29 Sixth Heaven
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あ、いえ。 慣れてますから…?
[大丈夫、といいかけたところで大事な話、と続く。 軽く瞬き、近づいてきた男を見上げる。 告げられた言葉に一つ、二つ、瞬いて、ただ、じっと]
…理由は、お聞かせいただけるのでしょうか。
[責めるでもなく、詰るでもなく。 ただ、特に大きな感情の変化を見せないまま問いかける]
(259) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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理由?
[首を傾ぐ。 少し眉を下げて笑った]
貴女の管理する器が色欲であることがひとつ。 貴女が女性であることがひとつ。 貴女が私の妻ではないことがひとつ。 貴女が未だ幼いことがひとつ。 ……あげていけばまだありますが
[間近にきて、見下ろす視線の先もまた、あお。 碧混じるその色を一度見詰めて]
私の傍に居ては身の保障が出来ません。 それが一番の理由ですよ。
(260) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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…そうですか。
[挙げられる理由に、小さく息を吐き出した。 連れて行かないと考えるのは、尤もだろう。 そこまで言われたら、こちらには返す言葉もない]
わかりました。 それが、チャールズ様のお考えということですね。 ……私では、チャールズ様のお世話をするには未熟だと。
[溜息が一つ零れた。 取り付くしまもない、といった様子の男を見て]
では、逆にお尋ねします。 もしも私がここを仮に去ったとして、次に現れた管理者が 私よりもっと幼い方だったら、どうなさるのですか? チャールズ様の奥様が選ばれるまで、駄々をこねて 管理者の変更を求め続けられるのですか?
(261) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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鞘のないナイフは、何かを切り続けなくてはならないでしょう。 そうやって、いつの間にか自分がぼろぼろになってしまう。 年月だけが経ち、ぼろぼろになっても鞘に収められないまま 刃毀れがおき、磨耗して、切った跡を醜く残しながら、 それでも休息を得ることは出来ない。
チャールズ様が仰っていることは 貴方が今なさろうとしていることは ……それと、同じことではないのですか。
[じ、と見上げる。 青碧はゆらがないまま、真っ直ぐ]
(262) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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貴女の精神が未熟であるとは思いませんが 私が連れて行きたく無いという理由はご理解頂けたでしょうか。
[尋ねられた内容には、思わず笑ってしまった。 首を振る]
管理者となる者が貴女より幼い事は、稀だと思いますよ。 器よりも管理するものの方が、しっかりしていないと 希少な器をダメにしてしまう。 世界がそんな間の抜けた選択をするとは思いません。 それに 私は妻を此処に呼びたいなど、微塵も思わない。
(263) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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剥き身の刃物がどれ程危険かは理解出来るのでしょう? 貴女では鞘になれないと、そう申し上げているんですよ。
[黒檀色が細められる。 少し、哀しげに]
――…ベルナデット
(264) 2011/04/20(Wed) 20時半頃
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―少し前から…待機室:大部屋―
――……。
[>>252哀れ。どうなのだろうか。 スティーブンは、考えた。けれど。]
天秤に乗せて どちらと比べることなど出来はしない。 ……自ら命を絶った管理者も、 居るというのに。
[最後の方は届いたかどうかは分からない。 ムパムピスとベルナデットが戻ってきたから その音に消えてしまったかも知れぬ。 器「色欲」の管理者。 彼女はまだ何も知らないのだ。 背を向け、ソファに座った。 寝転がるペラジーも見えた。]
(265) 2011/04/20(Wed) 20時半頃
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……。
[ゆっくりと、息を吐き出した。 少しだけ、震えていた。 うまく言葉にならないものがあるのだろう 何度か、手を拳にしたり、解いたりを繰り返して]
……わかりました。 もう、結構です。
[ゆっくりと言葉を吐き出して、その傍らをすり抜けた。 走り出すようなことはなかったが、その足は少しだけ急いでいて]
(266) 2011/04/20(Wed) 20時半頃
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ベネットは、チャールズの横をすり抜けて、朝出てそのままの個室へと足を向けた。
2011/04/20(Wed) 20時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 20時半頃
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― 個室 ―
[静かな部屋の中、少年と少女は向き合っていた。 少女の手は力なく下ろされ、 少年の手は緩く少女の首へとかけられている。
少年は、穏やかに微笑んでいた。 少女は、道に迷った子供のような目で少年を見上げていた]
(267) 2011/04/20(Wed) 20時半頃
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―待機室― 理解出来たなら、荷物をまとめていらっしゃい。 明日には此処を出てゆくように [怒らせたとは思ったが 目論見はおそらく成功するだろう。 すり抜ける少女を一瞥し、首を振る]
幼い子。 共に行けば必ず傷つけてしまうでしょう
[続くぼやきは小さく小さく]
(268) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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―待機室―
…―― …。
[掛けて、去っていく ベルナデットの背を見る。 浮かぶその表情は、複雑なもの。
一度、己の担当である器の青年へ視線を向ける。 ペラジーはまだ目を覚まさない。]
(269) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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……頭を冷やしてきます。
[短く告げて、部屋に戻る。 言葉通り浴室で水を浴びる為に*]
