役に立たなかったけれど。
もう少し、あれを研究していけば、 きっと治療薬が作れるはず。
この手ですることができなくて、悔しいけれど 話を広めて、力のある誰かに託そうと 村長に色々と頼んでおいた
これで、思い残すことはない。]
(319) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[入り口近くの木に背を預けて、 兄の欠片が入った小さな袋を強く抱き寄せた。
そして、静かに瞳を閉じて周囲の気配に耳を澄ませた。 綺麗な音が聞こえる。綺麗な色が見える。
ライマーとラーマ。 二つの魂が折り重なるこの場所。 とても優しくて、温かい場所。
失くした故郷に似ていた。 だから、守りたかったのかもしれない。
そんなことを薄らと、薄れる意識の中で考えて]
(320) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[後ろから抱きしめている為か、主の表情は読み取ることが出来ない。 だが、その声を聞けば、放ってはおけず。
彼を抱く腕に、力を籠める。]
……攻芸殿は、覚悟の上なようでした。 なれば、こそ。
[そう、静かに告げた。]
(321) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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(―――…どうか、幸せに、)
[最期に願ったのは、この地に生きる人たちの幸福。 パキリッ、パキリッ、どこかがひび割れていく。
それを皮切りに身体は、砕け散り、
黒い砂は、風に浚われた―――…**]
(322) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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―回想:手合わせ前>>315―
[トルドヴィンの言葉>>315を聞けば、ニヤリと笑みを浮かべる。]
卿も手合わせしてくれるというなら、ありがたい。 むしろ、こちらから頼みたいくらいだ。
[好戦的な笑みを見れば、答えは伝わるだろうが。 彼にもわかるようにと、軽く拳を突き出した。]
―回想終了―
(323) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[抱きしめる手に力がこめられ 静かに言葉を告げられる。>>321
慰めようとしてくれているのだとわかって 抱きしめてくれている腕をそっと撫でた。]
チアキも、攻芸もわかって、たのか。
[チアキが発症しているのだから攻芸だって共鳴するはず。 なのにジェームスに手合わせを頼んだのか。 だからこそ、頼んだのか。]
お前がいなかったら、とっくにおかしくなってそう……
[温かい腕の中、少しだけ体重を預ける。]
(324) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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