152 【R18薔薇】名も無き孤島再戦
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フランクに5人が投票した。
黍炉に1人が投票した。
フランクは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
黍炉が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ゴロウ、チャールズ、リー、ススムの4名。
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― 回想 裁判所
[ 死者15名 重軽傷5名 無差別殺人。
それが、壇上で読み上げられた僕の所業。 彼女の首を落とした後の事は、なにも 覚えていない。 なんだかとても素敵な音楽を聽いていたような。
今はもう、目に入る全ては灰色に頽廃していて カタカタと震え続ける右手を押さえつけるのに忙しい。 これで漸く 名実ともに死ねるのだと 安堵しているはずなのに、胸に湧くのは微かな衝動。
屋敷の外だという事実が、ぼくはまだ飲み込めない。
――それにしても、この間まで居たしろい場所は どこだったのだろう。 ]
(0) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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…っは、だめだよ。杖はすぐ離さないと。
[はは、と口から出るのは笑い声。 思った通り、>>4:124桜庭は杖を確りと握っていた様子。 手を離すのが遅れたようで、 少しは左手にダメージを与えたらしく見える。
錫杖を取りかえせたことに上機嫌で桜庭の方へ向けば 両手で構えた錫杖をしゃらりと鳴らした。]
色々食べさせて貰ったさ…。 蛇に茸に、鹿に草に魚…。
[杖を取り上げることには成功したが、 その際に受けた斬撃は避けられなかった。
話す間、息をする度に胸がじくじくと痛む。 しかし今は止血をする暇もするつもりもない。]
(1) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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[ 屋敷の中で異音を奏でる紅い狂気を、 制止しようとするバトラもメイドも居たはずなのに 殺し続ける凶刃は、油圧がゼロになるまで止まる事は無く。
殺戮が終わらなかった理由を知るはずの 生き残った5名が口を揃えて言ったのは
"悪魔が踊っていた" ただ一言。
]
(2) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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そういえば、さっき―――!
[相手との距離は2m。 話しながらもその差を埋めるように やや低い姿勢を保ったまま駆ける。
思い出すのは、今さっきの
人を殺した、と確信できる、
頭蓋骨がひしゃげる感覚で]
(3) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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――― 通すわけ、 ないじゃない。
[ ぼくは ぐるりとくびを かたむけ まわす ]
[ 光の消えた双眸が 影を捉える ]
(4) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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美味しい餌を、食べさせて貰ったなあ… たしか、その餌の名前は
[殺した瞬間を思い出すその顔は 恍惚の笑みで。 もし錫杖の間合いまで踏み込むことができれば、 力任せに、桜庭の脛を薙ぎ払おうと。]
―――バーナバス―――――
(5) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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ねぇ フランク!バーナ、観ていて! ぼく、ダンスはとってもうまいんだ!
ぼくをみて! ぼくを視て! ぼくを覽に来て!
[ 遊戯を披露する子供のように、無邪気な声を天に投げ それでなくても幼い印象は、まるで本当の学徒の如く。
彼が放つ不殺の言葉>>4:125も、今は遠い潮騒に流されて 大過の中に墜ちた自我には意味をなさない。
スロットルごと思い切り握った右手の先、 淑女というには軽く、激しいパートナーと共に 足はViennese Waltzの円を描いて跳舞を為す。
刃は押し当てるでなく、薙ぐように 優しくエスコートされた狂気の鎌鼬は 彼の周囲で春風のように戦ぐ。
まるで、舞踏の相手の腕を 引き留めるように*]
(6) 2015/03/14(Sat) 00時半頃
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んー。
[上機嫌で笑われ、気に入らないというように口を尖らせた。 左手首は使えなくなってはいないが、 今すぐには力をいれられないくらいの捻挫を負っている。
茶堂の黒衣に血の色が少し、滲む。 それは黒衣の黒を一層際立たせるようで。
茶堂>>1の言葉に耳を傾けながら、 男はじっと相手の出方を窺う。]
(7) 2015/03/14(Sat) 01時頃
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[ ――夜の中に能面のように不気味に浮かぶ 恍惚を帯びた笑みが ぞっとする速度で迫る。>>3]
そーか、い
全身の毛がそそけ立つような重い音で風を切り裂きながら 膝から下を豪速で薙ぎはらわんとする錫杖を、 咄嗟に飛び上がり膝を曲げて避ける途中。
夜風に短い黒髪を乱した。 月明かりが二人を仄かに照らし 狂気に満ちた黒い目を見た。 跳びながら聞き届けた言葉。>>5
目の前が赤く染まるような心地がしたのは、]
( 今、何 ―――― )
(8) 2015/03/14(Sat) 01時頃
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[ 着地した瞬間、体の痛みを忘れて駆け出していた。]
(9) 2015/03/14(Sat) 01時頃
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…ッッッざけんじゃねえぞ!!!
