140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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[>>4:224転がってろと言いながら、鎖を斬ってくれた。 どこまでが意図的やら、どこからが壊《バグ》れやら。]
……冷たい、ですよ、先輩。
[勝手に死ね、にはそう返して。 なんとか身動ぎすれば、ぐったり身体を投げ出すことができた。
一息つく間に、先輩は消えてしまったけど、]
先輩…… そういうの、卑怯です。 邪魔とか言いながら、どうして……
[>>4:225去り際の一言に、思わず呟く。]
(0) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[目を閉じる。 ソラに空いた穴のせいか、時間もよくわからない。 思えばアレが始まってから、戦い通しだった。 そろそろ休みたいところだが、]
そうは言ってられない、よな。
[まだ先輩は、働き続けている。 まだ穴は、黒い雨を降らせ続けている。]
(1) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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────まだ俺は、死んでない。
[けほ、と咳き込んで。]
世界はまだ、終わってない。
[>>3:@9降り注ぐ石《意志》の欠片が、此処にもまた。 暖かく抱きしめてくれる腕ではないけれど、 勝手にしろと言わんばかりの激励のようで、 なんだからしく感じて笑えた。
気合一つ。 無理やり、身体を起こす。**]
(2) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 20時半頃
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──運命者と呼ばれた”女”の述懐──
誰よりも運命なんてものが大っ嫌いだったアタシに、 運命者なんて肩書がついたのはお笑いだった。
アタシの目の前でその呼び方をした奴は、 運命ってものを考える時間を療養のベッド上で得られるよう、 ちょっと気合を入れてやったけどね。 ジョアキスには何度か止められたけど、 知ったこっちゃないわ。
運命ってのは歯車のようなモノだって、 アタシと対面した観測者は言った。 悲遂がどうとか後ろ向きなこと言ってたけど、 まあそのへんはどうでもいいわ。
アタシとジョアキスは、 その歯車を望むように組み替えられるんだってさ。
(21) 2014/11/21(Fri) 21時半頃
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あっそう、って思ったけど。 見えない歯車なんか知らない。
アタシはただ、赦せなかった。 理不尽に殺されるなんてまっぴらごめん。 大事なヒトを、ものを壊されるのも奪われるのも嫌だった。
ジョアキスに教えてもらった宝珠魔導とやらは、 アタシには結構あってたみたい。 理屈じゃなくて、感情で使えるのが便利だわ。
って言ったらあいつは変な顔してたわね。
(22) 2014/11/21(Fri) 21時半頃
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話が長くなったわね。 何がいいたいかって言うと、
『そういうことになってる』 『そういうものだ』 なんて理屈は、 運命なんてものを蹴飛ばすくらいの意欲のあるやつには、 全く関係ないってことよ。
それじゃあ、
―――――Are you ready?《モウ、イイカシラ》 *
(23) 2014/11/21(Fri) 21時半頃
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──現在──
……時間が、ないか。
[一人になれば、集中も少しはやりやすい。 身体に力を巡らせ、無理矢理に身体を動かせるようにする。
ノイズの中の会話から目を細め、 立ち上がって>>4:207落ちている本のところへと。]
ハワードの馬鹿。 ……逃げろって言って逃げないだろうって、わかってた、けど。
[共に過ごした時間は短いけれど、その黒は鮮やかだった。 行こうかと、拾い上げの手を伸ばした目の前で、 本が形を組み替えていく。]
(29) 2014/11/21(Fri) 21時半頃
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……持ち運びに配慮してくれたわけ? どうも、って言っとくよ。
[組み換えの後、残ったのはガラスのペン。 輝くそれを手に取って、手の中でくるりと回す。]
行こうか。 ────── 運命とやらを、回しに。
[ズボンのポケットには栞を。 手にはガラスペンを。 ノイズのように響く導きは、まるで楽器の音色のよう。 音色を辿り、俺は目を閉じた。*]
(30) 2014/11/21(Fri) 21時半頃
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── 邂逅の場 ──
[宝珠魔導士と、記録の姫君。 対面するは解析者。]
……で、俺は元運命者。 記録者は此処にあるし、
[ソラを見上げ、]
観測者も、そこにいる、と。
[彼、もしくは彼女か。 唯一、本当に、”初代”である観測者。]
(39) 2014/11/21(Fri) 22時半頃
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始まりの3女神は死した後も世界を見守り、 加えて天地の守護者もそこにいる。
集まりもしたもんだよな。
これを運命って呼ぶやつもいるのかね。
[あの面倒くさがりや、あの戦闘狂まで。 まるで1000年前のような盛り上がりじゃないか。]
(40) 2014/11/21(Fri) 22時半頃
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──── 先輩。 ご期待通り、邪魔しに来ましたよ。
[まだ、少し距離はある。 それでも、気づかないことはないだろう。
語りかける俺は、うっすら笑みを浮かべていた。]
(41) 2014/11/21(Fri) 22時半頃
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[>>44場が、変わる。]
……へえ。学校?
