77 守護天使は暗躍する
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狩人も立ち入らない深い森の奥からやってくる、“人狼”は、ひそかに人間と入れ替わり夜になると人間を襲うという。隣国の出身でありながら戦功名高く、Sirの称号を賜った若き英雄、Cointossと配下の聖貨騎士団は、この魔物の噂を重く見ていた。
恒例になりつつあった臨時徴税を収めた村人たちは、水車小屋で招集の命令を受け、不安を覚えつつも集会所へと集まるのだった……。
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とたたたたんっ。
めざましい速さで木の洞に駆け込むと、じっと潜んだ暗闇に瞳がふたつ。 いちど大好きな閉所に収まると、そうかんたんに出てはこないのだ。
(0) 2013/03/20(Wed) 08時頃
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― 夜の終わり ―
[濃紺へと色を変え始めるべき東の空を、覆い尽くすのは黒。
高きを舞う無数の蝙蝠は、群れ自体が一つの生き物であるように波打ちながら、深い森の奥、山と崖に囲まれた城館へと]
[近づくにつれ、窓から漏れる仄かに瑠璃色を帯びた光が城の姿を浮かび上がらせる。 蝙蝠の群れは大きく東西に分かれた棟の周囲を緩やかに周回して、やがて高い位置にあるテラスへ流れるように吸い込まれた]
(1) 2013/03/20(Wed) 08時半頃
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― 3階執務室 ―
ただいま
[定められた入り口を使わないという無作法が赦されるのは城の主だけ。 幾つか羽ばたきながら、最後の蝙蝠が姿を溶かせて黒衣の裾に成ると、城主は眠そうに息を漏らした]
[宴の準備は既に整っているだろう。 城主の不在に鎖されていた門は、今この時より、客人達を迎え入れるために開かれる]
――湯を
[招待客が揃うまでまだ少し。 従者にバスルームの用意を命じて、 堪えきれない欠伸が一つ*]
(2) 2013/03/20(Wed) 08時半頃
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―深い夜―
[八頭の立派なトナカイは車を引き夜空を駆けていた。 叢雲かかる月を背に、音もなく静かに。
彼らが運ぶ引き車の中は極彩色の菓子箱のような有様。
車の動きに合わせて揺れるランタンの炎に照らされる 薔薇色や菫色のドラジェ、珊瑚色や鶸色のマカロン、 キャンディにチョコレートにメレンゲに…と それはそれは色鮮やかな菓子。 その包み紙やリボンも金銀赤青紫藍黄橙と色の洪水。
そういった艶やかな色にも埋もれない漆黒のドレスを纏い、 クリスティ・ナタリスは微笑ってた。 深く腰掛けた座椅子の上で、 膝に乗せた招待状を指先でソゥっと丁寧に撫ぜて 嬉しそうに微笑っていた。*]
(3) 2013/03/20(Wed) 10時半頃
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― 城門 ―
[とたたたたんっ。 城を訪ねた者が最初に出会うのは、この城の小さな執事になるだろう。
白のウェストコートに、儀礼に適ったミッドナイトブラックのフロントコートを纏い、 柔らかな毛に覆われた首には、ホワイトタイがきちんと結ばれている]
[鼠の使い魔は、後肢で立ち上がると精一杯に姿勢を正し、銀色の髭をそよがせて客人の顔を見つめ、丁寧にお辞儀をしてみせる]
『ようこそ、おいでくださいました。 招待状を拝見させて頂きます。』
[貴方の招待状に問題が見つからなければ、従僕が荷物を預かり、まずは2階客室への案内を申し出るだろう]
(4) 2013/03/20(Wed) 10時半頃
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− 空中庭園 / 夜の終わり −
[アーチ仕立ての薔薇垣の向こう、風を切る鋭利な音がしている。
庭木の剪定でも、酔狂な逢い引きでもなかった。 まだ暗いうちから起き出して剣を素振りしているのは十代後半とおぼしき少年だ。
緋色のサーコートを翻し、大上段から振り下ろす。 止める。 重さにわずか剣先が流れる。]
…まだまだっ、
[ひとり稽古をどれほど続けているのか。 陽に灼けた肌には汗が光っていた。]
(5) 2013/03/20(Wed) 11時頃
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[しばらく、そうして一心不乱に剣を振っていた少年は、城を巡って羽ばたく蝙蝠の群れに気づくと弾かれたように暗天を振り仰いだ。]
マイロード!
