143 【R15】善悪の彼岸
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藤之助に1人が投票した。
リンダに3人が投票した。
リンダは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
[外の世界――そこは思い描いていた理想の世界とは異なっていたかもしれない。
けれど、ドームなんて括りはない。何処にだって行ける。決められた枠組みもない。
そう、選ばれた貴方達は、自由を手に入れたのだ。
“大人”になる為、一歩踏み出す貴方達の背中。
それを見送るのは、密かに設置されていた監視カメラと、それから――*]
(#0) 2014/12/26(Fri) 00時頃
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『世界を忘れるな』
[その一文を目にするのは、いつのことになるだろう。**]
(0) nabe 2014/12/26(Fri) 00時頃
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/*
皆様お疲れ様でした。ご参加ありがとうございます。
以降はエピローグとなります。
未来を描くなり、なんなりとお好きなようにどうぞ。
また、ドームの外の設定などは御自由に考えてくださって問題ありません。
言った者勝ちです。
それでは、エピローグの間、また暫しよろしくお願いします**
(#1) 2014/12/26(Fri) 00時頃
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―ドームの外―
[―――――いつの間にか、 街中へと景色が移り変わっていた気がする。
寝ていたのか、"覚えてない"のか分からなかったが。
そして、同じく。 何時の間にか乗っていた車から降ろされた先は、 国が運営しているらしい図書館だった。
運転手は何も言わず、ただ自分をおろすだけ。]
(1) mayam 2014/12/26(Fri) 21時頃
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[車のエンジン音を遠くに聞きながら、考える。
どうして自分は、ここに居るのだろう。 どうして自分は、あの車に居たのだろう。 はて、自分はどこからやって来たのか。
巡りながら、ぼんやりと。 眠気のある様な頭の中で、大きい建物を見上げていたか。
手に持っている紙は、 何故だか離してはいけない気がした*]
(2) mayam 2014/12/26(Fri) 21時頃
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―部屋―
[そこがどこだか、とんと検討もつかなかった。]
――……?
[薄らと目を開ける。白い部屋。 何もない。何もないけれど、それもまた新鮮である。 真っ白な部屋。白紙の頁と、大して違わない。]
『気が付きましたか』
[白衣の人間がいた。確か、これを白衣と呼ぶのだったと思う。 これもまた、はじめて目にするものであった。
どうやらここは、"外"らしい。]
(3) nabe 2014/12/26(Fri) 23時半頃
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――あの、
[自分で発した声に、違和感を覚える。 なんだか声が低い気がした。これもまた気のせいかもしれない。 手足も少し伸びた気がするけれど、はて、"俺"とはなんだったかしらん。 それとも、"ぼく"か、はたまた"私"か。]
ここは――
[きょろきょろとあたりを見回す"俺"に、白衣は端的に答える。]
『直に分かります』
[そうとだけ言って、テキパキと作業に移った。 腕にゴムのパイプのようなものを巻く。何かを図っているらしい。 何だか分からなかったけれど、そうするべきだと思ったので、されるがままにしていた。 作業は、直に終わった。 することがなくなってしまったので、傍らに置かれていたスケッチブックを開いた。
ここがどこで、自分が何者なのか、さっぱり分からなかったけれど、手は自然に動いた。]
(4) nabe 2014/12/26(Fri) 23時半頃
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[白い、ただの箱のような部屋。 自らの寝転ぶ寝具くらいしかモノはなかったが、丁寧に濃淡をつける。
さて、どうしてこんなものがここにあるのだろう。 頁は、ほとんど、大部分は既に埋まっていた。
それでも、隙間を埋めるように、同じ角度から見える部屋を、繰り返し描く。 そうして数日を過ごした。残り少なかった頁は、すっかりなくなってしまった。
――だから、遡った。]
(5) nabe 2014/12/26(Fri) 23時半頃
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[見覚えのない光景が広がる。 駆ける少年少女たち。小さな部屋。沈みゆく太陽。 そして、一言。世界を忘れるな。
『俺たちを見つけ出して。もう一度やり直そう。決して忘れないで。この小さな世界がとても好きだ』
途切れた光景の最後に、短くそう記されていた。 思い出すことはできないけれど、おそらく、理解はしたぜ。白いベッドを降りて、立ち上がる。 地を踏むのは、随分と久しぶりな気がした。]
(6) nabe 2014/12/27(Sat) 00時頃
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[白い部屋から脱するのは、とても易かった。]
やるべきことを見つけたので。
[そう言う。白衣は、一つ頷いた。]
『然様なら』
[扉は開かれた。 思ったよりも眩しくないな、と思う。デジャヴ。奇妙な感覚を覚える。
スケッチブックを抱えてゆくのはとても困難だったので、いくつかの頁を切り取って、ポケットに詰め込んだ。 どうしてだか、とても都合がよく、赤い柄の小さなハサミがそこにあったので、それを使った。]
(7) nabe 2014/12/27(Sat) 00時頃
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『最後に。あなたの名は。これから何処へ?』
[白衣が尋ねる。]
シメオン。"俺たち"を探しに。
[白衣は頷いた。然様なら、と手を振った。 それが嬉しかったので、こちらも笑顔を浮かべて、手を振り返した。 すう、と白衣から、笑顔が引く。]
