252 Aの落日
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―文化祭当日:落日―
[楽しい時間というのはあっという間に過ぎるものだ。 お化け屋敷の取材中、階下まで響くような悲鳴を上げたり 昨日のキャンプファイヤーの時に 手を取られた先輩>>1:413に再会して]
勿論、覚えてますよ。 ……私、可愛くなったと思いません?
[と、口裂け女のような問いを投げて、得意げに笑ってみたり。 そうしているうちに、日は傾き始めていた。]
(164) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[粗方の取材を終えたあと、美鶴が向かったのは 1年C組――自分の教室だった。
扉の向こうからは、クラスメイト達の雑談が聞こえてくる。 長い深呼吸をして、扉に手をかける。
可愛くなったでしょう、なんて流石に言えない。 急に環境が変わるだなんて思わない。
それでも、せめて胸を張りたい、と思った。今からでも。 “マシ”で満足したくない>>1:411と思った。
そうして、扉を開けようとしたとき、だった。]
(166) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[――何か、重いものが落ちる音>>#0。]
(167) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[それが何であったか、美鶴は嫌でも知ることになる。 届いたメール>>1。あちこちから聞こえる噂話。
「安住英子」「窓から落ちたらしい」 「近くに誰かいた」「自殺?」「殺されたのかもしれない」 「バカ、まだ死んでないだろ」「何で文化祭でなんだよ」
聞くつもりはなくとも、嫌でも情報は集まってきた。
取材を行うべきなのだろうか、と足を動かそうとして、 それでも、人混みを掻き分けることはしなかった。
やけに、疲れていた。 勿論、現場の写真なんて撮る気にもなれない。 そんなの、余りにも悪趣味だ。]
(168) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[――「死ぬんなら、一人で死ねよ。」
いつか自分が呟いた言葉が、胸の内でよみがえる。 ……ただの八つ当たりでしかないのは分かっている。けれど。]
(169) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[そうして、取材もせず、ましてや教室に入ることもなく、 ただ、教師に促されるままに、美鶴は帰路についた。
……既に、幾人かのクラスメイト>>53には 欲しかった言葉をもらえているなんて、思いもしない。*]
(170) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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―現在:掲示板前―
[美鶴が取材をせずとも、誰かが駆けずり回ったのだろう。 翌日の掲示板には、起こったことの概要を記す 新聞>>149が貼りだされていた。
半年間、何度も読んだ文体だ。 誰が書いたのかは一目瞭然だった。
普段は新聞なんて気にも留めていないであろう奴らが 掲示板の前に群がって、あれこれ喚いている。 受験に悩んで?男女関係?或いは、誰かに突き落とされて――? 勝手な憶測から逃げるように、美鶴は踵を返す。
キツい印象が薄まったせいだろうか。 窓ガラスに写った自分の顔は やけに情けない表情をしていた。**]
(171) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[名前を呼ばれ、美鶴は振り返った。 片手に黒いゴミ袋を引っ提げて 薄らと笑みを浮かべた女>>202が そこに立っていた。]
えぇ、まぁ。 ……先輩の方は、お変わりないようで。
[様変わりした化粧については 彼女には(絶対に)話したくはなくて、 歯切れ悪く美鶴は頷いた。]
(218) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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[掲示板の方に視線を向ける。
「教室に戻りなさい」 なんて叫ぶ教師の声が聞こえる。 それでも、生徒の群れは動こうとしない。 昨日の文化祭よりも、よっぽど タチの悪い熱気がそこにはあった。
……イライラする。]
(219) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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[悪意というものは、 他人の苦痛自体を目的とするものにあらずして――]
(220) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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[沈痛な面持ちを浮かべるでもなく 騒ぎ立てるでもなく、黒江はただ笑んでいた。 時折見かける時と同じ、いつも通りに。]
……何が、面白いんですか。
[だから、美鶴は棘を隠そうともせずに そう吐き捨てただろう。 “あの人”は、貴女の同級生でしょう、と 噛みつかんばかりの眼差しを彼女へと向ける。**]
(221) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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[>>230――当たり前じゃないですか。 そう言い返そうとして口を噤んだ。
掲示板の前で声を張り上げる生徒たち、 それから自分と黒江。
今、この状況で正常なのは一体どちらなのか。 当たり前のことのはずなのに、分からなくなる。]
(327) 2018/10/18(Thu) 22時半頃
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……イカれてる。
[美鶴は、そう吐き捨てることしか出来なかった。 人々の群れが彼女の言葉>>229を裏打ちしているのが、 また腹立たしい。
彼女が諳んじた文言には覚えがあった。 未だ新聞部の隅に置かれたままの本は 返されぬまま、部屋の隅で プリントの山に埋もれつつあることだろう。]
本、返しに行けなくてすみません。 お手数ですが、お時間のある時によろしくお願いします。 私、暫く忙しくなりそうなので。
[これっぽっちも悪いと思っていない表情と口調で 美鶴は頭を下げて、これで話は終わりだと言わんばかりに 女に背を向けた。]
(328) 2018/10/18(Thu) 22時半頃
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[双方にとっていちばん不愉快なやり口は、――]
(329) 2018/10/18(Thu) 22時半頃
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[確か、あの本にも書いてあった こういった場合の適切なやり口。それを体現するように 美鶴は話を打ち切った。せめてもの意趣返しである。
去り際、ちらりと人混みを見遣る。 彼らは、何を浮かれているのだろう。 何を、期待しているのだろう。
答えはもう、なんとなく分かってしまっている。 けれど、何故だろう。それを認めたいと思えないのだ。**]
(330) 2018/10/18(Thu) 22時半頃
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