29 Sixth Heaven
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……きっと、他にいたら大きい嫉妬だよ? 小さな嫉妬は……
[先程、すこし感じていた、 あのムパスに対する感情を思い出す。] [パピヨンの大きな声は、廊下の端に近いこの部屋には リベラの耳にしか届かず、 リベラは一度抱きしめられながら周囲を見渡して。 ただ、翠はその動きに気づけば丸い瞳に小さく頷く そうすればリベラも大人しく 逃がされるままに、寝台におりて。]
あはは、ごめん、嬉しくて、さ? それに、ちょっと気になってるんだけど…… 目の下が、少しくすんでるよ、アンタ? ちゃんと、寝た?
[まるで、先程マーゴが口にした ここを出た後隔離された世界で……と言う話をなぞる様に 外の諍いを知らせぬように、 彼女と寝台に転がりながら睡眠を問う]
(284) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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[ペラジーの側に立ち、 彼が自ら立ち上がるまではそのままいた。]
やはり、私は
[ころされるかもしれないな、と 続きは声にはせずに。]
…立てるかね。
[背後の青年へ、手を差し伸べた。]
(285) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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……。
[椅子から立ち上がって待機室から出る。 ラルフに声をかけずに。途中で誰かに会ってもなにも言わずに。俯いたまま、これから長い時間を過ごすだろう自室へ戻る。]
(286) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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他の人なんていないもの。 これから先も、フィルと離れなければ フィルより大事な人なんてできっこないわ。
[それはとても幼い少女らしい発想だった。 リベラの違和感に気付く事はないまま、 不安が消えるまでは微塵も感じなかった眠気が 心地良さも相まって今更現れ始める]
ん……実は寝てない。 不安だと、お薬使わないと眠れない事があるの。
でも、怖いの収まったから、ちょっと眠くなってた。 フィルの腕の中、気持ち良いし……。
[こてりと彼の胸の上に頭を預ければ、心音が心地良く。 一度目を閉じると、少し瞼が重たくなって。 ゆっくりと、体の力が抜けていく。 このまま下敷きにして眠ってしまいそうである]
(287) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/23(Sat) 23時半頃
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[近くに立つ気配を感じながら ぺたり、と。素足が床を鳴らして 随分な時間を掛け、ようやく立ち上がる。]
…、…?
[途中で声に成らず消えた言葉に 男を見上げながらぱちりと、青を瞬く。 ――尤も、続きを話す気配が無いならば …其の先を、聞こうとまではしないのは 怠惰の所為か否か。
机の上の皿に転がったままの、一粒の苺へちらり視線が向いた。]
(288) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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そんなこと言われると、アンタの不安以前に 誰にもアンタを見せたくなくなってしまう。
[少女らしい言葉にフィリップはくすくす笑いながら 広がる濃色の髪の持ち主の下。 くすんだ色の通り、寝ていないと口にし 己を下敷きにするマーゴの頭を撫でる。]
……そっか……表に出る前に ゆっくり休んでおいた方がいいよ。 目覚めたら朝食を持ってくるから ちゃんと朝食をとって…… スティーブンに話すんだったよな。 彼のアポもとってこよう。
[下敷きにされたまま、眠りそうな 暫くぐっすり寝そうなマーゴの頭を撫でる。 眠ったら、自分は知りにいこうと。 知らなければ、何をすればいいかわからないし。]
(289) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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――……。
[パピヨンの様子はどうであったのか。 頷くスティーブンとペラジーを見れば、 彼女の方に向き直って。]
……少しずつであるなら、まだ。 耐えられたり、すんだろうか……。
[ぼそりと落ちたのは、独り言。 罪を吸われ続けた人が、一気に多くの負の感情を 吸われずに居れば、その負荷はどんなものだろうかと。
生まれた時から少しずつであれば、きっと耐えられるのだろう。 けれど、それをずっと知らなかったなら。]
(290) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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[モニタの向こうからかけられた声。 その声に、モニタのそばに寄り]
やあ、ベルナデット。 元気……とはいえそうもないですけれど。
やはり、無駄になってしまいましたよ。
[屈託なく、わらう。]
(291) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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― 自室 ―
[自室に戻って鍵をかけて閉じ籠もる。 おさげも白衣もそのままにベットに潜り込んだ**]
(292) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/24(Sun) 00時頃
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……――。
[立ち上がるのを見て、 少し、ほんの少し、笑みに似た表情。 苦味の勝ったそれ。]
いや。
[気にするな、と、それだけ。 苺を見るのに気づいて]
苺がすきなのかね、君は。
(293) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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……思考実験? 何を言っているの気違い! 難しいから、それでどうしたというの? これは机上の実験じゃないわ! いままさにここにある必要としているのよ!