[月影に狼の如く咆哮をあげる。 今茶堂は何と言った。 バーナバスを、あの少し臆病でも穏やかで優しい人間を、 ”餌”だと。
自分を前菜と例えるのはよくても、 仲間をそういわれるのは、 冗談でも今の男には耐えられなかったようで。
錫杖が砂利の上を薙いだ直後に着地した その勢いで地を蹴り 2mから更に縮まった>>3距離を、一足に疾風の如く。 右手の脇差をその勢いの儘、茶堂の腹めがけて突き出した。]
(10) 2015/03/14(Sat) 01時頃
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っですよ、ね……!
[ぐるりと回った首に、目を見開いて>>4。 ダンッと地を蹴り李から距離をとろうとするだろうか。 冷静に見えた李は、打って変わって子供のように無邪気な声で彼の仲間の名を呼び、「ぼくを、ぼくを」とはしゃいでいるようで>>6。 その変貌の仕方に口を引き攣らせただろうか。]
ダンスって、そんなもの振りまわ……うっわ!!
[ダンスというにはあまりにも凶悪過ぎるパートナーの、ぐるりと回る切っ先から逃れようと身体を仰け反らせながら。 慣れない得物を操って、さじ部を盾にしようと動かせば、1 1.上手く防げる位置にさじ部を。 2.ギリギリ柄で防御。 3.間に合わず刃は腕を掠る。]
(11) 2015/03/14(Sat) 01時半頃
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……ッ!!
[刃を受け流そうとしながら、耳のすぐ傍で鳴る不快な音に顔を顰める。 体勢を立て直せたら、またカッターが襲い来るのに構えようか。 受けるならさじ部でなければ、堅いが木製の軸部では受け止めることも出来ないだろう。]
あ、っぶないなあ!もう! なにがダンスですか!
[嘆きは相手に届くのか。 世間一般ではこれをダンスと呼ぶのだろうか、恐ろし過ぎる。 次の攻撃までに時間があるなら、首か頭部を狙おうとシャベルを突き上げるだろうか。]
(12) 2015/03/14(Sat) 01時半頃
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キャァァァ、 ン…… !
[硬質な鋼に当たった刃先が 闇に微量の火花を散らし、 ふわりと揺れて 霧散する。彼が異音に歪める顔>>12は、 次のステップに間に合わなくなってしまうから 残念ながらなかなか見ることは叶わないけども。
彼が撃を丁寧に 鋼の盾で守るたびに変わる軌道を、 ぼくはレディに意図せず腕を引かれたかのように 身体ごと緩急をつけて、 その衝撃を 次のステップへの回転に変える。
流れるようなナチュラル・ターンからの 踏み込んで切り返すフォワード・チェンジ。
不均一なWienerの三拍子にヒールから恭しく着地すれば 直ぐに訪れる二拍目へと身を翻す。 三拍目は、次のターンへの誘いを香らせて。
チェーンソが奏でる、真夜中のワルツ。]
(13) 2015/03/14(Sat) 03時頃
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きみ、上手じゃない! 見直したよ!
