237 それは午前2時の噺。
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ホリーに8人が投票した。
イスルギに1人が投票した。
ホリーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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「おや、そんなとこにいたんかい」 [暗闇の中、アヤと対峙するこの張り詰めた空気を貫くように、ぱっと一条の光が差した。]
(0) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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[それは……小さなおばあちゃんだ。 背負ったリュックに、財布に、携帯に、うざったいほど鈴を下げていて、一歩ずつアヤに歩み寄る度にカランカランと喧しく喚きたてる。これもまた鈴の下がった大きな懐中電灯を振り振り、おばあちゃんはアヤに厳しい顔を作って見せる。] 「こんな夜中に歩いちゃダメじゃろうが。 たまたま一人で山ン中入ってくのが見えたからいいけんど…… こっそり入って落ちても、だぁれも助けてくれんからな。」 [おばあちゃんは肩に下がった手拭いで汗を拭き拭きまくし立てて、どっこいせ、と肩に下がったずだ袋を地面に下す。 生え始めの筍やタラの芽、うど……春の緑のにおいがする。芽吹き始めた、命のにおいが。
おばあちゃんが彷徨わせる光は何度も私の身体を通りすぎていく。]
「この先は崖しかないよ」
[だから、さあ帰ろう、と。おばあちゃんはアヤの手だけを引いていく。]
(1) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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「一人で怖くなかったかい?」 ずるい。
ずるい 「そんな恰好で寒かったろが」
「お父さんとかお母さんに叱られっちまうぞ」 ずるい
ずるい 「腹は減っとるかい?」
[ わ た し は ま だ こ こ に い る の に ]*
(2) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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[はあ……、公園のフェンスと思われる物体に背中を預け、虚空に息を吐く。ひやりとした夜の空気は溜息一つでは払うことも出来ずに、膝を抱えて座り込む体をゆっくりと冷やしていた。
すぐそこに有るはずの鍵は見付からない。 街頭は息を吹き返さない。 真っ直ぐに光を飛ばす車も走らない。 明かりを持って出歩く人などいるはずもない。
今は一体何時なのだろう。 自宅の時計の短針は0時を超えていた記憶はある けれど、詳しくなんて覚えていない。 闇に鎖された町は──世界は。まるで息を潜めて 活動を止めてしまったかのよう。
──仮死状態、或いは永い眠りに就いたような。
それとも、このまま緩やかに朽ちていく その始まりの瞬間に、いるのだろうか。
]
(3) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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世界は、滅んでしまったのかな。
[いつかの夜明けの言葉を、呟いた。 今度は笑いなど出てこない。
自分の中にいくつも折り重なって眠っているであろう世界たちは、どれほど手探りしても、呼んでも、応えてはくれなかった。
何も無い。
無 、 だ 。
この暗闇の町のように、真っ黒に塗り潰された世界の揺り籠は、もう空っぽなのかもしれない。 存在しないから、どれだけ探しても、呼んでも、見付からないのだ。
暗く、静かで、芯まで冷やしていく闇の中、 ぎゅっと膝を抱えて小さくなる。]
(4) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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[
見えないんじゃない。 見ようとしていないだけ。
世界は変わらずここにある。 世界は、ほら、ここにある。
良くご覧。 月明かりで、星の瞬きで 闇のその先が、見える事に──気付いて。
]
(5) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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────…朝を、待とう。
*
(6) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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助手席のドアが開く音で、浅い眠りから目を覚ました。 長時間の待機は30を過ぎた身体には応える。背中を伸ばすと骨が面白いように鳴った。大きな欠伸をして滲んだ目を擦るとカーナビに表示されている時間が見える。助手席に入ってきた女性は雑にレジ袋を置いた。
「まだ動かないんですか〜?」
レジ袋から眠気覚ましの栄養ドリンクを一気に飲み干すと、六掛紫乃は仕事帰りに一杯引っ掛けた中年のような声を漏らした。
「一條の件、凄い騒ぎになってますね」
あの日、斗都良町で起こった奇妙な事件。三割方が撮った写真と六掛の書いた記事によって一條聖司の悪事は世間へ暴かれた。調子に乗った六掛が二郎系ラーメン特盛並みに嘘を盛ってしまったため、結局三割方がまたも徹夜で改稿する羽目になったというオチ付きだが。 このスクープが発端となり、一條の横暴は次々と明るみに出た。先日とうとう一條は逮捕され、世間は大騒ぎとなっている。
(7) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
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「私たち、センテンススプリングキャノンなんて言われてますケド、どう思います?」