劇薬を飲むのはお前じゃない。 劇薬とさえ識らずに飲み下すのは、お前たちが"世界"とひとくくりにして逃げた人々よ!
[怒鳴る声は次第に大きく。 杖を振り上げ、スティーブンの腕を払おうとして]
ムピス、何を……!
[ようやく背後の彼に気づく。掻き抱く腕の場違いな暖かさに、一瞬表情に困惑が乗る]
いま話をしているの。 邪魔しないで!
[喘ぐように声を引き絞り、足掻く。 回らぬ頭で力は入らず、拘束は解けぬまま]
(294) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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それでも、いいよ……? だって、そうしたら……。
[眠気の滲む声でほんわりと囁く。 髪を撫でる手が気持ち良い]
(295) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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ん……頼りっきりでごめんね、ありがとう。 私、このまま……、……――。
[寝ちゃいそう。 そういい終わる前に語尾は小さく窄んでいき。 幸せで深い眠りの中へと、誘われていくのだった]
(296) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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……マム。 感情のままに激しては、それでは、 話をするのでなく相手を責めているだけ、です…っ。
[振り上げた杖>>294は、抱きしめる際に身を掠めた。 けれど呻きは飲み込んで、抱きしめる手は宥めるように。
言葉は、先ほど最初に見たフィリップにも感じた事。 ……その事を、告げる事はできていなかったなと、 今は思い至る事は出来ず。]
(297) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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[一度、二度。ゆるやかに瞬いた青が、僅かに傾ぐ。 気にするなと言われれば――かくん、と一つ頷いた。 それでも、何か気にかかるのか やはり視線は男へと向いて。]
……、うん。 すき。
[効率面でも。そのほかの意味でも。短い問いに、小さく頷いて。 …しかし、青年に掻き抱かれても尚荒ぐ女の声に ぴくりと、やはり身体は退いた。
――此処へ来て直ぐの彼女は、これ程荒い言葉を使う人だったか。 曖昧な記憶でも、やはり緩やかな変化に 己が浸っていた大罪の微温湯に対する恐怖が、じわりと染みる。
これが、己達が背負っていた 一部分。 これが世界に蔓延るのだと、自覚する。 ――嗚呼けれど、やはり。 自分の欠片を引き換えに、再びは 背負えない。]
(298) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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……気にすんなって……おやすみ、マーゴ……
[囁かれた声に、翠を細めながら 眠気にとらわれた様子に 頭を撫でていた手、それを背に滑らせ 彼女の一番古い傷の辺りを撫でる。
どのくらいそうしていたか? 彼女の寝息が深くなるのを見計らい そっと、己の上から寝台へとうつす。]
(299) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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[……敷布をかけなおしてから、 寝台にいたリベラに目配せを1つ。 彼女がおきた時、鳴いて知らせてくれるように。
……外から隔絶させ、必要なものだけ用意する それは、このシステムにも似た。 ……違うのは少女が、自分で手を伸ばした、こと。]
[歪んだ世界でも彼女が笑えるなら。 例え、世界がどうなっても
……一途な思いと言えば聞こえはいいが それは、とても利己的な、もの]
(300) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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もちろん、存在にも理由はあります。 たまに、それを奪い壊そうとする欲深いものがいるだけです。
[続く言葉に。 うなずくのではなく、手を広げてみせた。]
5年。
それ以上は待たないかもしれませんよ?
[そっと伸ばした手は、画面に触れただろうか。 そして、それは果たして――]
(301) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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フィリップは、リベラと眠るマーゴを部屋に置き、自分は人のいると頃へ
2011/04/24(Sun) 00時頃
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[パピヨンの激情を声で叩きつけられながら スティーブンは唇を引き結んだ。
頬のあざはだいぶんとひいて 瘡蓋もできているけれども 痛みは、負の思いは、沈殿する。 これがうえ、の世界なら。]
思考実験と現実は違えども 思考せねばあるはずの可能性も 見過ごしてしまうでしょう。
[彼女は孤児院を経営しているといった。 きっと、彼女の思いの向こうには面倒を見てきたものたちが、いるのだろう。]
――狂人。そうですね。 私の行動と思いはそう呼ばれるに相違ない。
[それでも。拳を握り締める。]
(302) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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[ムパムピスを見た。目礼、をする。 彼は、彼女の管理者だ。 激情に身を任すパピヨンを彼の言葉は 諌めることができるだろうか。 何を謂っても今の自分では駄目であろうから]
――そうか
[いちごがすき、と頷くペラジーに眼を向けた。]
食べるといい。誰もとがめない。
(303) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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誤っている者を責めて何が悪いというの。
[は、と吐き捨てる。 耳元で告げられた言葉に、少し沈黙を挟むも、歪んだ表情は変わらぬまま。 けれど提案に、手を引かれればそちらに赴く程度の譲歩はして]
……システムも選定を誤ったようね。 傲慢と言われ開き直る、まさにお前こそが"傲慢"じゃない!
