253 緋桜奇譚・滅
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[やっと落ち着いてきた頃、ごめんと言われて]
こっちこそ…
[めっちゃ締めてた。ぐいぐいと。 その他の言動も思い返せば記憶を消し去りたい程である。 というか、消えてた。 十年前、活動に差し障りのない範囲で。
挽回する事は出来ないものかと考えていたら、 凛が手を貸して欲しいと言うので、一も二もなく、引き受けた。]
(5) 2018/11/16(Fri) 13時半頃
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もちろん!凛の為に…というか京の為に? 頑張るよ。
緋桜…凄いんだ…
[人型に戻れば、目から血は流れていないものの、ズキズキと痛む。 それでも瞼を持ち上げると薄らぼんやりと周囲が見えた。 何とかなる。]
ところでなんで凛は此処に?
[と尋ねれば、それから先は情報交換を求めただろう。 天狗爺と別れた後は祇園で殭屍と会って戦闘になった事。 瀕死になって無我夢中のうちに此処にたどり着いた事などを告げて、
代わりに何がどうなっているのか、知りたかった。*]
(6) 2018/11/16(Fri) 13時半頃
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そうだったのね… 傷を…
[緋桜漂う河を残念そうに見る。]
そしてお姉さまとは、お互いの言い分をかけて、正々堂々戦ったのね。
[少しホッとしたように。]
みんな、みんな居なくなってしまったのね。
[誰も彼も先を争うように逝ってしまう。 そして三社に群がる屍人を打ち払うように別れたのだと知った。 いつのまにか屍人は居なくなったのだという。 多分親玉が消えたからだろう。]
(12) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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[唐傘と、凛と、どっちも私と言われて>>10]
凛って自分と会話できるの!?
[息のあった漫才を思い出して、笑ってしまう。]
(13) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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提灯娘ってあの南瓜娘よね。>>3:119 あいつが揺籃を…
[絆されかけていた自分が悔しい。
蓮も、いえも、おそらくツェンも、緋桜に関わる者が死滅している。 それでも緋桜は止まらない。]
それじゃあ、私達のこれから向かう先は… ────六道珍皇寺。
[自らが最後の贄になる危険を犯せば、 元凶とまみえる事が出来るかもしれない。]
(14) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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[そう呟いたところで、一つ目小僧が遺言にしか聞こえない伝言を伝えて来た。>>4:98 水羊羹のお代をと茶化す凛が天を仰いでいた。]
天狗爺なら、うちに薬があるから、それを、好きなだけ使ってやるのよ。 効かなかったら文句を言ってやらなきゃね。 [先に自分の商家によろうかと言ってみるも]
────っ!
[おもむろに屍人とは違う、魂だけの存在、亡者が至る所から這い出してきた。]
(15) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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凛、急ごう…!
[凛の手を取って、駆け出した*]
(16) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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[商家には慌てて駆け込んだ。 凛には何か回復出来そうな薬を適当に見繕って、 自分には目に効きそうな塗り薬を塗って。 嵐のように立ち去った。
爪輔はどうしてるかな。 生きていればそのうち落ち合うことがあるかもしれない。
振り返らず、六道珍皇寺を目指す。]
(22) 2018/11/16(Fri) 22時半頃
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──六道珍皇寺── たのも───!って この南瓜娘! 来てやったわよ!
[最初から声を張り上げる。
六道珍皇寺は元々苦手な場所。 人間の娘の姿が剥がれやすい場所。 そんな場所では虚勢も張るしかない。]
(23) 2018/11/16(Fri) 22時半頃
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[そう言いながら違和感に気づく>>2]
ちょっとあんた、感じ違うくない?