[数少ない、覚えのある場所。 どうもここに縁があるようだと思ったけど、 あちらに委員長、こちらに寒川先輩がいるならそんなものか。]
先輩を揺らしに来た…… なんて考えは、ないか。
[委員長が彼を救おうとはしてくれるだろう。 精神攻撃といったらアレだが、 そういうつもりはないんだろうな。]
(46) 2014/11/21(Fri) 23時頃
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……委員長。 先輩は多分、口で言って聞くあたりは越えてますよ。
[短絡的になったのは、記憶を取り戻したせいだと思う。 ペンを中空へ突き立て、]
1,
2,
3。
[指を3つ鳴らす。]
(47) 2014/11/21(Fri) 23時頃
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言って聞かないなら、力ずくで止めるまでです。
[ペン先から、金色の線が溢れ出す。 それは記述。 記録者が受動的に得ていた”現実”を、 ”運命”を書き換える、強制的な願望の明記。]
もちろん、万能じゃないんですけどね。 先輩の動きの制限に、ちょっとくらいは意味があるでしょう。
[これは運命者としての性質を利用したものだけれど、 決して一人で成せるものではない。 姿を変えた記録者が、あるからこその”反則技”。]
(48) 2014/11/21(Fri) 23時頃
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……このままじゃ世界が壊れるっていうなら、 暴れる先輩を止めた上で、崩壊も止めに行くのが、 俺たちなんですよ。
[いや、あの二人はもう少しマシな対応をする気かもしれないが。]
ほら。邪魔者はこっちにも居ますよ? 鎖のお礼です。
容赦はしてあげませんから、遠慮なくどうぞ。
[疾走る金色の文字列が、寒川先輩の腕へ、足へ、 動作に制限をかけんと絡みつきに行くのを見て、笑った。]
(49) 2014/11/21(Fri) 23時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 23時頃
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[>>52もちろん、その言葉は聞いていた。 聞いたけれど、]
それで来ないって選択肢はないんで、すよ、 っ!
[焔の斬撃が飛んでくる。 咄嗟にガラスペンを手にとり、]
ハツ、
[触れるのは栞。]
(53) 2014/11/21(Fri) 23時半頃
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ちょっと借りますよ、ソラの守護者……
トール・ド・ヴィン。
比類なき雷神よ。
[ハツと最も深くで触れ合ったから感じた、 思い出の雪。
すいませんね、って呟けば、彼にも届くだろう。 自分が戦えないことを悔しがりでもしてるだろうか。]
(54) 2014/11/21(Fri) 23時半頃
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っ !!!
[結晶が舞う。 焔が飛来する。 借り物同士ではあるが、相手は1000年の間に進化した解析者、 こちらは1000年ぶりに記憶を得た、元運命者。 受け止めきることはできず、またも皮膚を焼かれていく。]
…… っは、 死んでなきゃ、上等。
[口の中の苦味を吐き捨てる。 もういい加減ガタがきてるだろうが、気にして止まる暇はない。]
(55) 2014/11/21(Fri) 23時半頃
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[あちらは大丈夫か見れば、 あのデブ、動けるデブらしい。 あの状態の先輩に蹴り飛ばされてもあれだけ動けるなら、 早々心配はいらないだろう。
>>56笑みが見えるし。 馬鹿こっちよりあっちを気にしろと思いながら笑い返す。]
ジョアキス、なんて名前で呼ぶことはしないけど。 ……ああ、ちゃんと名前、聞いてなかったっけ。
[これが終わったら、そんな時間はいくらでもできるだろう。 終わったとき、自分がどうなっているかはわからなくても。]
(59) 2014/11/22(Sat) 00時頃
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[>>58次が来る。 本当、油断も隙もない先輩だこと。 笑みの余韻を引っ込めて、願うは一つ。]
モグラ、手ェ貸してくれ、 っ
[呼ぶ名前は、チの竜。 記憶を取り戻せばわかる、変わらない面影。 今はソラにある彼は、しかし心は此処に、 正確にはあのデブの近くにある。
宝珠を操るのと”岩石”を扱うのは、 似ているようで全然違う。 触媒もなしでは思うようにはならないかと思ったが、]
(62) 2014/11/22(Sat) 00時頃
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[>>4:139すぐ傍に、土竜の鱗の存在があった。]
…… デブ、ちょうどいいもの、持ってたんだな。
[モグラから預けられたのはあのデブの方だが、 それでも少しは力を貸してくれるようだ。]
っ、 く、ぅ……!!
