268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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[口約束は誠意に在らず。顧客ならば契約の際に職務規定内でという条件は自然と付随するが、この場合はそうもいかない。 時折、ヤンチャな気質を覗かせるも、彼が無茶を振るとは考え難かったが、自衛は大事だ。
此方の警戒を見透かすような揶揄には涼しい顔を決め込むも。]
────はあ…
[求められたのは金品ではなく、呼称の変更。 流石に予想はしていなかった。吐息混じりの間抜けな声は、レールを走る車輪の音に混じり消える。
叶えることなど造作もない要望だ。 何せ、電車を降りれば名を呼ぶ機会なぞ無くなるのだから。
承知しました、の一言で済ませればいいだけ、であるのに。]
(16) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[腕を組み、親指の腹を頤に引っ掛け、人差し指の第二関節を下唇の下に埋め込む。 逡巡のうち、神妙な表情へと変化していくのを難と感じたのか。 殊勝な声に、はたと顔を上げた。]
……いえ、駄目というわけでは ただ……いえ、承知しました
[どんな願いでも、請われたら適えたくなるのが性分で、どんな願いであれ安易に否定するのはポリシーに反する。 組んでいた腕を解き、右手を自身の胸の真ん中へと添え。]
(19) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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[ほどなく流れるアナウンスが報せるのは、一日の終わりに降り立つ駅。重ねる吐息は、安堵か、それとも。]
改めまして、本日は御世話になりました おやすみなさいませ、 ……トレイル、
[停車駅に降り立つと同時、身体を反転させ静止した。 これ以上は無用の意思表示にて告げる別れの言葉。
"さ"の形に開いた唇が、きまり悪そうにもぞ、と蠢く以外は長年染みついた所作で腰を折り、ドアが閉まるのを待つだけ。
──の、つもりだったのに。]
(20) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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[気づけば、閉まりかけたドアに手を掛けていた。 よりによって車掌の前であるまじき行為だ。 シュー、と空気音が鳴り、掌にかかる圧が下がる。]
あの……せめて様か、さんづけで
[お願いします、とは続かなかった。 何を言っているんだと恥じる理性はとうに手遅れだったが、慌てて扉から身体を離す。今度こそ、淀みなく扉は閉まるだろう。
額に手を当て、何とも言えぬ唸り声を上げるのは電車が角を曲がり、テールランプまで見えなくなってから。
再び、いつもの顔を取り戻すのは>>18もう少し後のこと。]
(21) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 01時頃
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── 未明 ──
[『スイート&スチュワードの』法外な価格設定は伊達ではない。 一応の勤務時間に区切りはあるが、その点は臨機応変に。 特にペルセウス・マーケットが開催される間は昼夜問わず、いつでも呼び出しに応じるというのが基本だった。]
はい、……はい、承知しました ではまず────…
[最寄り駅から自宅へ歩き出した所で響く着信。>>27 この時間に着替えと迎えを要する事態、考えられることはいくつかあったが、詮索は業務に含まれない。
まず、ローズ・ホテルに連絡を入れる。 宿泊客の帰還用意、彼が好む温度で湯を張り、外の気温を鑑みて、室内の気温はやや低めに設定しておくこと。 これから立ち寄りの旨と、クローゼットから着替え一式、それから大判のシルクのシーツを1枚とパイル地のタオル。
自社からはタクシーの手配を依頼した。送迎に付き添う心算はあれど、拒まれる場合も考えて二台。うち一台は革張りでなく座席が布で覆われているものと指定を。]
(38) 2019/07/30(Tue) 02時頃
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[サイラス様経由で社に預けられた絵画は>>1:131 明日以降、別途届ける段取りを組んで。
準備にかかる時間は、最寄り駅からローズ・ホテルを経由し、電話の主が告げた場所へ移動するのとほぼ等しく。 タクシーの中で、まっさらな白手袋を嵌め、深呼吸ひとつ。]
御無沙汰しております、シェーンベリ 御無事ですか? お怪我の方は?