[剣を鞘に納めて駆け出す。 幅広の階段を下り、吹き抜けを抱く回廊を半周して城主の暮らす西棟への階段へ。
少年には魔力も変身能力もない。 ひたすら体力と気力の勝負である。]
(6) 2013/03/20(Wed) 11時頃
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[それでも、執務室に帰還した城主の前へと伺候した時に息を乱すことがなかったのは日々の鍛錬の賜物だろう。]
おかえりなさいませ、マイロード。
無事なご帰還をお歓び申し上げます。 城内に異状はありません。
[立て膝をつき拳を掌に包み込む軍礼とともに告げる声には溌剌とした誇りがある。 いつものことながら、城主を見上げる眼差しは牧羊犬のよう。
少年にとって、トルドヴィンは身命を尽くして仕える主君だ。 この城へ来て以来、ずっと。]
(7) 2013/03/20(Wed) 11時頃
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[それはまだ遠い過去の話ではない。
愛人との間に生まれた子を認知はしたものの、財産を分けてやる気はなかった地方貴族が、その子に「従騎士として研鑽を積ませたい」という紹介状を持たせてトルドヴィンの元へ送って寄越した。
どこかでトルドヴィンの風評を耳にしていたのかもしれない。
体のいい厄介払いに違いなかったが、当のヤニク・B・ジャルベール少年だけは純真に父の紹介状を信じて、従騎士としてトルドヴィンに仕える気満々でいた。
その後、トルドヴィンが己の正体をどこまでどのように明かしたにせよ、少年は死ぬことも逃げることもなく現在に至る。]
(8) 2013/03/20(Wed) 11時頃
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湯浴みですね、 かしこまりました。
[眠たげな主とは対称的に目を輝かせて拝命し、少年は最上階へ移動すると城主の寝室に付属する専用バスタブの止水栓をあける。 とたんに湯気をともなう清冽な水流が迸った。
東棟の大浴場と同様、四六時中、温が供給されるのは大地の恵み、温泉のおかげだ。 そもそも、こんな山奥に城が建てられたのは、統治のためではなく保養のためだろうとヤニクは予想している。]
(9) 2013/03/20(Wed) 11時頃
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[浴室が温まり、半身浴できる程度まで湯が溜まると、ヤニクはトルドヴィンを呼びに行った。]
お客様が到着する前に、僕も湯浴みしておかないとな。
[稽古の汗が冷えている。 浴室と廊下の温度差にヤニクは小さくクシャミした。]
(10) 2013/03/20(Wed) 11時頃
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― 馬車の中 ― [城へ向かう馬車には、シルバーのドレスに主人の黒いマントを纏った女が一人乗っていた。 手には招待状と、城主への手紙…――]
『トルドヴィン様
この度はお招きにあずかり、ありがとうございます。 お目にかかれることを楽しみにしておりましたが、 不慮の事態により、願いが叶わず、とても残念です。 そこで、私の随身であるヨーランダを遣わすことにしましたのでよろしくお願いします。
K.Blackwell 』
[と言った内容のことが書かれてある手紙を持ち、 どことなく緊張した面持ちで馬車に乗っていた。]
(11) 2013/03/20(Wed) 11時半頃
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[ドレスは限りなく白に近い色で、吸血鬼が見て恐れを抱くようなものではない。 首筋を隠すようにドレスと共布で出来たストールを巻いているのは、隠し切れない痣を隠すため。]
……一人は……慣れないわ……
[溜息をついて、ポツリと溢す。 出かけるときはいつも主人と一緒だったので、一人旅が不安で仕方ないのである。]
(12) 2013/03/20(Wed) 12時頃
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ああ…留守居ご苦労だったね