(270) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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――ミスター・チャールズ……。
[彼へと顔を向ける。 パピヨンは、どうしたであろう。 扉向こうへ彼が去っていったなら、 ソファの背もたれに体重を預けて俯きがちに眼を閉じた。手は祈るように組み合わせて膝の上。]
哀れ か
[ぽつり、呟く。
己の知る事実を聞いた 彼らはどうしたであろうか。]
(271) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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別に、平和やら平等を望んでるわけじゃないですけれどね。
[チャールズの漏らした、聖職者にあるまじき不平等への言葉に、そう言霊を紡ぐ。 もとより信仰を持たない身、そんな題目は信じていない。]
ただ、気に食わないだけですよ。
[やがて、スティーブンとチャールズが語りだせば、あえて口を噤んで。 スティーブンが言い淀むことには、おおよそ予想はついた。 10年とは知らずとも、このシステムがいままで噂にすらならなかった、その異常性を。ジャーナリストの端くれとして直感していたから。]
[ベルナデットとムパムビスがはいってくれば、軽く挨拶くらいはしただろうか。 あいもかわらず、言葉は発しないまま、だったけれども。]
(272) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 21時頃
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― 個室 ― [少年は首に伸ばしていた手を そのまま、静かに滑らせ、少女の手を取る。]
[いくつもの選択。][選択できる自由は有る] [同時に、選択した”モノ”を受け入れる義務も ……有る]
[少女の迷うような視線。 少年は彼女の手をとることを選んだ。 少年が口にした選択と、選択した場合を口にした 幾つか少女がが口にした選択への意見も口にした これ以上は、少年は ただ少女の選択を待つつもりだった。]
[……例え、少女が どのような選択を取ったとしても……]
(273) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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[チャールズとベルナデットがなにやら静かに言い争い、ふたりとも去っていくのを見れば、ようやくの呈で身じろぐ]
やれやれ。信念のある方々はやはり大変なんでしょうねえ……
[そして、やおらスティーブンに向き直り、ぽつりと一言。]
だから、いったでしょう。 ――とりあえず、壊そうか、と。
獣の直感も、馬鹿にしたものではないのですよ。
[にこり、微笑む]
(274) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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― 個室 ―
[取られた手を引いて、背に回す。 そして、ゆっくりと目を閉じると一つ息を置いて]
[先程その指先に触れたその場所へと、そっと唇を寄せた]
(275) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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君は、…気にくわないと 謂ったのだったか。
[向き直る青年に、 顔を向ける。 思い出すはここにきた日に見た、一瞬閃いた鋭い眼光]
―――ラルフ。 成る程、獣と自称するに相応しい名か。 嗅覚は、鋭いらしいな。
…壊したいのは、 強欲ゆえもあるのかね。
(276) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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スティーブンは、微笑みに向かう顔は、常の生真面目そうなもの。
2011/04/20(Wed) 21時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 21時半頃
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−個室−
[廊下を走ることはなかった。 扉を閉め、寝台に腰掛け、ゆっくりと息を吐き出す。 手が震えていた。それは、何の感情故なのだろう]
…何もわかっていないのは、そっちでしょう。
[呟く。 ここにはいない相手に、聴こえるはずはないのだけど。 ゆっくりと息を吐き出してから、枕をぽふん、と一つ叩いた]
(277) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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[ほほえみのかめんは、くずれはしない ほほえみのかめんは、はずしはしない ほほえみのかめんは、とりさるまでも、ない]
強欲故、ですか。 ……そうですねえ。
[深く深く、腰かけ直して。 指を三本、立てた]
理由は三つほどありまして。
一つ。自由を奪われるのが気に食わない。 一つ。真実を隠されているのが気に食わない。 一つ。感情を、勝手に、奪われているのが、
なによりも、気に食わない。
[穏やかに微笑んだまま、告げた言葉は常の調子で]
(278) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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誰が、荷物なんて纏めるもんですか。 解らずや。
[枕をもう一つ叩く。ぱふん、といい音。 それから、枕を抱えたまま寝台へと背面から緩やかに倒れた。 見えるのは天井。そこにはステンドグラスも十字架もない]
…もうちょっと、胸とかあったら、良かったのかしら。
[メインルームに消えたコリーンの姿を思い出す。 あれぐらいご立派な肢体であれば、幼いなど言われずにすんだのか。 もちろん、少なくともそれは見た目だけの話だし、 チャールズが言っているのはそういうことではないとわかっているが]
(279) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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― 個室 ―
…………マーゴ…… [ポツリ、ポツリと落ちる少女の声の合間に 小さく少年の声が落ちたのは 少女の唇の感触を少年が感じた時。]
(280) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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成る程、 …シンプルだな。 あるがままでありたいと、…そういうことだろうか。 “感情”に、こだわりが?