[タクシーを待たせ、GPSを頼りに歩く先。 視認できる距離で一旦声をかけ、駆け寄り雇い主の様子を窺う。 大きな外傷などはなさそうだが、顔面が真っ青だ。 触れて確認するのは憚れるので、付き添っていた者へ話を聞こうと顔を向け。]
(46) 2019/07/30(Tue) 02時半頃
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[覚えのある、特に、この地方では印象に残るだろう姿。>>40 おや、と眉が上がる。] 君は……確か便利屋の。連絡をありがとう
[知り合いか、同じく依頼主か、将又友人か、を訪ねるのもまた、次の機会を待とう。早々に立ち去る背中に構うことはない。この場において何よりも優先されるのは雇用主。]
シェーンベリ様、…歩けますか? 事情はタクシーの中で窺うとして、まずは移動しましょう
[再び、主の元に膝を付き、様子を窺う。 物理的に動くのも困難であれば、失礼、と断ってから抱えてきたシーツで御身を包み、タクシーまで抱え歩く心算で。]**
(47) 2019/07/30(Tue) 02時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 02時半頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 02時半頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 09時頃
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[雇い主と便利屋の間柄について、少なくとも名を呼び、立場を慮るくらいの面識があると知れた。それで十分だ。>>51 事件性もなく、何らかの法的措置を取る必要もないのであれば詳細を訊ねることもしない。>>53]
……承知しました 靴に関しましては明日以降、早急に手配します
肩についても違和感が残るようでしたら 病院をご案内しますのでお申し付けください
[助手席からバックミラー越しに背後を窺う。 シーツお化けがもぞもぞと蠢いているのが見えた。ホテル宛にメールでアイスノンの準備を依頼する。ついでに鎮静作用のあるハーブティーも。
ホテルに到着するまでは無言で。 タクシーが停まれば後部座席へと周り、脱いだ服と、移動中に落とせるだけ汚れを払ったバッグを交換し、替えの靴を地面に置いた。]
(58) 2019/07/30(Tue) 12時頃
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では、私はこれで おやすみなさいませ、シェーンベリ様
[客室内の支度はすべて整っている。 が、念のために部屋の前まで付き添うことにした。 そのまま扉が閉まれば、ゴミとなった布や諸々の始末をつけ、ついでに事務所に寄って報告に向かうだろう。]**
(59) 2019/07/30(Tue) 12時頃
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── それから ──
[オスカーが磨き上げた靴をローズ・ホテルに届け、 週末のマーケットに合わせて帰省した家族の運転代行、買い物や食事の付き添い、合間にグスタフ様が滞在する邸のハウスクリーニングや食材の整理、追加と、今週は例年並の忙しさで、 オリュース市電の世話になる機会がないまま週末を迎えた。
何とも微妙な別れとなってしまったから、その後について気になったとて用がないのに電車に乗るというのも変な話。 それに、こうして電車に乗らない時期はこれまでも普通にあった。不定期の客ひとりの姿を欠いただけで車掌が気に留める筈がない。
──そう、すべて今まで通り、であるのに。]**
(60) 2019/07/30(Tue) 12時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 13時頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 13時頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 22時半頃
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── ペルセウス・マーケット 二週目 ──
[”そのような時間があれば、或いは”
先週末、雇用主のひとりに告げた台詞に嘘はない。>>67 仮に見上げた先に流星を見つけられずとも、無心で空を見上げるくらいはするだろう──プライベートという時間が存在したなら。
あれから赤い車両が視界を横切る度、白手袋に包まれた掌がひりつく心地がする。触れた部分が火傷したように熱く、電流が走ったような刺激が脊髄を巡った、ような。すべて錯覚だ。 呆然としたのは互い様か、否、彼の方が心なし惚けていた時間が長かった気がする。
何れにしても、愚行を重ねたのは違いない。 何故、と悔いる度、感情に疑問符が残る。
何故、あんなことを。何故、何故、何故。]
(105) 2019/07/30(Tue) 22時半頃
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はい? ……ああ、あれは…オリュース市電のブースですな 本物の車両が展示されているようです
[──今も、また。 大事な職務の真っただ中であるというのに少々、惚けていた。 赤い車両に。遠くからでも聞き分けられる明瞭な声音に。
高々と鳴る警告音と、袖をひく小さな腕に意識を引き戻す。 今夜は坂の上にあるホテルから流星群を眺める予定であったが、帰省した婦人の体調が優れず、暫く病院で休む間に外でこどもを遊ばせて、と命を受け今に至る。
流れる星も増え、比例して客足も伸びているマーケットを幼子ひとり連れ歩くのは気が進まなかったが、本人の強いリクエストでは致し方ない。 齢3つであっても、大事な雇い主で、"家族"のひとり。]
(107) 2019/07/30(Tue) 23時頃
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[数日前に取り寄せた路面電車の模型がたいそう気に入ったのか、見たい行きたいとはしゃぐ声にやや、眉が下がる。 滅多にない機会であるし、赴くことに異論はない。ただ──。
何故、よりによって今、其処に君がいるんだ、と。>>97 見当違いな八つ当たりは遠いブースまでは届かないからこそ、小声で漏らし。]
ええ、ええ、参りますとも ですが……今はとても混雑しているようです 先にお土産を買いませんか?
