人狼議事


206 “ J ” the Phantom thief

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視点: 人

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【人】 良家の娘 グロリア

── In the dark ──


  ( ………やっぱり )


[ パチンと、照明の切れる音。
暗がりに騒めく人々の間を縫いながら
娘は早足に、ある場所へと向かいます。
闇は娘の視界を奪いますが
それでも、足は止めません。
居場所は“ 彼女 ”が教えてくれる。
導かれるまま、真っ直ぐに。 ]

(5) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  ( ダメよ、いけないわ
   貴女はダメだと、言ったでしょう )


[ 正体を知りたいとは思わなかったのに>>2:115
娘は気が付きました。
気付いて、しまいました。

あの日 あの夜
自身の屋敷から逃げるように出て行った少女が
夜の色をした、“ あの子 ”によく似ていたと。 ]

(6) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 娘は家が嫌いでした。
金に溺れる父も、
贅沢な暮らしを当たり前に思う姉妹も
娘の未来を奪う薔薇の首輪も、すべて。

ローズ家の富の象徴たるあの石が
娘は、大嫌いでした。


  『 あなたはJにここへ来て欲しいですか?
    あれを盗んで欲しいとお思いですか?  』


記者は、娘にそう問いました。>>1:208
答えは────…『 YES 』
薔薇のように、血のように
輝く赤を、娘は嫌いました。
父と重なる夫人の笑みを見て、
あの日のように盗まれてしまえばいい
娘はそう願わずにはいられませんでした。 ]

(7) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ けれど、いけないのです。
どんなに大人ぶろうと、騎士を名乗ろうと
彼女は、ただの 少女なのですから。

その清らかな手を
石ころの泥で汚してはなりません。
果実の甘さを知ってはいけません。

彼女の抱えた闇がどれほど深いのか
娘が知ることなどできませんが
それでも、歪に寂しく笑う少女を
放っておくなど、]

(8) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃

【人】 良家の娘 グロリア




  ──── いけませんわ


[ 伸ばされた細腕を、娘は強く掴みます。>>2
喧騒の中 潜めた声は、彼女にしか届かない。
声を出される前に、その唇へ指を当て、
言葉を奪ってしまいましょう。]

(9) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  悪戯が過ぎるのではなくて?
       ──────ミーシャ


  ………いえ、
 

(10) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 次第に暗闇へ慣れてくる瞳。
彼女はどんな顔をしているか、
じっと見つめるように、娘は目を細めます。
すると、夜空に浮かぶ三日月のような唇が
娘の指先へ、柔らかに触れました。>>12
忠誠を誓う騎士のような
けれど、どこか冷たく、悲しい口付け。 ]


  ………ミーシャ、


[ 娘は彼女の名を呼びました。
その響きは、きっと今までで一番、穏やかなもの。
幸せだと言った彼女は>>2:-73
果たして今、幸せでしょうか。
ならば何故、こんなに悲しく笑うのでしょう。
暗がりでもわかる、透き通った白い肌。
そこに浮かぶ二つの瞳は、
雲が月を覆うように、伏せられていたでしょうか。 ]

(25) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 強い娘だと、思っていました。
何者にも屈せず、一人で立てる子なのだと。
けれど、仮面の下に隠した素顔は>>2:102
強くありたいと願う、か弱い少女なのでしょうか。 ]


  どうしてそんなことを言うのかしら


[ 頬へ伸ばされた手を受け入れ、
感じる温もりに頬をすり寄せます。
“ 犯罪者 ”、と>>-34
彼女は当然のことのように罪を認めました。
けれども、娘はそれに首を振ります。 ]

(26) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  貴女は今夜、何もしていないわ
  何も盗っていない……そうでしょう?

  だって、貴女の掌は
  いま 私に触れていますもの


[ 空に浮かぶ月が、雲の隙間から光を漏らします。
娘はふわりと微笑むと、
色付く瞼を下ろし、頬に触れる彼女の手に
自身のそれを重ねました。 ]

(27) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  ………私はあの日、
  宝石商の娘に宝石を“ 預けた ”だけ

  それ以外は何も見ていないし
  なんにも知らないわ

  だから、貴女が今ここで捕まる理由なんて
  どこにもありはしないのよ


[ ここで少女を逃すことは
罪に値するでしょうか。
娘も共犯となるでしょうか。
それも、いいかもしれません。
だって、嘘つきは泥棒の始まりですから。 ]

