32 【Deathland〜minus appleU】
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ディーンに1人が投票した。
ドナルドに2人が投票した。
ラルフに8人が投票した。
ラルフは乗客の手により投棄された。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
ディーンの姿が見つからない。
セシルの姿が見つからない。
ドナルドの姿が見つからない。
現在の乗客は、ワレンチナ、明之進、ベネット、テッド、フィリップ、ホリー、ケイトの7名。
フィリップは、赤い女王握り締め、テッドの背中見つめた1
2011/06/24(Fri) 00時頃
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― ホテル・ラウンジ ―
[そして、ラウンジにセシルとディーンの姿を見たとき、
何が起こったのだろう?]
(0) 2011/06/24(Fri) 00時頃
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―ホテル/ラウンジから離れて―
[は、とため息ついて 真っ赤に嘆くアケノシンを見た]
気を確かにもて。 ……蔦を追い払えればいいんだがな。
[と。近づいてくる姿。 チルチルは、告げる]
……何、
[ずきん。 刹那、左手が痛み。 踊るあかいくつは、嘆いて熱く―――3]
(1) 2011/06/24(Fri) 00時頃
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[腕に向けた刃は抵抗なくその手を貫いて]
――。……悪い。
[2度目の侘びの言葉。 既に流れていた赤と、刃を通した場所から流れて行く新しい赤]
くっそ。
[ぎっと歯軋りの音がした。 もう、聞こえない声。重なっていた心音はもう、一つだけ]
(2) 2011/06/24(Fri) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/06/24(Fri) 00時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2011/06/24(Fri) 00時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/06/24(Fri) 00時頃
ベネットは、雪の気配を感じて退く蔦は揺らめいて吉[[omikuji]]
2011/06/24(Fri) 00時頃
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[気配が消えていく。
ひとつは、壊れた穴から零れ続けて空っぽになった砂時計。
もうひとつは、執着の赤いリボンに絡め取られるように消えていく。]
…ばか、みたい。
[役立たずと、心無く毒づくつもりだったのに… なんでこんなに、目の前が潤んで見え辛いんだろう。]
(3) 2011/06/24(Fri) 00時頃
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−クロスハウスキングダム近辺−
[テッドがドナルドを貫いて、ケイトが必死に掴んでいた少年も消えた。]
…そういう、ことかよ。
[こんなギリギリじゃなくもっとドナルドと話ができていたら… とは、終わってからだから思うこと。]
(4) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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[ケイトの方を振り返る。ノックスの姿はもうなかった]
ケイト、大丈夫か? …その腕、治るかわかんねぇけど。
治るといいな。
[携帯電話を左手で包む。と元の形へ変化する。ついた血をふき取り、それをフィリップへと差し出す] 少し傷ついたかも。わりぃ。 …ラルフ。 残していきたくないけどさ。 ホテルの方も大変みたいだから、行くわ。
[ディーンが意識がないのだといっていた。 離れたくない気持ちと行かなくてはという気持ちが交差する]
……。なんだよ。ラルフすげえ嬉しそうな顔、してるじゃん。
[その死に顔に。涙が一つ、流れた]
(5) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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ケイトは、舞い戻る燕は紅く煌いて――1
2011/06/24(Fri) 00時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/06/24(Fri) 00時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/06/24(Fri) 00時半頃
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…―――
[蔦が、そっと床を這い。 ベネットの足先に緩やかに絡み付く。
誰かがいってしまった。
ドナルド。 ラルフ。 それから、 ――ベネットはまだ知らない。
じくりと痛む左手は、 ひとつのかたちをまた刻む。 アケノシンの呟きは、果たして耳に届いたか]
(6) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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−クロスハウスキングダム近辺−
…うで、どうだろ、治ると良いけど。
[テッドさんに、少し笑って見せた。 カサカサに渇いた老人のような自分の両腕。痛みは見た目ほどはない、動かすことも出来る。
見下ろすのは、紅くこと切れた身体。 両手で両手を押さえつけようとした刹那、弟は消え、後には紅い兄だけが残されていた。]
……ねえ、僕はね、後悔していたんだよ。
[ぽつり、きっと誰にも聞こえないほどの小声で、言葉を遺す。]
(7) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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ケイトもそうだけど、テッドだって酷いじゃないか。 治療頼みたいし、ディーンさんも気になるし…、 ホテルに戻ろうか。
[血はまだ流れているのか。 生憎止血できるようなものは持ってなかった。
元に戻った携帯を差し出されれば、目を丸くして、]
元に戻るんだ。すごい。もう使えないと思ってた。 いいよ、多少の傷は。
[ドナルドを貫いた刃。ふき取ってくれたけど、血の匂いは微かに残る。]
…そうだな。
[テッドの声で、ラルフが微笑んでいるのに気づく。 流れる涙は気づかないふり。]
(8) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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[フィリップと再び交換した赤い燕の鍵。 ポケットの中のそれが、再び僕へと負荷をかける。]
ドナルドさんも…ラルフさんも。 死ん、じゃった、んだね。
[もう1人の死へと振り返る。 遠く流れる砂の音。
テッドさんとラルフさんが仲が良いのは知っていた。 流される涙を見て軋んだ胸は、造りものの心臓のせいじゃない。]
(9) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2011/06/24(Fri) 00時半頃
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[袖で顔を拭って、腐って枯れた蔦からもがき出る。]
ありがと、ベネット。
彼らは…ううん、多分もう……。 …そうなるんじゃないかなっていうのが…みえた、から。 結んで、絡まっていたから…ね。
(10) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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― ホテル・ラウンジ ―
[茨を取り払い、なぜか動かないディーンとセシルの元に向かう。]
――…セシル?ディーン?