木の玩具が欲しいとおっしゃっていたでしょう 爺がいくらでも買って差し上げますぞ
[大人の事情なぞ知る由もなければ、今この瞬間の衝動が全ての幼児に通じる筈もなく。『や』の一点張りに小さく息を吐き、観念を示す白手袋が小さな身体を抱きあげる。 ここで脱走されては30年前の失態どころでは済まない。]
(120) 2019/07/30(Tue) 23時頃
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[周囲に溶け込むようにと、白のポロシャツにベージュのスラックス、革靴と比較的ラフな装いであれ、白手袋は外せず。 されど、傍目には抱きかかえている幼子へと視線が向くだろう。 さながら孫とマーケットを楽しむ祖父の構図。
これまで一切、気にも留めていなかったことが気がかりに、そして憂鬱になる理由は数百メートル先に居る。]
……えー、どうやらあちらは坊ちゃんには まだ早いようですが…… ん、ん。いえ、何でもありません ガタンゴトンを観終わりましたら お土産を買ってお母様の所へ戻りましょうね
[我ながら往生際が悪い。 珍しく聞き分けのない爺に愚図る気配を感じて、小学生くらいの背丈に老年が混ざる。昼も夜も視界良好な車掌に見つからない術は無く、なけなしの抵抗として視線は小さな主人に注いだ。]*
(127) 2019/07/30(Tue) 23時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 23時半頃
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[幼子をあやすのに最適な催しは他にも沢山ある。 人形劇にバルーンアート、即興で似顔絵を描いて貰うのもほどよく時間が潰れて、土産としても悪くない。
──腕の中にある主が、何に惹かれるか把握していた。 知っていて、視線を遠ざけることを敢えてしなかった。
高々となる警告音に誘惑に負けたのは、さて、どちらか。]
順番、順番ですよ。坊ちゃん もうすぐですからね
はい……? ああ、あれは「しゃしょうさん」です ガタンゴトンを動かすのに欠かせない……ん? は、は。ええ、かっこういいでしょう 坊ちゃんもおおきくなったらあの人みたいに?
[なりたいですか──なれたらいいですな。 そう笑いかけながら、頭では別のことを考えていた。自身と彼は、幼い主と彼よりずっと歳が離れているのだという、現実。]
(165) 2019/07/31(Wed) 01時頃
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[周囲には似た様な子連れや孫を連れた客も多い。ただのギャラリーでいるなら埋没することもできただろうに。 鉄道を愛する者らしい、マナーを遵守する愛好家と、仕切りの上手い車掌によって列はみるみる捌けていく。]
……ええ、どうも 乗車体験をお願いしたいのですが 年齢制限などはおありかな?