[荒げる声はさらに強く。 次第に自身が何を告げているのか、分からなくなる。 けれど自身の正しさだけは信じたままに、それを貫くことしか考えない。 他者の、あるいは自身の欲求をも殺すために]
(304) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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――……。ありがとうございます。
[足掻く彼女の身体に、抱きしめる力を強めた。 拘束するのではなくて、宥める気持ちを込めて。 感じる体温に、今は戸惑う暇もない。 誤っている、と。その言葉に寄せた眉は、 きっと彼女には見えない。
けれど、譲歩する気配には彼女を誘導して。 待機室に赴く間、思考する。]
[「これ」が、傲慢というものなのか。 優しい「マム」とはかけ離れたような姿。 向こうへ繋がれさらに多くの傲慢を注がれたら、どうなるのか。
――……器と繋がれる事が無く、 これが世に解き放たれたらどうなるのか。]
[思考の比重は、けれど彼女の身に降りかかる事の方に、まだ多く。]
(305) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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―待機室―
――……皆、此方にいたんですか。 [メインルームの向こう。 接続されたもの、それに従った者。 全員の姿が見えれば、声をかける。
チャールズとコリーンの様子は、ぼやけた映像では はっきりと見る事は出来なかったけれど。]
(306) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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ムパムピスは、画面にか、手を伸ばすラルフにも一つ礼をして。
2011/04/24(Sun) 00時半頃
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― →廊下 ― [個室の戸を閉じ、廊下に出れば マイクを通しメインルームにまで届く声は フィリップにも聞こえて。
そう、パピヨンは、責めて良いと思った。 これから、地上に起きるであろう悲しいことを思えば それは、当然の権利だと思った。
フィリップは思いながら声のするほうへ]
(307) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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フィリップは、大部屋と、そこに映るメインルームの面面に目礼1つ
2011/04/24(Sun) 00時半頃
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……、
[男の言葉>>303に、少しだけ悩んだようにして。
待機室へと移動を始める前に、その緩やかな足取りは 少しだけ遠回りをして皿の方へと近付くと、 その赤い実を、ひとつ。掌へと転がした。 青を掌の内へと向けて、しかし其れを直ぐには口にしようとせずに。]
…、えと。 もってく。
[それだけを告げて、ようやく待機室へと緩やかに歩き出す。 男へと、追い付く事が叶えば、ぱちり、と一度だけ瞬いて。 何を思ってかその上着へと、遠慮勝ちに手を伸ばす。]
(308) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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―待機室につく前―
[>>303目礼に、此方も瞬きだけで答える。 ……向ける視線には、けれど哀しげな色を込めて。]
[罪を、背負うというのなら。 その現実をしかと目にして、それからなのだろうと思う。
それが、叶うのかどうか。 それはわからない事だったけれど。]
(309) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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―待機室―
……フィリップ。
[大部屋に入り、パピヨンをソファの所まで誘導して。 そこに腰掛けるよう促せば、現れるフィリップの姿。
じ、と視線は其方をみるも、 モニターから聞こえる声。耳を、意識を傾けた。]
(310) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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……。
そうか。潰さないように 落とさないように 大切に
気をつけると、いい。
[何を重ねたか謂って。 そのまま歩き出そうとした、とき。
白衣に伸ばされる手に、 振り返って、目を見開いた。]
(311) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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……。
[足を止めて、暫しそのまま。 一度、何かを言いかけて 唇を噛むような、 その後。
躊躇いがちに、 手を、差し出すが。 繋がれたかどうか。
どちらにせよ 待機室へと 向かい――]
(312) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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[そう、わかっているのだ。 理だけで言えば。一万人が苦しむより14人で済む、いまのほうが”最悪のまだしも”であることくらいは]
けど、ね。
[気に食わない、だけだ。 自分の自由がプレミア付きだから、ではない。
それに捕らわれることを、何故と呪いつつも受け入れる、その考え方、そのものが気に食わないだけ。
だから、パピヨンの声は、脳裏から消し去った。]
(313) 2011/04/24(Sun) 01時頃
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