(8) nabe 2014/12/27(Sat) 00時頃
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[――それを合図にするように、視界は、意識は、黒に染まった。**]
(9) nabe 2014/12/27(Sat) 00時頃
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[目の前には、建物だけでは無い。 職員らしき"大人"が立っていた。
用意周到だと、ふと思った。 まるで自分が、此処に来ることを知っていた…みたいな。]
…、こん、にちは。
[喉はからからだった。初めて、声を出すみたいだ。 紙を持つ手に力が入る――駄目だ、強く握ってはいけない。 中身なんて知らないのに、なぜだかそう思って。
彼はそんな…挙動不審とも取れる自分の行動には、 特に何も思わなかったらしい。
ただ貼り付けた様な笑みで、建物内へと自分を招く。]
(10) mayam 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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[案内されたのは、職員用の部屋だった。 他にもちらほら、"大人"の姿が見える。
なんだか、肌がむずむずした。 大人だらけの空間に、 突如として放り出されてしまったから。
どうしてだろう。 沢山の大人なんて、"見た事が無かった"。]
……う、うう、ん。
[することもなくて、持っていたらしい鞄の中を漁る。 その時机に置いた紙の中。 ちらと見えたそれには、素朴な押し花が挟まっていた。]
(11) mayam 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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[懐かしい気持ちが沸いて、それを見て微笑む。 手紙を開けば。 "大人になるだろう僕へ"――とか、少し胡散臭い。
恐る恐る読むそれには、 知らない沢山のことが書いてあった。
最初は誰かの悪戯かと思った。 だって、こんな…夢みたいな話。 だけど、この筆跡は確かに自分のものだったし、 内容は嘘にしてはやけに細かくて、詰まりすぎていた。]
(12) mayam 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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[ドームという世界。そこに住んでいたこどもたち。 たったひとりの先生。模範生。旅立って行った誰か。 大事な押し花。モニカ。ホリー。 自分と一緒に最後までいた、シメオンとサミュエル。 シメオンが訴えた、ヨーランダという子。
かいつまんでいくと、 どうもこういう過去を、自分は送ってきた――様で。]
(13) mayam 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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["僕はどうやら、このことを忘れてしまうみたいです。
でもどうか、大人になった僕が。 この手紙を信じて、 彼らと彼女たちを探してくれることを、祈ります。"
最後にそう〆られた手紙を、数分間眺めていた。]
(14) mayam 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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[やがて名を呼ばれた。仕事、らしい。 通された資料室は埃っぽい匂いで、懐かしいと感じた。 文字の詰まったあの手紙の中を、思い出す。 自分は図書室が好きだったらしいから…そんなもの、なのだろうか。
自分の担当するものは、 厳重保管されている資料の整理だった。
戸惑う自分に、君が適任だよ、と。 そう言った彼の真意は、良く分からない。 とりあえず言われたままにやるだけ、なんだろうけど。]
(15) mayam 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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[詰まれた、資料という名の紙の山。 あの押し花の入っていた紙でもなく、 過去の自分から送られた紙でもない、それを。 シュレッダーに、慣れない手つきで通していく。
…この図書館が。この大人たちが。 自分が明け渡された"大人の世界"が。 かつて自分の住んでいたドームに関わるものだと。
過去の自分が探して欲しいと願った、 友人のデータの資料、その処分が任された仕事だなんて。
…その友人たちが、自分が探して欲しいと訴えた友人が。 この資料の様に廃棄処分されてしまった、なんて。
――それを知ってしまうのは、もう*間もなくのこと*]
(16) mayam 2014/12/27(Sat) 01時頃
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―再度、部屋―
[薄らと目を開ける。白い部屋。 真っ白な壁と床に、目を細めた。 何もない。何もないけれど、それもまた新鮮である。
ここがどこだか、とんと検討もつかなかった。]
――……?
[身体を起こしてみる。痛みはない。 顔を上げると、白衣の人間がいた。確か、これを白衣と呼ぶのだったと思う。 これもまた、はじめて目にするものであった。]
(17) nabe 2014/12/28(Sun) 00時頃
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あの、"僕"は――
[自らの発した声に、違和感を覚える。 なんだか声が低い気がしたのだ。これもまた、気のせいかもしれない。
そうして、声を発した"僕"に気付いて、白衣もまた、口を開いた。]
『気が付きましたか』
[幾度となく繰り返された目覚めの中、何度目ともつかぬ気付き。 ――どうやらここは、"外"らしい。**]
――終――
(18) nabe 2014/12/28(Sun) 00時頃
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