270 「 」に至る病
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── 出立前夜 ──
[憂鬱な"お使い"へのカウントダウンはあっという間。 外出へ前向きな姿勢を見せたかと思えば 10分置きに診察室を覗きこんでみたり、 ナイフで指や掌を傷つける回数も顕著に増えた。
始める前からこれでは、という憂いも混じり、 舐めて、と強請る表情もどこか幼く、心細げだ。
無理もない。 この20年、ひとりで外出した回数など両手で足りる。]
(298) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[講義が終わると、 あたしは友達と連れ立って教室を出る。
大学の友達に パパと喋ってるところを見られるのは、 なんだか恥ずかしいじゃない?
あたしも、難しい年頃なんだ]
(299) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[木漏れ日はきらきらと輝いて、 大学に吹き抜ける涼風は爽やかだった。
キャンパス内のカフェに友達とたむろすると 次の講義まで暇つぶしに くだらない世間話をしていた。
と、そのとき。 ぷるるると携帯電話が震える。
見れば、パパからの小言>>250が一通]
(300) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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『寝てないもん』
[文章の最後に ぷんすこと怒った絵文字をつけて送信。 寸でのところで寝るのを我慢したのだ。
むしろ褒められてもいいじゃないか。
携帯電話を鞄にしまうと、 再び友人たちとの会話の輪に戻る。
からん、とアイスティーの氷がはじけた]
(301) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[あたしとパパは、大切な家族で、 父と娘で、先生と生徒で。
それで、満足しているはずだったのに]
(302) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[……我慢しなきゃいけなかったのに]*
(303) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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―― お使い前夜 ――
[明日の朝には 会ったことのない吸血鬼に会いに行くと思うと なんだか寝付くことができなかった。
幾度も携帯電話の時間を確認して、 ベッドの上で寝返りを打って。
あたしはするりと寝床から抜け出すと、 パパの寝室の扉をノックした]
(304) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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……パパ、まだ起きてる?
[返事が返ってこようが、こまいが あたしは寝室に入ると パパのベッドにするりと体を滑らせる。 そのまま、パパのぬくもりを感じながら目を閉じた]
なんだか、寝れなくって。 でも、パパといっしょなら眠れる。
[子供の頃に戻ったように、パパに身体を密着させた]
(305) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[パパのぬくもりに、安堵感を覚える。 一気に、睡魔があたしを襲ってきた]
おやすみ、パパ。
[先程まで胸の内に巣食っていた不安は、 すっかりなくなってしまった]
(306) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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"I’m so happy being your daughter."
(307) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[ふたりのお決まりの文句。 微かな囁きは、夜の帳に消えていった]**
(308) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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マトンは癖があって ラムは臭いも少なめ……ですか
私はそれなら、マトンの方が 癖がないと食べた感じが少ないので
[好みというよりも、損得の問題>>287 少量でも口に残るほうが単純に特だと考える。
瓶入りの飴を選んだのもそう 飴は無くなっても瓶は残しておけるから
そんなことを話しながら歩いていけば また新たな品が追加され]
(309) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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兎の帽子と、えっとこのカレーは クマとクジラ……ですか
喜んでいただけるでしょうか……
[違う意味でお使いに行くのが不安になる>>288
万が一、お土産が気に入られなかった時のため 瓶入りの飴も持っていこうと密かに心に決め]
(310) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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グスティ、これ。"あの子"に渡してくれる? 要らなかったら捨てていいからって伝えて
[そういえば件の少女は、 来院した時から眷属だったのだろうか。 過る疑問が主へと音にならぬのは、自らへの 不安の方が強いから。
気を紛らわすためにもと用意したのは 赤と白、緑を基調としたカラフルな小型のキャンドル。 形はクリスマスツリーやサンタの帽子に、靴下。
まだ、炎が怖いのなら、憎んでいるのなら。 そのままツリーのオーナメントとして飾れるように。
──彼女の身に起きた惨劇など、知りもしないで。]
(311) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[外に出れば、ぽつりぽつりと光る星>>289 そして、思いがけずできた予定に]
──プラネタリウム……?
[それが何かは知らない
けれど彼が与えてくれるものは 全て、かけがえのないものだから これから訪れる未来を急くように 手を握り返し、前へ前へと暗い道を歩いていく*]
(312) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[あれから、彼の態度に変化はあったか。
あのような審査制度が成り立つということは 四六時中、傍にいた眷属が不在となっても 吸血鬼にとっては大した問題でもないのか。
むしろ気が楽だと、想ってやしないだろうか。 溜息の数が減る、と。]
……それから、…今夜も…
[彼には再三、注意されているというのに。>>139 どうしても考えることを止められず、 肯定されるのが怖くて、直接確かめられず。]
(313) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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……そんな顔しないでよ 僕なら大丈夫、 大丈夫だ…から
そうだ、帰りにお土産買って来ようか 何が欲しい?