[ちょっと優美な?伽耶のせんすではどちらがいいとは甲乙付け難く。*]
(24) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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気が合うのよ、いい事でしょう?>>29
[おっと、呑気に会話してる場合じゃない。 南瓜っぽくなくても南瓜娘だ。 絶対こいつの名前なんて、聞いてても呼んでやらない。
早速周囲の亡者をなぎ倒す凛に習って、 自身も輪刀で、辺りを拓いていく。]
半分冥界か。 じゃあその変わったあんたも半分冥界桜なのね。
納得だわ。
(32) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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じゃあ、冥界娘が水が好きかどうか、試してあげるね。
[輪刀が飛び回る中、一本の銛が冥界娘に向けて打ち出される。 あからさまに、一直線に。 彼女の気を引けるなら幸いと*]
(33) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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蹴るだけで、銛を返せるとか、どんな脚力してるのよ。 というか、あの下駄なのね。
[冥界娘は身のこなしが軽いようだ。 一直線に放ったものがそのまま返されるのをひらりとかわす。
隙を見て近づくのも骨が折れそうだ。]
全部桜って、あんたはへらへらしてるわね。 なんでこんな事になってるんだか、 末路ってのが一番やっかいね。
[水が火を弱めるような事は期待出来ない。]
(38) 2018/11/16(Fri) 23時半頃
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親が死んで、認めたくない子供…? [凛の傘の骨に突き刺さる亡者を見て、 ぐっと身を引き締めると、手は出さずに桜へかけっていく。
他人事のように言ってるんじゃないわよ。 会いたい人に会いたいなんて、 当たり前じゃない。
奥歯を噛み締めて、声は出さずに、 桜そのものへたどり着こうと。 手には水刀。 桜の妖気を乱す為に何か出来ないかと*]
(40) 2018/11/16(Fri) 23時半頃
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あんたに比べたら、南瓜娘の方が100倍性格良かったわよ!
[声を上げずにはいられなかった。 冥界娘が事情をべらべら喋るものだから、いやでも事情が分かる。>>43 南瓜娘がしつこく友達友達と言ってきたのも寂しかったのだろう。
また会えると思って素っ気なくしていた事を、少し後悔する。
木に水の刃突き立てようとした刹那、桜から腕が伸びて、凛の放った焔を消そうと腕を振り回して始めた。
たまらず後方に飛んで、水で衝撃を和らげる。]
(48) 2018/11/17(Sat) 00時頃
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[着地してすぐ、傷だらけの狼の姿が見えた。>>45 爪輔だ。]
ちょっと…ボロボロじゃない… 骨折れてる?
[水を繰り出し、折れている足を折れた部分が動かないように固定する。 添え木を当てたようなものだ。 治療をしたわけじゃない。]
これじゃ何の癒しにもならないけど、 動けないなら無理しないでね…
[それでも、自分の身は自分で守れるだろう。 心強さが増した*]
(50) 2018/11/17(Sat) 00時頃
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[懐かしい妖気を纏った石くれが、凛めがけて飛んでいく。
さっき叫んだので怒りの頂点だった。
かつての南瓜娘の姿が作り出されていくのを見て、 これは挑発だと気づいた。
呟く。何が気に入らないなんて、]
………借り物で威張っているからよ。
(55) 2018/11/17(Sat) 00時半頃
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[地面を漣が覆っていく。
それは覆った水から、いつでも武器を取り出せるようにする為のもの。]
中身がまるっきり違うものを差し出されても、 返品させて貰いたいわ。
[容姿が誰だろうと関係なく、下から銛を、複数繰り出す*]
(58) 2018/11/17(Sat) 00時半頃
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[違う中身は入れてない…?
南瓜娘が他人の秘密を勝手に暴くだろうか。 南瓜娘が惨めに散った者を馬鹿だと貶すだろうか。
あれは他人事のように響いた。>>43]
精神の主導権があんたなだけで、 まだ、…暖琴は生きてるの?