[だが、返事はない。 そこにあるのは、彼らだった、身体だけ…。]
――……ッ
[ディーンは意識がないと報告を受けていた。 だが、セシルは……。]
(11) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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…気を付けるんだな。
[腐れた蔦の一部、 それをアケノシンの肩から払って]
――――“かれら”?
[とまる。] [ひやり、 場違いに冷たい風ひとつ]
それって、
[顔を向けた、ラウンジの方。 “預かった”はずの 赤い靴の鍵が、なくように熱を持ったのは]
(12) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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ああ…。
[ケイトの言葉>>9に相槌を打つ。]
あいつ、どっかから見てるだろうな。
[弔いの鐘が鳴るのはいつだろうか。]
(13) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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セシル……なぜ………。
[その身体、頬を手で触れる。 思わず一瞬震えるほどの冷たさ……。]
ああ………。
[それからディーンを見る。 なぜか、微かに笑んでるようにも見えて……。
チルチルはふと、戦慄を覚えた。
そう、ディーンと前話した記憶。]
(14) 2011/06/24(Fri) 00時半頃
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ベネットは、ラウンジの方へと足早に向かった。
2011/06/24(Fri) 00時半頃
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大事な人が……。
[一句一句までは覚えていない。 だけれども、彼は言った。自分の大事なもの以外は死んでも構わないような旨を・・・。
逆にそれは、
大事な誰かなら、一緒に……]
ああ……
[きっとこれを知れば、ミチルは大きな涙を流すだろう。 そして、チルチルは唇かみ締めて…。]
(15) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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言ってたな、 「死んだらガラスの棺の中、入ってみたい」と。
[冷たい頬から手を離し、ぽつり、つぶやく。 それは、彼が残した、他愛もない望み…。]
(16) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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ああ、俺の手は。
[見れば、確かに幅は広かったけれど深さはそれ程でもない。なれたもんだ]
…大丈夫。こんくらいの傷いつもだから。
[血はまだ流れていて、全部流れ出てもいいのに、と思いもしたけど。
…以外の奴に殺されるなといわれたから]
ああ、ホテルにもどらねぇと。 ここの2人は、ネイサンが片付けに来るだろうし。
[どちらにしても、もう自分では運べない]
(17) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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セシル…お前を白雪城に連れていったのには理由があった。
[そして、セシルの上着から、その白雪のカードキーを抜き取る。 そう、それは、特別な…。
いつしか見つけた、城内の秘密の場所。 そこへ通ずるゲートの鍵が、
この白雪だった。]
(18) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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[そう、そこは、 紅い大きな鉱石が浮かんでいる。 壁に描かれた文様は、何か意味があるのかもしれないが、解析は不要だった。
ただ、ひとつ、 その鉱石の間に、異変がある。]
(19) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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女が……いたんだ。
[そう、その鉱石の間にいたのは、 長い髪の、はかなげな印象を与える、美しい女。]
[いったいなんだろうと、その後、マイスターに訊いたことがあったが、色よい返事はなかった。]
(20) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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ベネットは、ラウンジに入り、冷たさ残る空気の中、立ち止まる。
2011/06/24(Fri) 01時頃
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[チルチルもミチルも知らない。
それがサヤと呼ばれる女だということを。]
(21) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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テッドさんの怪我、後でちゃんとミチルさんかチルチルさんに看て貰ってね…?
[目の前で命が失われたのを見たからだろうか、 冷静でいられた。 けれど、怖くて仕方がなかった。]
……せめて、建物の中に、動かしてあげたい、かな。
[ラルフさんの笑顔を見詰める。 ドナルドさんは、どんな顔だっただろう。 消える間際の少年と同じ、驚愕を示しているのだろうか。 2人の遺体、この手では力があまり入らないだろうけれど、このままにしておきたくは無くて。
片付ける、の言葉は、俯いた僕の表情を苦くする。]
(22) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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…うん。
[ベネットの動揺にうなづいて、彼の後をついていく。 倒れている二人と、その傍らの軍服姿に目を伏せた。]
欲しいって…言っていたからね。 …道連れにしてしまうほど、欲しかったんだ。
(23) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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[ラルフの元に跪いて、その頬に触れた]
…そうだ。
[ポケットを探る。と一冊のメモ帳。それを手にとってポケットへと入れる]
ネイサンには、取られたくないだろ? それに…兄弟は、一緒にいないとな。
[それから服やかばんを見れば、自分と同じカードが見つかるか。それをやっぱりポケットに入れて。 ケイトの言葉に、ああと頷いたが]
この手じゃな。 フィリップ、手伝え。
(24) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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[怪我をした右手。ミチルに見せれば、また包帯で巻かれるのだろう。チルチルならどんなふうに手当てをするのかと思いながら、ラルフの身体を運ぼうと左手で肩を支える]
ラルフ、…すっげぇ軽くなってんぞ。
[空間になってしまった胸部。そこを服で隠して]
…俺の右手さ。たぶん治療してもらったって、どうせまたすぐに傷がつく。 ひでぇよな。
でも。 別な風に考えるとさ。 俺の力は俺を傷つけるけど、誰かを傷つけるのは自分の意思なんだなって。 その辺は、よかったかな。
[守るための力。兄として。男として。人間として]
(25) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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>>12>>23
[セシルとディーンの遺体の前で、 チルチルは目を伏せた。
そう、やはり、胸に何か風が吹き抜ける感覚。]
――……マイスター
[そう呟いたあと、ディーンの服のポケットから、カードキーと、紅い王冠を取り出す。 そのとき、彼らはきたか。
明とベネットの気配がすればゆるり、視線を向ける。
それは、なぜかしっとりとした眸。 いつものように乾ききっていなくて。]
(26) 2011/06/24(Fri) 01時頃
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