216 【突発RP村】月に沈む
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イルマに4人が投票した。
ドリベルに1人が投票した。
イルマは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジェニファーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、雪代、ヴェスパタイン、ドリベルの3名。
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[……さて。
彼女は、ジェニファーは、何処に居たろう。
未だホールか、それとも客室か。
どちらでも、見付けるのにそう時間はかからない。
先日使った包丁を使い回したのは、
もう己を糾弾する者は居ないだろうと思ったから。
これから起こる出来事は既に、
秘密裏にしなければいけないものではない。
知られてはならない相手は、もう、居ない]
(0) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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[視線>>4:117を背中に感じながら
絡め合わせた指先>>4:116が
唇に触れられた首筋が、じりりと熱を持つ様。
血に塗れた包丁を持つ、その意味を。
彼はもう、知ってしまっただろう。
それでも未だ、後戻り出来るのでは と、
往生際が悪く、考えている己が居る。
──── 本当に良いのか。
聞こうとして、止めた。
暴きたいという、その気持ちを>>4:115、
己もよく、知っている から、]
(1) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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[結局、扉は閉めず。
彼が傍らに居るのなら、それだって止めずに。
けれど声をかけるでもなく、
視線は、最後に残った憐れな女性へと]
……こんばんは。
[ぼそりと落とした挨拶は、耳に届いたか。
届いたとしても、きっと抵抗は無かったろう。
ふらりと歩み寄り、
躊躇うでもなく、胸を一突き]
(2) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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[ただ淡々と、後顧の憂いを失くす為だけに。
自分の都合の為だけに人を殺めるのは、
あァ、何とも後味が悪く感じられる。
……けれど。
彼女の"過去"を知っていたなら、
それどころでは済まなかったのだろうから
深く関わらなかった事に、感謝すべき、なのだろう。
彼女の夫の存在も、娘の存在も。知らなくて良かった。
夫は兎も角、娘を知っていれば
向ける刃は鈍ってしまったに違いない]
(3) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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[胸を一度突いただけでは、
死ぬまでに時間がかかるだろう。
解っていても、彼女の胸元を刺し貫いた包丁はそのまま。
下ろしたての着物が汚れるのは、困るから。
一歩、二歩。
よろめく様に交代して。
そうして、ある種悲しげな瞳で、それを見下ろす]
さようなら。
…………すまないね。
[白々しい謝罪は、言うべきでない。
解っていても、つい口から滑り落ちて。
一つ舌を打てば、踵を返す。
もう、此処に居る必要は無いのだから]
(4) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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[帰り血は無いにしても、微かな血の香りを纏い。
そっと共に居るだろう彼に向けた視線は、
どういう色をしているのか、己にもよく、解らない。
ただ、視界がぼんやりとして。
漠然と、泣きそうだ、とは。思ったけれど]
…………、帰ろう。
[言って、縋る様に伸ばした手は、
血には汚れずとも、とっくに、穢れていて。
拒まれたって、仕方が無い*]
(5) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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宗主 雪代は、メモを貼った。
2017/05/22(Mon) 00時半頃
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──朝・客室──
［ポタポタ…］
［涙は川のように］
［止めどなくあふれる］
･････････
［イルマさんは･･･］
［私のすぐ横で］
［キレイな顔のまま］
［亡くなっていた…］
［私の手には］
［果物ナイフが 握られていた…］
(6) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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［イルマさん…］
［彼女を］
［殺したものは］
［誰なのだろう…］
･･････なんで
･･･な･･･ん･･で･･･
［もう 何もしたくない］
［自分の手は］
［呪いを掛けられたように］
［忌々しく見えた］
(7) 2017/05/22(Mon) 00時半頃
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［変だけども］
［月の裏側の朝は］
［すごく清々しくて］
［ここで毎朝 共に過ごした］
［友達であり 恋人である］
［大切な人が］
［横にいた記憶ばかり］
［思い出される…］
［果物ナイフが］
［青い宇宙を反射する］
［滴る血は］
［誰のもの？］
(8) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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［それを］
［まっすぐに］
［右目へ］
［突き刺す］
(9) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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［左目へ］
［流れる涙は 増幅し］
［もう何も見えなくなった］
［宇宙の広さも］
［壮大な景色も］
［息苦しい部屋も］
［愛しい人さえも…］
［声にならない声で］
［叫ぶ］
［探った左手は］
［いつも繋いでいた］
［イルマさんの手を見つけて］
［ぎゅっと繋ぐ］
［そして…］
(10) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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･･････すき
･･･わたしも
（あいしてる･･･）
［首にあてがうと］
［思いっきり 横へと引いた］*
(11) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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[血に錆びた刃は
鈍く照明の光を閃かせ。>>0
その所在を彼女の手の内に。
それを見ても、
変わらぬ顔はいつも通り
けれど内心すら平坦でいられたのは
彼女が各所に散りばめた真実と
それを繋ぎ合わせる知恵を持つ
やはり己は大人だったので。
道中、彼女は己に何も問わなかったし>>1
己も彼女に何か声を掛けるでもなかった。
ただ、誰かを探すように
すっかりと人気もなくなった船内を
目的地を探し歩く彼女の、
その後を着いて行くのみ。]
……ジェニファー。
(12) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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[辿り着いた先
扉は閉められることもなかったので>>2
当たり前の顔をして入り口を潜れば
彼女の背越しに先にいた女性の姿を確認して、
その名前を呼んだ。
それとほぼ同時、こんばんは、と
そう事も無げにジェニファーへと挨拶を向ける、
マダムの姿はこの先の予想を違えなければ
サスペンスのフィルムを間違って
くっつけて流してしまったような、
そんな違和感を己へ齎して。
目を眇めるのと同時、目の前の背が動き
やはりその光景は、やって来た。]
……マダム。
(13) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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[そこにいたのは、死を弄ぶ
残虐な殺人鬼ではなかった。>>4
だからこれは、フィルムの
ワンシーンなんかですらない。
観客を喜ばせるためのデモンストレーションさえない
ただ、人が生きるために殺すしかなかった、
どうしようもない閉鎖空間の中にあって
起きた事故。
そう、"事故"のようなものだ。]
(14) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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[たった一突き、ただそれだけで。
ふらりふらりと後ろへ下がるその背>>4の
行き着く先に
己が支えとなって立っていられただけで良かった。
暴き、弱みを自分だけのものにして。
そうほんの少しばかり思ってしまった欲を
恥じるのは胸の内のみで。
今はただ、そう。
振り向く彼女のその香に
鉄の匂いが混じろうと。>>5]
……お疲れ様でした。
貴女が居てくれたから、
私は生きて帰れる。
(15) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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なら、私は何故
貴女を責めることが出来ましょう。
[伸ばされた手を、至極当然とばかりに
笑顔でもって取り、労いと言葉と、暗に
己がせいにしても、
己を"初めから"の共犯にしても
構いやしないと暗に言い含めて、
そのまま胸許へ引き込もう。]
ありがとうございました。
……さあ、帰りましょう。
[泣きそうというより、
それは泣いていた眼の>>5
雫を舐めとる仕草で顔を近付けて。]
(16) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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[兎も角、慰めと慈しみで頭を撫でる手を
緩めるつもりはなく。]
今までの、貴女の辛いこと全て
[或いはそれは、この船で起きた惨状だけでなく、
彼女の夢が夢になってしまったことも含めて。]
月に沈めて、帰りましょう。
[この人に、暴く裏などありはしない。
裏のふりした表でもって、
必死に抗っただけの話、と。*]
(17) 2017/05/22(Mon) 01時頃
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