[──ほら。名を呼ぶ機会なぞ、公の場で早々訪れやしない。 やや声が跳ねたのは、拡声器の不調だろうか。 顔見知りであることを微塵も見せない接客の態度は、むしろ好ましい。公私の区別は、自身も重んじるところ。
凛々しく笑う車掌にきゃい、とはしゃぐ背中を抱え直し、案内されるまま運転台へと足を掛ける。 眼前に広がる計器の数々、内装を見渡して。]
(166) 2019/07/31(Wed) 01時頃
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[3歳児に比べてばずっと控え目ながら、純粋な好奇と興味に張りを増した双眸は、続く一言に光を欠く。
白手袋の意味を彼が理解できずとも無理はなく。 不自然のないよう振舞っているのだから、誤解を招くのも当然で。 それらを除外したとて、ありふれた世間話の一端だ。 これまで何度となく繰り返してきたことを宣えばいい。]
────…お褒め頂きありがとうございます お預かりしている大事な家族のひとりでして まだ足が届かないので、このまま此処に座っても?
[口元は緩く、口調も穏やかに。 自慢気に幼児を抱え直し、ふくらとした頬に口髭を寄せる。 『じーじ、ガタンゴトン?』と笑う声には、自然に笑い返した。
いま、この瞬間も、自らの仕事に誇りを持って従事している。 同じように誇らし気に働く彼を前に、何ら恥じ入ることなぞないというのに。 何故、こんなにも胃は重く、左胸のあたりが傷むのか。]**
(169) 2019/07/31(Wed) 01時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/31(Wed) 01時頃
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── マーケット・市電ブース乗車体験場 ──
[表情に陰りが見えたとて一瞬のこと。 個人の感傷に浸るのは後回しに、今は主の希求を満たすことに意識を向ける。 小さく柔らかな手足、不安定は承知で、自身の腿を椅子の延長として、片腕で腹を抱えた。計器と、主を交互に行き交う視線は相変わらず星を探す暇はなく。
説明を受ける間、電圧と変圧の違いになぞ興味のない3歳児をあやしながら、不自然でない程度に、車掌の方へ目線を向けた。 制帽から零れる髪、首元までしかと閉じた襟。整った鼻梁。 何時からブースに立っているのか定かでないが、心なし乾いているように見える唇。
彼を形どるパーツの中でもひときわ惹かれる碧眼だけは、直視を避け、次々と移動する焦点は最終的に、壁際に佇む彼を外から覗き込もうとする婦人達へと移り──。]
(211) 2019/07/31(Wed) 17時頃
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…………、……
[一層、臓腑が重くなったような錯覚を覚えた刹那。 意識せず足元にあったペダルを踏んでしまう。>>97 響く警笛に驚いた幼児が急に暴れ、慌てて足を上げ片手で足りなくなった腕を補う弾み、運転台に据えていた上体がぐら、と傾ぐ。]**
(212) 2019/07/31(Wed) 17時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/31(Wed) 17時頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/31(Wed) 22時頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/31(Wed) 22時頃
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[──表情に翳りを覗かせた迂闊は一瞬だけ。 無邪気な幼児のはしゃぐ声を耳にしながらあやすううち、重怠さを感じる裡から沸々と沸くのは、怒りにも似た感情だった。
頭は妙に冴えていたから、それを曝け出すことはなく。 自身のストッパーにもなるだろう、幼い主の存在がむしろ有難かった。 大人二人が入れば、運転台は決して広々しているとは言えない。周囲には精密機器が多数あり、勝手わからぬアウェイ感。
この場は穏やかにやり過ごそう。いずれ彼と志を、職場を共にするかもしれぬ愛好家が列をなしている。 もうそろそろ、と切り上げるのに絶好の機会だったのだ。
小窓ごしに見えた剥き出しの肩。 いつぞや、電車で騒動を起こした際にも鉢合わせた二人組。]
(252) 2019/07/31(Wed) 22時頃
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[──がくん、と。 バランスを崩しはしたが、椅子から転げ落ちるほどではなかった。運転台に腰掛け、足は地についているのだから。
またも起きた唐突なトラブルに対処しようと飛び出した車掌の腕によって留めを刺されたのが正直なところだった。 背中と尻が椅子から半端に浮く。 二つの腕の内側へ、ぎゅむ、と挟まれた幼子は素っ頓狂な顔で、若い車掌を見上げている。一方。]
……ッ、トレイル、くん……?