[嘆き>>12に向けて、 満面の笑みと共に 空いた左手を差し出して誘うのは ル・グラン・バルの狂気の内へ。
ぼくの手はふわりと夜の露だけを掬い上げ 嫌われてしまったのか、ふいと屈む彼を視ては 僕に向けた剛鉄の切っ先に目を細め、上体を反らす。
巨大な質量と共に突き上げられたそれは、ぼくの3
1.頬を傷つけた 2.耳を削いだ 3.前髪を散らした ]
(14) 2015/03/14(Sat) 03時頃
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っ… ふふふふふ! もう、 もうだれも… どこへも行かせない!
[引き留めたいのは 彼か 彼女か 激昂するあの人か。
執着と依存で塗り固められた牙は、 怪音と共に ヨハン・シュトラウスの調べに乗り 足元に縋る女のように、彼を捕えて離すまいと
大腿めがけて横薙ぎを *]
(15) 2015/03/14(Sat) 03時頃
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[左に薙ぎ、それが空を切った後 桜庭が着地するまでの間に、 その勢いのまま錫杖を上に振りかぶる。
脇は開いてガラ空き。 受け身なんて知らない。 防御なんて知らない。 それは、護身術の熟練者とは思えない思考で─ 殺られる前に、殺る。 …それだけだ。
いつも笑顔の桜庭が、ここまで怒りを露わにするのを見るのが楽しくて。笑う。笑う。]
(16) 2015/03/14(Sat) 10時頃
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[そう。バーナバスを殺すつもりはなかった。 自分は、あの場から逃げようとしていたのだから。]
私に向かってきた彼が悪いんだよ…!!! あれは、正当防衛、さ!!!
[桜庭が腹に刀を突き立てようとするのを強引に止めるように。 いや、完全に止まらなくていい。 相手さえ殺せればいいのだ。
だから、その首を、折ってしまおうと。 刀が腹に刺さるだろうというのも構わず。 振り上げた錫杖を桜庭の頭部目掛けて振り下ろした。]
(17) 2015/03/14(Sat) 10時頃
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[その時の茶堂はさきほどのこなれた動きとはまるで違う ただ殺すことだけを考えた杖捌きで。]
何が正等だ……!!
[男は激昂していた。 だからこそ、自分の体の事など顧みることもできない。 李の言葉がなければ、そのまま真っ直ぐ突き進み 頭部を叩き割られる代わりに 茶堂の腹に深く刃を突き刺しただろうが
月光に錫杖が光る。 振り下ろされる瞬間。 眼光炯々と怨恨の灯を灯しながら それでも辛うじて残る冷静さと、 刃を突き出す勢いで首が、左へ――
――ごきりと、本当に嫌な音がした。]
(18) 2015/03/14(Sat) 11時頃
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[ どれほど茶堂の体に脇差が滑り込むのかはわからなかった、 只、明瞭なのは酷い怒りと、 首を反らした結果強打され脱臼した右肩の激痛で。]
(19) 2015/03/14(Sat) 11時頃
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ぐ、う、……ぁああ゛!!
[男は脇差を手から離し、殴られた勢いで地に転がる。 乾いた土に塗れ、激痛に悲鳴を漏らしながら、 その距離1m、土埃に塗れた上半身だけ起こすも、 激痛で激しくは動けず。]
あ、んた……、いつも、そーやって…… ご、まか……し……てきた 、わけ
[咄嗟の問いかけは深い意味を持たない。 ごまかす、の意味は如何様にもとれるだろう。
左手はまだ使えると、力の入らぬそれを握り思う。
男は、激痛に喘ぎながら、 只、起死回生を狙う。*]
(20) 2015/03/14(Sat) 11時頃
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[相手を殺すための戦闘において。 自分は「避ける」動きを一切していない。 さっき身体を捻って胸への一太刀を擦り傷で留められたのも、偶然、武器を取り上げようと動いていただけ。
目は、桜庭の頭部をじいっと見て。 あそこを攻撃すれば死ぬ 殺せ、振り下ろせ、 そんな頭の声に従って、錫杖を振り下ろすのみ。
………だから。]
(21) 2015/03/14(Sat) 12時半頃
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ぐ、ぁ!、、あ、あああ…っ!!!