(28) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  そろそろ明かりが着く頃かしら
  ……その前に、ひとつだけ


[ 月の光を受けて煌めく彼女の髪へ
娘は細い指をさらりと通しました。

そうして、揺れる星の髪飾りを静かに外します。
しゃらりと鳴るチェーンの音。
顔の横にそれを持ち上げながら
娘は小さく口を開きました。 ]

(29) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  強い『 騎士様 』には、
  華奢な髪飾りは似合わないんじゃないかしら
  だから、ね、

  これは私が“ 預かって ”おきますわ

  ……いつか、取り返しにいらっしゃいな
  私に、会いに来て

 

(30) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  その時まで、さようなら ミーシャ


  ……さあ行って、明かりが点くわ
  ここにいれば怪しまれてしまうわよ


[ そう言って、彼女の肩を小さな力で押しました。

微笑む薔薇は、夜の色をした少女が闇に溶けるまで
じっと、見つめていたでしょう。 **]

(31) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃

【人】 良家の娘 グロリア

  Easy come, easy go.
    …… ─── 簡単に手に入るものは簡単に失う

(76) choro 2017/01/12(Thu) 21時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ だからこそ、
手にしたいものほど 手放すのです。 ]


  えぇ、必ず

      …………待っていますわ


[ 離れゆく指先、>>36
娘は寂しく笑いますが、きっとそれも闇の中
誰の目にも映ることはないでしょう。

消えていく夜の少女の背を見送って、
小さな囁きを落とした唇で
星の髪飾りへ、キスをひとつ。
誓いが守られるよう、閉じ込めてしまいましょう。 ]

(77) choro 2017/01/12(Thu) 21時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

── Méditation de Thais ──
[いつからでしょう、
娘が気がついた時 優雅な弦の音が、
広間に響いておりました。>>19

────〈 タイスの瞑想曲 〉

歩くように、ゆったりと奏でられるその音は
甘く、美しく、そして 熱を持った響きだったでしょう。

空虚な生を送る娘タイスが
神の導きにより生まれ変わるまでの一夜を描くその曲。

夜のようなこの闇が終わり、
朝のように輝く明かりが戻った時
娼婦の身から信仰へと心を変えたタイスのように
歪な笑みを浮かべていた彼女──…“ J ”にも
何か、僅かでも変化が訪れていればと
娘はささやかに願いました。 ]

(78) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア



   Roses are red. Violets are blue.
    Sugar is sweet.And so are you.


      …… ── 薔薇は赤く 菫は青い
            砂糖は甘く そしてあなたも

 

(79) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ パチン、
弾けるように、再び明かりが灯ります。
眩しさに目を細める人々の中
娘はぱちぱちと手を打ちます。
賞賛の拍手は、もちろん 奏者の彼へ。
目が合うことはあったでしょうか。
もしあったとしても、娘の視線は
すぐに別のところへ向いてしまうのですが。 ]


   素晴らしい演出ですのね、マダム


[ ………ぱち。
手を止めながら、娘は夫人へ微笑みました。 ]

(80) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  てっきり“ また ”怪盗でも現れたのかと……
  ふふ、ごめんなさい
  そう易々と屋敷に入らせるわけがありませんものね


  こんな素敵な演奏が聴けるだなんて

           …………驚きましたわ?


[ 戯けたように肩を竦め、ちらりと視線を落とします。
そこには、数刻前と変わらぬ『 女王 』の姿。
鮮やかな赤は、再び妖しい輝きを取り戻していました。]

(81) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ “ J ”が盗みに失敗をするなど
あってはならぬことなのです。
……例えそれが、自分の所為であったとしても
Jが、彼女が、失望されることは
娘の望むことでもありませんでしたから。

さて、周囲の反応はどうだったでしょう。
娘の言葉に納得する者もいれば
何者かの仕業だと口にする者もいたかもしれません。

けれど、目の前の夫人は
自身の体裁を守るためにも 頷くことしかできないでしょう。
娘はまた、にこりと微笑みました。 *]

(82) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 夫人が頷くのを見れば、娘は満足げな表情で
ひらりとドレスの裾を揺らし背を向けます。

演奏家の彼には悪いことをしました。
素晴らしい演奏を、“ 演出 ”だなんて。
けれども、一度ついた嘘は取り消せません。
……取り消すつもりも、ありません。

娘は再び彼を見つけると、>>97
片目を瞑り、赤い唇に指を立て、 ]