[直前に投げていた銛の一つが冥界娘の脚に刺さる。 流れる血の赤さに、命を感じて、動けない、隙ができる]
(62) 2018/11/17(Sat) 01時頃
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[迫る桜の木の根に脚を取られる、その場に尻餅をついて。 吸われていく。
吸われた者は南瓜娘みたいになるのだろうか。 それを身を以て知る前に、水場を解いて、輪刀で根を断ち切った**]
(63) 2018/11/17(Sat) 01時頃
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[南瓜娘の様子が変だという爪輔。>>57 自身は未だに天狗爺がいなくなったという事を受け入れられず、 直ぐには答えようとしなかったけれども]
その……あれが天狗爺の団扇だと思う。
[南瓜娘の手に持つ団扇>>60を示す。]
南瓜娘は桜に取り込まれて、 あいつに端末として使われているんだって。>>60
それ以上は本人に聞いて。 私も……南瓜娘の事、 ちゃんと知っていたとは言えないから……
(66) 2018/11/17(Sat) 12時頃
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[他人の事情を晒す性格の悪さを、私が知らないだけで、 もしかしたらあったかもしれない。 自虐にしては変な話だったとしても、自虐混じりに誰かに語りたかったのかもしれない。
落ち着けば、南瓜娘を基盤にしてるという言も>>52信用出来るような気がする。
我ながら、あれが冥界娘か、南瓜娘かで悩み過ぎていると思う。
どちらであっても、纏めて殴れば済む事なのに。 ただ、──気がすすまないのだ。]
(67) 2018/11/17(Sat) 12時頃
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[凛が桜と根をなんとかしてくれるようだ。 火が効いている。
先程根に妖力を吸われた事で>>63、 皮膚がかさついていく、否、 皮膚に鱗のような模様が浮き出していた。]
私はあっちから行くわ。
[爪輔に向けて、貴方はそっちをお願いと言って、回り込もうとした時に、]
(70) 2018/11/17(Sat) 14時頃
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[自分でやった京の終焉。 それを見せるのだと。>>68 成れの果てにこうなったといっていたからには、揺籃がいなくなったのは南瓜娘のせいなのだろう。 そこに同情の余地はない。
ただ、もし自分だったら、自分の姿を好きに扱われるのはいい気がしないなって。]
じゃあ、あんたの中の南瓜娘が見ておくといいわよ。 その友達とやら?が不始末を片付けに来たってね。
嫌いかどうかは態度で示すから、勘弁してよ。
[そういう事を指摘されれば弱い。]
(71) 2018/11/17(Sat) 14時頃
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本気かどうかは、あんたの口から聞きたくなかったわ。
[鬼火纏う木の根。 その無数にある一本が自分の肩に刺さる。 尚も突き破ろうとするその根を掴んで。]
ちょうど良かったわ。 これならどうかしら。
[手の内に出した、水の刀を突き立てる。 桜が樹だというのなら、 巡る樹液に干渉出来るだろうか。 自らの妖力を練りこんだ水を、 樹本来の吸水とは比べものにならない速さで送る。
水を送り込もうとその場に佇む様子は、 更なる追撃を可能にしただろう**]
(72) 2018/11/17(Sat) 14時頃
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[内部から干渉しようと樹液の道に水を送るも効いた様子もない。 ならば樹液を干してみるかと尚もその場に留まろうとすれば、桜の根がこちらに向く。
その間に伽耶と逆方向に回った爪輔が冥界娘に爪を立てていた>>78。]
内部から破壊は、出来ないみたいね。
うわっと────危ない。
[更なる追撃は命取りになる。 慌てて、迫り来る根に対応出来るだけの距離を取り、輪刀で根を切り落としていく。]
(81) 2018/11/17(Sat) 22時半頃
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[肩口に空いた傷を水で一時的に覆って固定する。 痛みもそのままだけど、血が流れて行かないだけまし。 桜本体を狙うのは一先ず置いておいて、まずは端末から、というのはどうだろう。
身の周りに水球をいくつも浮かべた*]
(82) 2018/11/17(Sat) 22時半頃
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[こちらも消耗の具合は酷い。 娘の身体が軋むのが主な原因だが、小回りが効く方が今はいい。
水はほぼ無尽蔵に出てくるもののそれは双珠の恵み。 干渉する為の妖力が途切れれば動かなくなる。 しかも娘の姿では手のひらに握り込む形が一番扱いやすかったため、手のひらから珠がこぼれ落ちれば途端に形勢が悪くなる。
しかも大波を起こせば、火を操る凛の邪魔をしてしまうだろうか。]
凛、何を────
[みんなの邪魔をさせないという凛の決意の表情を見て、はっとしたように声が出た。]
まだまだやれるわ。
[冥界娘に向けて水球を投げれば、触れた途端に飛沫が礫のように降りかかるだろう。]
(88) 2018/11/17(Sat) 23時頃
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[周囲の鬼火が、今まで関わりあったみんなの顔を形作る。
その中に最も逢いたいと思った顔があった。]
お姉さま…
[凛の為、京の為と納得した全てを忘れて手を伸ばす。*]
(89) 2018/11/17(Sat) 23時頃
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[いえの顔をした鬼火に触れてみれば、 焦がすどころか魂を吸い取るような冷たさ。 柔らかな声音に、 暖めて差し上げなければと、 そう思った瞬間、凛の声が耳に入る。]
────残念ですが、お別れです。
[お姉さま。と呟いて。鬼火の顔面を切り裂いた]
弄び方は一流ね。
[鬼火に吸われた分、顔に鱗の亀裂が広がり、また一歩蛇へと近づく*]
(97) 2018/11/17(Sat) 23時半頃
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