[駆けて来たのだろう、体温の上がっているらしい少年からは匂い立つ生者の香り。 顎を僅かに緩めて、乾いた舌先で鋭利な牙をなぞる]
励んでいるらしい、ヤニク
[軍礼を示す従騎士の肩は揺れない。 改築前の迷宮めいた古城を走り回って困憊を態していた姿は、そう古い記憶でもなかった。 少年の瑞々しい成長ぶりは、このところの城主気に入りの娯楽でもある]
(13) 2013/03/20(Wed) 14時頃
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[トルドヴィン方伯がはるか以前、騎士に叙任されたこともあるという事実は、 じっさい古い記録書物でも探さない限り誰も知り得なかっただろう。
それらしい理屈をひねり出してまで、血を分けた息子を斯様なところへ放り込む貴族の悪意には、なんら興も湧かなかったが。 少年の瞳に宿る煌めきは大いに古吸血鬼を惹き付けた]
『お前を冒涜したい』
[従騎士が修行を始めて最初の満月の日、ヤニクを気に入ったと告げる代わり、愉しそうにそう告げた。 その夜以来、褐色の肌の少年は城主の傍近く仕えて世話することを許されている]
(14) 2013/03/20(Wed) 14時半頃
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[宵闇色のローブを床に落とし、黒瑪瑙細工の髪飾りを外す。緩くうねる髪は太陽や黄金を象徴するゴールドよりも色薄く、月光の蒼白さに近しい。
呼びに来たヤニクを労い、 ふと手を伸ばし、汗が引いたらしきヤニクの頬を指した]
鍛錬の後は体を冷やさぬよう
…お前も脱いで共に使うか?
[使用人が東の大浴場を利用することは禁じていないが。 どうせ城主の湯浴みを世話するならば、と誘うのは――しばしば仕掛ける戯れだった]
(15) 2013/03/20(Wed) 15時頃
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― 夜の終わり ―
嗚呼、やつらが来る……逃げ、逃げ…・・・
[ざわざわと鳴る森の上を、得体のしれない黒い靄が過ぎていく。 空を見上げた男は全身をがたがたと震わせて、その場に座り込んだ**]
(16) 2013/03/20(Wed) 15時頃
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― 城門 ― [馬車を降り、門へ向かう。出迎えてくれた小さな執事の言葉に相好を崩しつつ、招待状と手紙を渡す]
私はヨーランダ・ブラックソーンと申します。 キース・ブラックウェルの代理として参りました。 こちらはキースより城主様への書状でございます。
[小さな執事に確認してもらい、中へ案内される。]
(17) 2013/03/20(Wed) 15時半頃
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厭世家 サイモンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(厭世家 サイモンは村を出ました)
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― 2階 ― [1階の大広間を抜け、中央の階段を上り、右に曲がって更に一番奥の突き当りの部屋に通された。]
「さらなる案内がございますまで、 ごゆっくりと、おくつろぎください」
[案内してくれた使用人に笑顔で会釈をして]
ありがとうございます。
[言葉少なに答えた]
(18) 2013/03/20(Wed) 15時半頃
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― 城の屋根 / 夜明け前 ―
[冴え冴えと青い月光が屋根に降り注ぎ、 星々がひしめいて空を埋め尽くす。
迫り来る陽光の気配に身動ぐように 木々の先端から空の色が微妙に変わりゆく。
それを遮るように飛び来るひとむれの黒]
お帰りか。
[屋根に寝そべっていた男は腕を突き、 半身を起こして黒が城に吸い込まれるのを眺めた]
(19) 2013/03/20(Wed) 15時半頃
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