[ごご、と重い響きと共に、地が盛り上がる。 鱗一つ、完全なる無効化はできない。 チが雷撃の中心をそらすだけの、 けれど命を取り留めるに十分な手助け。]
(63) 2014/11/22(Sat) 00時頃
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……あ”ー…… くっそ、効く……
[膝をついたら終わる。 まだ、立っている。]
めんどくさがりのお前が手伝ってくれたってのは、 うどん味の礼とでも思えばいーのかね。 感想聞きそびれたな……
[地雷臭はしていたから、逆に怒られるかもしれないが。]
次は、マシなもんにするから。
[次があると、信じた言葉。]
(64) 2014/11/22(Sat) 00時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/11/22(Sat) 00時頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/11/22(Sat) 12時半頃
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………………そうきたかよ。
[>>67閃光、そして轟音。 聳え立ってゆく巨大な樹木に、思わず呟いた。
ああ、確かに感じる。 ソラの力。チの力。 まさか、こんな使い方があるとは!]
宝珠魔導士……あんたも、相当な馬鹿だろう。 あいつは、……モグラは、あんたにそうしろなんて言ったわけじゃないだろうに……
[無駄な手ではない。 意味があるから、苦い言葉を吐くしかない。
託した側も、ここまでの献身を望んではいないだろうに。]
(79) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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[漏れ出す忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》を最も敏感に感じ取ったのは、ハツだった。 今は栞の内側にいたのだけど、樹がソラに触れた瞬間、毛を逆立てた猫みたいに反応していた。 訴えるように俺を見たって、俺がどうにかできる範囲に収まってないってのに。
その上、委員長は随分と思い切った決断をしたらしい。]
……委員長の選択は、それ、か。 そっちも、馬鹿だな。 そんなことしたらどうなるか、想像がつかないわけ、ないのに。
[存在そのものに触れる、ギリギリの行為。 笑えてくる。]
気づいてないのか? 委員長、そこまでの干渉、いくら記録者の、姫君の力があったってできるもんか。
(80) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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あんたももう、《運命者》ってやつだよ。
(81) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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[もう戻れやしない。 あーあ、と笑って、ふと。
囁くように聞こえてきた願いに、
俺は、 ]
(82) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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……委員長。 俺が、運命者の先輩として…… ジェレミアスとして、二ついいことを教えてやるよ。
[まったく、こいつらは。ため息が出る。 俺がこんなことを言う側になるとは思わなかった。 人間、何が起こるかわからないもんだ。]
(83) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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解析(勉強)できても、馬鹿は馬鹿。
そして、
馬鹿(解析者)は死ななきゃ治らない。
(84) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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[壊《バグ》れた解析者(馬鹿)は叩いて直せ、 は流石に自重してやった。
ジェレミアスって"女"の物の考え方は、 呆れるほど単純(シンプル)で。]
死にたいんなら死なせてやればいい。 生きて叶わない望みってのもあるもんさ。
[ただし。 続きは口にせず、ガラスペンを構えた。]
(85) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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打ってやるよ、解析者(バカな先輩)。
あんたの解析者(人)生に、終止符(ビリオド)を!!!
《フェイタル・ウィングス》 [刻む文字は、運命の黄金律。 ペン先から紡ぎ出した黄金の文字列の終わりへ、 ガラスペンを投擲、突き立てる。]
[効果もまた単純(シンプル)!]
(86) 2014/11/22(Sat) 17時頃
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