    (  Shhh...  )


[ 妖しい香を纏いながら、
こっそりと、娘は柔らかに微笑みました。
今は、今だけは、
真実は光の中へ隠しておいてほしいのです。
輝く星が、見つからないように。 ]

(110) choro 2017/01/13(Fri) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア



[ いつか再び彼の演奏を耳にすることは叶うでしょうか
         今度はそう、──── 光の下で。 ]*
 

(111) choro 2017/01/13(Fri) 22時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ さて、ここにはもう用はありません。
険しい表情のマダムへ別れの言葉を告げたなら
娘はかつかつとヒールを響かせ
〈 クイーンハート 〉から遠ざかってゆきます。
娘が望んでいたのは、宝石への謁見ではなく
“ J ”の登場でしたから。
何も、思い残すことなどないのです。
けれど────… ]


  …………、

[ かつり、足を止めました。
青い瞳が映すのは、触れ合う男女の姿。>>91>>93
一人は、白を取り払ったカモミールの彼女、
もう一人は、その彼女と手を取り踊っていた
名も知らぬ、彼。
目の届く先に、彼らはいるのに
それはどこか遠い世界の出来事のようでした。
娘の瞳に、薄っすらと影が落ちました。 ]

(130) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[    ──── … 其れは、叶わぬ願いでした。


朧げな記憶の中、手を引くのは白い彼女。
その温もりも、名を呼ぶ声も、
どれもあの時と同じもの。>>0:218>>0:219

友人だと思っていました。
薔薇に寄り添い咲くカモミールのように
ずっと側にあると思っていました。

けれど、彼女は去ったのです。
薔薇の咲き乱れる屋敷から、いつの間にか。 ]

(131) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 私は、


     ノーラが、羨ましかった


太く、長く、引かれた線。>>87
どんなに望もうと、越えることは許されない。
娘は、血の荊に囚われているのですから。

薔薇の花咲く首輪にきつく絞められるように
娘は息苦しさを覚えました。

ここにいてはいけません。
いる必要もないのです。
さあ、行きましょう。
白い花に、手を伸ばしてしまう前に。 ]

(132) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア



  ……やっぱり、好きになれませんわね


[ 娘は、ため息と共に笑みを浮かべました。

真っ白な皿に描かれた、
美しい真紅の薔薇の花。>>0:115
棘の無い花は、娘には似合いません。


  There is no rose without a thorn .

─── 美しい薔薇には、棘があるものですから。 ]

(133) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ ノーリーン・スナイダーは 薔薇の園に帰らない。

カモミールが薔薇の隣に在る必要なんてないのです。
娘はひとりでも、棘を纏い生きていけるのですから。


素朴で可憐な 白い花は、
何にも染まらぬ、純粋な白と共に>>107
並んで在るべきでしょう。
愛でられるべきでしょう。 ]

(134) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 屋敷を出たとき、
空には星々が輝いていました。
娘が手にした髪飾りが、シャラリと音を立てます。 ]


  ………約束の“ 星 ”は、
   私が逃してしまいましたわね


[ 冷たい息を吐きながら、
想うのはマスクの彼のこと。
自称・刑事の彼は、
自称・ローズの娘と
ある約束をしておりました。>>1:-82 ]

(135) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃

【人】 良家の娘 グロリア



  フライデー・モスキート

  貴方は何色の瞳に私を映し
  どんな唇で、私の名を呼んだのかしら


[ 「 ごめんなさい 」
空を見上げる娘は、懺悔の言葉を口にします。
彼の素顔を望んだのは娘でした。>>1:-74
“ホシを見つけたら”と約束したのも娘でした。>>1:-90

そして、その言葉を破ったのも、娘でした。 ]

(136) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ 夜の散歩、二人見上げるはずだった星々を
娘はひとり、見つめます。
星とは手の届かないところにあるべきなのです。
それなのに、届いてしまった。>>9
見つけてしまった。


   ねえ、ミスター
   もしまたどこかで出会う時は
   今度こそ、お顔を見せてもらえるのかしら

   “ レディ・グロリア ”と
   私を呼んで頂戴ね


           たった一つ、偽らなかった
           あの日と同じ、貴方の声で。 ]

(137) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃

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