[傍目にも、自身にも、いきなり抱きつかれたような心地だった。理由がないので咄嗟に計器類から幼子を護ってくれたのだろうとはすぐに理解できたけれど。
それにしては体勢が危うく、距離が近い。 三歳児とそう変わらぬ体温。間近にかかる吐息の湿り気。]
(256) 2019/07/31(Wed) 22時半頃
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[反射で掴んだ袖を、くしゃりと握り潰した直後。 ──背中に、灼けそうな圧と熱を感じて、可能な限りの力で腕を突っ張った。 不安定な体勢のせいで突き飛ばすことはできない。]
は……離してくれ、
[平生なら然程変わらぬ目線も、今は彼の方がずっと高い。 懇願する前か、後か。幼い主に怪我もなく、無事に立ちあがることができたなら。
目尻に僅かな紅を残し、困惑と、静かな怒りを湛えた双眸が、 瞬間、彼を捉えることと。]*
(261) 2019/07/31(Wed) 22時半頃
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[今のは100%善意で、車掌の勤めを果たしただけだ。 そうに決まっている。
だから、受け止めただけである身体から引力を感じる方がおかしくて、抱え込まれたように錯覚する方が可笑しいのだ。
名を呼び、怪我の具合を聞かれた時より、後。 互いの距離が離れこそすれ、密着が深まる筈がない。
ああ……何処か痛いところはありませんか? 驚かせてしまって申し訳ありません
[安否確認のバトンは驚愕と人見知りで硬直している三歳児へ。頭も背中もぶつけず、首も傾いていない、ほ、と安堵の息を吐く。
ここまでは、まだ良かった。]
(289) 2019/07/31(Wed) 23時半頃
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[──彼よりもより濃い碧眼に剣呑が混じるのは、 不自然な言い訳にあれが錯覚でないと理解したから。>>279 故意かそうでないかは、何故か狼狽えている様から察せるが、動機が解らない。解らないことへ苛立ちが募る。
此方だって、押さえつけられる心算なぞ、ない。 咄嗟に縋ってしまったのは──不可抗力として。]
…………君は、……
[やや乱れる呼吸を整えながら、じ、と車掌を見据える。 憤慨を察したのか、それとも別のことを考えているのか。 互い、不自然な無言。微妙な空気が運転台を満たしていく。
幼児を怯えさせぬよう、声を潜めて静謐を裂こうとするも。]
(292) 2019/07/31(Wed) 23時半頃
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『あ、おそろい! じーじとおそろい!』
[──天真爛漫な三歳児に、先を越された。 彼も漸く落ち着いたのか、きょろ、と巡らせるどんぐり眼。 まるで大発見をしたかのような得意げな顔で、短く柔らかい指先が示すのは自身と、彼の掌を覆う白手袋。]
(294) 2019/08/01(Thu) 00時頃
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[これには流石に呆気に取られ、視線を傍らへと向ける。]
坊ちゃん! あ─……ええ、そう……お揃い…ですな よくぞ気づかれました
[其処で張りつめていた糸が切れ、頭が冷えた。 職務を放棄しかけていたことに、眉間を摘まんで深呼吸を挟み。 幼児の頭を軽く撫でてから抱え直すと、改めて車掌と向き合う。
先ほどのように眼差しに怒りは滲んでいないが、羞恥が齎す体温の上昇は目尻にやや残っているか。]
(295) 2019/08/01(Thu) 00時頃
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[額にじっとりと汗が滲む。 刹那、ポケットから着信音が響いた。24時間付き添いの業務は基本的に三人交代で行う。恐らく夜勤の者が到着したという報せだ。]
……お騒がせ申し訳ありませんでした 今日のところはこれで、失礼します
[子どもを抱えている分浅いお辞儀をして、恐らく中で何が起きているかざわついているだろう衆人については彼に丸投げし、脱兎の如く運転台から降り、ブースから立ち去ろう。
少し離れた所で一度だけ、振り返る。 彼の顔なんざとうに視認できやしない距離。 代わり、背後の空に一条の煌めきが見えた、気がした。]**
(301) 2019/08/01(Thu) 00時頃
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