[相手の肩に当たる手応え。 それは確かだったのだけれど。 代わりに、自分の脇腹には脇差が突き立つのは…自明の理。
桜庭が錫杖の狙いを逸らすように首を捻った時、此方への狙いも少しズレたのだろうか。 口から血が出てこないあたり、胃はやられてなさそうだが。それでも、お腹の痛みと熱さは尋常ではなく。 突進の衝撃は、自分の身体を後ろに倒れさせる。]
[仰向けに倒れ。荒い呼吸を繰り返し。 …まだだ。肩などでは、殺せない。 歯を噛み締め、痛みに耐えるように、錫杖を握る指先が白くなるほど力をいれて。 ふらふらと、それを杖にしながら立ち上がる。]
私、は。向かってきたやつを…殺した、まで。 いまは何も…ごまか、て、…ない……!
(22) 2015/03/14(Sat) 12時半頃
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[その男は腹に刀を生やし 目の前の相手を殺すために。
ただ、猫をこの島から逃がすためだけに。
口は薄い笑いの形をとりながらも、奥歯を噛み締め、足腰に力を入れ。 錫杖を離さぬよう両手で握り締め、再び桜庭に対峙する体制を。]
それに、私の仲間、は…… こんなボ…でも、素敵だと…… ごまかしの…ない、感情がいいと……
[桜庭を睨みつけて、痛みに喘ぐように言葉を漏らす。 何故彼らのその言葉が、自分にとって良かったのか。 それは、自分でもわからずに。
痛みに顔を歪め、でも、それを語る言葉は、嬉しそうで──]
(23) 2015/03/14(Sat) 12時半頃
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はっ……はァ、はあ――。
[薄い唇を震わせ呼気を揺らめかせながら、 男は左手を幾度か開き夜風を掴む。 まだ、戦える。
だらりと痛々しく垂れ下がる右腕をそのままに 男は痛みで立ち上がることはできないまま、月影を見た。 月も星も出ているのに、どこか奈落の底に落ちたよう。
腹に脇差が生えたままの茶堂はきつくきつく錫杖を握り それでも此方を殺そうと立ち上がる。 ぼたぼたと血が、花弁のように滴っただろうか。
今はなにもごまかしてはいないと、 仲間の言葉をどこか、大事そうに、自慢げに反芻する姿は とても嬉しそうで。
男はその姿に確かに、ある種の切なさと、 向こう側の絆を感じ取るのだけれど。]
(24) 2015/03/14(Sat) 13時半頃
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[此方の守りたいもの。向こうの守りたいもの。 両立はできない。 相容れないのだ。どうしようもなく。]
は、そー……かい じゃ、この島ではあんたはあるがままにいられた、わけ、 素敵だな……あんたも、あんたの仲間も、
[自分はどうだっただろう――問うまでもない。 誰かを守るということは、 それまで只管守り続けてきた生き方そのものだったのだから。
(Let it be)
願いの如く その言葉を内心で呟き 男は憂いを込めて、荒く息を吐く。 脂汗がこめかみから顎を伝い、黒い髪が顔にへばりつく。]
(25) 2015/03/14(Sat) 13時半頃
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あ、……んた、も、そんな 仲間を守りたいんだ、 ってことは わかってら……
[眉を下げる。]
こんな島にいきなり…放り込まれて殺し合いさせられて とっくに全員罪を犯した人でなしで、 それでも、さ…… 孤独じゃ、人間、生きられやしねえから
[左手をそっとポケットの中に。]
一緒にいりゃ、情も沸いて、……はは……。そう、だよな、 俺一人なら、あんたに殺されてもいいやって、……思う だけどよ……俺の、一方的な都合、だけど
俺の命は、俺一人のもんじゃ、ねえし
[かちり、とセーフティを解除する指。]
(26) 2015/03/14(Sat) 13時半頃
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