六掛はバックミラーを見ながら髪をかきあげて冷えピタをおでこに貼った。三割方は煙草に火をつけて、
「知るか。糞食らえだ」
煙と共に愚痴を吐いた。 六掛は助手席の窓を開け、コンビニで買ってきた雑誌を捲る。月刊マー。オカルトを中心に取り上げる月刊誌だ。背表紙には『怪奇!?斗都良町の停電!』と恐怖を煽るような赤いフォントで書かれている。
「お前まだこんなもん読んでるのか」 「いいじゃないですかぁ〜! 趣味なんですよ」 「オカルトなんて7割が嘘じゃねえか」 「あれ、2割下がってません?」
三割方は口を閉ざす。実体験を元に、少しだけオカルトを信じるようになってしまったと言ったらバカにされるに決まっている。
(8) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
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「あっ、来ましたよ!」
六掛は正面のフロントガラスを指差す。アタマツでお馴染みの人気のお天気アナウンサーが通りを横切った。 慌ててシートベルトを外し、カメラを片手にドアレバーに手をかける。
「……三割方さん!」
六掛が三割方を呼び止めた。振り返ると、六掛は澄んだ瞳で三割方をじっと見つめている。瀕死の三割方に寄り添っていた時と同じ瞳だ。
「私達の仕事って、意味があるんですよね?」
この歪んだ世界に生きるパパラッチ。 人のありのままを晒し上げ、ロクでも無いものをフィルムに収める。長時間の張り込み。でっちあげの記事。どこまでも腐った仕事だ。 だが、腐っても根っこはある。世間を出し抜きスクープを撮るのは、人が真実を求めるからだ。例えロクでも無いものだとしても。 彼等は褒められることも、讃えられることもなく、世間の罵声を浴びながらカメラに真実を追い求める日々を繰り返す。
「……三割は、な」
(9) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
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「さんそって、すっぱそうとおもわない?」
…… 。
「ばあか、ちがうっての。」
……────、 。
[彼女の名を、噛み締めるように呼び続ける。呼応する声も、息すらも無い。平行線のまま滑り落ちていく音がただただ空しく響いた。]
(10) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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[明かりを取り戻した病室の一角で、彼女は穏やかに微笑む。何を呼び掛けても、しゃがみ込んで彼女を射貫いても、交差することの無い眼差しの中で笑っていた。
叫び声が団地中に木霊したのだと、湿布を張り付けた腕を摩りながら小太りの女性は真っ青な顔で吐く。 手探りで駆け付けた先にあったのはゆらゆらと揺れている濃い影。泣き声が高らかに、何かを探すように蠢いていた。 大丈夫、と肩を触った大家を錯乱した彼女は投げ飛ばし、その先には小さな命が無防備に晒されていて────
ぐしゃり。
何もかもが遅すぎたのだ。もう一つの影を見つけるのも、救急車を呼ぶのも、俺自身がその事態に気付くのも。 ごめんなさい、ごめんなさい。肩を震わせながらそう紡ぐ大家を、攻めることなどできやしない。 あ、タクシーがあるじゃないっすか! ……、彼女を、そしてあの子を掬う可能性を潰したのは紛れも無く俺自身だと、記憶が刃を出して責め立てた。]
(11) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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[果たして、彼女はその瞳で何処まで見ていたのだろうか。 腫れぼったく赤みの冷えないその目には、最期、何が映っていたのだろうか。 彼女の心の内を知る術は無く、ただ光を失ったカセットテープが延々と流れていく。再生、一時停止、そして、巻き戻し。無限回廊の中で外の世界から閉じ籠るかのように、その規則性は崩れることは無い。]
なぁ。どんな味がすんの、お前さんのそこにある空気は。
[頬へと宛がった指先が流れる血潮の温かさを覚える。無機質なそれとは異なる、柔らかな肌の中に温度を保ったまま彼女は座っていた。彼女は、ヒトだ。紛れも無く、何の変わりも無い、彼女は彼女だということを教えてくれる。 なのに、]
(12) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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「…………、さんそって、すっぱそうとそうおもわない?」
[噛み合わない会話。いや、言葉の押し付け合いに近い何かの果てに、頬を伝わり自身の手先を濡らすものがあることが一つの救いなのか。それとも、一つの絶望なのか。自身には、分らない。 根を張り巡らす後悔と共に、その矮躯を抱き締めることしか、出来なかった。覚えのあるそれから、随分と細くなった彼女は腕を寄せることなく、「ばあか、ちがうっての。」と残酷に嗤うのだ。*]
(13) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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[ 暗い空の雲の色がわかるくらいにはあかるかったから、ちゃんと公園にたどりつくことができた。ひざこぞうがまだじんじんして、しくしく泣いているみたい。 やっぱりお気に入りの服はやめておいた方がよかったのかもしれない。だけど、とびっきりのことをお願いするときはとびっきりの服で、したかったんだ。
ちょっとすてきなおかしを食べるときに、かわいいお皿を準備したくなるみたいに。 とくべつなことは、とくべつにふさわしく。
たとえばわるいことだったとしても。]
(14) Muimerp 2018/03/29(Thu) 03時半頃