[腹の底に渦巻く深淵には届かなくとも、 何を按じているかまでは知り得なくても。
今は、重苦しい溜息と、苦い表情が欲しかった。 眷属になった瞬間の、死をも跳ね退ける強さが。]
(314) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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――幕間・考察――
[拠り所が主だけになるから依存症が進行するのだと、ふつうの人間ではありえない程長い年月を生きて来て男は確信していた。 例えばいつも手紙を寄越してくる協会の吸血鬼>>1の眷属はかつて彼女の幼馴染で共に長く生きていると聞くが、その「彼女」には会ったことがない。外に出ない眷属の「世界」は主だけになり、病はもう手の施しようがないのだろう。 他にも元々家族だったり家族となったりした眷属は愛情が閉じて死んでいったという文献は多く見受けられた。
男は既に検索で古い新聞記事を見つけている。 自宅で死んだ一人の女。 きっと10年もたずに死んでしまった、アオの最初の眷属で――家族。
彼の渇きを最初に満たした存在がたとえ故人で彼の母親であったとしても怒りが込み上げて来て、これ以上は危険だと、詳しい思い出話をアオに問うことは止めておいた。
あの時点では引き返せた。 そして自分が男で、彼と公的に「家族」になれない身であることがひとつのストッパーであると言い聞かせた。]
(315) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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『この映画面白かった、好きだなあの最後のシーン』 『白にうっすら反射する水色が好きなんだけどさ、なっかなか上手く出せねぇんだよな』 『美味いなこのアボカドってやつ。俺これ好きだわ』 『おっ 新曲イイな。最近好きでさこのバンド』
[男にはたくさん好きなものがあって、たくさん依存先がある。 自立した仕事を持ち、収入も衣食住も主に頼らなければ生きていけない存在ではない。
それが男の自負でこれまでの病の進行を食い止めてきた意地だった。
好きだと言うよりも尚雄弁な態度を取っておきながら、屁理屈のように自分が大丈夫な理由を毎晩言い聞かせながら眠った。 それでも病は確実に、例外なく、男を狂わせていったのだ。]
(316) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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――リビング――
[苦しさを訴えて抵抗していた手が、震えながらシャツに皺を刻む。>>297
食事時間の融通を言い訳にして。 情に訴えるような真似までして。
それでもなお、主は眷属の甘露を拒む。 それが本気の嫌悪ではないことは、忙しなく唾液を嚥下する喉の音で知れる。
彼はきっと気づいている。 時間を測るつもりがなかった自分に。]
(317) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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――そうか。 悪かった。
[絞り出すように了承の言葉を吐き出した。 そのまま抱き締めていたら、手酷く犯してしまいそうだったから、唇を噛み締めながら――うっかり流血して誘わないように細心の注意を払ったうえで――アオの身体を引きはがした。
テーブルの上の手紙を読む。 遣い先の名前を一瞥し]
(318) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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……暫く籠る。 ジャーディン先生への土産をつくらねぇと。 最新刊のロリJKモノ危うくて好きだったし、感想伝える機会が出来て良かったわ。
[目を伏せたまま、リビングの出口へと重い足を引きずった。*]
(319) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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―― 回想:何でもない昼下がりの事 ――
[きっと、それは遠い昔の、何でもない昼下がりの事。]
(320) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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[あらゆる学問の徒に学びの場を与えるリンディン大学は その日は静かな秋晴れの空に包まれていた。
外のカフェテラスで学生達がランチを食んだり 本を捲ったりしている。 石畳からちらちら生えた白い野草を優しい風が撫でている。
現代では完全にカフェとして改装されているその場所で 一人の教授が、一人の医学生の傍に腰掛けた。]
(321) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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[学生の姓は『アルブレヒト』といったかもしれないし そうではないかもしれない。――些細なことだ。
数十年前か数百年前かもわからぬ昔のこと。 あらゆる学問の徒に学びの場を与えるリンディン大学でさえ 珍しいとされる「吸血鬼」の教授が やはり珍しいといわれた「吸血鬼」の学生と相席した。 それだけのことだった。]
(322) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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やあ、 席が空いていないんで 隣、いいかい。
[古い本を片手に、眼鏡をかけた教授は笑みを投げかける。 答えがなんであっても彼は座り、少しの間、 その吸血鬼の生徒と同じ時間を過ごした。
お互いの学問のことを話すこともあったかもしれない。 あるいは、吸血鬼について語ることがあったかもしれない。
それら全ては、 白い花を撫でる秋風のようにささやかに過ぎ去る。 昼休みの時間のお終いに、教授は生徒に対して 興味を持ったかのようにこう問いかけた。]
(323) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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歴史を学び、人に学び、 かくありたい、かく終わりを遂げたい、と思えど なかなか上手くはいかないみたいだ。
僕なんかは、 歴史の中で死んだ彼らよりも ずっと長い時間を生きているのに…… 吸血鬼のくせに、いつも人間のように迷っている。
君はどうだい。 君は、長い時間をかけて、 どんな風に生きてみたいと思う?
[どんな答えが返ったとしても、 教授は「そうか」と頷くことはしただろう。]
(324) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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[白い花が風に揺られている。 リンディンの鐘が鳴れば、 同じ場に憩っていた人々も吸血鬼も別々の道を歩みだす。
それは遠い昔の、秋晴れの昼下がりの事。
”娘”のために手紙の封をあけた教授が、 何年も昔の記憶の扉を開けて その昼下がりの事を思い出したかどうかは――*]
(325) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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[嵐すら、吹き飛ばしてくれると信じて。>>271]**
(326) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[無地のノートを開く。 高級ではない、ただの安いペンを指の間でクルクル回した]
……
[日記は単語ひとつのこともあれば、一ページびっしり埋めることもある]
(327) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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