[何故笑むのか。 彼の笑みは穏やかながら色が見えない。]
ここのシステムは、 秘密主義のかたまりだ。 世界をコントロールする、機構。
―――君の相方は ここのシステムのことに 多少なりと詳しいようだが…話しはしたのか。
(281) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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―個室6― っくし!
[水を浴びて、浴室から出たところでくしゃみをひとつ。 少女一人怒らせたとは思っていたが 妙な悩ませ方をしたとは知らぬこと]
……さて、困りましたね。 接続の件はどなたに言えば良いんでしょう [荷物の中から同じスータンを取り出して 着替えを済ませれば、見目は先ほどと何も変わらない。 鞄はその場においたまま、身ひとつで部屋を出る]
(282) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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―待機室―
[>>256同じ事を思ったというのに、きょとんと瞬いた。 その表情は、どこか同じようであったかもしれない。]
……なかなかに、思い通りに行かないものですね。
[呟けば、何か可笑しかった訳でもないけれど。 少しだけ気持ちが軽くなった気がして、 今度はふ、と、小さく笑った。]
あ、え、と。 ありがとうございます、チャールズ様。
[>>257長椅子を勧められれば、少し戸惑いながらも。 ぺこりと頭を下げて、パピヨンの傍らに座した。 彼女の反応は、どうだったのだろう。 椅子を進めてくれるその様子、教会を訪ねた頃と重なって。 先ほど少し気が軽くなった事も手伝って、 嬉しそうな笑みが落ちたのだった。]
(283) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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――……あ、シスター……、。
[チャールズとベルナデットのやりとり。 何か、口を挟めるでもなく。
立ち去る彼女の様子には立ち上がり駆けるものの。 ゆっくりとした動き、間に合わずに再度椅子に座り込む。]
――……はい。 [頭を冷やす、と言うチャールズには、 小さく返事をし見送って。
何か、伺うような視線。 ラルフに、スティーブンに……そうして最後、パピヨンに。 向ければ、小さく、囁きを落とした。 彼女には見えないだろうと思えば、 惑うように下がった眉を隠そうとすることもないまま。]
(284) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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いいえ。そうではないですよ。
[ふるり、と首を振る。 感情そのものにこだわりがあるわけでは、ない。 こだわっているのは、もっと別の。根幹の。]
リンダとは、ろくに。せいぜいどのくらいの覚悟なのか、問うた程度ですよ。
あるがままでありたい、というのとも、少し違うんですよね。 ……そう、つまるところ。こういうことです。
[にぃっっと、笑みを、深くして。]
(285) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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「しかるにさ」
「ぬるま湯に浸ってると 人間は だめになるよな」
(286) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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ムパムピスは、齧った林檎を食べ進めるでもなく、片手に持ったまま。
2011/04/20(Wed) 22時頃
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――……貴方は、駄目になっているんですか?
[ラルフ>>286の言葉が何だか耳に残る気がして。 顔を上げる。
理解が及ばない、と言うように、首を傾げた。]
(287) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 22時頃
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[違う、と否定する声。 覚悟を問うたという、 その調子が、変わったような]
…“誰”だね。
[ラルフを見、問いかける。]
…今の世界がぬるま湯ならば 君は壊さんと欲す、 と…いうことかね。
(288) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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