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[ 八つ当たりじみた手紙を抜いて、ポケットにしまっていたもう一つの手紙を取り出した。なんとかいっしょの封筒に押し込んでまた封をする。はやくしないと、いつ電気がつくかわからない。電気がついたらとけいがうごきだしてしまう。そうしたら、そしたらもう埋められないし掘り出せない。 それに、 ]
「何してんの」
[ うしろから、 こえが、きこえて、 しんぞうが、 プールまえのシャワーのときみたいに ひっ、 と、 ちぢみあがった。]*
(15) Muimerp 2018/03/29(Thu) 04時頃
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[―――― ぷつっ]
あっついた
[地面に這うような体制のまま、背中に猫を乗せている。 目の前には音の鳴るボール、ふさふさした新しい猫じゃらし。ああそういえば、生放送の為に用意したんだっけ。あ〜わすれてたわすれてた、そうだったそうだった。 ぺたんとそのままうつ伏せに寝そべった。ラディは背中の上で座りなおした。なぁお、と鳴き声がする。ああ〜こんな時でも鳴き声がめちゃくちゃに可愛くってそのいつもはごろごろとなる喉から出るなめらかな声は人に出せるような音ではなく「ぬ」と「な」の間辺りの発音で、ぬなぁ〜お。みたいな、そんな感じで。凄く可愛く綺麗な声なのに、その声にもどこかごろっとした音が混じっていて更に愛しい。はあ〜〜可愛い。私もう猫のベッドとして生きる。生きたい。人生の目標。 でもまず猫が人間を家具としか思ってないような気がしてるのよね。のぼるし寝るし爪とぎするし。生きている家具。人間椅子。意味合いが変わる?江戸川乱歩は趣味じゃないから室尾犀星にしておいて。 ちなみに愛読しているのは梶井基次郎の「愛撫」なので皆さん読みましょうね。ああ、話がずれた。]
(16) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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[窓の外を見ると、まだ暗いようだった。
ペット可、のマンションだからこそ、温度変化に弱い動物を飼っている家が多く、その家では専用のヒーターやクーラーが常に稼働しているだろう。だからマンション自体に予備電源があるらしかった。実際、それがあるかないか、は住むかどうかの決め手になるらしい。 まあうちは猫だから、そこまで気にしないけど。 確かに爬虫類や小動物やらは大変よね、夏場とか冬場とかだったらさらに。]
すごおい… まあっくら
[猫を両手に抱えながら窓の外を見おろす。]
(17) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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ほら、ラディ見て 外は真っ暗よ、ああでもちらほら、 あのあたりも予備電源とかかしら?
車のライトは見えるけど
[外からはサイレンの音が聞こえる。 火事?事件?なんだろう。窓の外を覗いても、ただ赤い光が道をたくさん走っていく様子が見て取れるだけだった。]
物騒ねえ、停電の時くらい、 静かにしてればいいのに…… ああ、停電だからかな?
ぶっそ、…
(18) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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はっ あ、 あああ?!!? ぱそこんっっ 待って私保存ちゃんとおしたよね? っていうか生放送、生放送!!そっちが先!
[もう明るいのだ、スマホがどこにあるかも解るしパソコンだってつく。だけども有線ではまだネットにはつながらなくってぐぬぬとなった。とりあえずスマホだ。]
(19) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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「ご、ごめんなさい。 諸事情で生放送遅れてます。今日は出来ないかもしれないのほんとうにしんどい。かわりに撮りたてのラディの写真をたくさん載せますね。」
[ラディの写真×4]
(20) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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[ラディの写真×4]
(21) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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[ラディの写真×4]
(22) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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[ラディの写真×4]
(23) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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[ラディの写真×4]
(24) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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「仕切り直しの日程はまた後日お伝えします! はやめにできるといいな〜〜!(=^・・^=)」
[ラディの動画(絨毯の上でころんころんとひっくりかえりながらカメラ目線。した後にまたころんとひっくりかえって前足で顔や耳をくしくしとおこない、その前足を舌でざりざりと舐めた後、またころんと今度は丸まって尻尾をぱったんと一度音をたてて上下に大きく揺らした後、床の上でする〜りするりとその長い尻尾を揺らしている動画。1分。)]
(25) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
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